ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Expo Zero』[ベルリン2014]

ikkomasuda2014-07-13

「Foreign Affairs 2014」『Expo Zero』@Kunstsaele Berlin。由佳さんと一緒だったり別々だったりで僕は約3時間滞留。ダンスのミュージアムをつくるとすればどうなるだろう?な課題をダンサーのみならず演出家キュレーター演出家など含めインプロ的に展開する、パフォーマティブな“展示”。これも中心になってるのはボリス・シャルマッツ。動きのセッションもあれば討議のセッションもある、過去の名作の振付けを語る姿もあり、ひっそり部屋のすみで微動し続ける様もあり、それを観客はてんでに歩き回りながら観る視る見出す。複数のホワイトキューブからなるギャラリーはそれ自体すでに僕の目からは物語っていて、適宜座り込んで何もない空間すら味わいながら、いた。ひそかな追っかけはピチェ・クランチェンで、タイ舞踊の繊細な指づかいから、半裸パンツ出しの脱線まで、邪視線で堪能。サンプリングマシーンのように“moving words”と繰り返すデブっちょいオッサンのティム・エッチェルス、モダンダンスな佇まいですんすんと一人だったり巻き込みだったりで踊り続けていたShelley Senter、執筆系なので英語トークばかりだったけどイケメンのDavid Riffあたりにもニンマリ。あと、何というかやっぱり誰かと誰かの間で偶発的に起こる何かを佇まい込みで眺めるのが好きなんだなと、部屋の反対側で座り込んでピチェとシェリーのただ立ってる系のデュオを眺めながら再認識したり、カスヤの森美術館の黒沢美香系好き放題イベントを回想したり。
小雨降り出したなかNGBKへ寄ってみるもやっぱり響く作品はなくて、ボンクラ反芻モードなまま帰った。