東京駅発7:00とき303号。車両前部３列席窓側で片目人には押し込められ感充満。東海道とは比べるのが悪いくらい華のない新幹線ネ。長岡駅発8:46北越2号。特急といえど長閑な在来線な旅堪能。青空と日本海が車窓からちらつく。焼きさば寿しは手がベトベト。
金沢駅着11:31。金沢マンテンホテルにiBookなど預けて徒歩で中心街へ向かう。
尾山神社脇の取り残されちゃった系
金沢21世紀美術館。まずは主目的から攻略、唯一の平日だし。1年以内に再来決意で友の会入会。
『荒野のグラフィズム：粟津潔展』。展示第1室、指紋地図印鑑手相阿部定といった図像が折り重なるペインティングと、その単色刷りシルクスリーンが床壁面をリズミカルに覆う、で絶句。と同時にああこのアーティストなのねと今頃クッキリ認識。印鑑集積は寺山修司『犬神』じゃんとか70年代アングラ放射能を、まさに浴びる。ペインティング、版画、写真、彫刻、漫画、映像とメディアが多岐にわたるのも観歩きて刺激。細かな創作パーツに囲まれた再現アトリエやシルクスクリーンに一等惚れ惚れ。円形展示室のポスター累々にたどり着けば、そのデザインはもちろんのこと舞台関係が多いので役者の名前などにも回想系でソソられまくり。それにしても骨っぽい「社会性のあるデザイン」に半端なく圧倒された。
てなわけで旅の満腹感いきなり達成で『コレクション展２』、日比野カッチャン、大巻伸嗣『Liminal Air - descend- 2007』などなどは、それなりに楽しむ。くだんのプールやらタレルの部屋など空間そのものが澄んでいる気がするのは初冬だからだろうか、ステキだった。フュージョン21で遅いランチ。兼六御膳、ふむ。
本多通り南下、新竪町商店街・竪町商店街ふむふむ歩き。雑誌で見覚えある雑貨屋などたまにのぞきながら。とっぷり日暮れて武家屋敷界隈から大野庄用水沿い彷徨い昭和大通り北上で金沢駅前・ホテルへ戻る。
午前快晴午後曇り夕方小雨。
