ますだいっこうのあと@ベルリン

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ベルリン旅行11日目

ま旅もこの段階にくるとある意味ルーティンな日々でそれもまた勝手に長期滞在気取りでええかなと。


円形のはアラビア系で甘さ控えめ

新国立ギャラリー?Neue Nationalgalerie。リヒター、ポルケの自国作家はロビーに貶めて(笑)の本編は近代美術史オベンキョでズラズラリン。アメリカ作家による巨大シンプル塗り分け作品バンバンバンの間にヤられる。あとOtto Dixの戦場死屍累々画になぜか惹かれてしまう。新ギャラリーのわりには想定したよりスペースは少なめ。内装がこれまた新のわりにはクラシックで制服を着た監視員?も格式ある雰囲気。地上ロビーに鎮座ましますRonald Blandenのオブジェは無駄にでかいだけにしか……。

古パン屋調達のデカパンは酸味系

『Based on Paper - Die Sammlung Marzona. Revolution der Kunst 1960-1975』@印刷&素描美術館?Kupferstichkabinett、てかポツダム広場文化フォーラム?Kulturforum Potsdamer Platzたらいう複合施設の3パートで展示、も観る。入場料共通なので。

最前衛は方眼紙に縦線二本引いてハイ作品でござい、みたいなコンセプチュアルアートがずらずらな展示。デザインに通じる要素や、地図・図面・図解な展開もあってこちらのほうが想定以上におもしろがれた。

さがしものでポスダム広場のショッピングセンターに足を踏み入れる。地下にやや殺伐としたスーパーAldi発見。案の定ミネラルウォーターもここまで下がるのね!なプライス。目が血走ったレジ女性は単位時間あたりの会計処理能力がすごそう。


インスタンいえ縮れ麺のタイヌードルスープ@Red Dragon

フォルクスビューネVolksbuehne im Prater『Tod eines Praktikanten』を観る。ポレシュポレシェ作品。

メインの劇場とは別場所のPraterは徒歩圏。薄暗くてポスター張りまくりのいちおうなロビーからアングラ感。内部は体育館っぽい印象。間口広めに使って客席や照明も仮設な感じで、もともとからの劇場ではない様子。なので舞台部分から近いのがうれしい。


例によって喋くり倒し・捲し立て放題な台詞劇。ドレス姿の女優三人がプチひっちゃかめっちゃか。ご近所八百屋やホテル、銀行の写真を刷った描き割り厚手ビニールシートを、木枠から大型扇風機の風で吹き落とし、それを脚立にのって戻す三人娘とか、レクラム文庫を並べての何事か、それでホッケーしたり、のBGMはクイーン『ムスターファ』、とかとかもうもう。素敵に連続なんだかなー。舞台裏、といっても安普請パネル裏ね、中継映像も駆使しまくり。『007オクトパシー』のタイトル映像とテケトーに絡み踊るシーンが不思議&妖艶&でもやっぱりチープ。冒頭からビデオカメラの女性がちらちら視えてるわと笑ってるうち、プロンプター太め女性も台本持って堂々と登場するし。しっかり任務果たしてらっしゃいましたー。

もうなんだかさっぱりわからんでござるは相変わらずながらも、ざっくりいえば小劇場空間ゆえ、体温と確信度がじかに伝わってきて、ドキワクなショウだった。