Sバーン“山手線”ひと駅で乗換、北へ延びるSバーン1号線で終点オラニエンブルクOranienburgまで約40分“首都圏小さな旅”。車窓はすぐに牧歌ボッカ緑みどりグリーン。「オラ」は空気を吐き出す感じと巻き舌で発音するみたい。駅からの道すがら家々はどこかメルヒェンしてる。てかご当地じゃん。
近鉄とかこんな色じゃなかった?
ザクセンハウゼン強制収容所Gedenkstaette und Museum Sachsenhausen。抜けるような青空の日だったから気分的に助かったともいえるし、そんなベルリン晴れだったからこそ逆に突きつけられたともいえる。
じっくり見回ると一日じゃ無理っぽい充実のミュージアムは、それぞれで展示方法に工夫がされてて、素材もある意味現代美術ちっく。ぶっちゃけただのレンガバラックでも、そこでの体験者の証言から起こした言葉をオブジェ風に立つ錆びた金属板に記すことでメッセージはふくらむ。あるいは医学的な建物では通路がすべて強化ガラス張りだったり。歴史的事実についての個人的な思いは整理がつかないまま。伝えていくのだという強く明確な意志に最敬礼したい。
にしてもよく歩いたよ、広大なの。メーデー祝日だし舞台もめぼしいのない。ゲイ&レズビアン映画館Xenon KInoという選択肢もあったけど、ここ数日寝不足ぎみなのでご近所プラプラの宵に。