ますだいっこうのあと@ベルリン

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ポレシュ演出『Don Juan』

ikkomasuda2013-01-12

〈Guten Tag! やっぱり土曜のコインランドリーはちょっと混んでた。若いカップルが乾燥機から出した洗濯物を仲良く畳んでる姿に、というか下手ながら手伝う男子に萌えw。グレースウェットにキャップ・パーカー・シューズがすべて真っ赤なコンバース+黒革ジャンという格好〉。
ギャラリーをぶらつく。Moritz Sxhleime『Cocakieke』@Wendt + friedmann:会期外だけど見学できた。骸骨との包容系なペインティング。Sakir Gokcebag『Prefix & Suefin』@Tanas:トルコ系作家を紹介するギャラリー。日用品を使ったクスッとさせる立体作品。negEntropy@Fruehsorge:執念の線画アーティストを主に扱う控えめだけど大好きなギャラリー。にしてもハンブルガー・バーンホフ現代美術館すぐのこのHeidestrasse界隈、今後どうなるのかねぇ。フリードリヒ経由ミッテへ。
Charie Anderson『No One Gets Out Alive』@Mila Kunstgalerie:片付け中を覗かしてくれるラフさ、新聞写真コラージュの男女もの。オラファー・エリアソン『Volcanoes and Shelters』@Neugerriemschneider:火口写真群が見事。Rainer Fetting@Galerie Deschler:NYCなど都会モチーフの写真展。可愛らしい黒人ドラァグや、♂♂裸系もあり大型なので体温上がる。Christopher Makos + Paul Solberg『Andy Dandy and Other Works』@Galerie Hiltawsky:女装ウォーホルの妖婉さと大輪の花の組み合わせなど。そっか、展示期間が終わっても所によっては見られたりするんだね。こうやってブラブラ歩いてアートといわばバッタリできるのも、ベルリンの好きなポイントだわ。
ハッシャー・マルクト駅前のマーケットでじゃがいもスープ、うじうじ思案橋なドクター・マーチンは店内でセール中、でも定価だってやっぱり安い、スターバックスカフェ淫。
ルネ・ポレシュ演出『Don Juan』@フォルクスビューネ。〈やはり台詞の壁がー。恐らく敢えてのいい間違いで多分マジに混線した袋小路会話や、例によって舞台上の豊満プロンプターのご活躍、切りがないっぽい議論の表情など「らしさ」は堪能。同性愛という言葉は出ないけど異性愛は頻出とか、ああ内容が気になるぅぅぅ〉。木枠だけの家舞台セットに最初つぎつぎ登場人物が入ってきて、ドン・ファン車いすで、スコンと会話開始。その背景は赤白ストライプでその前に黒い切り絵的な背景。中盤で丸ごと後ろに下がり、幕を閉め転換、同じく木組みだけの小さめな家にガイコツが3体立つ。それも前後可動式。役者たちはわりと立ち話系。モリエール作品を元にとあるんだけど、セクシュアリティーねたも配合なのかしらねぇ、ある女優の後半着ぐるみっぽい衣装にはオチンチンついてたし。客席からは笑いもそれなりに漏れてたけど、僕のキョトン度はやや高めでした。
2010年の東京公演で買い損ねた、劇場のデザインチームLSDの作品集買う。〈フォルクスビューネのグッズ福袋的なレトロ自販機で実際に買ってる人たちを目撃。なかなか作動しなくて「東ドイツ式?」とか笑ってたけど。僕も思わず1ユーロ硬貨を投入したくなりつつ踏みとどまるw。この劇場とも今宵でしばしお別れ〉