ますだいっこうのあと@ベルリン

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『トーチソングトリロジー』

ikkomasuda2006-12-05


D社ガイド本モンゴル校正。夕方意気揚々と復帰のはずが休館だったティップネス中野。急きょ渋谷へ変更してランニングマシン軽めに。夕飯@大戸屋は注文してから15分以上もかかって、キハダまぐろの梅しそカツみぞれあんかけ定食をアワワワとあっこむ。

トーチソングトリロジー』@渋谷パルコ劇場を観る。

“ついに”だったりするのかなぁ、篠井英介さんの主演だ。僕は映画版は未見で以前カトケン=加藤健一のは観たことがある。戯曲は読んだような読んでないような遠い記憶。

たぶん“らくだ”体質が残っているせいだろう、いわゆる“強リアル”じゃないつくりに実は少々目が回った。のが本音。ドラァグクイーンの楽屋オネエトークを低音声かつ毒舌にまき散らす第一部冒頭から、英介さんはイキイキといい意味でめまぐるしくメリハリ満載で魅力的。かつどこかカリカチュア的風味配合な演技も、大女優サマならではの分別で一本筋が通っていて素敵だった。

第二部登場のアランの長谷川博己がやっぱり男優視姦的にはツボでしたねー。なんだろ、フツーに力抜いてとりたててゲイでございーな芝居してないのに、濃い味にエロくって男娼やれちゃうゲイってにおいがさりげなくしてくるのが何ともいえず。かといって芝居のつくりは美形とかってわけじゃないのよね。もちろんババアを酔わせる整ったルックスではあるのだが、ああ堪能。

シーン的にはやっぱ母子対決な第三部がまさに固唾を呑んで見守る、でした。木内みどりもわりと爆発しててパチパチだった。ちなみに、この場面のアパートinマンハッタンのセットには、ビルの実写真が正面にドデーンとあってちょっと違和感でした。ソファとテーブル&イスの置かれた部屋全体が狙いでバランス狂わせてるのね、みたいな。けど実写真じゃなくたって、みたいな。

どこか楽天的な空気を帯びながら、ゲイ発信の愛や家族について取り扱ったストーリーは、ある意味結論を明確には出さなくて、だからこその響きがあった印象。幕切れでポツネンと座る英介さんアランの姿それだけで、いっぱい届くものはあったし、約3時間の舞台という時間を板の上で生きてきた役者ゆえのナニモノカも放射していたし。

「愛してる?愛されてる?でもまだ充分じゃないの…」って、ああーー。

先週までゲイ役やってた身ならではの“盗む”目線も、しばしば持ちながらの観劇でもありました(笑)。

ハルくんと彼の地元駅で待ち合わせ。タイ食材を商う知人から取り寄せてもらったネームを受け取る。タイ東北料理のいわゆる非過熱ソーセージだ。部屋でさっそく食べてみたら酸味があってなかなかイケる。ビール呑みたくなっちゃうのが難だけど(笑)。

タイ関連でネットをさまよってたら、動画で料理の作り方おもしろCMが見られるサイトに漂着。