ますだいっこうのあと@ベルリン

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金春湯の龍/『ノミ・ソング』

R社@汐留出張校正。とってもポッカリなある意味清々しいレベルのミスに内心冷汗。

空き時間に金春湯へ浴びにいく。銀座の風情ある銭湯だ。湯船は「熱い」「ぬるい」の二つ、洗い場脱衣場もこぢんまり。

現業感漂うオジサン中に、イマドキな長身二十代ハケーン。しめしめと近くに陣取って驚愕。背中に龍を背負ってるの。それが藍色単色で彫られていて息を飲むほどの精緻さ。タオルだけもって、洗い場直に座り、ちいとほうけたような表情で頭から湯を何度も浴びてました。完璧ノックアウトー。先に上がったので着替えもチェック。白いシャツ着てノータイ黒ジャケットで出ていきました。ここ近年でベストな銭湯視姦。

無印良品有楽町徘徊。ここはやっぱりすべて揃ってて、いいなぁ。

ノミ・ソング』試写会@東京国際フォーラムホールD1を観る。ミクシィつながりの方からの思いがけないお招き、深謝合掌。堀江さんとご一緒する。バラバラになった客席で隣が偶然バディ編集部の斎藤靖紀さん。どもどもー。

ハードゲイキャラで活躍中の吉本芸人・レイザーラモントーク付き。あれま、二人組みだったのね。片割れがキム正男みたいだった。まあ、黒革の映えるガタイは鑑賞価値あり。右置きモッコリショーツ、「フ〜」って広げる腕の太さやチョロ生えの腋毛……。トークはあまり映画と関係なかったです。司会がJ-WAVEで声だけ知ってるミンシルでちと嬉しい。

んで、映画。「異形の歌姫」クラウス・ノミのドキュメンタリー。僕的には曲は、観てたらなんとなく思い出したけど、かなり遠い記憶。あとは「初期にエイズで死んじゃった」くらいな前知識。

彼を知る人々のインタビューと、当時の映像で構成される。NYニューウェーブアンダーグラウンドシーンの匂いはやっぱりステキだったわぁ。

B級オペラならではの超廉い振り付けだとか、衣装も兼ねる?書き割りなセットが回転したり何人もが絡んで観せるショー(一瞬チーム・エスムラルダを連想)とかね、笑えました。

ただ一番シビレたの彼ぢゃあーりませんでした。ノミが「サタデー・ナイト・ライブ」にバックコーラスで出演したシーン。メインはデビッド・ボウイです。これがもう超かっちょえーーーのさ。ブルーのおばちゃんツーピーススカートみたいな衣装でマイク振り振り歌う姿なんて、もう絶句モンに美しかったdeath。

ゲイ、エイズに関しての描き方は、わるくはないんだけど薄味だったかも。

JRガード下にある、昭和感たっぷりなミルクワンタン鳥藤で、そのまんまなミルクワンタンまで次々続く小皿コース・少なめ版をつまみつつ、ビール。堀江さんと80年代話全開。力強く満腹。