ますだいっこうのあと@ベルリン

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2003年12月の日記

■12月31日(水) 大掃除東急OS X九ちゃんビール
大掃除ならぬ小掃除くらいやらなあかんわぁ、と思い、すっくと立ち上がる。壁とかにたまった綿ボコリを掃除機で吸引。数年分だ。とにかく布団上げ下げ生活の汚れを、せめて見える範囲内だけでもと。雑誌チラシ類の整理、マルイ中野店無印良品で収納ケース5段分を、えいやっと買い出して、入れ換えたり。ま、そんな程度。出しっぱなしだった扇風機は面倒くさくて、結局ほこりまみれのまま押し入れに、それこそ「押し込んだ」し。

渋谷に向かう途中の中央線。ふと気が付くと笠井瑞丈クン目撃。携帯僕と同じトラオレだった。東急東横店地下のフードショーへ。明日元日のお呼ばれ用に、ベルギービールを調達に行く。すっごい混雑。レジ行列できてたし。他所見せずにまっすぐトンボ帰り。銭湯。で、いつものようにビール。

OS X計画。午前中だけ素晴らしい名案がひらめいてたんです。iMacをなんの後腐れもなくOS X専用マシンにしてしまえばお手軽解決じゃん!と。ハードディスク容量的には全然OKだったの。んが。メモリーが足らない。増設も素人には無理。で、あっけなく水泡に帰す。その後もiBookでのOS Xバージョンアップについて、サイトをあれこれ見て検討してみた。んが、結論。やっぱり4代目まで待つ、に落ち着く。

紅白歌合戦。消音して気が向いたときに。あざといのは重々わかりつつも、平井堅見上げてごらん夜の星を』の坂本九ちゃん映像&歌声には、ジンときてしまった。ジャニーズカウントダウンで越年。

■12月30日(火) とてもフダンな一日
S社ガイド本会津・磐梯校正。大学劇研の夏合宿で磐梯へ行った帰りに、一人で会津若松、喜多方と旅したのは20年近く前だ。年始納品の仕事は結局これ1本だけ。どうやら年明けにS社分もD社ロシアもドカドカやってくるもよう。鬱。

ティップネス中野でバイク60分。トレーニング納め。

このところ、iPodが欲しいとずっと思い続けている。けれど、今のiBookに入っているOS Xでは使えなくて、JaguarPantherをインストールしなくちゃいけない。バックアップを取ってすべて消して入れ直すなんて作業、気が遠くなる。OS 9環境もまだ卒業できないし。とはいえ、そんな手間は年末年始に決行するのが最適かも、と揺れるババア心。うーん、4代目Macまで我慢かなぁ。

映像の世紀』2回分連続放映。釘付け。

■12月29日(月) ポエカレ忘年会
合間合間に一言書き添えて出してきた年賀状残りを今日は一気に。正月モードでざわつくサミットで食料調達、平常心でね。夕方、ティップネス中野で筋トレ、バイク30分。アキラさんとバッタリ。学ゲイ会のダンスで打ったのだろうか、左肩付け根と右横腹裏がジワーリ痛い。

新宿へ。ポエトリー・カレンダー・トウキョウ編集スタッフの忘年会にお邪魔する。例によってカワグチタケシさん、小森岳史さんとベタベタ(笑)。新井くん、山下さん、千田さん、西野さんという顔ぶれ。一次会の世代屋は落ち着いた地酒のおいしげな店なのだけど、時期的なものか今夜はキッカリ2時間制。エンジンかかる前?に追い出され状態。途中、ひろえフラワー合流。何軒かさまよって、アイリッシュパブ・ダブリナーズ突入。ギネスをパイントでガンガンと流し込む快感。アイリッシュ・シチューとかムール貝のオーブン焼きなどなど、おいしくて、いっぱい食べてしまった。斉木さん、村田さんもおっつけ到着。ノンケな色恋ネタがなんだか微笑ましかったですわ。23時頃に一足先にお暇。見送ってくれたカワグチさんと路上で充分にハグハグハグハグハグ。

タックスノットに顔を出す。青山さんママの月曜日。金丸さん、相澤さんがいらしてて『贋作・大奥』の感想など伺う。毎度のことながらアリガタヤ。結局僕一人になって、青山さんとしばし差しで話ができてよかった。大病をなさった今年、「正月が迎えられるんだ」としみじみ語る姿が印象的だった。中央線下り最終で帰る。

■12月28日(日) 歳末廃人
呑み残しビールから始まった廃人。ネット徘徊していたら、「アメリカでは」をピチカート・ファイブがリミックスしたトラックがあるとわかって、興味津々。夜には起き上がって銭湯へ。

■12月27日(土) gaku-GAY-kai 2003
gaku-GAY-kai 2003本番当日。今年は初めて本編出演なので9時入り。クルマに残る雪にあららビックリ。キンとした冬晴れの中、あっきらかに寝不足な脳のまま西武新宿から新宿文化センターへ。去年も『マイフェア・レディ』の一節を口ずさみながら朝ぼらけの歌舞伎町を抜けて歩いたな、とフト。

舞台的な仕込みはリノ張りのみ。あっちゅう間。今回の照明さん・福田さんも仕込みあっちゅう間。お昼前にはシュートも終わり、スピーディなこと極まりない。

で、場当たり。まずは大勢でのダンス「アメリカでは」。要するに初めて実寸でやるわけやね。いんやー、どかどかわらわら運動会状態。汗だく。それでも、なんとか微調整。『贋作・大奥』の通し稽古に。歌ちゃんの代役で始まったお江与の方が、途中から本役・梅莟さまに交替したのが、マジカルでおかしかった。

その後、ほかの演し物のリハ。僕のソロまでほぼ予定どおりに進行。それもある意味マジカル。

楽屋ではちゃくちゃくと着付け&メイクが進行。エスムラルダ様は、顔ドラァグ衣装本格和装で、かなりクィアなお姿に。ネイティブ・インディアンなメイクな歌ちゃんもかなり強烈だったわん。そんなこんなでわちゃわちゃしているうちに、『贋作・大奥』開演。多少?台詞がわやになったりしたものの、スンスンと。食いつきのいいお客さんに支えられ進行していたようす。僕は、将軍が死ぬ直前に見る「黒紋付きの女中」。台詞ナシで2シーンにちょこなんと登板。「アメリカでは」の、帯解けケツワレ一丁もなんとかうまくいき、しばっちとのリフトも決まってホッ。ラストシーンで歌いながら登場すると、立ち見のお客さんまでいて、ビックリ。ご来場感謝でしたー。

にしても、今回はキャストが多くて、キャラクター見本市状態。稽古場や、袖からモニターから視ていて、いろいろに楽しめましたです。あーあと、本番だとちゃんとさりげなく「持っていく」そのかげんだとかね。

で、頭の中でモードを切り換えて、ダンスに向けて楽屋で体をアップ。熟女ドラァグ、キラ・ド・モントルイユ様の後、登場。無音・薄暗い照明・例によって黒ケツワレで4分33秒、踊る。うーん、踊ってる本人的には「!」なものが来ないまま、終わってしまった気が。まぁ、それでも「狙わない」という「狙い」的にはアリなので、2003年版はこんなんでした、というあたりで。

あっちゅう間のバラシ、歌舞伎町のど真ん中の居酒屋での打上げ。音響の亜弓ちゃんとハグハグして、一次会で撤収。

■12月26日(金)『贋作・大奥』最終稽古
『贋作・大奥』最終稽古。中野ポケット地下稽古場を1日借りているそうなので、早い時間帯に自分のダンス・ソロの練習で使わせてもらう。コズミックスポーツセンターのガランとした体育館とは、当たり前だけど空間からもらうモノが全然違うのね、と動きながら改めて感じた。

とある知人に出したメールより。……ソロはね、また同じ仕掛けでやろうと思ってます。けれど、それで去年を意識しちゃうと「もう一度」「なぞる」結果になっちゃうので、あえて外そう外そうとは心しているのだけど、むずかしい。「誰も観ていないかのように踊る」ことの、客を前にした人体実験と考えればいいのか(めいわく)。……まぁ、そんな気分です。

今日は三々五々集まって最終的に1回通す予定なので、あとは適当に過す。1時間ほど中野駅周辺徘徊。TSUTAYAで裸男子多数掲載な筋トレ本を立ち読みしたり、スタバへコーヒーしに行ったり、帰り道で同じく徘徊中な小林くんと合流したり。アンダーワルドでエナジーチャージ。「アメリカでは」の振りを確認などなど。音響の亜弓ちゃん、初めましてな照明の福田さん、衣装の着付けをしてくださる梅莟様のお師匠さん・春謡さんがた、などなど到着。ヨロシクお願いしますです。次々とキャストが集まり、わらわらと衣装に着替え、通しスータト。

あー、まだまだ自分の台詞&自分の演技だけで、いっぱいいっぱいな観ありながら、まぁ、なんとか。芝居中に紋付きを受渡しして着付けしてもらった僕は、なんだか発表会に出る子供な気分。実体験ないけどさ。着替えアリでやった「アメリカでは」は、かーなり“運動会”だったわん。それも明日どうにかね。てかもう、そのバタバタ感込みでおもしろがってイっちゃえぇな気分。

100円引で売ってた寄せ鍋セットで夜食。ビール付き。今夜も『映像の世紀』に釘付け。

■12月25日(木)『贋作・大奥』稽古
のんびり仕事してD社ガイド本ロシア発送。仕事納めの明日に続きが出れば年末年始の銭稼ぎができるのだけど、さて。あ、S社ガイド本会津・磐梯ってのも今日届いたな。

『贋作・大奥』稽古。平日はやはりみな仕事があったりである程度集まったのは遅めの時間。2場3場を流して、ギリギリまで踊りをあたる。狭めの稽古場は物理的にも精神的にもいっぱいいっぱい感やや高め。マリファナじゃないや毬花一番搾り・生を歩き呑み&車中呑みしてチルアウト。

昨日今日と部屋に帰るとやってたNHKスペシャル再放送『映像の世紀』に見入ってしまった。今夜はヒトラー中心だったから、なおさら。ニュース映像の、説得力というか、迫力というか、現実/非現実のうっすらしたすり替えであるとか、うーむ、ごにょごにょ。

■12月24日(水) 木佐貫邦子+neo『ダンスの場所Vol.6』
D社ガイド本ロシアまた少し。シベリアとかアゼルバイジャンとか。

木佐貫邦子+neo『ダンスの場所Vol.6 身体の物語』@三軒茶屋・シアタートラムを観る。LOOPつながりの、つづちゃんこと都築智子さんが出演している。ロビーで『PRESENT』を観ていただいたお客さんに声をかけていただいた。しかも大学後輩筋に当たる女性。ダンスでバッタリするとは。

小品8つの連続上演で、ぶっちゃけお目当ては男性ダンサー陣。今津雅晴さんのソロ『TIGERS AROUND ME』。ギュギュギュッと凝縮する筋肉とテロテロリ〜ンと弛緩する筋肉とが往来する。ガッチリ短躯がぴったり白ノースリーブ姿だもんで、しっかり視姦(結局これかい、笑)。やや暗めの照明も緻密な時間を醸していた。片手をついて、えー、その角度で!って感じで跳んでってひねってフロアに着地!てのが何度かあって、高まる緊張感も好きだった。これで作品の着地点がもうちょっとハッキリしたら、より素敵な“男子のダンス”になってたろうなぁ。タイトルも男子っぽいし(笑)。

木佐貫邦子ソロ『炭が燃える』。あー、そういうタイトルだったのね、と後で再認識。前半作品での女子ダンサーの「あー、よく踊れるわねー、ハイハイ」な浮いたノリを、一気にキッチリ押さえてくれた気分。直喩じゃない「重さ」が視えたのが、僕的にキた。

つづちゃんは女子5人が愉しげにガンガン、と形容すればいいのか、踊る『5/6200,000,000物語』に登場。おそらくオリジナルで彼女が作った部分、いったん体をひねって、その反作用でブンブン踊る振りが、前にBLICK ONEで観たときも思ったけど、大好きだった。

んが。今日のベストはゲスト出演、近藤良平ソロ『パパ ユア クレイジー』でした。思えば彼のソロなんてずいぶん久しぶりだ。コンドルズも観なくなって随分になるし。

ケバケバ照明ミラーボール付きの中、アフロヘア・グラサンなソウルフル?な衣裳&ナンバーで登場したかと思いきや、あっさり中断。舞台上でパンツ一丁でお着替え。あーん、これがセッションハウスだったらもっとよく視えたのに(アホか)。で、ブラウンのプーマのジャージ姿で、お人形と踊るのだ。背負ったり、子供用のイス&机に座わったりしながらね。例によって寸劇仕立てな時間もあり。ミニミニピアノを弾きながら、ノートに描いた紙芝居もやるし。微妙なパパのせつなさ感が、近藤良平ならではのテイストで滲んできて、すごく微笑ましいのさ。もちろん、コンパスを振り回すようなブンブン踊りも大量搭載。踊ってる姿をただ視るだけで満腹。オカズ不要状態でしたー。

ティップネス中野で、筋トレのみサクっと。

『贋作・大奥』稽古。「アメリカでは」ダンスの練習が結局はメインに。まず懸案、というか僕なんぞは一度もテストすらしていないリフトを。しばっちこと芝山さんに持ち上げてもらうポジションなのだ。肩に載せるのは断念したものの、どうにかジャンプ&タイミング&腕力で、一瞬持ち上がるのはできそう。後は流れの勢いだね。郡司くんの指導のもと、頭から再度おさらい・振りの確認。僕的には流れすら把握していなかったので、クリアに。パーツの練習はもっともっとなんだけどさ。にしても「宇宙ショー」並の汗だくバタバタもの。終わると稽古場のガラス窓と、外から戻ってきたエスムラルダ様のおメガネが曇っちゃいましたー。

三の輪湯は柚子湯で定休日が変更になってるので、ゆ〜ざ中井まで浴びに行く。ついついのぼせる寸前まで浸かってしまうな。視姦成果は約1名のみ。TSUTAYA中井で会員証を、期限15分前に更新する。

■12月23日(火)『贋作・大奥』稽古
吉祥寺へ。中央線で西に向かうにつれ車内から視る景色がだんだんに「武蔵野」してくるのは、毎度のことながら心躍る。事実上クリスマス祝日で混雑する商店街を足早に抜けて、九印のショップへ。このブランド、いろんな意味で深くて好きなのだ。ただお値段が高めで結局贈り物用にしか買ってないー。つうわけで演劇団時代からの姐貴分への、2カ月遅れの誕生日プレゼント兼クリスマスプレゼントに、手袋を買う。ミシンでガーガー縫ってクリスマスラッピングしてくれた。ソニープラザでカードをゲット→井の頭線ホームでメッセージを書く→渋谷駅地下で梱包→三軒茶屋のコンビニで発送。ふぅ、ギリギリセーフ。

『贋作・大奥』昼夜稽古。芝山さん稽古場で初めまして。ラストまで配本。例によってさくさく読んで場割り・立ち稽古。郡司くんのヤリたい放題演技、歌ちゃんの特濃演技を中心に、とっても「学芸会」な雰囲気の稽古だった。とてーも無責任にゲンラゲラゲラ笑っちゃってました。僕の出番も確認オーライ。あとは「アメリカでは」のダンスシーンだわ。あ、自分のソロ・ダンスもだ(汗)。

■12月22日(月) 本田さんと呑む
晴れ晴れと仕事ナッシンな月曜。スワッと年賀状作成。いわいわにもらったプリンタも威力発揮してくれることだしで、画像使ってなんとか出来上がり。AppleWorksで作った住所録データベースで、相手先の取捨選択をする新しい機能を発見!は、かーなり今更。けど目からウロコ。と順調だったがすべてプリントアウト終わってから発覚したさ。セルフ郵便番号誤植アリ。がーん。

ティップネス中野、筋トレ、バイク40分。マルイ中野の無印良品へ。結局サイズがなくて買わなかった枕カバーとゲルインキペンがお目当て。と、本田唯一さんにバッタリ。あんれま、どうも久しぶり。

で、呑むことに。以前すずめのお宿だった地下が転じて、さくら水産に。やや射抜きな感じ。湯豆腐280円一人前で充分楽しめたわん。あ、それだけちゃいまっせ。マグロ中落ち、じゃこサラダ、カレイ唐揚げなどなど。アルコホールは、ビール、マッコルリ、濁り酒、ビールな、たどり道。9月以来の逢瀬でいっぱいいっぱいいろいろいろいろ話をしましたー。

で、本日冬至。銭湯は柚子湯。酔っ払って浴びに行ったので、柑橘のありがたみはあまり実感せずじまい。けどま、厄年の来年、少しくは無事に過せますように…。

■12月21日(日)『贋作・大奥』稽古
D社ガイド本ロシア校正。ひとまず手元にある分はすべて平らげて発送。ホッとひと段落。ここんところの気がかりが消えた冬の晴天、世間は日曜日。

『贋作・大奥』昼夜稽古。わくいきょうこさん初めまして。アルピーナさん、梅莟さま、稽古場で初めまして。合間、映画『君も出世ができる』より「アメリカでは」をもとにしたダンスシーンの振りを、かーなり断片的に写してもらう。うへー、自分、大丈夫かしらん。その後、ザクザク台本が来て、ザクザク場当たりをしていった。ズラ合わせもなんとなーく。にしても出演者が多くってね。稽古場の混雑感がなんだか単純におかしい。郡司クンの仕込み芝居には無責任におもしろがっちゃいましたし。

■12月20日(土) Grottery Pirin系Poetry Reading
D社ガイド本ロシア校正、アゼルバイジャングルジアアルメニア徘徊。合間、根菜豆缶なまり節でカレー制作。

マサ・ホシノさんプロデュース?のリーディング「Grottery Pirin系Poetry Reading」@神田・美学校に。ホシノさんをはじめ、旧阿佐ヶ谷系なコウキくんやノブくんとも、めちゃくちゃ久しぶりで逢った。内心ハグハグ。始まるまで左鳥話子さんと世間話。

ソファ前にローテーブルを置き、照明は橙色の裸電球ひとつというディープなセッティング。スタートする頃には、僕的には新鮮なオーディエンスがけっこう集まってきた。僕は中盤に『for all f*ckin' true lovers』をサクっと一発勝負で。「ヒャクナナジュッセンチ」で既にして噛みかけてましたが…。今夜のベストは何年かぶりで聴くホシノさん。バイオリン&パーカッションを従えて、ゆるゆるまたーり、ときにピリッとね。少ししゃがれた声もいいし、息を詰めない読み方もやっぱシビれるなぁ。

そのままこの場の磁力に酔いながらビールでも注入したい気分だったけど、再会を誓って解散。落合まで、大江戸線に乗り継ぐ話子さんと一緒に帰る。海外旅行ネタで盛り上がっちまったのは、二人とも仕事がやや逃避系ってことね、と笑いながら。

■12月19日(金)『DANSTROMA#003』
D社ガイド本ロシア校正、ベラルーシモルドヴァ徘徊。B誌原稿仕上げて入稿。ふぅ。

早稲田から新目白通り方向へ抜け、アップリンクギャラリーへ。カフェ&アートスペース。着いた時間にはユルユルしたパフォーマンスの終わり頃だった模様。ややあって、佐成くん、千佳ちゃん、スタッフの大平さんと合流。出演者のネーポンこと山根さん、初めまして。長身の濃い顔な役者さん。佐成くんと軽く打合せ。会場には音・映像に反応して変化するLEDインスタレーションをはじめ、いくつかの作品が。アップリンクが出版して裁判でいろいろもめた、メープルソープの写真集も置いてあった。モロな作品も収録のね。ふむふむ眺める。アーンド、ゲイにとっての「食糧」事情が今ほど充分じゃなかった頃のころをチラリ思う。

にしても控える場所もなし、後でわかったことだけどパフォーマンス開始前に一度会場を空にすることもなし、で、おちつかーず、ゆるゆるーとスタート。お客約15人くらいかな。ネーポンの一人芝居つか演説パフォーマンスから、オブジェ状態で佇む千佳ちゃん、気合い入った佐成くんの踊りへ。LEDインスタレーションが反応したりしなかったりの絶妙なシンクロが、観てておもしろかった。その後は静岡でやった『太陽の鳥と空を駈ける』のいわゆるカフェのシーン。寅くんがやったウエイター役を僕が。オーダー取りに行って、ロイヤルな手振りでネロネロ踊って、コーヒー持っていくと他の人たち同様睡魔に襲われてデレンデレン、とそんな。1時間弱。いきなりにしてはまー、よくやったわ。

今回、彼らが登板となったのは、神奈川・赤レンガ倉庫でやったナディア・ロウロのパフォーマンスに参加した縁だったそうで、その関係が何人か観に来ていた。終わったあと、まさにカフェ状態でダラダラ話す。『DANSTROMA#003』のキュレーター・飯名さん、小杉さんなども混じって。なんだろ、表現することだけじゃなくて、表現をどう組織するか、提示していくかも、最近の若い人たちはいろいろ考えて動いてるんだなと、やや感心。イベントの詳細はこちらが詳しいです。

その後佐成ダンスチームで早稲田駅近くの居酒屋で軽く一杯。たまたま流山児★事務所のアトリエと同じビルの2階。大学のゼミらしい忘年会をやってて、キャーキャーやかましいんじゃなくて、同時にたくさんの人がしゃべっている重層的な賑やかしさの横で、呑む。

■12月18日(木) Saucy or so『defence』
最近ヤフーBBから050で始まるIP電話番号の通知・メールが。僕的にはメリット不明。長距離から「かけてもらう」とこの番号のほうが安いみたいだが、該当するシチュエーションは皆無。月々かかるNTTの回線使用料こそどうにかしてほしいもんだ。

D社ガイド本ロシア校正。なんだかんだでスッキリにはほど遠く、やや追い詰められストレス。編プロから催促されてないからいいものの、速攻性を買われての今回の御指名だったらば、向こうは期待外れかなとか、グルグル。

ダンス4作品のオムニバス企画「Free Package」@六本木・俳優座劇場を観に行く。大江戸線で一本なんてほんと便利。お目当てはラコーナが主宰するユニット、Saucy or soの『defence』。レザーっぽいパンツ+黒Tシャツってダーティな出で立ちの女子7人が、ガツガツ踊る。バイオレンスなにおいが素敵。他のクソ作品のようにブス女の内面いちいちとかじゃなく、スッキリだった。振りはジャズ+現代舞踊で、武富士ガール系ではあったけどねー。

にしてもなんとVOL.21を数えるこのオムニバス企画、もう10年だとか。当初は振付家の育成や発表する場の提供って意味は確かにあったけど、今や限りなく体温が低い。制作とスタッフたちによるルーティン銭稼ぎっぽい、って言ったら言い過ぎ?

終演後ロビー併設のHUBでギネス煽りながら待機。ラコーナのお母さん、村上クララさんがわざわざご挨拶に。あのー初対面なんですけど(笑)。お父さんである鴨川てんし氏との帰り際、「空間演技、観てました」と思わず口走ってしまった。懐かしすぎ。ラコーナが打上げに向かうちょんの間付き合ってくれる。ピールもう1杯、バスペールエールを呑んで話す。充実。

佐成くんからメール。彼らが出る明日夜のパフォーマンスに乱入?要請。連続企画の『DANSTROMA#003』@早稲田アップリンク・ギャラリーだ。ベースは2002年に静岡で上演した『太陽の鳥と空を駈ける』のワンシーンとか。お客で観に行くつもりだったのになー(笑)。しかもノリはぶっつけ本番出たとこ勝負ノリらしい。OKっすよん。

と今度は、大木監督@ニチョから電話。あのー、もう路上呑みはシーズンオフなんすけど(笑)。『G8・2』は1月後半に撮影だそう。しかも、2月に森美術館で上映っていうから、なんつうか、笑えた。乞われれば出まっせぇ。

KICK THE CAN CREWトップランナー観る。

■12月17日(水)『贋作・大奥』稽古
ロシア、あ、もう昨日分くらいからウクライナに突入してたっけ、の旅は一日お休みにして、B誌原稿書きを。まーなんとか土台分は書き上がる。結末の展開を担当者にお伺いを立てておいて、本日終了。ティップネス中野で筋トレ、バイク45分。エイジング特集のターザンをわりと熟読。もともと空いてる時間帯なうえに師走だもんでほんと閑散としていた。

『贋作・大奥』稽古。永山さん初めまして。郡司くん、ノグ、いわいわ、荒くん、稽古場で初めまして。賑やかニギヤカ。わちゃわちゃと歌の当たりをつけたりする。後半は『シカゴ』からでも『キャバレー』からでもないナンバーの、郡司くんによる振付。ひゃー、もうちと本気出さんとあかんわ。

■12月16日(火) ソ蓮
D社ガイド本ロシア校正、三昧。しかも続きがまたドカッと届いて果てない感ひしひし。その一方で「ソ蓮」なんちゅう誤字を見つけて脱力。ネタですかい?みたいな。

■12月15日(月) 1/40
D社ガイド本ロシア校正。今日はサンクト・ペテルブルグ。うっすら行ってみたくなる。人混みにまぎれ込んでみたくなる。夜『贋作・大奥』の稽古へ。なのだけど場所を間違えてしまった。単純なPalmスケジュールへの入力ミスが原因だ。あちゃー。関根さんに連絡して今日は取りにしてもらう。新装なった西荻窪駅アイリッシュ・パブにやや惹かれつつも、また今度ね。ブックスオフ東中野吉田修一最後の息子』を買う。チャンネルスイミングしていたら、若杉さん発見!@NHK『夢見る葡萄』。闇市のチンピラってもんのすごくありがちな役どころだったけどね。

今年も残りあと半月。なーしてこんなに一年が早いかなーっつう思いに、あるメルマガのこんな一文が。「2歳 の子供にとっての1年は人生の二分の一だけど、40歳にとっての1年は 1/40でしかない。だから時間経過の感じ方が違うとかなんとか……。」

■12月14日(日)「詩学」インタビュー
午後新宿へ。しばらくぶりにABCにて立ち読み三昧。合間やっぱり男子視姦してるんですけどー。その後トップス2階へ。10年ぶりくらいだ。雑誌「詩学」に舞台のコラムを書いている三上その子さんの、関根さんへのインタビューに同席させていただく。フライングステージや彼自身の芝居への向かいようついての話、三上さんの『PRESENT』感想も聞くことができて、すんごく有意義だった。アンド“『PRESENT』後”にひとつけりがついた気分。にしても三人とも「カラダ」って何度口にしただろうなぁ。ティップネス中野、筋トレ、バイク30分。日曜夕方で案の定混雑。

■12月13日(土) 冬麗
D社ガイド本ロシア校正。新規テキスト流し込み部分の元データを念のために見ときましょ、と開いたらアラ大変。初校紙のブランクに実はデータが入っていたり、電話番号とかが出元不明だったり。DTPオペめ、やってくれるじゃん。ワッセワッセと見直す。梱包し終わったところに、ヤマトの兄貴が続きをドカンと届けてくれた。「グッド」タイミグやん。ロシアの旅は果てしなく遠い。けれどいったん中断。通販サイトの校正に取りかかる。前やった分の追加だけなので比較的ラクハローキティのお弁当箱だのお名前テープだの、…あぁぁ。結局校正事務所の忘年会は今年もパスしてしまった。にしても、スコーンとした晴れだったね。

■12月12日(金) 鯖食欲
昨夜の金森穣出演トップランナーを録画し損ねた。ちょうど夜中の12時からだったので、日付と時間でミスった模様。ビデオ予約もできないオカマなんて今どき最低だわ。とほほ、穣サマ…。

D社ガイド本ロシア校正ひと段落。昼ご飯に魚肉ソーセージを買ってきて、白菜とで実だくさんスープを制作。ソーセージが膨張?して謎な一品に。

夕方、ティップネス中野へ。筋トレ。師走の金曜日とあってすごく空いてた。栄養補給タイムにテツヤさんとちょこっと世間話。フライングステージのお客さんでもある彼、坊主色黒チビマッチョで人なつっこい雰囲気。たまらんわー。バイク60分。

ピナ・バウシュ中毒』読了。ま、それなりにおもしろかったけど、どことなーく個人的な“依存症”モノって気も少々>枝里子。次の来日公演には大枚はたいて観に行くべ>ピナ。

サミット東中野で食料調達。締め鯖が半額だったので思わず手を伸ばす。無性にここ数日、鯖食欲だったのだ。ふと思い出した。昔母親が何かで覚えて作り出した頃は「きずし」と呼んでたな、と。関西だったからか。

通販サイト校正用に商品画面をちまちまプリントアウト。こういうダラダラしい脳使わん作業はビールを呑みながらに限る。竹野内クン@元ヤンキー教師最終回を視姦しつつ。あの不精髭でジョリジョリッとハグされたいわ(ばか)

■12月11日(木)『贋作・大奥』稽古
久しぶりに、ホォント久しぶりに出張校正。R社@銀座へ。午前午後各2時間で終了。プリンタのインクカートリッジを買いに有楽町のビックカメラに寄る。プリンタの型番・カートリッジの型番・補充インクの型番が脳内でグチャグチャに。あー、もっとわかりやすくしてくれぇ。せっかくなので、有楽町無印、アップル・ストアと徘徊したかったけど、そそくさ退散。部屋で仕事する。

「gaku-GAY-kai2003」『贋作・大奥』の稽古。今夜の顔ぶれはフライングステージ+歌ちゃん、エスムラルダ様。29行に及ぶ豪華?なキャスト表&冒頭のシーン配本。歌合わせなど、ちょこちょこっと。歌ちゃんのソウルフルな歌唱力はさすがでした。「大奥」にも、ロンドンで観たくせに「シカゴ」にも疎くって、しかも“『PRESENT』後”(後遺症とも違くてうまく書けない)みたいなのがまだ残ってる僕は、何だかぼけら〜っとしておりました。とはいえ、いただいた役は僕的にはとても美味しそうだ。

■12月10日(水) クラシックラガー
コインランドリー。D社ガイド本ロシア校正。夜、ティップネス中野。筋トレ。合間にロッカー室前ベンチで栄養補給してるとルナさんにつかまる。そこに通りがかる森川くん! バイク60分。『ピナ・バウシュ中毒』読進。今日も汗だく。銭湯。ビール。キリン・クラシックラガー缶。やっぱりうまい。

■12月9日(火) 喪中ハガキ
D社ガイド本ロシア校正12時間。モスクワの見どころ紹介あたりを。意外とエンジョイしてしまったわ。甲州屋酒店までしか出かけない、所持金硬貨のみのまんま三食自炊で過す新宿区四畳半三昧な一日でした。ふと。喪中ハガキが届く時期。祖父祖母がだんだん父母になってくるのね、と四十過ぎを実感。68歳@鶴見区(らしい)、64歳@沼南町の「ますださん」のことを考える。

■12月8日(月) 流山児★事務所『ハイ・ライフ(アナザー・バージョン)』
ひとまず手元に仕事がないので午前中からティップネス中野へ。筋トレ。中断前と同じウエイト・回数に向けて少しずつ少しずつ。バイク60分、暖房のせいか汗だく。

土曜に連絡のあったD社ガイド本ロシアの打合せ。またしても断崖絶壁なスケジュールらしい。ひぃ。初めての担当者男性は人なつっこい感触でその点はやや安心。S社納品、秋葉原の校正事務所経由、下北沢へ。駅の箱根そばで温泉卵うどんを食べていたら森川くんとバッタリ。にしてもこげな場所で一緒になるとは! OFF・OFFシアターを芝居を観に行くところだそうな。彼が食べる横で少し話す。

流山児★事務所『ハイ・ライフ(アナザー・バージョン)』@下北沢 ザ・スズナリを観る。若手4人の役者による別バージョン上演だ。僕の周りの客席はキシちゃん(井沢希旨子)、弘子(伊藤弘子)、SABO(青木砂織)、稲(増文)くん、ふぢた(藤田洋)くん、カッシー(樫葉武司さん)と、賑やか&懐かしの顔ぶれ。

芝居自体はうーん、かなりハイテンションで楽しめはしたのだけど、正直、まっ、アナザーだったわね、ってところ。カナダから日本に置き換えてはあるものの、役づくりはメイン・バージョンをわりとなぞっていた。役者のキャラクターとあまりフィットしてない感じがやや。せっかくなら大胆に強引にメインとは違う役づくりに敢えて挑んでもよかったんじゃなかろうか。      

冒頭ムービーで「演出201本」て出たのには笑えた。ほんまオヤジったら懲りないのね。

タックスノットに顔を出す。月曜青山さんママ。『違う太鼓』お疲れさまでした。『贋作・大奥』稽古帰りの関根さん、歌ちゃんも登場し、賑やかな夜だった。

■12月7日(日) 土方メモリアル/堀江さん宅へ
JADE2003・土方メモリアル@新宿パークタワーホールを観る。「(土方と)舞踏黎明期をともにした舞踏家によるニ作品の上演」(チラシより)。

小林嵯峨『アウラヒステリカ=エロティーク/1』。黒沢美香との二人踊り。はじめは赤い和服姿だった小林が途中からだんだん脱ぎだして、後半のソロパートになると事実上黒いスキャンティ1枚。それが背もたれのない古めかしいソファに四つんばいになって、長い髪を振り乱してグネグネ踊る。あーん、とっても舞踏だわ、しかも「オンナの」って感じ。やや食傷。童女チックな出で立ちの黒沢とのシーンのほうが“関係”が生じるぶん、おもしろくみていられた。相変らず黒沢美香はどこにいっても黒沢美香だし。冒頭の音圧高めな電子衝撃音は、生理的にすごく苦手だった。

室伏鴻『美貌の青空』。舞台には「衣裳としての真鍮板」(当日パンフより)。まずそれだけを見せるシーンがあったあと、林貞之、鈴木ユキオ、目黒大路が、黒いボクサーパンツ一丁で登場。ある程度予想?期待?はしていたが脈拍数アップ。 美々ちゃんイチオシの目黒は初見。チラシなどの写真と印象が違って、B系イカチイ系アニキって顔付き。ガタイもがっしりしてて、舞踏男子のイメージよりははるかにたくましい。惚れ惚れ。他の二人も裸は初めてだけど、やっぱいい体でしたわ。しかもそのパンツったら、後ろの下部分が微妙に切れ上がったカットなので、筋肉で盛り上がったお尻の肉がハミ出してるの。半ケツならぬ五分の一ケツ(笑)。それがまたたまらんくて。

で、真鍮板をベコンベコン転がしていったり、背負ってグルグル回転したり、乱暴に叩きつけたり。肉体と金属が触れ合うエロティシズム。ときに暴力的にときに優美な。そんな。ただ、中盤若干中だるみだったかなー。

そこに御大・室伏鴻が登場。一気に締まる。スキンヘッド少し猫背で明らかにアブナイ容貌。けど超カッチョイイ。時間の積み重なった存在が、静かに動くだけで緊張感が放たれる。それは見事だったし、観ていてグイグイ引き込まれた。なんというか、型だけじゃない舞踏、っていうとある意味失礼だけど、そんなだった。あとはもう4人が震えたり止まったり蕩けたり飛んだりするのを、ただただ視てました。あぁ、いい時間だったぁぁ。

堀江さん宅@京成立石に遊びに行く。新宿から馬喰横山へ。運良く急行で快適。東日本橋乗換浅草線。ちょうどきたのが特急成田行き。京急の乗入電車は全席ボックス席で一瞬旅行気分。押上で乗り換えた各停にちょうどカワくんがいて合流。迎えにきてくれた堀江さんと三人で駅前を少し歩く。お総菜屋がズラリ並んだ横丁なんかすんげくひかれてしまう。日曜夜だったのでほとんど閉まってたのが残念。首都圏小さな旅気分ですたー。

んで、堀江さん宅へ。きれいに整理されたお部屋は、ミニ・ライブラリー&ミュージアム&ギャラリーのようだった。手料理をいただきながら、ビール、マッコルリを呑む。東欧やロシアを旅した写真を見せてもらったり、古いシングル盤をポータブルプレーヤーで聞いたり。いっぱい話していっぱい呑み食いして、心身ともに温まる夜を過す。堀江さん、どうもありがとうございました!

■12月6日(土)『PRESENT』反省会
午前中から新宿へ。コンタクトレンズの「機種変」作戦。アイシティへ行く。隣の眼科医にて検査&無料トライアル。ボシュロムのメダリスト。今使っているジョンソン&ジョンソンのシュアビュー同様、2週間使い捨てタイプだ。ただし値段は森川くんに教えてもらった楽天サイトで買うメダリストのほうが安い。海外通販してるシュアビューよりも。おまけにシュアビューは事実上廃番なので注文してから届くまですごく時間がかかる。ただし気になってたのは、ケアが手でこすり洗いという点。それもこれまでどおり消毒液&中和液方式もOKと言われてホッとする。目との相性さえ問題なければそのままスイッチしよう。

伊勢丹地下2階のBPQCへ。柳宗理の耐熱ガラスボウルとトングを買う。ボウルは昔買ったアルミのがあるのだけど、どうも金属は苦手。最近は大きめの食器でナムルとか作ってたんで、買い替えようと思いたったのだ。微妙なデザインがやっぱいい感じ。トングはね、最近料理番組で見てて菜箸より便利そうで。とはいえ柳宗理デザインのがあったのは意外。

ティップネス中野で、筋トレとバイク60分。気にしすぎだろうが、新レンズはちょっとだけ視え方が違うようだ。『ピナ・バウシュ中毒』読進。

夜、フライングステージ『PRESENT』反省会@高円寺・梅莟様邸。関根さんが黒髪ダンディになってた。制作との個人面談、アンケート一気読み、全体で揃って話をしてお終い。まっすーが差入でもらった冷凍餃子を、まみーとともにじょじょに腕を上げながら(笑)焼いてくれた。これをツマミに、これまた差入のシャンパンやらワインやらを次々と空ける。本番中の失敗系?エピソードも今回は無理クリじゃなく大笑いできて、いいお酒だった。「お疲れさまでした&ありがとうございました」

夜中、ラコーナから携帯に電話。

■12月5日(金) 抑制のきいたじっくりした沸騰
終日在宅校正。一番遠くまで出かけたのは早稲田通り沿いにあるキャッシュコーナー。新しく買った無印の片手鍋でお湯をわかすと、なんというか騒がしくボコボコなるんじゃなくて、抑制のきいたじっくりした沸騰(なんじゃ?)のように見える。熱の伝わり方が違うからか。竹野内クン@元ヤンキー教師をぼんやり視姦。

■12月4日(木) 久しぶりの二丁目
S社ガイド本・鎌倉、のんびり作業。途中抜け出して郵便局へ。無地インクジェット年賀はがきを今年は早めにゲット。夕方ティップネス中野で筋トレ&バイク60分。楠田枝里子ピナ・バウシュ中毒』読み始める。中身自体はおもしろいけど、文体が体質にあまり合わない。ガアガア読進には至らず。

B誌編集部へ顔を出す。実は2年ぶり。先月から新しく担当になったKさんと初対面。耳の立った?開いた?大きめな?かわいこクン。路上呑みスポットにてロング缶1本だけ。風はなくともさすがに冷えてもう無理。オープン・カフェ、アドヴォケイツのお客さんはよく寒さに耐えられるわねぇ。タックスノットへ。歌ちゃんとほぼ同着。老いたゲイのルーム・シェアリングを真面目に説く方、『違う太鼓』を観て自らの企画への出演をタックさんに口説く三十代クン(目が細くてわりとかわいい 笑)と、お客は四人。ちょっと濃い目でまったりした時間を堪能。

遅めの銭湯はやや賑やかなことになっていた。イケてなくても平均年齢下がるだけで癒し度は確実に上昇だわ。

■12月3日(水) 流山児★事務所『ハイ・ライフ』
2カ月ぶりに散髪。うっちゃんヘアから、まばらなソフトモヒカンへア。マッサージしてくれたアシスタント男子に「来られるときと帰るときのイメージがいつも全然違いますよねー」とか言われちった。ハイハイ、も少し小まめに切りに来ますデス。

流山児★事務所公演『ハイ・ライフ』@下北沢 ザ・スズナリを観る。流山児さん、演出200本(笑)オメデト。カナダの作家による「どうしようもない4人のジャンキーの胸をすくような銀行強盗ドラマ」(当日パンフより)。

通常の舞台側にも客席を設けて、中央のやや細長いステージを2方向から観る構造。モノクロの映画が壁に投影されていて、それはたぶん有名な西部劇。古びた丸みを帯びた型の冷蔵庫。中央の舞台から下りた四隅に粗末なベッド。ザ・スズナリがオフオフブロードウェイにある実験演劇のアトリエみたいになってた。勝手な妄想ですが。というか、それこそ「演劇団」時代のテイストだわ。ある意味懐かしい。ともかく空間の独特の雰囲気にまずヤラれた。それこそザ・ポケットみたいな劇場じゃ出せない味だよね、とか。

客入れ後半から4人の役者たちが三々五々登場。冷蔵庫からビールを出して呑み、タバコをふかしながら、映画を見入るの。やーん、こういうのも既視感ありありだけど好き。そんでもって、タバコはスモークマシンの代わり?ってあたりのアングラかげんも。

芝居が始まる。千葉哲也演じるディックが、強盗計画の首謀者で、ほかの三人をそれぞれ説得するシーンがぽんぽんと続く。メープルリーフが描かれたブランドのビール呑み放題、タバコ吸い放題でね。千葉哲也ってば、一時期何かの芝居を観て「そのお腹どうしたのよ」状態だったのが、なんかすっきりスレンダーになっちゃって。僕的には容貌も変わったわねって思ったが、芝居は超いい。小気味よくぐいぐい引っ張ってくれる。ムショ出たての荒くれ者・バグを演じる塩野谷さんと千葉哲が、二人してモルヒネ注射を打つシーン。すげーくすげーくエロティックだった。それ以外にも、流山児演出ならではのなんだか動き回る・なんだか体を使う芝居を、やらされちゃってる感なく二人がこなしてて、楽しめたわー。

若杉さんは体ボロボロのやや気弱なジャンキー、ドニー。それでもカードをくすねてはATMで他人の金を引き出してる。ちょっとどもり気味に喋る感じがなんだかかわいいキャラ。脱ごうとしたロンTの袖が絡まっちゃうなんて細かい芝居もチェキ。演じてる若杉さん自身が役をおもしろがってるふうで、すごくよかった。

一番目を見張ったのは三人目のビリー。小川輝晃って流山児★事務所に何度か出てて、ま、ルックスは悪かぁないけど、それで?って感じだったの。それがさー、ヤクのためなら女はもちろん男とも寝る色男役なのさ。もう登場っから、クネクネクネクネ髪かきあげ演技してくれちゃうの。ここまでやってくれると嫌味を通り越して、おかしくてね。改めてみると少し目間距離のある一重目、目尻さがったニヤけた顔、しなやかに踊ったりする体に、それはそれでかなりクラクラしたりなんかして(笑)。

改めて4人全員が集まり計画が説明される。筋書きはこんな感じ。…ドニーが盗んだカードで金を引き出す。その金を指定より0ひとつ多い額が出てしまったと窓口にビリーが返す。ATMの故障だと思った銀行側が呼ぶATMの修理屋に、ディックとバグが紛れ込む。機械の裏側に回ったときピストルで脅し大量の現金をゲット…。男同士のすったもんだ。微妙な関係のズレとネジレ。ビリーの強烈なヤクで四人して“静かな時”を、叫びながら味わうシーンでは、とうとう上半身裸さ。小川が脱がなかったのが残念でならならけど(笑)。

で、決行に至る。盗んだクルマの中から順番に出て行って計画を遂行していく。丸イスを4つ並べただけで演じるんだけど、このシーンがまたおもしろくてね。警官がカフェに行く途中通りがかっただけでアホな大騒ぎ。お互いのイスに足を引っかけて水平になって隠れてるふうにしたりとか。窓口でビリーが故障だと言って金を返すシーン。小川の芝居はもう“洋画の吹替え”って感じ。めちゃ笑えたわん。

ここまではとりあえず順調だったものの、いっかな修理屋が来ない。てかそもそも修理屋がどんな格好なのかリーサチしてないの。それに正直客で見てても、紛れ込んで機械の裏側へなんぞ行けるもんかという、そもそものマヌケさがある意味おかしいんだろうな。けれど、彼らは本気(マジ)。クルマの中でひたすら待つうちに次第に煮詰まってくる。そもそも互いをよく思ってなかったバグとビリーで喧嘩に。ビリーが突き付けたナイフで、結局はバグがビリーを刺しちゃうの。こうして計画はあっけなく幕切れ。散り散りになる男たち。

エピローグ。懲りずにきっと間抜けな強盗を企んでるディックとビリーが後日談を語る。あいかわらずジャンキーでアホな二人。ビールぶっかけ合って終わり。あ、そのラストシーンで、僕が観た回では塩野谷さんが「役をくれ」って言ったの。え?そういう終わりなの? たぶん「ヤクをくれ」のアクセント違いだろうけど、もしかしたら意図的だったかもと深読みしたりなんかしてねー。

いやいや拍手。すげーく楽しかった。初演よりも全然おもしろかったし。流山児演出作品の中でベストかもしれない。たぶんに役者たちの力量に拠るところがものすごく大きいんだと思うけどね。大人数、含む知名度目当てのスター俳優、を集めてドンジャカドンジャカ大風呂敷広げるよりも、こういう少人数でキチっと創り込む芝居こそを、これからもっともっとやってほしいもんだ。と、永遠の流山児ファン、というかアナタの弟子の最末席にいるアタシは、希うのです。しかも男たちのを、ね(笑)。

終演後、若杉さんや、久しぶりな塩野谷さんにごあいさつ。中野へ移動。改装後初突入な無印良品。片手鍋&ガラス蓋、思案のすえ購入。ティップネス中野でバイク50分。前に「ベリンダさーん」と声をかけてくれた色黒坊主ちびマッチョくんがいたので、『PRESENT』ご来場のお礼を。

■12月2日(火) 12.7%
S社ガイド本那須・塩原校正。さくさく軽い。にしても天気とヤル気がますます密にリンクしだしてる自分が我ながら可笑しい。午前中にほぼ終了。たっぷり昼寝コインランドリー一番風呂のあと納品に。秋葉原の校正事務所に顔を出して中野へ。

ティップネス中野へ。ロッカー室前でルナさんにバッタリ。「お芝居よかったわよ〜」と例によってべったらオネエ口調&大声で褒めてくださる。嬉しいやら恥ずかしいやら。

体成分測定機ドクターフィットネスにのる。6月と比べると、筋肉が1.9kg減り体脂肪が0.5kg増え体脂肪率は12.7%に上昇。腰痛と芝居でひと月半ほどまったくトレーニングをしていなかったから、まぁ、予想どおりだ。これからまた地道に励みませう。おそるおそる少なめの回数でマシンをこなして今日はおしまい。

■12月1日(月) ベタ文で候
まだ暗い4時半に携帯のアラームで飛び起きる。同じ電子音でも安っぽい「born slippy」だ。南瓜と人参と牛蒡と大蒜と缶詰めの豆をコンソメでドロドロと煮ただけの汁物を制作。納豆ほうれんそう大根おろし和えと朝食。本日もS社校正奴隷続く。まずいったんはガイド本日光を。それからガイドマガジン福井を最終的に仕上げる。バイク便を呼ぶ。自腹で使うのは初めてだ。雨の中やって来たライダーは案の定住所だけではたどり着けず入電あり。ややオタ入った体脂肪率高めクンでした。これででかいヤマは越えたので少し気が休まる。朝作った汁物に水とカレルーと鶏肉と長葱を足しますます素性不明な汁物に仕立てあげご飯にぶっかけて昼食。引き続きましてはぁガイド本日光。このシリーズは楽勝なのだ。なのだけど、ちゃんと文字を追ってませんぜアラームが鳴る。つまりは集中力低下。こういう時にホントつまらないミスをするものだ。いつもより速度を落として慎重運転でいく。日光といえば中学生のときに大阪から一人旅で、二十代に大学劇研時代の仲間とクルマで、行ったことがある。いまなら湯葉とか食べたいわ。夕方納品に行く。その後ティップ再開!と意気込んでデイパにモロモロ詰め込んで出かけた。だが、東西線ではわりと元気だったくせに乗り換えて半蔵門線に乗ったとたんに粘っこい眠気が襲来。たかが10分ほど乗ってるうちに熟睡手前までグターリ。まーそーだわなーここ数日睡眠不足だもん。で、S社の押し倒し可な男子クンは中身をチェックもせずあっさり受け取ってくれました。しめしめ。こんな体調なので結局そのまま新宿区四畳半へ戻る。あとはビールにおいすがる。福井の校正で知った「鯖のへしこ」を今度頼んでみようかしら等など。そないな具合で始まった師走。今日1日は世界エイズデー