ますだいっこうのあと@ベルリン

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マギー・マラン『拍手は食べられない』

D社ガイド本東アフリカ再校。筋トレをやめにして明日分まで校正して事実上終わらせる。全部は納品はしなかったけどね。

カンパニー・マギー・マラン『拍手は食べられない』@世田谷パブリックシアターを観る。みぞさんこと溝口彰子さんとご一緒。チケッティング感謝也。

劇場に入ると、チラシ写真まんまの、ポール・スミスのショッピングバッグ(たぶん)みたいなやや渋い色合いの縦ストライプが舞台三面を囲う。その実はラブホホテルの入口にあるような短冊状になったビニール・カーテン。ただそれを眺めているだけでワクワクしていた開演前。

んが、ダンスは渋いのよね。客入れ時よりも舞台の照明は暗かったりして、年齢高めなダンサーたちが、カーテンをかき分けて入ってきては、やや懐かしいのモダーンな振りで踊ったり、立ち止まったり、振り返ったり、目線を交わしたり。「舞台では8人のダンサーが社会の様々な緊張関係を演じます。それは、少数の特権階級に対して何十億もの無力な民衆が存在するのがこの世の常だと思い込ませるものは何か、を探る試みです。」(チラシ) ま、たしかにそー思って視たらそーよねーなダンスでした。弦楽器が不安げな音色を奏でる上にヘリコプターや衝撃音などのノイズがかぶさる音楽がずぅぅぅっと流れっぱなしなのも、なんつうか実存主義系(?)。視てて“楽しくなる”作品じゃなかったけど、骨太にスジが通ったダンスだったかなー。あー、あとあのビニール・カーテンのセットへ遊びに行きたくはなったね。

初日のせいか関係者多数。よくダンスで会う現在はフランス・ダンス事務局で忙殺の桑原さんも来ていて立ち話。川江一二三さん&乗越たかおさんとも。何となく顔は知っていた石井達朗さんとはみぞさんの紹介でご挨拶。

泥沼化しそうなレセプションは辞退し、二人して和民へ。みぞさんと呑むのは新年会以来だし、差しは久しぶりだ。いっぱい話していっぱい呑む。あいかわらずざっくばらんな姐御っぷりがイカしてた。