ますだいっこうのあと@ベルリン

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上杉貢代『マダム メランコリア』

D社ガイド本東アフリカ再校、もういつがいつだかわからんルネな暮らし。それでも今日で峠は越えたわ。それにスケジュールがのびたお蔭であと2日は減速して作業できるし。ホッ。とはいえ油断禁物。とっとと片付けませう。

上杉貢代舞踏ソロ秘儀『マダム メランコリア 其の弐』@神楽坂ディプラッツを観る。受付にはホリエさんの姿が。

踊るというより、佇む/いる/在る/seinな動き。前半の超ゆっくり系はスンマセンこのところの校正疲れもあってちょっと気が遠くなっちゃいました。とはいえ、黒のジャケット姿はイカしてたし、秘儀秘儀したにおいは好き。そんでもって、チラシのコピー「場処−夢は悶え苦しむ−報告−倦怠の不能者より」は、確かに納得な流れではあった。

ただ、ぶっちゃけ感想的にはイマイチ響いてはこなかったのが実際のところ。シークエンスシークエンスが消化不良というかやや物足りない印象があったな。尺の問題じゃなくて質的に、もう少ししつっこくてもよかったんじゃないかと思った。黒い紙をベリベリ破くとミラーパネルごしに光が射すシーン、胸にした乳首オブジェから白い液体を床に零すシーンなんかも、イメージは興味深いのだけど、モノを使ってるだけに対費用効果がやや疑問だったりした。

とはいえラストの踊りが、それまでの時間をしっかり受容しつつ、いい意味で「ぎこちなく軽やか」な体(てい)で空間に在るように視えて、そのワンシーンで僕的には全然OKになった。あー、でもなー、『東京ロケット』のときみたいにやや壊れ系だったり、カーテンコールであまり考え込まずに踊ってる上杉さんのほうが、僕の視た中ではすごくステキだったりするんですけどね。って言っちゃダメ?

同じ回に来ていたAGUAGALAのアリサカくんと2年ぶりくらいにバッタリ。近況立ち話。本日の消費量1850ml。三上博史はやっぱいい男だな、と。