ますだいっこうのあと@ベルリン

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「吾妻橋ダンスクロッシング Holy Night Special」

冬至ゆず湯。洗い場へ引き戸から入った瞬間に鼻腔をくすぐる、柑橘の刺激が何とも快感。

吾妻橋ダンスクロッシングHoly Night Special」@吾妻橋アサヒ・アートスクエアを観る。

マイベストはトリを飾った、C.Snatch Z.『How to use the weapon』。ダムタイプにも参加する砂山典子の別名義。堀江進司さん松之木天辺さんがアシスト出演してる。ボンテージ女王様スタイルにペニスのディルドをぶらさげ、ボクシンググローブはめたSnatch嬢。パンクな曲で挑発的にリップシンクする。very鋭角にかっちょよかった。ブッシュの写真にツバ吐いたりのある意味直接的なメッセージ性政治性も、あそこまで全開&まっしぐらなら、僕的には全然OKで。男性が牛耳る《世界》を女性の側からの反撃する図にも視えたな。クラブイベントで何度かやっているショウだそうだけど、とにかくすばらしかった。*ここで、バックに流れていた以前のショウ映像が観られます。

その彼女が別名義で登場する、SNACKY! & GIRLS(ピンク)『わたしはSNACKY!』もベトベト濃厚風味でたまらんかった。ヒゲ&メガネの男キャラに扮してリップシンクスクールメイツ調ダンサーに映像にミラーボールにと会場じゅうがピンクにべったり塗り込めたような印象。

ko&edge『DEAD1』。室伏鴻、目黒大路、林貞之の3人が銀粉塗りほぼ全裸。頭・首背面を床について、胴体・足・手を上へ伸ばした体勢でいる。後ろ向きほぼ静止。オブジェ化した肉塊がメープルソープ作品のような冷たさを放っていた。横臀部の筋肉が痙攣する図はまたセクシーだった。

首くくり栲象/室伏鴻『わが魂のジュリエッタ/DEAD2』。実態は黒沢美香も登場して、首くくりの名前どおりな首吊りパフォーマンスを前にして、絡むんだんか絡まないんだかな〜な即興。年齢合計いくつだっけ?な要素も含んだ緊張感は、醍醐味ではあったけど、もうひと展開あればね。

以下例によって羅列。ボクデス&チーム眼鏡、増員クンたちがどれもイケてなかった。ノンケ男子が不条理コミックばりに悪ノリする感触。もはやレギュラーな康本雅子は、今回観てて「彼女、こういう踊りならツルツルとずっと続けられそう」と思て、そろそろ別展開キボンヌが客席側の超身勝手。alt.『言葉に揺れる水』、遊園地再生事業団の作品からのパフォーマンス化。ダンサーと比べた身体性の差が一目瞭然。かわりにじゃあ言葉が届いてくるかといえばそうでもなく、水入りコップ並べはゲンダイビジュツごっこ? マトリョミンアンサンブル“マーブル”、マトリョーシカテルミンそのまんま、脳溶けそう。Off Nibroll、モノクロのCG映像はとてもクールでスピード感にグッときた。でもね、ダンスが結局女の子の内面に着地したように視えて、ハイそうですかい、な感想。

そんなこんなでもシングル盤感覚で視られるのはやっぱりおもしろいわけで、桜井圭介の戦略にハメられてるわー。あと、全体的に感じたことは、皆パフォーマーやアーティストである前に芸人だよなぁとしみじみ。

休憩中にうす暗い背後から声をかけられて一瞬誰だかわからなかった、原田悠くん。やせて頬が少しこけて、ババア的ポイントはアップだったわ。ほかにもダンス関係者との遭遇・すれ違いいくつか。舞台転換中のシルエットでもしや?と気付いたら、終演後客席の一番隅っこでヘタってたのが、舞台監督の寅くんこと寅川英司くん。いんやー久しぶりでかなり幸福度アップ。寅くんも「こんなところで知り合いに会うなんて」と笑ってた。

どーでもいいが、会場では「ビール」と称して「その他の雑酒」35缶がなんと400円! 協賛・助成もらってるお膝元で、コレどうよ? 呑んだけど(笑)。

堀江さん松之木さんと呑む@長屋門。やっと3人で顔そろえられたねー。今日の感想からあれこれダンスな話題プライベートな話題、カウンターでぶっちゃけまくる。熱燗うまし魚系酒肴もうまし、また来たいわん。