ますだいっこうのあと@ベルリン

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ヒンドゥー五千回『ハメツノニワ』/『PSYCO&ROMANCE』

ランニング、神田川沿い淀橋折り返し+落合中央公園周回45分。

ヒンドゥー五千回『ハメツノニワ』@三軒茶屋シアタートラムを観る。チケッティングを頼んだ、にしやんこと西田夏奈子さんにお礼。

舞台一面に敷き詰められた白い砂。中央奥に天井まで伸びるはしご階段。古い木のイスがポツンポツンと2脚。皮膚から空間を感じるようなヒンヤリした感覚に惹かれる。

エピソード5つがこれまたポツンポツンと続く。台詞というよりテキストって気分もする、固有名詞をもたない抽象的なシーン。出揃うまでが正直ちと退屈だったのだけど、2周目で転がりだして、独特のおかしさ奇妙さ清々しさが視えてきた。なんだろうな、ダンスを視るときのセンサーに訴えかけるかんじにちょっと近い。後半、エピソードはお互いに相似形を描くものもあれば、ひとつになるものもある、そんな芝居。美術同様ヒンヤリした、だけどどこか奥の奥に激情が秘められている、そんな芝居。堪能。

役者の演技的にも好感だったな。シンプルだけど体使って、走り回り馬跳びし本を投げ合ったり。埋めにきた死体が次の景で動き出すってエピソードがあるんだけど、その死体のでたらめダンスがとってもおかしくて。息が上がるまでずっとだもんだから、表情がもはや素になってるし。しかも坊主の細身クンだったから高ポイント(笑)。

あと、扇田拓也の、今まで観たことないスンと置いていく芝居の、声がたまらなく素敵だった。

終演後、さっそく感想をにしやんと語ってお暇。

野口加津美、堀江進司『PSYCO&ROMANCE』@自由が丘もみの木画廊を観る。権藤武彦のサイコロマン展会場でのダンスパフォーマンス。堀江さんが踊る。

サイコロの2をあたまに、赤い1を胴体に展開図にしたサイコロマンが、世界のあちこちに旅する写真作品。バッタリ&久しぶり〜な宮下美々ちゃんと世間話、御大・黒沢美香さんともごあいさつ。松之木天辺さんが滑り込み着して、スタート。

30分、後で聞いたらすべて即興だったそうで。ヒョー。捧げる/投げ出す/差し出すな、踊りっぷりの堀江さんが今日も凛々しく素敵だった。間近で観られたのも収穫。ちと自世界に浸りすぎに視えた野口さんとのカラミで、例えばもうひと展開あるとまた違った味わいだったかも。

レインボーアートの新井敏行さんなどもいらしてて、終演後ごあいさつ。

美々ちゃん天辺さんと自由が丘を居酒屋求めてさまよう。よさげなところはお値段的に不安だったりで結局やるき茶屋なんぞで妥協。呑む呑む。今観たばかりのダンス、お互いの近況など話す話す。後半堀江さんも合流して、がっつりといいお酒でしたー。