ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2003年9月の日記

■9月30日(火) たまには
5時起きで校正続行。マジで吐き気するけど金になるなら全然いいか。秋葉原の校正事務所に午前納品してお終い。お終い。しつこいけど、お終い。所得税からも法人税からも解放されて、あと頼るのはあの液体しかないわな、そんなこんな。月最終日につき無料通話分残すな個人キャンペーン勝手に。ソニエリトラオレ携帯でメール打ってみたり、待ち受け画像をピコピコとバコバコと落としてみたり。みたりみたり。とっても不要不急。無印寝具に横になって目覚めてもまだ今日だったりするのがなんちゃらかちゃら。ってか、てかてか。不足しているのはその液体ぢゃぁあああなくて、たぶん別なものだと思われ。んが。宿泊施設付きのゲイナイト(あるわけねーじゃん)に行って懲りたい。格安航空券会社に踊らされて極寒のNYCに行って懲りたい。さらば。押し倒す腕力もなく添い遂げる持久力もない以上はso so。雑誌・栄養と料理9月号、特集は、1人分の食事を充実させる、でッす。女子栄養大学いきたいかも。でなきゃ、校正しにいきたいかも。かもかも。足りないけどだからってfullなのもね。Auf Wiedersehen。次は案外ドイツ連邦共和国かもよ。

■9月29日(月) 秋晴れ 
秋晴れ。終日校正。所得税法人税でぐったり。

■9月28日(日) mLABORATRY『ジョニーは戦場へ行った(仮)』
校正続行。内容確認用の資料を中野図書館へ借りに行く。北口あおい書店でも税務教材テキストなんぞ購入。財団法人大蔵財務協会発行なら信用でけるっしょ。まっすーとバッタリ。
mLABORATRY『ジョニーは戦場へ行った(仮)』@神楽坂セッションハウスを観る。
受付で伊藤直子さんから「毎週のように来ていただいて…」と。考えてみればこのひと月で3度も来てる。客席で根木山さんにご挨拶。会うんじゃないかと思ってた、ノブちゃんこと樋口信子ちゃんと案の定同じ回で、開演まで世間話する。
三浦宏之振付・演出による男性7人のダンス。ビデオ映像/テンポ早めの音楽のなか、ひとことずつ言葉を発しながら交錯して踊る冒頭シークエンスはかなり体温上昇。もうちょっと観ていたかった。続く無音の三浦ソロ。長身が伸びやかに動くさまがシンプルに素敵だった。その後のシーンも仔犬度プンプン今津雅晴、スジ筋度キリリ斉藤栄治、炸裂ブレイクダンス笠井瑞丈、力業ガシガシ丸山武彦、とどれも、オホホ、旬なダンサーたちがジャァァァンプ、フロアァァァ、タァァァンと暴れまくってくれて、ババアは大喜び。ときに台詞あり歌ありのおちょくり成分も、ま、なかなかよろし。
んが。中盤あたりから、ピストル、息絶え絶えな男、ラジコン戦車、赤い薔薇をまとった女、繰り返される振りから一人づつ脱落していく、てな、ややわかりやすい“戦場”イメージが積み重なって、しかも叙情的な音楽がバックだったりもしたもんだから、悪くはないんだけどもうちょい突き抜けられなかったもんかね、とも思ったところで終わり。
邪視姦的にはですねー、薔薇をまとった女てのは、斉藤が女装してたんですが、薔薇、ウィッグ、ワンピースを脱ぎ捨てて、黒ビキニ一丁スジスジ肉体で踊るシーンがありましてですね、それはそれで体温急上昇でしたわん。ワンワン。
19時開演できっちり1時間で終わったこともあり、くわくんからの路上予定伺いメールが呼び水になって、移動後ニチョ路上呑みに突入。アドヴォケイツがとにかくノンジャパな方々で大盛況でした。ツヨシさんと遭遇。久しぶりなゐたちゃんとも少し話す。チラシ持ってけばよかったな。買い足し時に一時あの場所にちょこんと腰掛けていたタッパある男子が、鮎川誠そのまんまの九州弁でホロリ。結局くわくんとは合流あたわずのまま2000ml消費して撤収。
ヤオフクでシムシティ3000Mac版、まんまと1000円で落札。てかもう今さら誰も買わんわな。

■9月27日(土) フライングステージ『PRESENT』顔合わせ
ファイナンシャル・プランナーテキスト校正続行。三食自炊。電車の中吊り雑誌広告にあった「スロー・セックス」の文字に失笑した。
今夜は劇団フライングステージ公演『PRESENT』の顔合わせだ。劇団員+僕というややこぢんまりした座組み。慣れ親しんだ仲ではあるけれど、ヨロシクオネガイシマスと心の中で襟を正す。制作・梅莟様からの業務連絡後、配本された冒頭シーンを早速読み合わせる。ふむふむふむ。ひとまず手触りがどんなかが視えてきた気が。関根さんのバディ誌連載に載る用の“若者がメイン”な出演者集合写真をデジカメで撮影してもらって、なんとなく解散。
東中野ブックオフで、エイダン・チェンバーズ『おれの墓で踊れ』、キース・ロウ『トンネル・ヴィジョン』衝動買い。積ん読になる可能性大だけど、なんか気になったので。
養老乃瀧落合店に寄る。約半年間の無為に過ぎていっただけオフもお終い間近。そんなことをボンクラ考えなら瓶ビール+ゴーヤチャンプル。銭湯後もアルキー欲抑えきれずサンクスで調達し引き続き飲酒活動@新宿区四畳半。

■9月26日(金) イデビアン・クルー『理不尽ベル』
ケンタロウ母(本末転倒)がどこかに書いていた、油ひかずに普通のフライパン+フタで秋刀魚を焼く方法を実践してみる。あっけなく成功。網もなくグリルなんてもちろんなくて、つい煮てしまうことが多いんだけど、ひとつ手口を覚えてニヤリ。今年は秋刀魚豊漁らしいし。
ファイナンシャル・プランナーテキスト校正。夕方には脳がまじで過熱状態。ティップネス中野で筋トレのみ。
オッシュマンズ新宿でグレゴリーのデイパックを修理に出す。だましだまし使っていたサイドポケットのファスナーがついにイカレてしまったのだ。丸6年酷使すれば当然だね。一瞬新しいのを買おうかとも思ったが、ハワイにもニューヨークにもロンドンにもこいつと一緒だったからね、5000円くらいで直るなら、と持っていった。バッグ売り場担当オノザワさんは笑顔&スムーズな対応で完璧。
タワーレコードアレサ・フランクリンの新譜試聴。泣ける。

イデビアン・クルー『理不尽ベル』@新宿パークタワーホールを観る。堤さんとまたも客席でご挨拶。
わかりやすいイカホモ系の短髪SGご一行様も上手前方に。あ、面識ないわよ、もちろん。
前に一度観て、どうも合わんわー、でずっと観ずにいたイデビアン・クルー。最近の観る観る気分に乗ってリトライ!と思ったのだった。
うーん、残念ながらやっぱり僕には合わない。振りに配合されるある種おちょくりな動きなんぞは、ダイバージョンズでも感じたけど、かなりおもしろい。けど、間の小芝居(というか比率的には中芝居か 笑)や演出のもっていき方あたりがどうも苦手でした。短髪SGご一行様あたりは甲高い笑い声でウケまくってらっしゃったんですがね。道に吐いた痰が通りすがりの人の足に突き刺さるシーンは、さすがに僕も笑っちゃいました。
それから、ベル隊として、おそらくはワークショップ生も自転車で一緒に登場するんだけど、その中に見覚えがあるオバサンがいるなーと思っていたら、やはり昔中村座で観た大崎由利子でした。それがささやかに嬉しかったりして。
同じ回だったホリエさんをゲット、駅に向かう道道、感想をガンガンぶちまけてしまう(言いたい放題でごめんなさい!)。新宿駅を通過し強引にニチョ路上呑みへ拉致。今夜は「30代でないと」。ネクタイ&スーツ姿やわかりやすい系のゲイが多い。いつもの場所でダンス話いっぱいする。11月の二人芝居の営業中な青山さんがお立ち寄り。会えてよかった、無理せずご自愛くださいね。タツヤくん、黒田くんともチラリと遭遇。23時過ぎに解散。

■9月25日(木) 山海塾『仮想の庭−うつり』
仕事が届く。ファイナンシャル・プランナー資格講座のテキストだ。ゲラが出るまでこの前年版テキストで内容をネット確認しておけ、との社長指示。さっそく取りかかるがすぐに頭から白煙。確定申告してるので流れは何とかわかるものの、だんだんおベンキョ状態に。金融商品がらみの課税云々はもうグッタリ。さらに所得税から法人税へ進むともうお手上げ。
で、校正会社の担当者によくよく聞いたら、明日届くゲラで基本的な校正をして、わかる範囲で内容をチェックすればよいとのこと。ほっと胸をなで下ろし、もう今日は止める。
食料調達に出かける。山手通り沿いでカートを引いて雑貨屋の閉店セールの商品をまさに行商するネーチャンにつかまる。いきなりブループラスティックの電卓+カレンダーを見せられたって、誰も買わんよ、アンタ。スーパー・サミットには営業時間が深夜0時までに!との貼紙。後発のライフに対抗してやっと延長したのね。わかりやすい競争原理。

山海塾『仮想の庭−うつり』@世田谷パブリックシアターを観る。客席には坊主な好男子も散見。ニマニマ。
一面が黄土色の砂のようなフラット舞台。金色?した極細い円柱やロープのような金属オブジェが吊り下がる。鏡のような円盤なども置かれてある。足し引き不要な空間「感」にまず引き込まれた。ある意味「庭」だなー。
実は初見なここんち。踊り自体は、たゆたう空気がひたひたと伝わってくる感じ。素敵。ときにそれを切り裂くような早い振りが入ってくる。動きそのものはしっかり舞踏で、大口開けて解放する瞬間もいくたびかあった。
6人の群舞と天児さんのソロからなる構成。ソロはですねー、僕にはちょっと、うっとり成分配合に視えてしまった。音楽が、それまでの高田みどりパーカッションやりたい放題!みたいな現代音楽(あんまり好きじゃない)から変わって、叙情的だったせいもあるかな。とはいえ、空間とゆったり会話しながら踊る様はさすがに絶品だった。ただフワッと伸ばすその手が脳裏に焼き付いたりしてるもんなー。
他の舞踏手では、チラシのモデルになったのはこの方ね、な人がガタイもルックスもよろしくて。後半上半身裸だったから、しっかと観てしまいました(またかよ)。他は、カーテンコールでよく観ると…いろいろな方がいらっしゃるのね、とか(笑)。
流山児★事務所で一緒だったことのある松尾尚司クンも長身が活きていた。彼とのデュオ公演を観たことのある短躯な栩秋太洋が、銘々振りなとき微妙にコミカルな動きに天然でなってて、密かな愉しみだったりした。
さて、来週の『かがみの隠喩の彼方へ−かげみ』も楽しみだわん。佐藤ひでひろさん&シズちゃんと終演後バッタリ。
電車呑みして山手線で逡巡した挙句、タックスノットへ寄る。しばらくぶりだ。9時半頃着いたら今夜の一番乗りだった。タックさんといっぱい話せてよかった。病気ネタ&舞台ネタでね。
日付変わる頃の銭湯へ。三の輪湯オールスター勢揃い! 視姦に忙しかったわん(ばか)。

■9月24日(水) 考えても答が出ないことは考えちゃいけない
いかと調理用トマトの炒物、制作。味付けはガーリックソルト。ささやかに美味。校正納品。ティップネス中野、筋トレ、バイク60分。あちゃっ、洗剤買い忘れてもうた。
この広いネット世界で偶然からの再会。とはいえメールのやりとりだけで今だ生身では会ってないのだけど、思えばパソコン通信時代からの知合いだわ。

■9月23日(火) 秋分の日
日の出とほぼ同着で目が覚めてしまい、朝飯。
ソニー銀行の貯金箱見張り番・わんちゃんから日記がメールで届く。「人づきあいって難しいですか?初めていっこうさんに挨拶した時は、実はちょっと緊張しました。今だから言えるんですよ」。
みっちり校正労働する一日。iTunesでJazzmusique浸り。ちなみにJazzとなってますが、ミックスな選曲でお気に入りです。校正はクライアントから急かされてるわけじゃないけど、とっとと納品しちゃえっ!な気分。16時前にさっぱり片が付いた。その瞬間もうグッタリグダグダなババア。支払日前でもあるし大人しくを決め込む宵。銭湯、アジアめん・ベトナムフォー、ビール券で黒生瓶。それからはただテレビザッピング…ウリミバエ、窪塚ピンポン、松本サリン事件、商社一年生。

■9月22日(月) 温い汁物にほっとするほど
何日かぶりに朝飯ちゃんと制作する。根菜と小松菜の味噌汁、おろし納豆トマト若布入り、お豆と雑穀ご飯の素入り玄米。温い汁物にほっとするほど肌寒かった朝。D社ガイド本東アフリカざくざく校正。スワヒリ語文法にまでやけに詳しくて読んでもさっぱり。台風が遠ざかって晴れた夕方に「今はもう秋」をひしひしと。ティップネス中野、筋トレ、バイク60分。ちょっとだけアジア風味含有なかわいい顔スジ筋両二の腕にTATOOありな黒人ラッパ−@MTVにニマニマ。んがアーティスト名はチェックしそこねた。養老乃瀧落合店で、養老瓶ビールとほうれん草のお浸し。

■9月21日(日) グローシャ『アルス・アマトリア』
グローシャ『アルス・アマトリア 愛の技術』@阿佐ヶ谷・アートシアターかもめ座を観る。演劇団・流山児★事務所つながりなメンツによる公演。来月この小屋に立つ森川くんとご一緒する。
ひとことで言えば懐かしい匂いのする芝居だったかな。作・主演の池谷なぎさ嬢は一生モンでキセントリック。沖田乱の半ばヨゴレ系演技もやっぱりウケてしまった。古びた書物が並ぶ移動図書館で、過去の愛の記憶が時空を超えてねじくれていく…みたいな物語で、いろいろに転換する舞台美術もさすが。ただ、この手のいわゆる構成芝居を成立させるには、あともうちょっとナニカが要るんじゃなかろうかとも思った。
森川くんと阿佐ヶ谷駅前のパチモン養老に寄る。ついつい昔話をたくさんしてしまった。

■9月20日(土) プロジェクト・フクロウ『KAFKA 架蜉架』
プロジェクト・フクロウ『KAFKA 架蜉架』@表参道・銕仙会能楽研修所を観る。
デーンと松の描かれた能舞台にはクモを模した、石川ふくろう制作のロボット。宙づりにされた脳とおぼしきオブジェ。無音の客入れからすでに虫の羽音がときおり聞こえてきて、あぁ、なるほどね、な感じ。
白のマオカラージャケット+白袴+足袋という出で立ちで橋掛りからゆっくり登場する佐成哲夫くん。唯一の出演者だ。その後のキリリと凛々しい踊りそのものはわるくない。そこにクリストフ・シャルルのノイズ系音楽や映像が絡んでいく。クモ・ロボットも。後半、金属の足をシャカシャカ震わせたりするのには、ちょっとウケたけど、驚くほど/思いもがけないほどには動かない。
脳とか人格とかそこにバグが注入され変質していくとかそんなこんなが表層的なイメージ。うーん、興味深くは観られたけれど、ダンス+キネティックアート+音楽+映像が相乗的に作用して、鮮烈なものを立ち上げていたかというと疑問だったな。静岡で初めて観た『HARIMAO 破理魔王』の底恐ろしさにはやはりかなわない。
佐成くん、千佳ちゃん、それに舞台監督でついている寅くんこと寅川英司くんと、東方見聞録へ。佐成ダンス『MONUMENTS』の4人だ。ざっくばらんに今日の舞台のことを語り合う。

■9月19日(金) 少年王者館『それいゆ』/若杉さんと呑む
盲腸で入院している知合いのお見舞いに行く。手術の麻酔のせいで今日は頭痛がするそうで、おいたわしや。病院の屋上から眺める新宿ビル街の夜景はそれはすばらしかった。
少年王者館『それいゆ』@中野・ポケットを観る。予約ナシでチケッティングが不安だったけど、ちょうど劇場前で知合いの照明さん・きんちゃんこと小木曾千倉さんがいて無事入場。助かったわ。
実はここんち初見。イメージの洪水とでもいうのでしょうか。微妙にわけがわかるんだかわからないんだかという間(あわい)がほんとにすさまじく、そして気持ちよい。昭和な少年少女テイストや、正面向き無表情手踊りなんかもやっぱり好きだったりするし。いっちゃえばガナリ系な台詞だって、アングラ育ちには懐かしい半分ガナリゆえに伝わってくるニュアンスもあったりしてね。無意味な台詞ループからねじくれていく時間なんぞも、とてーも名古屋間(ま)だったりする。いやいやー、マジで堪能しましたです。
ちょうど同じ回に関根さんが観にきていてご挨拶。密かにファン&法政一劇後輩の流山児★事務所・里見和彦くんも。同じく流山児★事務所の若杉宏二さんも来ていて、二人して呑むことに。
線路沿いのベタな居酒屋・樽やへ。入店そうそう舞台関係者のグループが入店だわねーと横目で眺めてたら、榎本さんがいてご挨拶。planBでの開座公演のリハ後なご一行だったもよう。
にしても若杉さんとは、酒席を伴にすること自体すんごく久しぶりだし、差しでなんてほんと10年ぶりぐらいじゃなかろうか。そんなタイムラグがあってもゼーンゼン相変わらずだった。今の流山児★事務所のこと、昔のこと、たくさん、ほーんとにたくさん喋った。中央線上り終電間近な時間に脳内ハグ(笑)して、別れる。

■9月18日(木) 新居呑み
D社ガイド本、B誌原稿、夕方にはそれぞれ発送/入稿して、懸案すべて片付いたスッキリ気分。日雇い労働者ならではの束の間の達成感だ。
ティップネス中野へ。いつもより遅めに行ったら、どうもオネエ・エアロがあるみたいで、右も左も…な状況に。みなさん芋ズル式にお知合いなのがこれまた美シキコトカナな光景。フライングステージのお客さんで声をかけてくれた坊主色黒クンともしばらくぶりでご挨拶。
筋トレ、バイク50分。汗だくでそろそろ漕ぎ終わる頃、森川クンと遭遇。ティップネスで会うのは初めてだ。話し込むうち、せっかくだから呑みましょうってことになって、森川クンはストレッチだけで終了。鳴呼、すんませーん。
で、お誘いいただくままに、酒類&肴類を買い込んで8月に引っ越したばかりの中野の新居へお邪魔することに。愛猫デリ子初顔合わせ。やや太目の器量よし。お部屋は確かに旅館風だったわ。てか何だろうね、ちょっと凝ったレイアウトの和室2Kか。ズローンとしたフローリングなんかより全然素敵だった。やっぱ畳よ畳。シコシコと制作してる棚ってのもならではだったし。
と、ひととおり“見学”を済ませてから、呑む。しばらくぶりの差しで、いっぱい話した≒放した、だったな、僕側は。その後、いわいわも合流して、海外ネタなんぞを。
結局電車がない時間まで居心地よさにあぐらをかいてしまいました。まだ木曜なのにご容赦くだされ。フラリフラリと徒歩帰宅の途中、早稲田通り沿いの歩道橋下で寝てたみたい。何かクルマの音がビュンビュンするわー!と目が覚め、新宿区四畳半によろよろたどり着く。

■9月17日(水) RoundCuts打合せ
旬で安くなった薩摩芋で味噌汁、美味。B誌原稿書き。今月分は漢字少なめカタカナ多め。
ジャズ喫茶・映画館@白山へ行く。来月ゲストとしてリーディングするRoundCutsの打合せ。主催の安田倫子さん、今回の司会担当カワグチタケシさん、同じくゲストの村田活彦さんという顔ぶれ。僕的には安田さん以外勝手知ったる仲。どちらかというと呑み会&会場の下見といった気分。アンティーク&アングラなジャズ喫茶は空間自体の情念?がやや濃ゆそう。0から9までのキーが位ごとに並ぶレジスター(現役)には郷愁。
うーん、にしてもいわゆるリーディングイベントで読むのは本当に久しぶりだ。すっかり活動休止な身は内心ビビってもいる。さてどうしましょ。
しばらくして、RoundCutsのスタッフ女子21歳が参入。しゃべっているうちに法政の後輩、しかも市ヶ谷の九龍城・学生会館に出入りしていることが判明。彼女から聞いたややショックなネタ。8月に学館・地下食(実態は食堂になる予定だったスペース。今も学祭や演劇関係の資材置場なそうだ)でボヤ騒ぎがあり、学生自主管理が危うくなっているらしい。詳細はここを。にしても中核派の機関紙「前進」にまでサイトがあるのはさすが時代の流れだわ。ただね、よくよく聞くと、自主管理そのものが僕たちの頃と比べても相当ルーズになってるみたいで、ある意味、しゃーないんちゃう?とも思った。
打合せは一次会でお暇して、ニチョへ移動。路上呑みする。涼しくて気持ちいいわん。平日で人出はさっぱり。ただし、ティップネス中野の元?イントラくんを目撃しましたー。なんだーそうだったのかーって気分。泥酔するギリギリで何とか立ち上がる。
深夜のコンビニ雑誌コーナーにてanan表紙の岡田准一にドキリ。最近、タテ筋系の腹筋もソソられるな、とか。

■9月16日(火) 暑気ひと段落 
校正労働。食料一括調達。ティップネス中野でやさしいバレエ。2週連続でサボってしまったので感覚を取り戻すの巻だった。合間ふと鏡をみるとお腹を突き出した姿勢で立ってる自分。冷汗。筋トレ、バイク60分。漕ぎながら小説「ウォーターボーイズ」を読み始める。映画からのノヴェライズ。流し読みしてさっさとブックオフ!って程度の文章。
中野駅北口で、リムジンバスを降りたばかりのさとるくんとバッタリ。札幌のレインボーマーチ帰りだそうな。一度行ってみたいと何年も思っているけど実現していない。あおい書店に初めて行く。特に魅力的ではないけど、ひとまず豊富な在庫は重宝しそう。追記。ネット検索したら、ここが本店らしい。気合いの入り方に納得。
メールを何通か書く。

■9月15日(月) ビールぶっかけ合い 
次から次から発覚する不統一かげんに半ばあきれつつ校正するD社ガイド本東アフリカ。朝食、玄米ご飯、南瓜人参冷凍小松菜油揚げの味噌汁、茹で鳥胸肉若布の大根おろし和え。昼食、納豆キムチ若布鶏肉丼、てか混ぜ混ぜ食い。間食、美々ちゃんにもらった梨・特大の幸水。夕食、出来合い餃子茹で。ビールぶっかけ合いを延々と中継するテレビを延々と視てしまった。

■9月14日(日) こんにゃく座『フィガロの結婚
朝うどん昼ラーメンと自炊はするもののやや麺類逃避な食生活。だらだらと校正仕事。ティップネ中野でさくっと筋トレ。
オペラシアターこんにゃく座フィガロの結婚 或いは狂おしき一日』@世田谷パブリックホールを観る。
いわずもがなのモーツァルト・オペラがこんにゃく座流な日本語で歌い継がれる。まったく予備知識なしで臨んだのだけど、けっこう楽しめた。そんなんあり?な強引なストーリーも、色恋情事ネタもそもそものオペラまんまだそうで。ライトにコミカルなストーリーを歌とともに堪能しましたです。ただ、どちらかといえば、歌芝居『魔法の笛』のような‘集団で歌い上げて物語を立ち上げる’みたいな作品のほうが好きかも。
終演後、出演していたカワくんと合流して三軒茶屋すずらん通りへ。居酒屋・桃太郎はいつの間にか似たような、だけど別の店になっていた。オープン記念でドリンク半額。さんま刺(氷にのって出てきたけど気が付くと水没…)、モツ煮(肉だけでスープのよう)、水菜のじゃこサラダ、焼き魚を肴に、黒生ビール瓶ビール。将来を見据えた本音トークたくさん。心の中でハグハグ。田園都市線上り最終で帰る。

■9月13日(土) 川口隆夫『ディケノヴェス』
川口隆夫ダンスパフォーマンス『ディケノヴェス』@ラフォーレミュージアム原宿を観る。20分のソロ2本立て。
同時上演の『夜色』再演から。2月に六本木で観たとき以上にダンスもLED照明もシャープな印象。長身の隆夫さんが手を大きく上に振り上げるその軌跡だけでも惚れ惚れした。三方に白いパネルをきっちり立て込んだ舞台だったので、LED照明(藤本隆行)によって舞台空間がさまざまに色づくさまも鮮明。色彩が燃え立つように、重なり合って印刷ズレみたいに視えた一瞬があって、それはもしかしたらこの照明アートならではだったのかも。
新作『ディケノヴェス』。パンクな短編映画のような構成で、振りで踊り込む『夜色』とは対照的なラフさ&微妙な間がおもしろかった。舞台袖で演奏する、やや破壊的なドラムス(進揚一郎)とそれに連動して射るように白く明滅する「オプトロン」(伊東篤宏)もいい感じで作品の一部となっていた。どこかと大違いで、ちゅわぁんとコラボって、いえ、コラボレーションしていたわ。それはさすが。なので、この先もっと多角的に“遊んでみる”こともできる作品じゃないかなぁとも思った。
にしてもねー、この作品では隆夫さんはひたすらグルグルグルグル回転するのさ。途中三半規管について説明したり、脱力気味にしゃべったりしつつ、グルグルグルグル。白いウィッグ被ってグルグルグルグル。事務用イスに寝そべってグルグルグルグル。バレエダンサーじゃなくて、子供がおもしろがって回るみたいな捨て身のグルグルなの。それがおもしろみのエッセンスなんだけど、オンボロ三半規管持ちは観てるだけで目が回ってしまいましたー。
同じ回だったホリエさんと、彼は自転車で僕は山手線でニチョ路上呑みポイントへ移動。見事に同着だった。今夜はジャニ専ナイトなうえに連休初夜?なのでけっこうな人出。視姦も忙しなかったわよ(笑)。いわいわご一行、クワくん、映画祭ボランティアでの顔見知りで何年かぶりなクロダくん&芝居をやっているお友達クンなどなどが、離合集散。今観たばかりのダンスから黒沢美香など、ホリエさんと舞踊トークがじっくりできて満足。終電にて帰宅。

■9月12日(金)「パリ←→東京往来」
D社ガイド本東アフリカ校正。ティップネス中野。筋トレ&バイク45分。
「パリ←→東京往来vol.2」@神楽坂セッションハウスを観る。トランペッター×ピアニスト×ダンサーによる「境界線を越えた美しくも過激な四重衝突」(フライヤー)。ダンスは松本大樹&古園井美果。ティップネス中野のバレエ・イントラが古園井さんなこともあって、足を運んでみた。
前半は、ヨーロッパで活躍する沖至のトランペット、アフリカ系フランス人チャンゴディのピアノによるセッション。「Left Alone」やら曲名はわからないものの聴いたことのあるナンバーが登場したので、わりとちゃんと“曲”を演奏していたみたい。こういうライブを聴く機会は僕には稀。チャンゴディのやや体をねじるように指を鍵盤にはわせる姿が、おもしろかった。
後半がダンスとのセッション。まだざわつくスタジオに4人がすっと入ってきて、各自のひと振り/吹き/弾きで始まったのだけど、そのしょっぱなの古園井さんの楚々とした伸びやかな動きにまずグイっと引き込まれた。松本大樹は今夜はタンクトップじゃなかったわ。紺の長袖シャツ+細めなハーフパンツ姿が、僕には藍染とかに視え、坊主頭&色黒があいまってとても“土に近い和”なイメージ。踊りそのものはモダンっぽくて腹筋チラリズム以外特に!なことはナシ。けど、トランペット&ピアノのフリージャズと、素直に踊り継いでいく二人のダンスとが、心地よい時間を醸し出していた。欲をいえばもうちょいダンス側にもインプロ色があってもよかったかもしれない。
神楽坂のセブンイレブンで牛カルビ串を買って発泡酒のお供に。キャッチーな味だがすぐに胃がもたれた。瓶ビール&ほうれんそうのおひたし@養老乃瀧落合店。

■9月11日(木) 赤城しぐれ
昨日の電話でD社ガイド本東アフリカがいきなり舞い込んできた。日雇い校正労働者感ひしひし。汗だくのクロネコ坊主兄貴の手により配送。さっそく取りかかる。サバイバルな内容と相変わらずなアカ字出まくりにグッタリする。炙られた新宿区四畳半じゃ脳味噌が煮立っちゃうよぉ。やわらか赤城しぐれあずき練乳入りby赤城乳業で中途クールダウン。本格的にはもちろんあの液体でね。

■9月10日(水) sal vanilla『senses』
昨日美々ちゃんからもらったナシを食べる。今年初物。あきづきという熊本県の試験場で開発されたばかりの品種。大振り。おいしかった。録画していた「ウォーターボーイズ」を視る。大団円の最終回、シンクロ公演本番だ。ブルーのARENA競パン一丁で躍動する浅黒い男子たちに惚れ惚れ。ティップネス中野で、筋トレ、バイク60分。
sal vanilla sal/on『senses』@麻布die pratzeを観る。ダンスがみたい5回券使用最終回。
開演前ロビーバーにいた吉村二郎くんとお話。噂だと清水唯史クンのクアトロガトスが来春ここで公演するらしい。ひゃッ。
さて本題。sal vanillaによるアートコラボレーション・プログラム、sal/onの一環として制作された作品。目玉は伊東篤宏による「オプトロン」。「蛍光灯の発光に伴う放電を増幅出力する視覚付音響装置」(フライヤより)だそーだ。僕的にはそれはまったくどーでもよろしくて、未見のsal vanillaがどんな踊りだかが単純に観たくて。
登場する6人の男性ダンサー。わりとみな長身で全員スキンヘッドってあたりは、まぁ、そこそこレベル。以前、六本木ヒルズアリーナでやった作品を観たさいとういんこさんが、「かわいいお尻の男の子」がいるとメールくれたのは、きっと彼のことねとか思ったり。締まった腰回りともに、一瞬あった上半身脱ぎで視えたスジスジした体とかはなかなか美味そうで。
けどねー、ダンス自体はかんなりイマイチ。わりと雑な印象がした。振りのボキャブラリーもあまり多くなく、かつそのクオリティもさほどじゃない。くだんの蛍光灯アートとやらは、ビカビカビカビカ点滅して目が痛くなるわ、高圧電流ショック死!みたいな電子系にもぐったりするわ、で、なにがいいの?って感じ。例えば暴力的にしたいならダムタイプくらいやれよ、とか。そのうえ、これが一番大事だと思うのだけど、ダンスとアートがコラボってるかといえば、かなり疑問だった。現代美術に囲まれた陶酔感なら多少は伝わってきたけどね(毒)。
とはいえ、男子なダンスなので、今後も要チェキ。踊り込んだ作品がどんなだか観さだめたい。
迷ったすえ、今夜もニチョ路上呑みする。平日なので視姦対象少なめ。

■9月9日(火) 維新派『nocturne』
昼日中炎天下出かけてティップネス中野で、ハリウッドヨガ・プラス、バイク60分。ブーツ&パンティーズのアキラさんと久々バッタリ。宮下美々ちゃんと中野北口のドトールへ。とあるチケットの受渡し。ダンス世間話をいっぱいする。新宿南口の無印良品、ABC徘徊。しばらくぶりに。
維新派『nocturne −月下の歩行者−』@新国立劇場中劇場を観る。
このところ劇場でよく一緒になる乗越たかおさんとまたしても同じ回だった。短期間のダンス公演ならまだしも13ステージもあるのに。今夜はリーディングつながりな川江一二三さん、ヤリタミサコさんもご一緒。久しぶりに会った詩界の姉たち(笑)と開演ぎりぎりまでお喋りする。
改めて調べてみたら維新派を観るのは8年ぶりだ。それだけ東京公演がなかったことになる。1991年『少年街』@汐留旧国鉄コンテナヤードでハマり、続く『虹市』@王子・北とぴあ、『ノスタルジア』@晴海ドーム、『青空』@法政大学学生会館と観続けてきた、ある意味“思い入れの強い”カンパニー。何度大阪まで観に行こうかと思ったことか。

前半、なんだか退屈&肩透かしだった。都市の地下水道で物語のキーとなるトランクやトランジスタラジオなどが受渡しされたりする。維新派の魅力のひとつ、「関西弁を生かした独特のリズムをもったせりふ」(ステージノートより)の、単語が積み重なっていく立体感があんまり感じられなくて、モヤモヤした印象だった。あるいはやっぱツルツルな《国立の劇場》にどこか違和感を覚えたのかも。ストーリー的に誰が誰やらわからんし。
美々ちゃんから、近作は物語性が低くなってパフォーマンス寄りになっているとも聞いていたので、こういうことかぁ、とやや落胆気味。期待の舞台美術はといえば灰色の立方体が林立したり、地下水道の大描き割りが降りてくるくらいのもんだし。ま、ラジオ体操もどき踊りは相変らず。
そんな曖昧な印象が、中盤からだんだんと具体性を帯びてきた。過去を遡る不思議な旅が、名詞積み上げ&オノマトペのラップと、滑り込んできた執拗なまでに飾った街並みのセットで、色鮮やかになってくる。誰と誰との物語かも、僕にはやっと視えてきた。
その後はもう、いい意味でよくもまぁここまで…てな具合に、次から次へと舞台美術が回り前後し割れ飛び下がり上がり、言葉というより名詞がぐいぐい積み重なっていった。物語は、沖縄あたりの島から満州へ開拓団として渡った老人の記憶を追体験する少年と、その記憶自体を追い求める老人とが交錯する。
視姦系的には、ここんちは若い男の子が多く、前方の席だったこともあって楽しめましたわん。特にね、島のシーンで、腹掛け(どんぶり)ほれ背中が×になってるだけの前かけみたいなのがあるじゃない? それをいにしえの亜熱帯アジアな肉体労働者みたいに、素肌で着てたし、タンクトップじゃなくてランニング姿とかもね。背中から肩あたりを視姦視姦。おおかた顎とんがり系スレンダーくんたちだし(結局これかい)。
えー、何書いてるのかわからなくなってきたけど、まぁ、それなりには楽しめましたな。
ただ、「野外ではできないことをやってる」維新派ではあったけど、それは「劇場でならどこでもできそうなことをやってる」維新派でもあったと思う。どうせなら舞台機構×人力で、そこまでやるかぁ、なところまでいってもよかったんじゃないか、とかね。もちろん、物量作戦的な美術は圧巻だったけどさ。暗転中舞台奥からキャスターの轟音(笑)がして何が出てくんの?と思いきや、いきなり中国のどでかい門だったとか。
あと、うーん、やっぱ、僕的には台詞とは認識していない大阪弁ケチャの、言葉がときに暴力的なまでに積み上がって客席に届く感覚、ってのは薄かったな。『少年街』の「湿った敷石」連呼に鳥肌立った身にはね。
まとまらないのでこのへんで止めます。もう一回Z席で観ようかしら。

初台から新宿駅を越え、ニチョ路上呑み。維新派で過熱した脳をクールダウン。帰り間際に大木監督が通りがかった。ちなみにニチョ路上呑みの三原則、カッコ目標値含むカッコトジル、を制定しました(笑)。“呼び止めない・引き止めない・寝泊まらない”。
0時台の銭湯へ。内臓脂肪ゼロなイヌ顔一重目男子クンを視姦しまくる。洗面器抱えながらの夜空。月のすぐ右下で火星が強烈にオレンジ色な自己主張していた。関係ないけど重陽節句だわ。って、太陽暦じゃ意味ないが。

■9月8日(月) 黒沢美香『HAWAII』
ティップネス中野、筋トレ、バイク20分。オサムちゃんとバッタリ。
黒沢美香ソロダンス・薔薇の人2003『HAWAII』@神楽坂die pratzeを観る。ダンスがみたい5回券使用その4。
静岡でお世話になった竹内登志子さんと同じ回。それ以外にも平均年齢の高い客席はあの人やらこの人やらひと公演打てちゃいそうなメンツ。
冒頭。日本語版「バケーション」が流れる中、ティアラを頂きレイを首に銀色っぽいドレスでステップ系振りで登場。ハワイアンな演出よねぇと思いつつも、すでに裏切りの貌が視え隠れするのはやはり彼女ならでは。チラシに鋸指導なんて書いてあったから、このオバハンならやりかねんわと覚悟してたらば、ほんまに丸太をノコギリでジーコジーコ切りはじめた。今夜のメインはそれに尽きる。ダンスじゃねぇよ。
いや要所要所でダンスもするのさ。プレスリーの「ブルー・ハワイ」をバックに、ブルーシートの上で(笑)重心低めに踊るシークエンスとかは素敵だったな。けどそんなが終わるとまたノコギリ作業に戻っていくの。冒頭のドレス姿はどこへやら。結局ビキニとビスチェほれ、腹巻きみたいな胸から覆うニットみたいなのあるじゃん、あれだけで、要は肌露出しまくったオバハンがよ、ノコギリ引いたり、疲れたら仁王立ちで休んだり、また踊ったりするわけ。
ラスト近くになると、その切った丸太を天井からぶらさげて、乗りはしないもののブランコを揺らしてるみたいにして追いかけたり、挙句にはその振り子運動の真下、丸太と当たるスレスレの床でフロアを踊る。ってそれも仰向けがうつ伏せになりそれが捻れみたいな動き。もうオバハンだか幼児だかなんだかなぁってな具合よ。BGMは「月の砂漠」ときたし。しかも杉並児童合唱団なんかじゃなくて、演歌歌手が妙にコブシ転がす版を選んじゃうあたりも、ねぇ。
日曜に観た美々ちゃんから「2時間あるから覚悟したほうがいいよ」と聞いていたし、現代美術的確信犯なこともわかってたせいか、そんな《徹頭徹尾》さを楽しんで観ていられた。間がどうのとか意味がどうのとか突き抜けちゃった無愛想さが、僕には逆に心地よくて笑えたりしたのでした。

■9月7日(日) クアーズOBシンハ
ニューヨークでクアーズを呑みたい。ソウルでOBメクチュを呑みたい。バンコクでシンハを呑みたい。疲れはてるまで。

■9月6日(土) WildBell『Swing-by』
アクティング・ユニットWildBell『Swing-by』@池袋小劇場を観る。フライングステージでいつもお世話になっているノグこと野口聖員くんが事実上主宰する演劇ユニットの旗揚げ公演だ。彼は作・演出を担当し出演もしている。
ビル4階にあるお初な劇場にたどり着くと、音響の亜弓ちゃん、舞監のサッコさん、照明のおにさんと、これまたフライングステージで顔なじみなスタッフ女史陣。ご挨拶する。吉岡亮男クンも同じ回。待ち合わせした郡司くんも無事間に合った。
月へ向かう宇宙船を舞台に、日米の宇宙飛行士二人ととそこに密入した環境保護団体だかの女性とで繰り広げられる三人芝居。わりと議論しまくってたわね。
熱演そのものには好感がもてたのだけど、脚本はどうも頭デッカチに感じられてゼーハーしてしまった。あるいは目眩。9・11やイラク戦争、環境問題、世界の保安官アメリカと押し付けられ憲法の日本とかはホント盛りだくさんなのだけど、《ヒト》がいまひとつ視えてこなくてねぇ…。
ニチョ路上呑みする。郡司くんが参加してくれた。感謝。どうも妊娠何カ月体型な方が多い夜やねと思っていたらば、案の定デブ専ナイト、Lメイト@ACEだった。うへ。まとめて石鹸にでも加工しちまえって感じ。スジ専ナイトがないのはやっぱ需要が少ないからか。
某ジムでのイントラ・バイト後のくわくんも合流してくれて、あーでもないこーでもない会話&ビール。アタシもメープルシロップ系は大好きよん。くわくんの締まった腹を何げにセクハラしてお口直し(笑)。似た人が歩いていると思ってたら大木監督+お友達でお立ち寄りくださいました。スキンヘッドがかなりBUTOHっぽい風貌。なんかおもしろいことない?としきりに繰り返してたのがいい意味で妙に引っかかる。
帰り道に三丁目の松屋で腹ごしらえしていたら、フライングステージのマッスーこと増田馨クンとバッタリ。徒歩帰宅。

■9月5日(金) ニチョ路上呑み
校正労働。昼寝。直接納品。ティップネス新宿で水際活動。珍しく40分くらい泳ぎ続けていた。しょんべん横丁・かめやで温泉卵うどん。改装中の伊勢丹新館はやたらと店員が多くて落ち着かず。ニチョ路上呑み。行き交う開店前のミセコたち。行き交うアテのない彼らたち。マエダさんがフラリとやって来て腰を落ち着けてくれた。がっつりと話し込む。聖人君子じゃないところが素敵だったな。感謝。結局終電間際に帰宅。

■9月4日(木) jazzmusique
改めて反芻する反芻してもしかたない“みっともなさ”。本日も在宅校正シコシコと。途中ちょっと抜け出してみたり。ネットラジオ・jazzmusiqueをiTunesで聞きながら作業。流れてきたある曲が気になって検索してみると、こんなコンピレーションCDの1曲目だった。これってジャンルは何になるんだろ? 

■9月3日(水) 上村なおか+笠井瑞丈『cosmic garden』
校正仕事。夕方ティップネス中野、筋トレのみ。稲光と土砂降りは窓から眺めるだけで済んだ。降られずラッキーと思いきや、中央線が止まっていた。19時30分開演のダンス@赤羽橋に間に合うか? 東西線で落合まで行き、歩いて東中野から大江戸線に。どうにか始まる直前に滑り込むことに成功。
上村なおか+笠井瑞丈『cosmic garden』@麻布die pratzeを観る。ダンスがみたい5回券使用その3。
うーん、何がしたかったのかなぁ。もともとお目当ては瑞丈クンだけでしかないとはいえ、作品自体はとってもイマイチ。即興の、しかもやや間の埋らないソロを交互に踊ってただけじゃん、みたいな散漫な印象。ストーンズだかのライブ音源から、G線上のアリア、春の祭典井上陽水、「飯を喰わせろ」と連呼する日本語ロック、クネクネなテクノ曲と、節操のない選曲には笑わせてもらいましたわ。照明も暗いだけでよくなかったしなぁ。
瑞丈クンの踊りつうか、動きは相変らず。ヒップホップ+舞踏ですね。顔付きがなんだかますますパパ笠井に似てきていて、プラス、踊りつつのうっとり度が以前より上昇してたような気がしました。いいんやらわるいんやら。
混み混みの大江戸線東中野ブックオフ養老乃瀧落合店。ブルータスのニューヨーク特集まんまと購入。

■9月2日(火) 蒸す一日
睡眠時間短くても明るくなると起きる体質はいいんだかわるいんだか。9時過ぎには坊主頭がそれなりにセクシーなクロネコ氏が仕事×2届けてくださる。わふん。微妙に過熱チリチリ状態の脳ミソのまんま校正労働省。特急分のD社ガイド本ソウルまず片付ける。あー、こんなダセェ文章リライトしてやりてぇ欲ドクドク。さらに別の宅配業者がもう1件仕事を届けてくださる。わふん×2。にしても蒸す一日だった。
やけにモノを捨てまくってるなと思ってた208号でいきなりガアガアギイギイと改装工事の音色。ああ、あのデムパなおデブ様は引っ越しなされたのねと知る。朝一の共同トイレにて自家発電妄想の台詞を再現なさるような方でした。で、業突く張り大家が小手先だけのフローリング改造を隣室に続き発注した模様。そんなことよりミッキーの駆除しろよ。
早めに銭湯。発泡酒ウォーターボーイズ。問題解決明日先送りのみを担保に怠惰な宵。

■9月1日(月) カッパ割り
このところ月曜は校正仕事の谷間になることが多い。今日もそうだ。のんびり朝飯を食べてお通じも爽快。もう9月なのねぇなグレー気分に浸りつつ緩やかに過す一日。夕方ティップネス新宿でアクアウォーキング&泳ぎ。
歌舞伎町で本田唯一さんと待合せ。花園神社並びの魚や一丁はさりげなくなくなっていて、三丁目のさくら水産にて飲酒活動。焼酎のカッパ割りつうのを初めて見る。冷やし中華にのせるキュウリが投入されてた。お味はうーん…。例によっていろんな話を肴に呑む。最近は瓶ビールが好み。
タックさん代打の月曜タックスノットへ単身流れる。関根さんとちょびっと話ができてよかった。のだけど、しっかりスリープモードしてしまった。目が覚めたのは終電10分後。鳴呼。ノロノロと徒歩帰宅。
部屋に戻るとまたYahoo!BBがつながらない。サポートへ電話。冷静な深夜番のシミズくんは「ありがとうございます」も「もうしわけありません」も決して口にしなかった。未解決のまま寝た。