ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2002年12月の日記

 大晦日

D社ガイド本丸ごと校正バリ島&インドネシア。年明け納品につき正月に適宜やっとかなきゃ。正月ダラケにある程度歯止めがかかってよいわ。最近普段っから“正月”モードだからなぁ。

空っぽにした冷蔵庫を補給しにサミットへ。日が悪かった。何もかもが正月価格だ。ガオォ。財布の紐はキッチリ締めてかかる。けど丸餅はちゃーんと買ったさ。

ジャスミンさんと長電話。そいやしばらくゆっくり話してなかったね。

せっかくの年越しお呼ばれを結局ダラケによりご辞退する。申し訳ない。まだ三十代前半の頃は、ニチョで踊り明かしたり、誰ぞのお部屋で語り明かして(もちろん途中かんなり爆睡してたんですが)新年迎えてたもんねぇ、とか。回想モード入れちまってすんません。

消音にして紅白を断片的にチェック。キック・ザ・カン・クルーを歌詞字幕付きで見てオベンキョ(笑)。天童よしみの流石組バックダンサー男子勢上半身裸にヨクジョ(?)。ロング缶ビール6本空けて越年。
2002年12月31日(火)

 カレー“もどき”

泥縄的年賀状作業二日目。午前中で一言書き添え作業終了。晴れやかなる達成感を伴い郵便局まで出向いて投函。

コインランドリー。大じゃない掃除。鶏肉・根菜を煮る。大量のカレー粉・擦りおろしたリンゴ・冷凍庫で眠っていたイカスミまで投入し、訳がわからんカレー“もどき”に仕上がる。謎の複合味覚。これはこれで旨味ナリ。冷蔵庫もスッキリ。午後D社ガイド本校正。

学ゲイ会の筋肉痛が微妙にアチラコチラに。情けなや。
2002年12月30日(月)

 泥縄的年賀状作業

泥縄的年賀状作業。昨日学ゲイ会を撮影に来てくれたカメラウーマンの山口さんに、『トリック』舞台写真の年賀状使用OKを取りつけておいた。だけど、四苦八苦しながら加工しても、調子のよくないプリンタでは負担が重そうだ。画像は使わないことにして、あっさりというか地味に仕上げる。

郵便局、コンビニ2軒を回って裏面無地の年賀はがきを調達。インクジェット版はやはり売切れ。やはり画像は断念して正解だったかな。盲人用の「くぼみ付き」というのもあって、どことなくかわいい感じ。

で、後は年末恒例のプリンタ受難曲。ひたすらガジガジガジガジジーコジーコ。それでも文字だけなのでいつもより早く終わる。一言書き添え作業の途中で本日は力尽きる。
2002年12月29日(日)

 gaku-GAY-kai 2002

gaku-GAY-kai 2002@新宿文化センター小ホール。朝、「アスコット・ガヴォット」を口ずさみながら劇場入り。

何となく落ち着かないまま、いつもだけど時間に余裕があるんだかないんだかわからない気分でリハ時間を過す。ドラァグな演し物はどれも例年に増して“濃ゆ”くって、もうクラクラ。『贋作・マイ・フェア・レディ』でハッテン場を経営する母親役の青山さんが、和服姿ではたきを振った日にゃ、楽屋で食べてた春雨吹いちゃいましたヨ。そんなこんなで18時にスタート。

『贋作・マイ・フェア・レディ』。アルピーナさん演じるイライザが「東京ではゲイは主に二丁目に集まるッス」が言えてから、「新宿に集まるゲイ/二丁目に集まるゲイ/どこに行くの?/二丁目ッス 二丁目ッス/地下鉄なら?/三丁目ッス 三丁目ッス」で、アルピーナさん、関根さん、グンジくん三人が踊り、さらに『踊り明かそう』でアルピーナさんとヨシオが入れ替わる、ここ一番の名シーン。袖で聴いてて、泣けました。

僕は「アスコットハッテン場」を皮切りに、舞踏会ならぬクラブシーンなどにガヤガヤ登場させていただきました。楽しかったわん。

楽屋で直前にヘッドフォンでアンダーワールドを聴いて、モチベーションを上げ底。もちろん体も温める。ドキドキで迎えたソロ・ダンス。無音・4分間・即興というまるで岩下徹のような設定にて踊ってみた。出来や受けはともかく、本人的にはすごく刺激的でおもしろかった。踊ってて長いかもとしれないと心配していた4分は案外すぐだった。あれ以上だとお客さんが飽きるだろうけど。

ジオラママンボガールズから、フィナーレ、そしてバラシ。とてもサクサクと。和民にて、とってもベルトコンベアな客あしらいで打上げ。今回舞監のSさんが、もとは名古屋の演劇関係者で、いろんな共通の知合いがいて、プチ盛り上がる。たっぷり呑んだので今夜は一次会にて退散する。みなさん、お疲れさまでした。
2002年12月28日(土)

 “意味が付かない”こと

コズミックスポーツセンターへ行く。個人開放してる小体育室はガランとした空間に、僕の他は利用者3名のみ。剣舞とモダンダンス。例年一緒になるストリートダンスな若者軍団がいなくて淋しい。気がなくグネグネできるのはちょっと嬉しい。学ゲイ会のソロ・ダンスに向けて体を動かす。KARASのワークショップが懐かしい。二枚重ねのTシャツがじんわり汗ばむ。捻挫の古傷が少しだけ蘇る。ちょうど明日の本番ころ筋肉痛が来そうだ。“意味が付かない”ことをする心積もりだけはどうにか固まる。 

今日オープンのはなまるうどん高田馬場店へ。巷で話題になってるここの讃岐うどんは初体験。ツルツルンとした喉越しがなんともいえない。おツユがややしょっぱいのと、トッピングが揚げ物中心なのがちょい苦手。うどんそのものを味わう分には安いし、いいかな。

ティップネス中野でサラっと筋トレ。ほぼ2カ月伸ばし放題だった髪をカットしに行く。野球部出身B系なスタッフくんがガリガリっと刈ってくれました。スッキリ横ド短髪・上トンガリ頭に。さすがに寒い。

iBookに入ってるiMovieを改めていじってみる。ビデオがなくても画像だってとりこめるし、音声も2トラック(っていうのかな?)入れられることに今更気付く。しかも簡単にQuick Time形式へも変換してくれる。何かに使えそうな予感が。
2002年12月27日(金)

 ガッチリ夫人の社交場

すっかり飽きてるテレビ番組表データ校正。年明けも2週ほど入ることになった。ふへ。固定収入にはなるけどさ。例によってKさんと駅で立ち呑み。映画の話とかはじめたら止まらなくなる。女子の話題から巧妙にシフトした甲斐アリ。タックスノットに寄る。JAMsへも単身顔を出す。やっぱここはガッチリなご夫人方の社交場やね(笑)。
2002年12月26日(木)

 ミソネタ

テレビ番組表データ校正。今日のVOWなヒットは「NFLミソネタ・ヴァイキングス」。あと「宮能小説」なんてのもあったわ。10時過ぎまでかかり、終わると当然のようにKさんと駅で立ち呑み。デスクワークと寒風でコチンコチンになった体を銭湯で解凍する。

清水エスパルス天皇杯準々決勝で敗退。あ〜あ。
2002年12月25日(水)

 あー、やれやれ

秋葉原の事務所へ。追加作業をチョコっとして旅行パンフ校正を無事納品。あー、やれやれ。やれやれで、一気にやる気がなーんもなくなってしもうた。新宿区四畳半でビールに淫する。
2002年12月24日(火)

 「連続と侵犯」

「連続と侵犯 〜現代美術への視点」@東京国立近代美術館をみる。みぞさんにもらったチケットでギリギリ最終日に。

ダントツ面白かったのが、キャンディス・ブレイツのビデオインタレーション「4つのデュエット」。《二人のカレン(遥かなる陰)》《二人のアニー(ソーン・イン・マイ・サイド)》《二人のオリビア(愛すれど悲し)》《二人のホイットニー(オールウェイズ・ラヴ・ユー)》からなる。

どれも対面して配置された2台のテレビモニターにミュージック・ビデオが流れている。ただしそれは歌詞の「あなた」という部分と「わたし」という部分とにそれぞれ編集された映像で、奇妙なつながりになっている。ニヤリ笑えて、どこかエンドレスかげんが不気味な作品。オリビアバージョンは、たぶん『グリース』の映像で、トラボルタの面影が浮かんで消えたりなんかして、それもまた笑えた。

高嶺格「God Bless America」。2トンもの粘土を使ったクレイアニメーションで、その制作というより肉体労働に携わったアーティストたちの、撮影現場での日常も早回しで映る。寝泊まりしてセックスまでしちゃってるし。で、次々に形を変える謎の粘土クンが、歌い続ける。不思議な微笑ましい光景が繰り広げられるなか、《アメリカ》を考えさせる映像だった。

で、このアーティスト、調べたら、ダムタイプの『S/N』や映画『狂わせたいの』にも出演してる京都系な方でした。なるへそ。

後は、あーそうですかー、って感じかな。開館50周年記念・コレクションのあゆみもザラーと見ておく。切手とかで見たことある作品がちょこちょこと。こっちのほうが人多かったのは、ま、そういうもんか。

ティップネス中野で筋トレ。バイク1時間。

ちょうど部屋に戻った頃、本田さんから飲酒活動予告メール。ここんところ缶詰め状態だったストレス解消もあって、呑みたかったのだ。迷わず合流させてもらう。

メンツは本田唯一さん・間宮結嬢、以下初めましてーな、カメラマン渡辺さん、劇団星座の山名くん、醜団リンチの世志男さん。

歌舞伎町の居酒屋・厚田村に着くと、明らかに個室とは名ばかりな“カラオケボックス”に、閉じ込められておいででした(笑)。ビールが回るまでちょっと固い自分。けど、かわいい山名くんはしっかりチェキする。

で、ほどなく河岸を移動、三丁目の呑者家へ。やっぱここは安心できるわ。世志男さんはなかなかワイルドな酔いっぷり。キャットファイター結嬢と、取っ組み合ってみたり。僕は普段に輪をかけて早く酔いが回ってしまい、後半以降記憶喪失。

青山さんがママのタックスノットへ本田さんと流れるものの、じきにカウンター爆睡レディに。グンジくんも顔出してたのにな。結局カンバンまで滞在。店仕舞いした青山さんとラーメンを啜る。美味しかった。たぶん今年初めてラーメン屋で食べたラーメン。青山さんにクルマで送ってもらって新宿四畳半に転がり込む。
2002年12月23日(月)

 南瓜と柚子湯

半泣きで旅行パンフレット校正の続き。例によってセルフ缶詰めだ。とにかく早く片づけたい一心でめちゃ集中して文字を数字を追う。

合間の気分転換に料理。昨夜考えなしに水に浸しておいた小豆をコトコト煮る。あ、今日は冬至だ、南瓜もぶち込んでやれ、で、いとこ煮に仕上げる。ほっこりした甘味。ちょっと量つくりすぎたね。

夜には校正もほぼ終わって、ふぅーやれやれ。銭湯に行き柚子湯でノンビリ。いつもより体が温まるのはやはり柚子の効能かな。学ゲイ会でなにをやるかあれこれ考えてみるが、まとまらない。
2002年12月22日(日)

 海外旅行パンフの校正

この三連休(といってもカレンダーとは無縁な日々)のお仕事@。海外旅行パンフレットの校正。大元の料金データとかにまでさかのぼって確認せにゃならん。着手そうそう引き受けたことを後悔。新宿区四畳半の外は冷たい雨。とにかく片づけるしかないわッ!
2002年12月21日(土)

 iBookにヘッドフォンを

テレビ番組データ出張校正。もう飽きた。いつにもましてさもない一日。いろんなこと考えてみてもそれが錯綜して失速して冴えない一日。深夜iBookにヘッドフォンを突っ込み、iTunesに入れてある曲をザッピング。こういう聞き方にはiPodがあるといっそう楽しめそう。また散財するのかしら?
2002年12月20日(金)

 ジムクイーン様お歴々に混じって

秋葉原の校正事務所で仕事する。さもない楽勝モノ。ティップネス中野。20時頃行くのは久し振り。やはり混雑にストレスを感じる。ジムクイーン様お歴々に混じってだと一層(笑)。目の保養要員イントラくん三人が揃い踏みだったのはせめても救い。
2002年12月19日(木)

 『GO』

昨日書き忘れたこと。中井のTSUTAYAでバッタリあり。テレビ番組データ校正の現場で目をつけてる、カワイイ小柄クンと。向こうから声をかけてくれました。ヘヘ、ドキドキ(笑)。

ゆっくり起きて在宅校正。D社ガイド本バリ&インドネシアティップネス中野でパワー・ヨガ。バイク。

『GO』をビデオで観る。ズバリ大ヒット。

窪塚洋介クンがかっこいいやらかわいいやらはもう言うまでもなく。チラリと上半身裸だって拝めたしね。いや、エロババアモード抜きにしても、彼の演じる高校生・杉原は痛快かっこいい。ほんでもって愛おしい。他のキャストもいい演技してる。

お話自体もデリケートな部分もかすりつつ、楽しませてくれた。とどのつまりは“ノンケの恋愛話”なんだが、すごーくガンバレーって思っちゃった。

あと、コリアン・ジャパニーズであることをカミングアウトするシーンや、親子が対立するシーンで、それは大体暗い夜なんだけど、微妙に顔とかが見えないままのライティングになってて、ときどき断片的な光で断片的に表情を見せていた。なんか効果的だったなー。って、映画じゃよくあるテクなのかもしれない。それに、劇場でなら微妙ながらちゃんと見えてたのかも。けど、見えないことで視えることってあるなと思った。

久し振りに『ガキ帝国』が観たくなったわん。
2002年12月18日(水)

 『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』/ラコーナのダンス

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をビデオで観る。

頭のどこかにパンクな擦り込みのあるもんで、このテの映画はやっぱ惹かれる。単純に“バンドってかっこいいじゃん”レベルなんですけどね。バンドメンバーの一人、赤毛の少年っぽいキャラクターに眼福。主人公のエピソードそのものは、はぁ、そうですか、な印象。確かに数奇な半生ではありますが。きっと映画館で観ると印象違うんだろうな、とも。公開時の見逃しを悔やむ。さらに言えば、1999年にニューヨークに行ったときオフ・ブロードウェイで上演してたのを見逃したのも悔やむ。舞台版ってどんな構成だったのかな。

ティップネス中野で筋トレ。ちょうどタイミングがあったので、ハリウッド・ヨガのクラスを受ける。

ラコーナのダンス@六本木・俳優座を観に行く。FREE PACKAGEと題する6作品オムニバスのひとつ。彼女の作品は『ひんやりと湿った壁』という題で、バイオレンス&ダーティーな短編ダンスだった。なぐ合いのような振りまであったしね。女性ダンサーがただぬるぬる踊る他作品とは一線を画していて楽しめた。ってわけで、他のはもうなんだか、とほほ…。

中野で本田唯一さんと合流。高田屋→すずめのお宿と呑み継ぐ。最近撮影した映画のこととやらなにやら、いつにもましていろんな話が白熱。ババア的には幸福度グインと上昇でした。後半やや記憶を喪失し、確信犯で終電見送ったので徒歩帰宅。冬の深夜。
2002年12月17日(火)

 監禁出張校正

出張校正。印刷会社監禁系。明るいうちは仕事が少なくてボォっとしてたのが、日が暮れてからの追い打ちが厳しい。このまま黙っていると徹夜モードな勢い(涙)。

毎度お世話になっているKさんが、もともとそんな依頼じゃなかったしキッパリ帰ろうと言い出し、僕も追随。腹をくくって残った二人がどうしたかが、やや気がかり。けどその分ちゃんと割増で時給がついてるんだから、ね。割り切りましょう。

競馬好きのKさんとはなんだか気が合う。って、別に競馬の話題で盛り上がってるをわけじゃないんだが。脱出後、二人で酒コンビニを探索。コンビニの店員クンに教えてもらったところまで足を延ばし無事ゲット。駅で立ち呑みする。
2002年12月16日(月)

 勅使川原三郎『Raj Packet 2』/ティム・ミラー『ボディ・ブロー』

新宿駅南口でユズポンとバッタリ。フライングステージも観に来てくれたお友達との待ち合わせとか。立ち話してるうちにそのお友達も到着して、どうもどうもとご挨拶。

勅使川原三郎『Raj Packet 2』@新国立劇場中ホールを観る。

案の定いろんな知合いにあえて、それもまた劇場ならではの楽しみだったりしてね。通訳の桑原さん、喫煙所で佐成くん、物販の手伝いをしていたギャラリー覚の御殿野谷さん、などなど。

で、ラジパケ2。2000年の初演に出演してるので各シーンは記憶に残っていた。ほぼ再演だ。一面のグリーン。4本の杭。バンド。意味不明の言葉を叫ぶ男。光に区切られた空間。遠くと手前。歌うお相撲さん。昭和三十年代。ウサギにガチョウにウシにヤギ。もちろんダンサー。鋭角に鈍角に踊るダンサー。謎の記念写真。雷光。ゆっくりした暗がり。

客席で視た印象は、2年前モニター越しに楽屋で見たのとは違って、知ってるシーンでも明らかに鮮烈で面白かった。なんだろうな、確信犯的に“ヘン”な空間、ありえない風景が繰り広げられてるのが刺激的だったのかな。例えば、映像ならそういうのいくらでも創り出せるだろうけど、それがこの新国立劇場中ホールという場所に存在していて、それを客席から視てるっていう、“ヘン”さかげんが実におかしくて。ある種の空間インスタレーションに立ち会った気分でもあるかな。

パンフレットに書いてあった「『日常や社会を埋め尽くす多くの意味や関係性から離れ』、『意味をもたないダンスの在り方』を目指す」ってのは、そのまんま贅沢に成り立っていたと思う。 

僕がやった“半裸で叫ぶ男”は、長身の外国人ダンサーがやはり同じように演じていた。カーテンコールでよくみたら、色っぽいメイクでしたけど、それはなぜに?(笑)

終演後ちょうど出口あたりにいらした製作の橋本さんにもご挨拶。KARASのメンバーにもちらっと会いたい気分をおさえて、駅へと急ぐ。次の予定があるのだ。

初台から都営新宿線で岩本町へ。地上乗換して日比谷線秋葉原から東武線の松原団地まで。各停の長旅でややグッタリ。駅からは街灯の間隔が広い夜道をテクテク歩き、獨協大学までようようたどり着く。

獨協大学のインターナショナルフォーラム「パフォーマンス研究:抵抗、変容と文化の混交」の一環で行われるティム・ミラーのパフォーマンス『ボディ・ブロー』が目的だ。高橋ゼミというところが主催らしい。

11月のフライングステージ公演のとき置きチラシがあって、うむ、これは見届けなくてはと思った次第。大体サイトと同じくこんなコトが書いてあった。

…今年出版された同名の著書に基づくミラーのパフォーマンスは、彼の人生において、また彼の生きてきた時代に応酬された痛々しいボディー・ブローの数々を振り返る。初めてのキスの時も初めて喧嘩の時も、毎日のように振りおろされる拳に「己の拳を振りあげて己の立場を守らなければならない」のがアメリカに暮らすクィアの現実なのだ。『ボディー・ブロー』でミラーは、クィアが耐え忍ばなければならない残忍な運命の矢玉を数え上げ、声を大にしてエロスを讃えるのである。 …

登場したティムはカリフォルニアにいくらでもいそうなゲイな格好(笑)。僕が勝手に想像していた以上に“台詞寄り”のパフォーマンスで、ラフな一人語りみたいな印象だった。その点はちょっと肩すかし。

かなり直接的・政治的な言葉を熱く吐いていたようだった。が、いかんせん英語。僕には“なんとなーく”しかわからない。ニューヨークでコメディを観に行ったときの置いてきぼり感もややあり。人の良さ、真摯さ、内面的な温み、そしてアクティブにゲイとしての体験を語ってる姿勢みたいなものはすんごく伝わって、それはステキだった。

あー、それから全裸にもおなりになりました。サイトに載ってる画像より実物はかなり体脂肪率がアップされていましたけど…。

関根さんやセツオも来てて、一緒に終演後の軽いパーティーに顔を出す。ビールぐびぐび。フライングステージを観てくれた獨協生クンが声かけてくれたり。帰りの電車は三人だったので退屈もせず、落合まで。
2002年12月15日(日)

 プリシラ・レーベル・リーディング/バディ9周年パーティ

B誌原稿書き。1本なのでほぼ楽勝。隣室の改装工事続く。ふと覗くとフローリングになってた。風呂なしにもかかわらず相変らず強気な大家なのね。

ティップネス中野で筋トレ。前から逡巡していたバレエのクラスに初めて参加。「はじめてバレエ」。説明を聞く>やってみる、をいくつかするだけのホントに簡単なクラスだった。簡単だけど相当根気強くないと結果はでなさそう(笑)。これを起点に「やさしいバレエ」くらいにはどうせだから出てみようか、と。

吉祥寺まで足を延ばし、九印ショップへ。ROMIさんのすっかり遅れ馳せになったバースデープレゼントにKing-chakuとTenuguizm02を買う。手拭いは自分用にもね。

ひと駅戻って西荻窪へ。プリシラ・レーベルの“ファイナル・マッチ”@ハートランド。愛しのカワグチタケシさんと、社長・佐鳥話子さん二人のリーディングだ。すっかり遠ざかってしまっている僕には、ここハートランドもリーディングもすごく久し振り。“最初に来た知合いに受付を頼む”計画だったそうで、まんまと僕が受付に座る。スタート間際にツヤコ嬢が交替してくれたけどね。今夜は代表作を次々と、“クリスマスボックス”な気分で読んでたカワグチさんが印象的。ホンワカ感とかがね、やっぱステキ。

終了後はナイトカフェ営業に突入。そのまま呑む喋る食べる。読んだお二人をはじめ、小森さん、村田さんなどなどリーディング関係者としばらくぶりに話をする。ハートランド・ビールをグビビ。

ニチョへ移動。バディ9周年記念パーティ@QUBEに顔を出す。大混雑のホール。ジュンヤ、junchan、担当のシマーヌさん、ブルちゃん、西野さん、「フライングステージ見ましたー」な知らない人、などなどいろんな方とご挨拶。すぐにホッシーとゲブミのドラァグショーがスタート。こうゆうの見るのもしばらくぶり。単純におもしろかった。

で、雑踏状態のなか呑みまくる(苦笑)。タンクトップ姿でホールスタッフしてたたかのすけくんにベタベタとハグ。すっかり弾けモードな達哉くんの坊主頭もナデナデ。と、セクハラの嵐も忘れないババア。関根さんも終わり間際に登場し、一緒に混み混みの中央線で帰る。
2002年12月14日(土)

 少年マルタくんとバッタリ/映画『棒』

B誌原稿書き。明日締め切りにつきボチボチと。けど空き家になった隣室の改装工事でうるさい。

高田馬場ライフリーへ玄米買い出し。ここの合鴨玄米が案外高いことに気づき、今後はネットで見付けた産直通販で頼むつもり。とはいえ明日食べる分すらないので無農薬玄米を2kgほど。デイパにいれたらズシリと重い。

テレビ番組データの出張校正。「あの、ここちょっと…」と軽くダメ出しに来た増員スタッフが、なんと少年マルタこと谷口くんだった。めちゃくちゃビックリ。

大学劇研時代からの知合いだ。彼のいた明治の実験劇場と、僕のいた法政一劇は交流があったのだ。一緒にフェスティバルみたいなのも開催した。余談だけど、そのとき今はロマンチカの林巻子さんも女子美術大劇研で参加してた。で、マルタくんとは何年か前に今はなき渋谷ジァンジァン前でバッタリ会って連絡先をもらい、けどそれから引越して音信不通になっていたのだ。さいとういんこさんとはつながりがあるのは知っていたけど。

いやー、まさかいきなり校正労働現場でバッタリしようとは。その他大勢で遠目に見てる分には全然気が付かなくて。彼の方から声をかけてくれて、ありがたかった。けどでも、ほーんとに超ビックリしたよ。

夜、部屋に戻って、映画『棒 〜Bastoni/Stick handlers』をビデオで観る。

AV男優を主人公にしたストーリーで、撮影現場などもバンバン登場。なんつーか、ババア的には、物語そのものはオーソドックスつうかありがちというか…。

ただただ、松岡俊介クンを視姦しまくったでございます、ハイ。スレンダーボディで茶髪色黒(これは役作りだろうね)、軽く胸毛のある感じがなかなかセクシィ。顔付きも咀嚼系だしさ。このテの男って“御立派”だったりする確率高いわよね〜と経験値的に思ったりなんかして(笑)。おまけに左利きだし。

立って焼くタイプの日焼けマシンの中で、セックスには不自由しそうもないのに、一人棒遊びしちゃうシーンが、なかなか誤読対象としてソソられたかしら。紫外線色の映像もね。田口トモロウのとほほ系な演技もさすがでした。
2002年12月13日(金)

 パーティー逃す

人参の葉っぱをナムルにする。たまたま葉付きで売っていたのだ。茎部分がややファイバーファイバーするが、美味。

テレビ番組データの出張校正。ちょうど正月の1週間分だった。筋肉モノやら駅伝やら視ちゃうんだろうな、邪な視線で。皆だんだんとスキルアップしてるせいで終わり時間が早くなっていく。いいこっちゃね。四ッ谷駅で同じ派遣会社のKさんNさんとビール立ち呑み。

部屋に戻って銭湯から上がって、あ、この時間だったらダムタイプ・川口隆夫さん宅でのパーティーに顔出せたな、と気付く。仕事があるからハナっから無理だと諦めていたのだ。9月のバースデーパーティーも逃してるし。うにゅ、残念。
2002年12月12日(木)

 市外局番「04」

生活習慣病検診の結果を聞きに行く。肝臓先生あたりがそろそろ…という覚悟もしてたけど、問題ナシ。ま、健やかなれど奢らず、ですな。その足で午前中からティップネス中野へ。

午後秋葉原の校正事務所で仕事。事務所の人々・ユズポンやカワムラさんとも久し振りで顔を合わせる。本日のお題はマスコミ電話帳。去年もやっているので楽勝だったわ。

今日ビックリしたこと。市外局番「04」の存在。千葉県柏市一帯が1年近くも前に変更になってた。誤植かしら?と疑って調べてみたらば実在だよ。ひゃー。知らなかったー。電話番号不足解消&番号変更回避の結果らしい。マジで驚きました。

D社ガイド本丸ごと校正・バリ島&インドネシア編も回ってきた。以前バリ島編をやってご指名いただいた模様。年末年始に部屋でシコシコやるのに最適だな。ニマッ。

睡眠時間はある程度確保していても、この頃どうも熟睡してない。明け方支離滅裂な夢をこんもり見てるしな。で、夕方、何か条件が重なるとめちゃくちゃ眠くなる。まさに今日がそれ。早々に新宿区四畳半でビール漬け。
2002年12月11日(水)

 翌日には翌日の愉しみが

雪の翌日。融けた雪がポタポタしたたる音。青空のもとキンと冷たい空気。当日には当日の、翌日には翌日の愉しみがある。台風もね。

校正労働。週一の家事。KNに会う。franc francでサーモマグ買う。久し振りに新宿駅コンコース呑み。来年の予定がひとつ決まる。ビールの肴に浅蜊の浅炊。塩分気になるものの、うめぇ。ああ、浅蜊の食べ放題ってないかしら。潮干狩りにでも行くしかないわね、こりゃ。
2002年12月10日(火)

 流山児★事務所『盟三五大切』

雪。昼間校正仕事。夕方早めにティップネス中野駅ホームでヤマガタくんとばったり。四谷まで一緒に。彼は銀座のM社でこれから校正労働。僕は両国まで行く。

流山児★事務所『盟三五大切』@ベニサンピットを観る。

オープニングの殺陣から「星のフラメンコ」なんかが流れちゃうもんだから、もう死にそうになる。この後、どんな逸脱と誤読に満ちた演出が来るのかドキドキ&期待したんだけど、案外素直に南北していて、その意味ではやや不満。今回もまた味噌カツ風味コッテリかと思ったのだけどねぇ。

にしても、主演・源五兵衛の若杉さんはやっぱかっちょええわ。つか、今回は和服姿が凛々しかった。あとね、裾をからげてだの諸肌脱いでだのが何げにちらちら登場して、そういう意味の愉しみも、例によって…。

終演後、建物構造の分らないベニサンをうろうろしつつ、照明のキンちゃん(女子)とややしみじみ語る。呑み会にも誘ってもらったけど、大勢でのガーガー呑み会だろうから遠慮しておく。

都営新宿線で森下から新宿三丁目へぴゅっと移動。本田唯一さん・間宮結嬢とJAMsで合流。ここんちも何度か来るうちにノリが体得できたわ。一人でもフラリと呑みに来れそう。ビールの出る魔法の蛇口だってあるしね(笑)。その後、河岸を東口近くの“いつでも空いてる系居酒屋”海峡に移して、終電ギリまで飲酒活動を愉しむ。
2002年12月09日(月)

 『バスキア』『フォロウィング

今日はビデオ2本観る。先週TSUTAYAのレンタル料100円サービスで借りた分の返却期限だからだ。

まずはジュリアン・シュナーベル監督の『バスキア』。夭折したアーティストの人生を、ある意味まっとうに描きましたって感じ。ボウイ様のウォーホル演技が、似てるかどうかとは別に、楽しんで役作りしてておもしろかった。あと、現代アート界の内幕をかいま見る気分とかもね。

で、観終わって、『ハムレット』から3本、ニューヨークを舞台にした映画が立て続けだったってことに気が付く。やっぱり呼ばれてしまうのかしら?

次は『フォロウィング』。これは『メメント』のクリストファー・ノーラン監督のデビュー作品。ちなみに舞台はロンドンです。モノクロ映像が渋いわ。単なるストーカーものかと思って観始めたんだけど、巻き込まれもの(?)だった。その巻き込まれ感に、『メメント』以上に錯綜する時系列解体が加わって、引き込まれた。スリリング。音楽も『メメント』と同じデビッド・ジュリアンで似たテイストが僕好みだし。

そんなわけで、頭が過熱状態。それを言い訳に夕方からおビールしてしまう。はひー。
2002年12月08日(日)

 『マルコヴィッチの穴

マルコヴィッチの穴』をビデオで観る。まぁおもしろかったね。筒井康隆の70年代なSFと、『ツイン・ピークス』ボブがらみのエピソードを思い出しちゃったけどさ。とにかくマルコビ様に拍手喝采。半裸“踊らされ”ダンス、マルコビだらけワールドあたりは、かんなりゲラゲラでした。

しとしと雨降りで昼間からやや暗い土曜。D社ガイド本改訂版モンゴルの校正。合間に冷凍しておいたイカで煮物。夜、ティップネス中野でカラダを動かす。
2002年12月07日(土)

 内心ニマニマ

ウェブ・テレビ番組表の出張校正。バイト学生くんたちとの距離が徐々に縮まっていく。内心ニマニマ。8時前に終わってビール。
2002年12月06日(金)

 ロフトプラスワンで千葉尚之さんと会う

S社ガイド本ロンドンを納品に江東区方面へ行く。年内はこれでお仕舞いだから、ご挨拶もかねて。帰り道にパフパフとラッパを吹く自転車の豆腐屋さんを目撃。実物は生まれて初めてだ。

市ヶ谷駅上のスターバックスでひと休みする。ここは眺めがよくて好き。晴れた今日などはほんと気持ちいい。Palmに流し込んでおいたG.O.Revolutionのゲイゲームス@シドニー日記を読む。勇気づけられる。

ウェブ・テレビ番組表の出張校正。仕事自体はもう覚えて楽勝。ただ量に煽られて飛ばしすぎた。9時間30分拘束されて働き終わると、さすがにもうグッタリ。

新宿ロフトプラスワンへ。今夜はインディーズ映画のトークイベントで、G8で一緒だった千葉尚之さんも出演とのこと。居酒屋を兼ねたスペースへ、呑みがてら顔を出す。お互い舞台を観てはいるけど直接会うのは8月の撮影以来。熱血好青年ぶりがステキだった。今度ぜひゆっくり呑みたいわん。

彼の出演したインディーズ映画はナリオ監督の『東京タワー』。パンクロックバンドの一直線なストーリーらしい。観てみたくなった。“おまえらのための映画”(記憶曖昧)というポスターのキャッチも、微妙なラインで気になるし。

帰りの中央線で携帯を取る。関根さんからの電話だった。年末恒例のgaku-GAY-kaiの確認。例によって嫌がらせ(笑)ダンスでの参加が確定。リーディングはお休みします。
2002年12月05日(木)

 生活習慣病予防検診

生活習慣病予防検診を受けに西新宿保健センターへ行く。以前は近くにある小学校の体育館に巡回で来てて、毎年行ってた。だいぶ前に保健所での予約制になってからは、遠のいていた。役所の分類上では今年度40歳だしね。こういう仕事の暇なときに受けとくもんだわ。

お決まりの検査メニューを、「次は×番の部屋へ行ってくださーい」式で廊下を行ったり来たり。老人医療手前の世代が対象だから、それほど僕と歳が離れてはいない一般ピープルに混じって、ね。ちょっと不思議な感覚。さて、どんな結果になりますやら?

検査のため朝飯抜きだったので、もうお腹ペコペコ。大戸屋で久し振りにランチ。やっぱ味が濃ゆいよぉ。

B誌原稿以外に仕事もなく小雨で勤労意欲は減衰するばかり。さっさとティップネス中野へ明るいうちから行ってしまう。ルーティン筋トレ後、スクイーズ・ヨガ参加。代行のOイントラのタンクトップ姿に萌え。

男子イントラって何げに胸もあるけどお腹もご立派よね、な御仁が多い中、彼まさに「スジ筋」で、アジアン顔&ロンゲもなかなかいい感じ。今までTシャツ姿しか見たことなくて、あまりそそられなかったけど、今後要注目だわ(笑)。

ヤマガタくんもちょうど来ていて、終えた後改札で少し立ち話する。

味の素の「アジアめん ベトナム・フォー」で夕食。坂口憲二がCMでてるやつ。

それだけじゃ味気なかろうとスーパーに寄ったら、刺身用甘エビが安売り中。思わず買ったものの、“背ワタをとる”とか下処理がよく分らない。ので、そのまんま煮てる最中の「ベトナム・フォー」に壬生菜ともども投入。甲殻類の旨味たっぷりなB級フォーをやや興奮気味に平らげる。
2002年12月04日(水)

 E・ホーク主演の映画『ハムレット

イーサン・ホーク主演の映画『ハムレット』をビデオで観る。現代のニューヨークに設定を移してある。監督はマイケル・アルメレイダ。

いんやぁ、笑いながら観ましたわ。のっけから、タイムズスクエアの大型ビジョンに「デンマーク社」ってCMがデーンと映り、「ホテル・エルノシア」での記者会見、さらにフォーティン・ブラスの記事の載った全国紙USA TODAYを、カイル・マクラクラン演じるクローディアスがひき千切る…なんだもん。ゲラゲラでしたわ。その後も、あのシーンがこうなるかー、このシーンはこうなるかー、みたいな、シェークスピア劇なんでもアリ状態。詳しいネタ明かしはここに載ってます。

演出のせいかイーサン・ホークてのは、いまいちイケメンには視えず。そこそこかっちょよかったが。ホレイショー役のカール・ゲーリー(たぶん)が、細身感&誠実な役どころでいい感じ。サム・シェパードの父王亡霊は燻銀でした。

で、ふと思ったのは、僕って映画のモノローグってわりと好きかもってこと。つか、舞台の長台詞を観てる感覚か。『メメント』もそうだったけど、古くは『タクシー・ドライバー』とかね。

洗濯。掃除。「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」読進。ティップネス新宿。franc franc無印良品。ABC。
2002年12月03日(火)

 London Calling

S社ガイド本ロンドン校正。さくさくと終了。彼の地には、ネットで知り合って実際にも会ってるゲイ友が、イギリス人の旦那とマンション買って住んでいる。寝室がひと部屋空いているんで「いっこうなら大歓迎」なんて言ってくれてる。近々ぜひ行きたいデスティネーションだ。

やや呑み疲れが残るもののティップネス中野へ。1時間バイク漕いで汗を流してスッキリした。やっぱカラダを動かさんとあかんねぇ。
2002年12月02日(月)

 ビール漬け

朝っぱらから新中野のマンション訪問。ピアノ2台に…以下省略。結局今日もビール漬けの道を選んでしまう。あぁ、どうしようもないな。ビールのお供に小振りなカップ麺・龍口米粉担仔麺を試す。激ウマじゃなさ加減まで込みで、かんなり本格東南アジア風味だった。
2002年12月01日(日)