ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2002年11月の日記

土曜日が潰える 2002年11月30日(土)

予定がないのをいいことに、ビールと惰眠で土曜日が潰える。


さくら水産の会 2002年11月29日(金)

東中野駅で流山児★事務所の栗原くんとバッタリ。電車の中でちょこっとおしゃべり。“R200”こと演出作品200本がいよいよ来年末に迫ってるそうな。公演スケジュールをきくと相変らず“月刊流山児”。劇場で挨拶くらいはしてたけど、話し込むチャンスはなかっただけに、うれしかったわん。

昨日と同じ現場で校正労働。2日めでかんなり慣れた感じ。余裕がでてきて、学生バイトくんを合間に物色。ボーイッシュな女の子もどきな“男子”の存在に今日気が付いた。めちゃセクシーやん。

いわいわ、森川くんと新宿で待ち合わせて恒例の呑み会、さくら水産会へ突入。さすが月末の金曜とあって混雑していたが、なんとかカウンター席の角っこをキープして3人してあーだこーだ。転位・21ネタあたりで大爆笑。その他にもディープな話題で盛り上がる。

例によってタックスノットに一人で流れ、例によってカウンター爆睡した模様。気が付くと3時とかだもん。超トホホ。関根さんがタクるのに便乗させてもらって、落合下車。


 初めての校正現場

プチ失業から脱却の朝。初めて行く現場ってのはやや気が重い。出がけに同じ校正派遣会社のチーフから「ネクタイしてきて」と電話。当日いわれても僕は持ってない。「じゃ、ジャケットだけでも」 持ってない。いわく「孫請け先のオンナ社長」がやや体裁を気にするとか。結局「なるたけこぎれいな格好していきますが、ご迷惑をかけたらすみません」と言っていつものスタイルで。ますます気が重い。おまけにちょっと呑み疲れてるし。

派遣先に行く前にそのチーフと待ち合わせて仕事内容の説明を受ける。某テレビ番組情報誌の内容をウェブにアップする前の校正。印刷物のように単純にはいかないらしく、ようわからん。ま、行けばわかるか。

孫請け先のオフィスへまずはご挨拶。くだんの社長は不在の様子。事務所の女性スタッフからは「ベッカムみたいな髪型」と言われる。耳タコだわ。

実際の発注元の作業現場へ。そこで、板橋の印刷会社で社員だったAさんと再会。僕と同じ校正派遣会社に「亡命してきた」そうな。彼、ダンスとか観る人でたまーにそういう話もしていたのだ。ちょっと嬉しい。

で、実際の仕事なんだけど、とにかく要領を得ない。誤字脱字のチェックより、オペレーターへの修正を指示するのがメインなのだ。頭から白煙ボーボー状態。ちょうど横に以前何度か現場で一緒になったことのある、競馬好きなKさんが座ってくれて、的確かつ割り切ったアドバイスをくれる。おかげで1放送局分をチェックし終わると、なんとかこなし方が視えてきた。はひー、Kさん、深謝合掌!

改めて見回すと二十代のバイトも多くて、何げに若い男子多し。ニマニマニマ。今後が愉しみだわ(なにがだよ)。今日目の前に座ってた理系の大学生クンは19歳。かわいくなかったけどね(笑)。

そんなこんなで21時過ぎまで働いて、グッタリ状態で帰宅。年明けくらいまで木・金で働く模様。

日経ネットに大阪・高槻の今城塚古墳の記事が載ってて懐かしモード。僕の高校のすぐ近くにあって、考古学的には継体天皇稜らしいのだけど、宮内庁が認めてないもんで立ち入り自由で荒れ放題な前方後円墳。ときどきフラフラしに行ったなぁ。あ、健全によ(笑)。
2002年11月28日(木)

 映画『マイ・フェア・レディ

映画『マイ・フェア・レディ』をビデオで観る。今年のgaku-GAY-kaiネタなのでいいチャンスと思って。アスコット競馬場や舞踏会あたりのロイヤルなシーンにうっとり。アーンド明らかに舞台ちっくなシーンとかもやっぱ弱いわぁ。けどねぇ、人間関係の設定は屈折加減がなんだかなぁーって思った。いずれにせよ予習はバッチリね。

橋本治『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』読進。中野ティップネスでトレーニング。

本田さんとまたまた飲酒活動。うおや一丁へ。ココはすんごく久し振りだ。ツマミは一皿がとにかく大量で飲酒メインの二人では食べきれないほどだった。がぁがぁ呑む。がぁがぁしゃべる。差し、ないしは少人数で呑む酒はやっぱ旨い。その後本田さん行きつけのバーになだれこみ、財布に1円玉3枚残すまでビールをお代わりしてなんとか新宿区四畳半へ。
2002年11月27日(水)

 プチ失業

どうも状況的にしばらくプチ失業らしい。だからってあれとかこれとか頓挫していたことをどうにかしたいとは思いつつも、まぁいいか、に落ち着く。根が怠惰だからねぇ。

ティップネス新宿でアクア活動。水中歩行と泳ぎ。肩周りがバリバリ。
2002年11月26日(火)

 ヘッドフォン

昨日1980円で買ったオーディオテクニカのヘッドフォン。ひゃー、スピーカーからじゃ聞こえないあんな音やこんな音まで耳もとで鳴るのね!とアホな感動に包まれる。ちなみに僕は昔っから耳穴に突っ込むタイプのイヤホンは、すぐはずれて使えない体質なのでした。

S社ガイド本ベトナム校正。納期はまだ先だがヒマなのでとっとと片付ける。また行ってみたくなる。夕方ティップネス中野。ビールロング缶3本。差入でいただいたズブロッカちょびっと。
2002年11月25日(月)

 ダイバージョンズ『Etch』『暗黙の了解』

隣のノンケ男子が荷物をまとめていた。引越するようだ。4年は住んでたんじゃないかな。壁越しに夜の営みを耳で想像する密やかな愉しみがなくなるのね。

ダイバージョンズ『Etch』『暗黙の了解』@新宿パークタワーホールを観る。

Etch』はカンパニーの振付家による作品。立ち位置をズラした複数のダンサーがさまざな陰を作り出す。まじめなやや退屈なダンスだった。

『暗黙の了解』はイデビアン・クルーの井出茂太が振り付けた作品。日本人ダンサーがちまちま踊りそうなところをウェールズの正統派コンテンポラリーダンサーが、セーカクに踊る。その微妙なギャップとかはおもしろかったし、それなりに楽しめはしたものの、それだけって感じ。来日ダンスカンパニーならではの“日本人がやりそうもないことまでやっちゃう”って醍醐味はあじわえなかった。

カーテンコールでナマ井出登場。あんなおデブさんだったとはねぇ(笑)。ある分野ではめちゃくちゃモテそうだわ。

同じ回で一緒だった堀江さんとカワくんとで呑み会@さくら水産。あれやこれやざっくばらんに話す。タックスノットに流れる。日曜ながら青山さんがママ。郡司くんも漂着。さすがに呑み疲れたので、一足先に失礼する。
2002年11月24日(日)

 エモーショナル・サイト/『ハッピーエンド』反省会

エモーショナル・サイト@佐賀町・食糧ビルディングを観に行く。佐賀町エキジビット・スペースなどとして現代アートの発信地だったビルだ。それが取り壊される直前の“さよなら”展。たくさんのアーティストが建物の部屋ごとに作品を展示していた。

地下のボイラー室などに、“手をたたく”映像をいろんな形で視せた森村泰昌作品、ざらざらしたコンクリートを部屋中に薄く塗り中央に円形のオブジェを配置、裸電球の明りが全体をいい雰囲気にしていた戸谷成雄作品、裸でトマトジュース?を股間と尻に塗ってただひたすら自分を殴り続けるパフォーマンスビデオのポール・マッカーシーあたりがおもしろかった。

3階建ての古い鉄筋ビルの風情もステキなのだけど、終了前日の土曜ということもあって人が多くて、それどころじゃなかった。カフェになにげなく置いてあった理容イスでコーヒーを呑んで、出る。

ある人のメールから、くも膜下出血で入院中だったひでとしくんが亡くなったことを知る。合掌。パソ通時代のUCや映画祭でちょっこっとだけ接点があったくらいなんだけどね。フライングステージも来てくれていたな。お葬式の様子とかをG.O.Revolutionが日記で詳細に記してくれています。

『ハッピーエンド』反省会。会計報告などをしておしまい。差入でいただいたシャンパン次々と開け、貴腐ワインまでいただく。初体験。メープルシロップに通じる濃い甘み。これはこれで美味。本番中のヒヤリやクスクスなネタで談笑しつつ呑む。その後居酒屋へ流れてガァガァと呑んだ。
2002年11月23日(土)

 麿さんが怒るでー

曇天金曜緩慢覚醒倦怠的校正労働後夕刻筋トレ固定自転車運転有酸素運動於脳内白紙状態。

スターバックスにて『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』読進。おもろい。

チャンネルスイマー。連ドラ「精霊流し」の1週間分再放送に着岸。坂口憲二アゴまわりに惹かれる(こればっかりやん)。尖んがりアゴ中村俊介もね。この二人の微妙な“友情”加減にテダレのババアはなーんも考えず欲情してる。さだまさしのあの曲はウザイ。それから、白塗り裸姿で踊ってる中村を観て涙したりするな坂口。麿さんが怒るでー。『泥芸者』観たかったかも。題名的には近年にないヒットだったのだ。
2002年11月22日(金)

 2.85リットル

昨日書き忘れたこと。NHKわたしはあきらめないが大杉漣特集で、『水の駅』の映像なんぞが登場して懐かし度急上昇。赤坂アトリエ時代、好きで何度か観に行ったもんだ転形劇場。どうでもいいけど番組名どうよ。

S社ガイド本校正仕事再開。ニューヨーク、パリ、ベトナム。来週末にかけて仕上げればいいので余裕。しばらくは在宅校正な日々の模様。ますます会話機能が低下するなぁ。

ティップネス中野でスクイーズ・ヨガ。昨日の再開した筋トレのせいで筋肉痛あちこちに。

連ドラに映る三上博史の微妙な老け加減にソソられる。若松武を連想したりするのはアゴの形からかな。

ロング缶5本+三五缶1本はやっぱり呑みすぎビール。
2002年11月21日(木)

 北村真実ダンススペース『ワルツ』

北村真実ダンススペース『ワルツ Waltz』@シアターV赤坂を観る。そう、日曜まで本番をやってた劇場にまた出掛けていく、やや不思議な感覚。

タイトルどおり手を変え品を変えさまざまな“ワルツ”が踊られる。回転モノ苦手な僕には客席で視ているだけでも目眩がしそうなほどに。BGMのワルツ音楽も三半規管に妖しく働きかける。

どちらかというと日常性を中心にすえた前作『部屋』より、僕はそのめくるめく感が真実さんならではで好きだった。ロイヤルな笑みを浮かべ登場するベテランというか重鎮というかの黒沢輝夫が放つ存在感も、ステキだった。終わり近くの男女ともドレスを着ての円舞もなかなかイカしてたし。

終演後ロビーでいきなり何年ぶりの人に。山内由紀さん。以前は真実ダンスにも出演するダンサーだったのだけど、今は二児の母として会津若松で暮らす彼女。そのヤンチャ盛りな男子二人ともどもの再会。ちょっと泣けた。真実さんにもご挨拶する。

夕方のティップネス中野に行って、トレーニング再開。スターバックスで読書。近々iBookを連れて行ってみようっと。
2002年11月20日(水)

 プチ買い物ブギ

朝から新宿に出掛けて買い物。平日の午前中はさすがに人出が少なくてラクだ。

まずはラジオチューナー付きのCDウォークマンを。って、アイワ製だからウォークマンじゃないけど。これもCD・ラジオの両機能とも壊れてしまったトラベル用目覚まし時計の後継マシン。外で音楽聴きたいわんってシチュエーションもときにあったりするからね。新宿西口のヨドバシカメラでさくさくと。

タワーレコードに移動して気になるCDを続々ゲット。東京中低域アンダーワールドクレイグ・デイヴィッド、スタイリスティックス。統一感に乏しいラインナップ。レジでふとフライヤを見ると週末からポイント2倍セールだとさ。キィィ。

食料調達、洗濯、掃除と主婦したあと、買ってきたCDを順々に聞く。それなりにあたりだったな。クレイグ・デイヴィッドはうすら黒い感じがいい。スタイリスティックスはベスト盤。改めて聴いて泣けた。東京中低域はなんだか音で目眩がする感覚。アンダーワールドもしばらく楽しめそう。そんなこんな。

なまり節を根菜と濃い目の味付け煮る。小松菜を茹でる。蕎麦を茹でる。で、蕎麦にその煮物や小松菜をのっけて頂く。晩ご飯。
2002年11月19日(火)

 IT廃人

簾越しに陽が射す新宿区四畳半で布団に入ったままビールを呑みながら膝にはiBookのIT廃人。
2002年11月18日(月)

 『ハッピーエンド』千秋楽

『ハッピーエンド』千秋楽。本番3時間前の10時劇場入り。さくさくと本番前メニューをこなす。玄米お握りと春菊のナムル(以上自作)と卵焼きで腹ごしらえ。15分仮眠。キャスト・スタッフ集合時間があって、マチネ本番。やっぱりなんだか“起ききってなかった”。客出し後再度腹ごしらえ。30分仮眠。ショートバージョンのアップ。ソワレ本番千秋楽。客席に正しく煽られ舞台側も楽しい時間を過させてもらった気分。で、バラシ。リノリウムをちょいと巻いたくらいで、あとは楽屋担当。御手伝いの方がたくさんいてくださったお蔭で、ついつい楽してしまう。打上げはやる気茶屋にて。一言ご挨拶は「8年ぶりくらいで舞台で“俺”って言いました」。飲酒飲食。丸ノ内線終電新宿行きを目指すも案の定数分遅れで赤坂見附駅到着。ヤマガタくんとタクり、僕はニチョ下車。濃い客層のタックスノットに寄って、どうにか潰れずに新宿区四畳半に帰宅。終わった。終わっちまったよ『ハッピーエンド』

ふとゲロっちまうと、実はこの間ずうっと、むちゃくちゃ体温のひっくーい恋愛をしているのでした。ババアの分際で笑えます。たぶんに僕の片想いな“だけ”ってフシもしっかりと踏まえつつ、なんだろ、そんな状況も承知で、たまにはいいかなぁ、と(笑)。
2002年11月17日(日)

 『ハッピーエンド』4日目

『ハッピーエンド』4日目。きょう明日と2ステージだ。心にちょっとねじり鉢巻き。

じっくりストレッチして、KARASワークショップもどきに体動かしたりしてアップし、台詞を一通り声出してさらう。これがだいたいいつもの本番前のメニューだ。

昼の回はやや体力セーブモードだったかも。終わった後、照明のおにさんに「いっこうさんの演技、だんだん普通になってきておもしろくないわよ」と指摘される。

夜の回は“少し頑張る”体勢にて臨む。やってる側的には役者同士のやりとりや流れもわりかしスムーズにいった気が。関根さんの演技にもますますツヤが出てきたし。ま、work in progressってことで、ね(笑)。

差入でいただいたベルギービール・デュベルを楽屋であける。あぁ、胃壁に染みいる快楽。
2002年11月16日(土)

 『ハッピーエンド』3日目

今日だけちょっとのんびりできる入り時間。ティップネス赤坂に寄ってジャクージとサウナを。外光が射すプールがこぢんまりしててなんだかかわいかった。空いてたし。今度泳ごうっと。

今日も一度通し稽古をしてから本番突入。客入れ中に「篠井さんが来てますよ」とマッスーからさらりと聞かされて、関根さんと僕はやや狼狽える(笑)。

『ハッピーエンド』3日目。空調は12月からしか暖房にならず、昨日は効かせてかえって寒くなってたらしい。今日は止めてもらい“適温”の劇場。芝居の出来は、…やっと初日が出た、って感じかな。初日二日目に見ていただいたお客さんには非常に申し訳ないけれど、ツヤというかテカリというかが全然違ってた。いずれにせよいい流れはつかめたと思う。だけど油断は禁物。

終演後、篠井英介さんにご挨拶。男子が生まれたばかりの落合さんとも久し振りに。「おれ、他人のキンタマはじめて触ったよー」なんて言ってた。

今夜も赤坂の通り抜けて永田町駅に向かう。どことなく怪しげな韓国家庭料理屋とかにひかれてしまう。
2002年11月15日(金)

 『ハッピーエンド』2日目

午前中校正仕事。突如急なスケジュールで届いた分は事実上お断りして送り返す。

昼から小屋入り。ずっと稽古して本番に臨む。『ハッピーエンド』2日目。空調の都合かなんだか劇場内が寒く、“2日目落ちするまじ”な緊張もあいまって体がガジガジ。早く楽に芝居できる段階にたどり着きたいものだ。

新宿区四畳半にて、最近のお気に入り水餃子を肴に、差入でいただいた赤坂ビールをいただく。美味。
2002年11月14日(木)

 『ハッピーエンド』初日

場面転換や照明の確認をギリギリまでして、ゲネプロに臨む。頑張り系で押し続けて立ってないとこりゃキケンだわぃと痛感。演技が体にきっちりとは落ち込んでないからだな。楽屋にて最後の最後まで台本を追って台詞をあたる。 

『ハッピーエンド』初日。心温い客席にマジで助けられてラストまでどうにこうにかたどり着けた感じだった。神経凍るような思いを何度も繰り返しながら。 

いわいわの音頭で、ヨシオ、ナルミーと赤坂通り沿いの魚民へ流れ、四人で初日乾杯。若葉マークを胸に付けた席担当クンが、かわいかったわん。手近な癒し、つかオカズ、つかツマミ(不明)。
2002年11月13日(水)

 『ハッピーエンド』仕込み

昨日の日記に書き忘れたけど、音響スタッフ・亜弓ちゃんの助っ人で来てた、ササキくんがひょろっとした今風くんで、アタクシ萌えましたです(笑)。

『ハッピーエンド』初日前日。明り作り。転換確認。ラストシーンの稽古。きっかけ確認などなど、とにかく出来るとこから明日に備えてどんどこやっていく。そして、やや荒々しい通し。やっぱ台詞がところどころバグってしまう。うむむむ。けどまだ残り時間はあるぞ。

楽屋通路の冷蔵庫に買い置きしておいたビールをぐびりぐびり呑みながら、帰る。
2002年11月12日(火)

 『ハッピーエンド』劇場入り

今年初物の蜜柑を朝御飯のデザートに。昨日稽古場に来た、フライングステージお手伝いのコバヤシくんからの差入。なんだかコロンとして嬉しい。

出がけに読んださいとういんこさんの日記。平成中村座を観た感想に、もちろん歌舞伎などには到底足元にも及ばないものの、何か勇気づけられる。役者という仕事の末席を汚す者として、なのかな。深謝合掌。

今日から『ハッピーエンド』、シアターV赤坂へいよいよ劇場入りだ。

軽く搬入後は、照明のトラスが飛ぶまで楽屋で待機。台詞暗記合戦。昼過ぎから舞台作業。せりで上げた舞台にリノ・パンチを貼ってお仕舞い。シンプルな空間のできあがり。シュート中も台本と睨めっこ。客席作りあっちゅう間。明り作りを先行しているうちに、関根さんようやく到着。最後の配本。

解散後、コンビニでビールを調達して歩き呑み。マッサージやらトップレスやらのお誘い盛んな夜更けの赤坂を歩き抜け、永田町から九段下乗換で落合に戻る。
2002年11月11日(月)

 『ハッピーエンド』稽古最終日

高田馬場ジーンズメイトで衣装調達。あぁ廉いわね。セール品でお目当てなものがありこれ幸いとゲット。

中野の無印良品で時計を買う。CD・ラジオの両機能とも壊れてしまったトラベル用目覚まし時計の後継機だ。

『ハッピーエンド』稽古。最終日。中野MOMOの地下にある稽古場にて。例によって自主稽古で関根さんを待つ。着到後本日も配本あり。制作の梅莟様、照明のおにさん、音響の亜弓ちゃん、それから劇団の若手系も顔を出してくれて、通し。ふーむ、まだ尻の座りが悪い感覚。後はほんと、劇場に入ってその“現場の空気”で立ち上げることになるのだろう。あるいは劇場の神様の下に畏まって。

終了後、別場所で作業していたノグがバンで到着。小道具のイスや衣装を載っける。カメイくんやナルミーも助っ人として登場。みんな感謝です。

銭湯でふらりと体重計に乗ったら、53.75なんて数値が出た。ひぃ。晩飯を食べそびれてたとはいえ…。
2002年11月10日(日)

 ガツガツ覚える

『ハッピーエンド』稽古。昼から。今日も台本がガツガツくる。ガツガツ覚える。衣装合わせ。昨日ジャスミンさんと相談した路線はOKが出てホッ。頭から終盤近くまで通してみる。自分の演技的には台詞吐いてるだけっぽい。内心うぬぬと唸る。稽古場から最も近い酒コンビニまで足早に歩く。初日まであと3日。今夜はブルルっ、冷えるな。
2002年11月09日(土)

 シアターV赤坂下見

劇場下見にシアターVアカサカへ。関根さん、音響の亜弓ちゃん、照明のおにさん、舞監のノグに、混ぜもらって。実はここ初めてではない。僕にとっての最初のダンス公演・米井さんの『メヌエット』で立っているのだ。その時の劇場に対する印象はあまりよくなくて、その後客席での印象もイマイチ。だからここで芝居をやるのは内心ビビっていたのだった。

だけど、今日行ってみると、案外いい奴かも…、って感じ。小屋付きさんも親切だし。スカンとした素舞台でしゃかしゃか演じちゃうって関根さんの演出プランに、一出演者としてもワクワクする。劇場の神様、よろしくお願いします!

戻って校正仕事。夕方浅草方面へ。ジャスミン宅に衣装を借りに伺う。役の設定と体型その他を考慮したプランに沿って拝借。参考商品として借りた、CKレディスのシンプルなレザージャケットにめちゃ萌え。最近買ったという10万円する超ロングな毛皮とかも、衣装と関係なく試着させてもらった。やっぱ人間って服で印象がガラリと変わもんよねぇとシミジミ。近況トークもちょっくらシミジミと。

『ハッピーエンド』稽古。急ピッチで配本される台詞がそろそろ消化しきれなくなってるフシもあり。それでも自主稽古だ。じき関根さん到着。台本もガツガツくる。初日まであと4日。

タックスに寄るか、せめて新宿駅でコンコース呑みしたい欲求をグっと抑え、まっすぐ部屋に帰る。
2002年11月08日(金)

 僕は考える

B誌原稿書き。2カ月ぶりに散髪。食料調達。『ハッピーエンド』稽古。初日まであと5日。銭湯。ビール。

僕は考える。左足かかとのひび割れのこと。台湾のこと。秋刀魚二匹の食べ方のこと。隣室の二人の今夜営んでいること。Underworld東京中低域のCDのこと。深夜テレビに映っている篠井英介さんのこと。『ハッピーエンド』が終わった後のこと。体温低い恋のこと。残りビールのこと。
2002年11月07日(木)

 『ハッピーエンド』初日1週間前

校正仕事一掃大処分市。クロネコで送り返して無事落着也。

『ハッピーエンド』稽古。前半通す。なんか演技がクリアじゃない、流れが体の中に落ちてない。初日まであと6日。

皆と新宿駅ホームで別れて一人中央線に乗り、ロング缶1本呑み干し後のぼんやり顔で発車を待っていたら、ホームで手を振る人が。到着した山手線から降りたらしいハスラー・アキラくんだった。きっとすんごくドヨンとした顔を目撃されたはず。けれど、ちょっぴり元気をもらった。
2002年11月06日(水)

 本田さんとホルモン焼きへ

落合・門前仲町・森下・岩本町・秋葉原東中野と、なんとなくひと筆書きで電車に乗って部屋に戻る。仕事の納品やらなんやらで。午後、連休サボった分を取り戻すべく校正労働に勤しむ。

『ハッピーエンド』稽古。自主稽古。配本あり。昨日のシーンは「どす黒さ」により磨きをかけねばね。後半の設定で、やや腑に落ちなかったところが、現実的に解決されて内心パチパチ拍手する。初日まであと7日。

本田唯一さんと待ち合わせて、阿佐ヶ谷駅ガード下のホルモン焼き屋・友ちゃんに行く。七輪をはさんで“鶴橋”の味で呑む幸せ。ビールの後、恐る恐るマッコリにも挑戦。ヨーグルト風味な呑み口だ。このテは後でくるわぁと覚悟するも、なんだか正気のまま、数杯いただく。体の芯あたりがじんわり帯熱してくる感覚。相性合ったかしらん?

例によって映画のこと芝居のこととりとめなく話して心地よく夜更し。なにげに上り最終電車でなんとか新宿区四畳半へ生還。
2002年11月05日(火)

 いとおしい現場

昼前に起きてご飯。豆腐と人参と韮の味噌汁、納豆に大根おろしと鶉卵と若布、黒米&玄米ご飯。夕食は渋谷の立ち食い蕎麦屋・信州屋でエビかき揚げ蕎麦。

『ハッピーエンド』稽古。昨日の配本部分を台詞入れ大会。数回繰り返すうちに関根さん登場。早速立ち稽古。さくさくといいテンポでシーンが出来ていく。もちろん、まだ“決まり”じゃないんだけどね。方向性は視えたかな。僕のシーンも、例によってB型アバウト演技ながら、持って行き方はひとまずつかめた気分。

にしても、今日は稽古場でいっぱい笑ったな。台詞覚えのときヨシオは「遊び人」を「悪人」と言い間違えるし、マッスーはいきなり野獣系の酔っ払いを演じるし、関根さんの演技をキッちゃんはもうほんとに目を輝かせてニコニコ見ているし。決して順調だと胸の張れる状況じゃないのは事実。それでも、そして、それだけに、《いとおしい現場》であることを、再認識した稽古だった。初日まであと8日。

ちょっと歩いてゆ〜ザ中井まで浴びに行く。遅い時間帯なので何げにハッテンタイムらしくて、目の保養もできましたわん。
2002年11月04日(月)

 酒部活動

『ハッピーエンド』稽古。今日は昼夜ぶちぬき。とにかく今来ている部分の習熟運転。関根さんの代役はキッちゃんにお願いする。ジーンズはいてても、和服の裳裾が見えてきちゃうような芸風がとってもイカしてた。いわいわが遊びにきてくれる。

稽古場の廊下では、パレードの写真をボランティアスタッフが見て注文するコーナーをやってて、山縣くんが来ている。合間にのぞいたらjunchanもいて、久し振りにトーク

関根さん到着後、続々と届いた新しいシーンを本読みしてお開き。新台詞きましたわ。

いわいわ、ヨシオ、マッスー、山縣くんと、ぱちもん養老の滝に流れる。今回の稽古でしっかり酒部するのは今夜が初めてだ。絶対王様稽古後の森川くんも合流してくれて、いっぱい話す。まさに“放す”だったかも……。すんまへん。初日まであと9日。
2002年11月03日(日)

 『ハッピーエンド』キャスト&スタッフ全員集合

『ハッピーエンド』稽古。平日は稽古に来れない水月アキラくんも登場して出演者全員集合。照明のおにさん、音響の亜弓ちゃんに、ノグ、キッちゃんも来てくれて賑やかなことに。舞監は急遽ノグの代打が決定。よろしくです。昨日の演出を受けて冒頭を自主稽古。何度もやるとマジで頭から白煙立ち上りそう。うー、もっと修行を積まねば。関根さん着到後、配本あり。僕の台詞はナシ。新しいシーンをあたり、自主稽古の成果を披露?して、本日はトリ。初日まであと10日。
2002年11月02日(土)

 トップギア

皮膚科に塗り薬をもらいにいく。診察券をよくよく見ると4月以来だった。この夏は経過良好だったからね。またドライな季節がやってきて、クリームは必需品になる。

『ハッピーエンド』稽古。台詞千本ノック2本めで関根さん着到。台本を持ったまま立ち稽古に突入。いんやー、しょっぱなからトップギアで演技せんといかんのね。そろそろまた脳のハードディスクから煙が出そうな気配。初日まであと11日。
2002年11月01日(金)