ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2004年4月の日記

■4月30日(金) 紫外線燦燦

S社ガイド本信州校正ラストスパート。「敵」もギリギリのスケジュールを提示していることは百も承知なので仁義として納期は厳守せねば。集中力をキープするために畳に棟方志功体勢になって最終確認。納品する。ほへー。

左太腿前面の筋肉痛がクレッシェンドでやってきた。ああ、昨日のあの振りのせいだなーと我がことながら失笑。

午後、DM作業。今回はポストカード&メール式でいこう。にしても火曜マチネってかなりの冒険だわ。

外にいるとき以外携帯メールもiBookで読み、電話の発信も極力使わずにいた携帯電話。今月の使用料は500円弱。明らかに残る無料分で待受け画像を落としたり久しぶりな人にメールしたり。


■4月29日(木) 佐成ダンス稽古

S社ガイド本信州校正。索引以外もアカ字だらけで呪詛モード。うららかなる晴天の祝日だというのに。次の仕事も到着してかなり強迫感いっぱいいっぱい。ローな気分で新宿区四畳半を出る。

佐成ダンス稽古。某大学の演劇スタジオにて。ディプラッツよりも広くて天井も高い。仮で並べた美術に、地明かりだけながら照明もあって、すっかり空間ができあがっていた。“劇場”感濃厚。悠くんとの振りを手直ししているうちに、なんだか本日分のヤル気は湧く。

これまでもそうだったのだけど、佐成くんはとにかく「視て」いて、おもしろい部分を拾って作品を作っていく。ある意味活け花感覚。だから、あれこれ試しでやってもみるし、振りもまだまだちょっとずつ、あるいは大胆に、変更されていく。やる側も無理くりじゃなく自然とわいてきた動きや、思わずそうなった動きはそのままやっちゃったりしている。やや濃密な稽古場に移動して、彼の現場の「作り方」を改めて認識した次第。

すべてが決まるのは例によって本番当日だな、との心構えも再度した。いずれにせよ、なーんだかヘーンな時間が流れ出す作品になればいいなぁ、とも、ふと。

ビールを要所要所で投与(苦笑)しながら電車。新宿駅南口でコンコース呑み経由、帰宅。


■4月28日(水)『ジ・アザー・サイド/線のむこう側』

S社ガイド本信州校正。索引がズタズタでウンザリ。

『ジ・アザー・サイド/線のむこう側』@新国立劇場小劇場を観る。カワくんのツテで千秋楽マチネのチケットをいただく。深謝合掌。前から2列目下手の、ほぼかぶりつきで鑑賞。

えーっと、粗筋とかはどこかで読んでくだされ。ホン自体はかなり骨太な作品ですだ。

僕的にはですね、とにかく、国境警備隊員を名乗る男を演じた千葉哲也がもうすこぶるよくって。計算された一直線演技、とでもいうのかしら、重装備の制服着込んで汗みずくなっている姿に、内心キャーキャー言いながら観てました。しかも至近距離だし。『ハイ・ライフ』で再度ファンになったのだけど、今日はもうダメェェェェェってかんじ。

彼から届く怒涛の如き台詞がとても心地よくて、けれどちゃんと下っ腹に響いて、怒鳴ったりわめいたりはしているのだけれど、それが割れ散っていかない、ちゃんと一直線で届くっていうのかな。それはとにかくすごいと思う。それプラス、あの微妙に下がった目尻にヤられるんだろうなー。

ナマ岸田今日子は初体験だったでした。うーん、もう楽日なのにまだ台詞があやしかったり泳いだりで、ちょっと心臓に悪かったです。品川徹とのベッドシーンは艶やかだったなー。でも結局オオラスにしっかり「もっていっちゃう」あたりは流石な女優根性でありました。

行方不明になった息子を待ちながら、いつ果てると知れない国境の戦場で戦死者の身許確認・埋葬を続ける老夫婦。翻弄されていたかのようで、その実は戦争が永劫に続くことで「生きながらえている」ようにも視えて、そのあたりのキョンキョンの芝居は凄味でしたー。

品川徹といえばその昔転形劇場で…(以下、回想モードにつき省略)。

カクテル半額のハッピーアワー「前」なハブに、白昼堂々カワくんと突入。終演後の興奮のまんま確信犯でギネスを煽る快楽。フィッシュ&チップス、バーナ貝のエスカルゴ・バターソース焼き、美味。

と、なんと千秋楽が跳ねたばかりの千葉哲ご本人も、北村有起哉と登場して、あたいらさらにキャーキャー状態。あ、別にご一緒したわけじゃないですから。けど、ある種ストーカーちっく。

カワくんの7月自主公演のフライヤ原稿をみせてもらう。イカすデザイン。新しい芸名も一直線でいいかんじ。

「お疲れさまでした。よかったです」と千葉哲に言い寄る台詞が喉もとまで込み上げてきてたけれど、ぐぐっと嚥下。ほどよきところでハブ撤収。

三丁目へ移動中に真矢さんご一行とバッタリ。テニス帰りのもよう。

すっかり飲酒モードなのでカワくんと二軒目、さくら水産に突入。って、さすがにこのあたりから記憶キレギレ。

いやー、なにはともあれ、いいものを観た後のビールほどうまいものはないわ。カワくんほんまにありがとさん。


■4月27日(火) 春の嵐

昼前携帯でたたき起こされる。校正事務所から。連休中の仕事が決まった。アリガタヤ。午後ピックアップ1件。壊れたビニール傘が歩道や地下鉄の通路に何本もうち捨てられていた。背中筋肉痛につきティップネス活動すべて中止。


■4月26日(月) 佐成ダンス稽古

とにかく午前中に校正労働ラストスパート。納期の12時に2冊分無事届けてオシマイ。ふう。ご指名頂いてのガイドムック校正再登板だったようだけど応えられたかしらん。何にせよ短い日数で約10万もらえるから、ね、ややイロイロと気になったりもする。

午後、新宿区四畳半で、昼寝してみたり筋トレ延期で「空けておく」系で過してみたり。

渋谷の雑踏で写真家・後藤さくらさんとバッタリ。何年ぶり? ギャラリーに写真展を観に行くといった先は、僕らが稽古するルデコ・ビルで、しかも残念ながらその刺青の展示は月曜で休廊でした。チャンチャン。

佐成ダンス稽古。あのシーンこのシーン断片的にあたる。振りが変わったり新しくトライしたり曲が変わったりイロイロ。イスから転げ落ちるような姿勢のシーンで、背中に激痛走る。右腕の深部付け根筋肉(←勝手な命名)をやっちまった模様…。あいたたタタ。

青山さんママのタックスノットに顔を出す。シゲちゃんと三人きりの濃密タイムからスタートして、イロイロ。いったんお暇するも終電近い新宿駅に着く前に本田唯一さんと連絡が取れて再度入店・合流。確信犯で夜更し。青山さんの濃ゆい話をカウンターで「並んで」聞くのがうっすら楽しかったりして。そんな。深謝合掌。夜明け間近徒歩帰宅。


■4月25日(日) しがみつきたい

例によって昨日の残り酒と自己嫌悪によりグダグダ。完全後ろ向き状態。それでも仕事をせねばとほうほうの体で机に向かう。途中何度も、ビールにしがみつきたい衝動やら5分間でいいから誰かとどーでもいい会話に淫したい衝動やらに襲われつつ、どうにか校正終了。ほへー。銭湯がちょっと眼福だったことが、せめてもの救いか。


■4月24日(土) 青空美人『月の歩きかた』

S社ガイドムック松本白馬安曇野校正。とりえあず素読み一度め最後まで。ティップネス中野で筋トレ。 

空美人『月の歩きかた』@三軒茶屋シアタートラムを観る。鶴ちゃんこと鶴牧万里さんが出演している。ラビさんことラビオリ土屋さんとバッタリ。

オムニバス形式とは前情報で知ってはいたけれど、当日パンフレットを開いたとたん、14も並んでいてアギャ!と声をあげた。ま、ひとつの芝居のシーンシーンにそれぞれタイトルがついていると思えば、叫ぶ必要もないのだけど。

物語が立ち上がるその手前までのシーンをあえて意図して並べているかんじだった。「月」がモチーフなせいか稲垣足穂な手触りも含有。いまどきの世界状勢もね。ただ、終演後鶴ちゃんも言っていたように「左脳がフル回転」な、言葉ことばした台本だった。

それに、それぞれ個性ある役者たちが立ち向かう?ことで、成り立っていたんじゃないかなー。

約1年ぶりに視る鶴ちゃんは、変わらずスラっとしていて素敵で、けど今日はストーリー的に裸足だもんで、それがちょっと違和感で、七三っぽくわけた髪型にジャーマンテクノ(っていうのかしら?)を連想してみたり。

エンジェルス・イン・アメリカ』に出ていた斎藤直樹もよかったわー。ほんと微妙なさじ加減の情感、とでもいうのかな、一歩間違うとダセェ〜になっちゃう、をうまく、感じて感じさせてくれたあたり。

あ、そうそう女性のソロダンスが何シーンか挿入されるのですが、うーん、振り的にどうよ?ってかんじ。

とってもわかりやすい暗示的な振りで踊るその女を、ただ見つめるだけの鶴ちゃんで芝居は終わる。その鶴ちゃんはとても好きだったなー。

そんなこんな。

終演後、すずらん通りの居酒屋へ。その日打上げな役者さんたち+αな呑み会にお邪魔する。鶴牧くんと呑むのは何年ぶりだろう。Macのこと先週観たreset-Nのこと鶴ちゃんのこれからのことなどなどをトーク。うれしかったわん。

鶴ちゃんが先に帰った後も、飲酒続行。『エンジェルス・イン・アメリカ』の舞台スタッフくんとか舞台人的ノンケ好男子にニマニマ。由地慶伍さんの××ノンケっぷりとかに内心苦笑してみたり。

んが、そんなうちに田園都市線上り終電をタッチの差で逃す。またかよ。号泣気分でタクった。


■4月23日(金) 現状を受けれ入れつつ

S社ガイドムック松本白馬安曇野12時間在宅校正労働。一定の基準じゃなく初校ゲラの現状を受けれ入れつつ多数決で表記統一するのは何度やってもタイヘン。消費量500mlで粘つく眠気。


■4月22日(木) 佐成ダンス稽古

暑ぢい。午前中勝負で校正労働。午後も少しやってからティップネス中野へ。本日は筋トレのみ。バレエのクラスに出ていた治子ちゃんと久しぶりに遭遇。

佐成ダンス稽古。いくつか新しい振りというかなんというか。「いっこうさん、××風にやってみて」で超テケトーにやってOKが出たり、フロアでもんじょくれてみればそれもヨシだったり、そんな。

身の丈に合わないことは一切しない主義だしそもそもできやしないのだけれども、うーん、いいのかひらん、とよぎる不安。照明の山本さんのノースリーブ姿にやや反応してるババア。

逡巡の末、新宿で途中下車。ニチョ路上呑み。このところ昼間はバカ陽気でも夜になると風がでて肌寒かったが今夜はそれもなく、“解禁”なかんじ。恰幅のいいスーツ姿のおじさんが、ジャニ系クンをお買い物してタクシー移動する姿が、とても微笑ましかった。おじさんのかばんをジャニ系クンがちゃんと持ってあげてるところとかね。

タックスノットに顔を出す。ちょうど日本画家のカッチャンご一行団体様と入れ違いで、マサキさんと三人のみ。謎の?アメリカ版やおいDVDを見せてもらったり、OS X談義をしたり、とても居間な雰囲気でグビグビ。


■4月21日(水) めちゃウマ激美味あひいいぐるぐるクラク

さとうわこさんからいただいた沖縄土産、赤マルソウの豚肉入り油みそ。やや濃ゆいめの味がめちゃウマで一日中食べまくってましたー。

メルマガ【Men's Room】で今日紹介されていたこの子より関連で載ってたこの子のほうが激美味そう。つい最近のウルルンくんだったのねー。坊主じゃなくなったら冷めるんだろうだけど。

薬ガイド本、S社ガイド本東京校正。さらに明日S社ガイドムック松本がドカンと届くことケテーイ。あひいい。Z席狙いを考えてた新国立の千葉哲&キョンキョンの芝居は見送りっぽい。

このひと月頭の中でぐるぐる巡っていた用件をメール送信した。

新宿へ納品。ABC徘徊後もはや当然のように新宿駅南口にてコンコース呑み。クラクラ。


■4月20日(火) 耳鼻咽喉科疾患用薬に過去一番お世話になったかも

薬リスト本校正。ティップネス中野。ひと月ぶりで、やさしいバレエ。スラリとした長身やや表情暗めな男子が僕的お初。横目でチラチラ。ルナさんの姿はやはり見当たらない。今日のレッスンはなぜだかとても和気あいあいとしていた。筋トレ、バイク60分。水泳&4食ダイエット特集のターザン熟読、合間にBS放映の水泳・日本選手権をまたチラチラ。中野駅北口で路上呑み。


■4月19日(月) 恒例な月曜日

伏見憲明『魔女の息子』一気読み。文章・構成は巧みでなるほどよく書けていて楽しませてはもらったけど、で、それで?な読後感。渾身のとか思いの丈をとかではなさそうだし。まー、そういう体温低い作品のほうが賞取れるんだろうね、にしてもなあ。あと、いくつかある偶然系な設定が笑えた。

読了したその勢いで他の本と一緒にブックスオフ売却。すだ→なすだ→ますだと連続で名前を聞き違えられた。6冊で1110円也。

さとうわこさんとランチデート。高田馬場の沖縄ソバ屋にて。ゴーヤチャンプル−定食。にがうり美味。汁ものとしてソバがしっかり付いてきてもうパンパンに満腹。スターバックスで近況雑談。校正、沖縄、詩。要2時間。

新宿に薬リスト本校正納品。ABC徘徊。新宿駅南口コンコース呑み。成城石井がよく冷えていて一番安いことがわかった。


■4月18日(日) 相変わらず里芋は光合成しまくりです

Tシャツ一枚で出かけられる快楽。ティップネス中野。筋トレ、バイク60分。マニア系エアロの整理券待ちで階段にまで列ができていた。ウザい。

夕方の中野駅北口で路上呑み。大久保徘徊。新宿駅南口でコンコース呑み。ゆ〜ザ中井。視姦対象ゼロ。

「芸術劇場」で舞台美術家・加藤ちかさんが紹介されていた。ビックリするやらちょっとうれしいやら。


■4月17日(土) 最高気温27度

夏日に浮かれながら薬リスト本校正。何にせよ天気がいいと前向きやね。

ティップネス中野。パワーヨガ45。初めてのイントラ。「注意点」の発信を常に忘れない素敵なプロだった。時間許す限り通いたい。バレエの古園井さんと階段でバッタリ。「時間があるときにまた出てくださいね」とありがたいお言葉を頂く。

随分と久しぶりに中野で水中活動。ウォーク&スイム。ここ最近のお気に入りな咀嚼系ややもみ上げ長め顎髭アリのスリ筋くん(長い!)の、スパッツタイプながら水着姿と正対して…、以下詳説自粛。

ロッカー室にて。あぁ隣になかなか美味そうな男子が来たわぁぁぁぁ、浅黒い胸、乳首からギャランドゥあたりを0コンマ2秒視姦んんんん、していたら、いきなり挨拶された。?! 1月にさくら水産で呑んだ、亀ちゃんのお友達・タクミくんでした。ドヒャ。

スターバックスへ突入。コーヒー・オブ・ザ・デイは「ブレックファーストブレンド」。「夜でもなのねぇ」と新人っぽい男子スタッフについ要らんことを。

重松清『疾走』ラストまでスパートかけて読了。ふぅ。「おまえは〜する」とかって文体は基本的に好き。エピソードは、既に読んでた真矢さんが言ってたように長尺だけあって過剰盛り込みなきらいは確かに。結末に高校生で観たATG映画の印象と勝手にダブらせてしまった。

「ひとりぼっちのひとは、自分の寝顔を誰にも見てもらえないし、誰の寝顔も見ることができないんだよね」。という一節が超超「誤」読的にピピンふふふん。

中野駅北口で路上呑み。


■4月16日(金) reset-N『裸のランチ

薬リスト本校正。B誌原稿最終仕上げ。食料調達@サミット東中野店。高田馬場納品。D社小型ガイド本ソウルがあっけなく終了した。今日中に戻さないと本にならないほど切羽詰まっていたとは露知らず。

reset-N『裸のランチ』@三軒茶屋シアタートラムを観る。平日マチネ割引1200円也。

多少は思い込みある小説の舞台化。正直なところ期待値は低めに設定、水平な心構えで臨む。

劇場のいわゆる舞台照明をほぼ(まったく?)使わずに、作業灯、蛍光灯、ペンダントライト、などなど以前にルデコで観た公演同様のテク。トラムの真っ赤な奥扉、黄色い四角のアクティングエリアと、空間の使い方はわるくない。

上手脇に照明スタッフ、下手には音響スタッフで、客入時には夏井さんがDJプレイ。ほいでもって舞台奥には役者が控えている。芝居中もときにメインの芝居と微妙にからむ「曖昧」な居方。

いわゆる劇場じゃない、どこかの小スペースでの上演向けな空間演出にはじめは違和感アリだったものの、じょじょに消えました。第一声のガランとしたかげんにアレ?ときた気分ともども。

一番ソソられたのは、作家=バロウズを演じる久保田芳之でした。元からわりと好きな男優さんなのだけど、これまで観たような権力系とか翻弄系じゃなく、「翻弄され」系な役どころでね、それがよかった。どこか疲れて、どこか面倒くさそうで、それでいて冷静で、前向きな手触り。あ、それは芝居全体の体温かも。たぶん、そのへんがreset-N的読み方の《裸のランチ》なのかもしれない。

バロウズの愛人役、原田紀行クンも長身でグっときました。もっと絡んでほしかったわん(アホ)。奥瀬繁の演じるベンウェイ医師の、「あの時代」な黒縁メガネ医者カリカチュア感とかも好きだった。あと、町田カナの看護婦姿もなんでか(笑)。

作品そのものの感想としては、おもしろかったような、なんか違うような、そんなないまぜな気持ち。毎度ここんちを観て思うのはもうひと突っ込み、もうひと担保があれば一層いろんなことが成り立つんじゃないかなってこと。それを敢えて、なのもそれはそれでここんちの狙う線なのかもしれない。

いずれにせよ、1200円なら対費用効果的にはとっても満足でしたー。

いつもフライングステージを観てくださってるHさんと同じ回で、終演後ご挨拶。今年もう既に100本近く舞台をご覧になってるそうで。あっぱれだわ。主宰・夏井孝裕さんにもひと声ご挨拶。

東急フードショー・成城石井で味噌を買う。デパ地下がますます苦手になる。新宿南口の雑踏にもかなりうんざり。薬リスト本の編プロにて納品&次の仕事受取。一瞬間でもオオハタくんと会うのは癒しになる。

ティップネス中野で筋トレ、バイク55分、まだ『疾走』読んでマス。ジャクージ。

中野駅北口で路上呑み。おそらくはやや高げな呑み屋「男性がお金を払って女性と遊ぶ場所」、の客引きやってる黒服男子の中にひとり、キリリとした一重目顎髭くんがいて、ジロジロ。

養老乃滝落合店欲をどうにか抑えて、ノンアルで新宿区四畳半帰宅。朝作ったトマト缶使用の汁物に刻み野菜投入で煮返してみたり、もやしのひげ取りしてカレー粉で炒めてみたり、鶏笹身を茹でてみたり、そんな夜更け。


■4月15日(木) 消費量ゼロ

校正、D社小型ガイド本ソウルに薬リスト本。合間、コインランドリー、郵便局で金森穣新作公演(5000円で立ち見って随分よね)チケット代振込、中井駅前の金物屋で柄&足付きパンチングメタル・ストレーナー18cm、衝動買い。夜、B誌原稿手直し作業。まさに机にかじりつき、蒲鉾ババアな一日でござりた。

何年かぶりでまったく呑まずに寝た。寝れた。たまたまだろうなあ。アルコール分摂取制御機能もこわけとる状況において、わりと無駄な抵抗だと知りつつ。


■4月14日(水) 室伏鴻 Ko & Edge co.『Heels』

地下鉄駅まで向かう短い道すがら、自分が自分の皮?を被っているギクシャク感をいだく。出張校正@銀座。夕方、ティップネス中野、筋トレのみ。

室伏鴻 Ko & Edge co.『Heels』@神楽坂die pratzeを観る。満員御礼状態。下手寄りの柱にまで桟敷席が舞台を侵食するほどに。

目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之が黒タンパン一丁にハイヒールで登場。ねめつけるようにチェック&チェック。目黒は坊主じゃなくなってまたちょいと雰囲気違う。林さんも髪が伸びてスジスジ体と相まってブルース・リーまがい。

「ふたたび衣裳としての真鍮板を着る 必死のヒールを履く」(当日パンフより)。去年12月に観た『美貌の青空』の発展形とでもいうのか。銅色に輝く真鍮板をそれぞれに叩いたり背負ったり床に叩きつけてジャンプ!とか。このあたりの一連は再演ムード。けど、ヒールだからね、みててハラハラしたさ。それと、前はパークタワーホールだったから、空間に“余韻”があったのだけど、ディプラッツの黒く塗りつぶした舞台には、真鍮板3枚はかなりお腹一杯。

それでも、金属の反射が壁にモヤモヤ映るのは、単純な手口とはいえ素敵だった。

中盤は室伏御大のおそらくは即興。彼は下駄ばきでしたー。うーん、微妙だったかなー。どこか行き先探りしているうちに終わってしまったような。即興に於ける対モノという意味で真鍮板を扱いきれなかったような、そんな印象でした。時間の詰った存在感はとっても好きだけど、今夜は今一歩。ま、ライブだからね。

「裸体と金属板」というシンプルきわまりないつくりだった『美貌の青空』から比べると、「ヒール」が加わったことでさらにどうしたいのかが、僕には視えにくくなっていた。

あー、これもまたすでに男子裸体鑑賞にありがちな先入観的な《物語》抱いてしまった結果かもしれないなー。

6月に大宮のストリップ劇場でのショーがあるそうな。要チェキだな。それと目黒大路のユニットも今度観てみるつもり。


■4月13日(火) ポンコツ

ぐだぐだずぶずぶな一日。夜佐成ダンス稽古。悠くんとの新しいシークエンスがきた。どきどき。帰るともう早速背中や首が痛い。このポンコツめ。


■4月12日(月) AERAの中吊りもさすがに

「みんなもっと、本気で考えるべきです。」

さいとういんこさん4月12日の日記より。チェーンメールやらアピールやら声明やらいろんな事実関係よりなによりもかによりも一等突き刺さった言葉。

それでも結局はビールのプルトップをただ、あげるだけなのだが。

味噌汁にご飯キムチ茹で鶏笹身投入のおじやが胃壁にしみる月曜日は夏まがい。

夕方高田馬場新宿と納品2カ所。男子ノースリーブやら半パンやらを散見。押し倒したい抱き締めたい衝動。あんさん一体いくつや?

無駄に広い元割烹の中野魚民にて森川佳紀くんと呑む。瓶ビールがキリン・クラシックラガーなのが○。『なんぼのもんじゃい』話からスタートして、本音トークまで、がんがんに。

東西線を落合(T02)でちゃんと降りられたのは、わりと偶然だったかもしれない…。


■4月11日(日) ニチョ路上→タックスノット→ゴールデン街

校正。薬の商品名と病名がオンパレードな本。「オイラゾン」が「オライゾン」になっててもまるで気がつかないからまさに地雷原だ。だましだまし仕事して夕方にはなんとか上げる。

新宿徘徊。今年お初なニチョ路上呑み。日曜につきノンビリしていた。ラケットをしょったガッチリ系が多かったのはテニスサークルの大会でもあったの? ロング缶3本飲み干してさすがに肌寒くなってタックスノットへ。ココであえなく沈没……。

目覚めると一時帰国中の北丸雄二さんが。正直書くとこの人、『ひまわり』初演の打上げから何度かお目にかかっているのだけど、会うたびに印象が違って顔が覚えられないの。ハイ、次回ニューヨークに行くときは必ずご連絡いたしますデス。お連れのキョウタくんがむっちゃかわいくてその場で押し倒したくなってしまった。

ゴールデン街・郷で呑んでいるという本田唯一さん、久しぶりの間宮結嬢と合流する。他にもいろいろな方が、とひとからげ失礼。女優・佐倉萌さんが切り盛りする、小上り式のいい雰囲気な居酒屋だった。けどもうグダグダ記憶障害状態でとにかく朝までコース。松屋豚キムチ丼を食べ、朝の西武新宿線を行ったり来たりし、ようやっと新宿区四畳半にたどり着いた、模様。


■4月10日(土) 最高気温23度

校正。校正。ティップネス中野。東西線ホームdeビール。養老乃滝落合店。


■4月9日(金) しごと 

陽気に誘われてシーツ、タオルケットを洗う。半年ぶり? もうちとまめに洗おうね。D社小型ガイド本ソウル校正。

同じ校正事務所から別の編プロに移ったオオハタくんから電話。仕事の依頼。アリガトー! 夕方出かける。彼と会うの自体もしばらくぶり。相変らずの爽やか系坊主クンでニマニマ。モノは薬リスト本なので大変そうだわ。

で、こういうときにかぎって事務所から二度も仕事の電話が舞い込んできた。先着順主義なのでお断りしたけれど、ウーム。

その後、劇場へ行くつもりだったけど、どうしても最後の踏ん切りがつかなかった。コンコース呑み@新宿南口に走ってしまう。ロング缶3本をじぶんのしごとがなにかかんがえたりしながら。

サミットで「宮城県産あぶり焼かき」を見つけて、貪り食べた。


■4月8日(木) 銀座中野新宿、本田さんと呑む

首が痛いよん。佐成ダンスの“後遺症”だわ。トホホン。

出張校正@銀座R社。いつもと違い4時過ぎまでかかってややグッタリ。むちゃ小さい文字の「ブルックリン・ウィリアムズパーク」を発見できて、安堵。

04TDC展@ギンザ・グラフィック・ギャラリーを観る。格別コレ!って作品には出会えなかったけれども、タイポグラフィー&デザインに浸る快楽を味わう。

ティップネス中野、筋トレ、バイク55分。オネエエアロ間近になると一気に社交度アップ。TETSUYAくん、ichiさんともちょうど一週間ぶりにバッタリ。

タックスノットに顔を出す。半分まで拝見できたDVD返却。店に入った瞬間挨拶されて、えーと誰だっけ?だったビアン嬢は、水没した携帯を拾って上げたお礼で奢ってくれた彼女だった! 黒スーツスカートのスーパーOL仕様だったから、わからんかったよー。

よかったら合流しませんかメールに、本田唯一さんがしっかり反応してくれた。慢性会話不足なババア的には深謝合掌。HUBに流れて瓶グロールシュ・生ギネスを煽りながら、映画の話などを。


■4月7日(水) 松川和弘ソロ・コンサート『あすともなれば』

夏の予告編な一日。爽快。お天気屋ババアはむっちゃ前向きだ。通販ウエブサイトの校正にコインランドリーと、さくさくと片付ける。

松川和弘ソロ・コンサート『あすともなれば』@玉川区民会館を観る。オペラシアターこんにゃく座・座員による連続企画の一環。

第1部ソングコンサート。8曲を次々と披露。ときに踊ったりもするのだけど、白いシャツ姿でただ真っ直ぐに立って歌うその佇まいが、歌そのものの真っ直ぐさとともに、まぶしいような素敵さ。

第2部モノオペラ『シグナルとシグナレス』。宮沢賢治原作の鉄道線路脇に立つシグナル同士の恋物語。それをね、ピアノ伴奏に合わせて、ひとり、歌い踊り語り、いくつかの役を演じる。軽やかでちょっぴり切なくどこか淡々とした時間。しかもポワント立ち〜なんて仕込み系や芸達者さん系もしっかりとアリアリでね。よかったですー。

シグナルとシグナレスの一瞬だけの逢瀬。ミラーボールの星が流れる中、ゆったりしたフロア中心の動きが、印象的だった。

何よりね、カワくん本人がすんごくおもしろがって舞台にいる体温が伝わってきて、それが一番素敵だった。いい意味の例えで、子供が無邪気に遊んでるみたいにも視えてきて。

にしても、セルフ演出な一人舞台なわけで、スゲー感服。今後のソロ活動でどんなふうに育まれていくか、スゲー楽しみ。

ホリエさん、ジュンイチくん、リーさん、カワくんが某イベントで知り合ったサヨコ嬢と、酒席を求めて歩き始める。かなりなーんもなーいタウン等々力。んが、ある角の先に養老乃滝ハケーン! 無理やりカウンターに横一列。こんにゃく座のご一同様も奥の小さな座敷に。カワくん登場して、おつかれさまー。今日の感想やら何やらをワイガヤわいがや。

サヨコ嬢はAPE楠原くんと友達で、佐成ダンスで一緒になる原田悠くんとも知合い。というわけでまたイッツ・ア・スモール・ワールドでした。

東横線を渋谷でちゃんと降りられたのは、わりと偶然だったかもしれない…。


■4月6日(火) 佐成ダンス『幻想ウィルス』稽古初日

午前中からティップネス中野。筋トレ、バイク60分。MTVで「リアル・ワールド」に出演してイケメン・ゲイと、軍人であるその彼氏との“いろいろ”がレポートされて、約10分興味津々。組合員でごった返すゴールデンタイムだったらよかったのに。

佐成ダンス『幻想ウィルス』稽古初日。いつもの、渋谷ギャラリー・ルデコにて。佐成くん、千佳ちゃん、制作担当の大平さん、ヨロシクです。APEの原田悠くん初めまして。内心キャーキャー(アホ)。

2002年に静岡でだけ上演された『太陽の鳥と空を駈ける』からのシーンを早速なんとなーくであたってみる。去年12月早稲田アップリンクギャラリーでぶっつけ本番でやったバージョンからの発展形を、佐成くんは目論んでる模様。悠くんの、25歳(!)ならではなはっちゃけかげんやら、いい意味での朴訥フレーバがいちいち新鮮で横目チェキ。僕はとりあえず前回をなぞってみた。この先、どう転がっていくか、だろうな、肝は。意外な方向が視えるとおもしろいだろうね。

照明の山本さん(縁なしメガネが似合うクールなイケメン)初めまして、衣装の今井さん、またまたヨロシクです。と賑やかに揃ったところで、一同プロントにてビール。

さもない動きにせよ、「いつも」じゃないことをあれこれやったんで、情けなーい筋肉痛にならなきゃいいけどね。年寄りの冷や水


■4月5日(月) 葉桜

高田馬場の編プロへの納品。神田川沿いはかなり葉桜。あとはもうわかりきった展開。


■4月4日(日) オカマの日

B誌原稿書き。まあ、つつがなく。ティップネス中野。筋トレ、バイク50分。承知で突入の日曜混雑時間帯。ジムおかまの生態散見。早々と雨中銭湯。犬顔イケメンのヤンパパはすでに湯上がりで、息子と一緒に奥さんを待っていたのだった。視姦欲ふつふつ。

ネットラジオをスピーカーにつながずにただiBookから流すのも、《ラジオ》な音質で悪くないのねぇと再認識した夜。こーんな局も見つけたし→Circuit Candy「The hard-bodied sounds of the gay circuit scene - featuring the nation's best DJs and club acts」。新宿区四畳半がクラブになっちゃいそうだから(笑)すぐ変えたけどさ。

オカマの日、過ぎ去りぬ。きちんとした時間にきちんと寝るつもりだったのに、…ねえ。


■4月3日(土) DVDで『違う太鼓』を中盤まで観る

6時30分起床。D社小型ガイド本ソウル校正。やや舐める系で目を通して完了。

フライングステージ本番と重なっていて拝見できなかったD.O.G.『違う太鼓』を、借りていたDVDで観はじめる。噂には聞いていたけれど、タックさんの自由自在な野郎くっせぇー芝居っぷりに拍手! アナルセックス指導シーンの体育会ぶりとかね。青山さんも直球乙女演技で素敵だった。

なのだけどね、中盤以降再生が何度も何度もストップするようになってしまった。他のソフトを終了したりメモリー配分を増やしてみたりしたもののダメで、ついに断念。iBookくん、もうちょいメモリー積むかのう。フラッシュや広告がやったらあるサイトでフリーズが頻発するのも解消されるかしら?

このところ、何だかわからないけれどあの味が食べたいとずっとずっと思っていたものがあって、今日やっとわかった。小豆だった。小豆の煮たやつ。ぜんざいのように甘くなくてもいいから、ただ煮た小豆。

それ以外にも脳内味覚リストでいくつか点滅してるんだけど、はっきりと認識できずにいる。これって、どういうことだろう?

うららかな春の日、在宅で暮れる。飲酒約8時間。


■4月2日(金)「毎日繰り返す」感

ゆっくり起床。布団の上げ下げこそ「毎日繰り返す」感がひしひしだなと最近思うようになった。D社小型ガイド本ソウル校正。ティップネス中野。月頭恒例の体成分検査。体脂肪率12.1%と数値的にはやや後退。筋肉も増えたんだけどねぇ。筋トレ、バイク60分、『疾走』読進。キリン・ハニーブラウンに拾った日経とクウネル@新宿区四畳半。


■4月1日(木)「六本木クロッシング」/ichiさんTETSUYAくんと呑む

朝一で向かった六本木ヒルズは、例の回転扉横の台にお供え物が山盛り。初ヒルズ体験なので比べようがないけれど、警備員・スタッフがいちいち立ってて微妙にヤなかんじ。

六本木クロッシング 〜日本美術の新しい展望2004」@森美術館を観る。

うーん、いろいろ観れたけれど、けっきょくどれも印象に強くは残らなかったわねー、なエキシビション

瞽女を皺ひとつひとつまでエンピツで執拗に描きこんだ、木下晋『103年の闘争』シリーズ、石川雷太『Flashpoints(世界闘争Tシャツプロジェクト)』、文脈から解体された文字や単語が踊るように床面へ投影される、クワクボリョウタ『分子構文』あたりが、まぁそそられたかなー。
 
あとですね、映像作品などで「音」が出るものがあるじゃないですか? あれがね、もう館内に響き渡って、それもいくつもが重なり合ってて、めっちゃやかましいのさ。こういう状況って、美術館のありようとして許されるんだろうか。力強く疑問だった。

で、一番のお目当てだったのは大木裕之さんの映像作品。去年夏の『G8』の続編『g8-2(カリ)』が出展されている。のだが、最短30分最長100分の他3作品ともどもエンドレス・順不同で上映されている。つまり、『g8-2(カリ)』がいつ流れるかはわからない状況だった。美術館側に問合せてもわからない、とのこと。つまりは「映像を使ったインスタレーション」扱いなわけね。とほほ……。

行ったときの上映作品は、ひとまず『g8-2(カリ)』ではないようす。しばらく視てみたけど、例によって手ブレ酔いがダイレクトに襲ってきた。もっと引きで視たいけど、ブースなので無理。

とりあえずリストされている作品順に開館時間から上映したと仮定して、13時頃ではないかと、推測。

同時開催の「クサマトリックス 草間彌生展」も観る。はあ、そーですか、な展示。以前、東京都現代美術館で観たときのような、気迫は希薄。てか、もはや、観光客ゾロゾロな時間帯になってて、その雰囲気もダメだったかも。

展望台・東京シティビューでしばしコーヒー休憩。Mサイズ370円はまあ良心的ね。しかしだなー、どうして美術館と展望台をセットにせないかんかったのかなー。せめて別料金にすればいいのに、と。しかも、順路は事実上、展望台→草間→六本木クロッシングと設定されているので、僕はいちいちすんごく歩くハメに。それもBoo!

結局、撤退気分になり、大木ブースに戻りもせず、下界に降りてくる。そのまま展望台から視えた青山墓地へ。いなたい公園に腰を下ろし、桜を眺めながら弁当を広げる。

そのまま神宮外苑外苑西通り→新宿通り→ニチョの中古ビデオ屋ジーンズメイト無印良品。角皿と入浴用タオル購入→ABC。立ち読み三昧&クウネル、京都特集のブルータス衝動買い→ヨドバシカメラ。修理あがったタイメックス受取、と陽気に誘われて歩きまくって、いったん帰宅。

夜、ichiさん、TETSUYAくんと呑み会@中野とりでん。二人ともティップネス中野ユーザーで、フライングステージのお客さんでもある。呑むのはもちろん初めて。ドキドキ。

「いつもありがとうございます〜」な気分で呑み始めて、あとはもう飲み放題にまかせて生ビールをガンガン煽りまくる。おもろい話をうんとこさ聞けて、いいお酒だったわん。親との付き合い方について、TETSUYAくんがichiさんに諭すしみじみした口ぶりがとても印象的だった。ichiさん、設定もろもろ深謝合掌でした!