ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2001年6月の日記

■6/30/2001
『サド侯爵夫人』稽古最終日。
っていっても今日も内覧会みたいな感じで、一回通すのみ。本番いきなりで驚かないように(笑)メイク付き。僕はスッピンでいく。青山さんがいつも以上のハイテンションで熱演。後半の母娘口論シーンが一層白熱してた。やや集中力に欠く僕は台詞をブッ飛ばしてしまい、冷や汗もん。なんとか飛ばした分を後で無理やり押し込んだ。はひー。
その後のチェーホフ『プロポーズ』は、マッスーこと増田馨くんのストーカー演技ぶっちぎりに爆笑。
高円寺で幕類を積む青山さんのクルマに便乗。関根さん、先に戻っていた梅莟様ともども、パル商店街の小ぢんまりしたステーキ屋へ。ウェイターがクール&ハンサム。明日への活力は肉!ってわけで、コチジャン味のサイコロステーキ+生ビール。通しを観た感想を梅莟様から伺いながら。
なにはともあれ、明日よろしくお願いしまーす。



■6/29/2001
新宿三丁目スターバックスで外席をゲット。『サド侯爵夫人』の台本をもう一度あたる。週末の夕方とあって、露出度の高いオカマ多数目撃。
武蔵野館地下の魚民へ。佐成ダンスの東京最終打上げだ。
行くと個室のテーブルにズラリと並んだ料理を前に、佐成くん一人がポツネンと。しんみり話すうちに、徐々にメンツが集まってくる。3月の東京公演を手伝ってくれた井綱さん。衣装の今井さん、千佳ちゃん、寅くん。これまた東京公演お手伝いの砂川さん。にしても、佐成くんがほとんど呑まないにもかかわらず、ことあるごとに呑んでるすっかりアルキーなカンパニーになってて、いいわー。蟹の甲羅につめたおこわが美味。来年の静岡での新作は、ぜひ美男子集めてやってちょーだいねー、などと与太話もりだくさん。
二次会で村さ来へ全員で流れ、僕は例によってスリープモード。



■6/28/2001
既にして夏バテか? 不安定な一日。昼休みに差入のサクランボをいただく。山形産佐藤錦だっけか。涼味美味。
ボォッとしてると、脳細胞と一緒に『サド侯爵夫人』の台詞が消滅しそうなキョウーハクカンネン。プチプチっと…。



■6/27/2001
どうも夜更しする習慣がついていかんわ。昼過ぎまでグースカ。
今頃になってガスファンヒーターをしまい、扇風機を出す。綿ボコリだらけだったのを拭き掃除する。そういえば、この子ってば拾われてきたのよね、赤坂カンボジア大使館前のゴミ集積所で。今夏もヨロシクね。
いつも通院している青山一丁目の皮膚科へ。塗り薬に加えて、かゆみ止めの内服薬も処方される。なーんだか、だんだん薬漬けになってるなー。
新宿南口フラッグスのユナイテッド・アローズで、七分丈のパンツを買う。若いモン風。
『サド侯爵夫人』稽古7日目。
こないだの内覧会(?)でとりあえずどうにかなって、ちょっと気が緩んでる自分。台詞怪しくなり始めてるし。青山さんのアドバイスで、登場最初からブッ飛ばしまくりじゃなく、一旦収まってから怪気炎ボ〜って流れにしてみる。これでいこっ。後はやっぱ、長台詞の微妙な動きとか配分だな。
タックスノットへ流れる。水曜に行くのはめちゃくちゃ久しぶり。ユキヤくーんご無沙汰でした! ヒラリンごちそうさまでした! キュインとビール。ケイト・ブッシュイカす。
終わり間際の銭湯で、例の乳ピアスくんと再び遭遇。ババアは盗み視する。



■6/26/2001
ティップネス中野で久しぶりにキチンと筋トレ。
中野駅北口のスターバックスで台本をザラっとさらう。コーヒー・オブ・ザ・デイのグランデをお伴に。
専門学校生だかが時間つぶししてる席近く。飲み終えたクリアカップにこびりついた、ラテだかなんちゃらペチーノだかの乳成分が、やたら汚らしくみえる。絨毯っぽい床には細かなゴミが結構落ちてるし。真昼間の場末感、しかもスタバで。
起きがけに、うっかり足で踏んでしまったメガネ。渋谷の白山眼鏡店で修理してもらう。あわや入院か、と思ったが、あっさり直ってよかったよ。
ホームで立ち呑み。ハチ公改札からの階段付近にて。マンウォッチングは最高の酒の肴。
大久保で途中下車。深夜には妙正寺川沿いを散策。あー、蒸すわね。



■6/25/2001
夜の仕事に備えてたっぷり寝る。蒸し暑い。シャワー代りにティップネス。あせもだかアトピーだかで、とにかくカイカイ。
カーサ・ブルータス』校正最終日、また26時近くまで。ふぅ。来月号はイームズ特集で、全編英訳付きだそうな。いまから頭痛ぇ〜。



■6/24/2001
『サド侯爵夫人』稽古6日目。@阿佐ヶ谷の公共施設。
今日は他チームも集まって、順々に通しをお互いに見合う日。内覧会って感じね。
イヨネスコ『授業』、チェーホフ『プロポーズ』、寺山修司『さらば映画よ』と盛りだくさんな名作揃い。まだ課題はあるものの、それぞれ名作の言葉を自分のカラダにキチンと引き受けてるのが、すごいいい感じだった。『さらば映画よ』をやってる、ナルミーこと鳴海宏樹くんの芝居が、もうかわいくてしょうがないし。
『サド侯爵夫人』。初めて通した。感触はよし。新宿の稽古スペースより広いので、思う存分動ける&声が出せる。ある意味気持ちよくやれた。細部の演技を整理して、台詞をキチンと入れれば、うん、いい感じでできそう。
パチモン養老に、青山さん、関根さん、いわいわ、それから稽古を観に来てくれた森川くんと流れ、酒部活動。あー、ビールが美味しいわぁ。



■6/23/2001
昼過ぎまでだらだらと惰眠。
にしても慢性的に睡眠不足だな。原因は、単なる睡眠時間の短さか? センベイ布団か? はたまた独り寝か?(笑)。
新宿ペペのユニクロで黒のストレッチパンツを買う。すごく気に入ってというより、通勤着ってレベル。
稽古時間まで、スターバックス新宿三丁目でコーヒーを啜りながら台本を読もうと思ってたのに、席は満杯。ならば、って靖国明治通り交差点の植え込みに座ってたら、河崎耕士くんが通りがかる。久しぶりじゃん!
流山児★事務所に2年くらいいた奴で、当時は大阪から出てきた右も左も知らないガキだった。聞いたらもう31だって。ハハハ。なぜか二丁目のバーで働いてるノンケくんなのだ。しばらくお互いの近況を話し込む。
『サド侯爵夫人』稽古5日目。
ほぼ3シーンに分けて、立ち位置や動きをあたる。芝居の、カラー/ボリューム/ベクトルが徐々に視え始めたように感じる。面白い&スリリング。もちろん、まだまだ課題はあるんだけどね。
法事で帰省していた、稽古見学に来ているフチヤくんの差入をパクつく。草団子、イワナ塩焼、美味しゅうございました。
さらっと路上呑みがしたくなる。二丁目の酒コンビニは11時まででクローズ。丸正にないかと覗きに行ったけど、ダメ。断念。
それにしても、土曜夜とあって、二丁目の人出はかなりのものだった。
“たむろ系”の重心って、これまではルミエール前だった気がするけど、昨日は交差点付近へ移動していた。大混雑するオープンカフェ・アドヴォケイトの影響もあるかな。かといってエース前はゲイナイトをやってても、さほど“たむろ系”はいなかったし。
こういう、二丁目路上観察ってホント飽きない。プラス、去年の二丁目祭の興奮も蘇る。
結局ビールにありつけたのは、部屋に戻ってからだった。はふ。



■6/22/2001
ティップネス中野で、新童さんと久しぶりに同じ時間帯になって軽くご挨拶。
その昔、演劇舎蟷螂にいた濃ゆい男優さんで、流山児★事務所でも何度か一緒になったことがある。高円寺北口の「ヨーロピアン・パパ」って中古CD屋を自分で開いたのもかなり前だけど、どうなったのかなぁ。
茹でた豚肉&キャベツに、ミョウガ、キュウリ、オクラ、ニンジンを刻んでマゼマゼ。ナンプラーやら静岡土産のわさびドレッシングやらラー油を適当に振りかける。無国籍というより偽造旅券風なアジアンサラダ。ボウル一杯食べちゃった。
『カーサー ブルータス』校正。夜中2時近くまで。さすがにグッタリ。タクシー帰り。



■6/21/2001
曇天模様の昼間、Nと会う。
マガジンハウス『カーサ ブルータス』で校正。色校時に助っ人で派遣されるのがここんとこ定番になりつつあって、ありがたや。
社員食堂で、オオハタくんとニシムラさんにバッタリ会う。『リラックス』DTP&校正クルーだ。相変らず好青年・坊主ヘッドのオオハタくん。ここ数日泊まり込みだそうで、お疲れさまです。
ネット環境は相変らず不安定。気まぐれにつながらなくなるし。東京めたりっくは、とうとうソフトバンク傘下になるらしいし。いずれはヤフーBBへ吸収されるのかしらね。
おまけにまた新しいモデムが届く。バージョンアップ時に送られた機種に不具合があるからとか。あー、これで我が四畳半にモデム3台目。



■6/20/2001
板橋本町の印刷会社から新宿三丁目都営地下鉄で移動。
神保町の乗換でフライングステージのヨシオこと、吉岡くんとバッタリ会う。タイ舞踊のレッスンへ行く途中だそうな。坊主+銀縁メガネで清々しいアジアンボーイ風情。
腹ごしらえにと、スターバックスでコーヒーに加えてメープルナッツスコーンを買う。食べてる最中に甘さでめげつつも、メープルシロップ好きにはたまらんお味。
『サド侯爵夫人』稽古4日目。
立ち位置をあたりながら前半を。台詞はどうにか6割くらい入ってた。残り4割を補ってくれたプロンプ担当の早瀬くん感謝。
2度やって関根さんからイカす演技プランをもらって、自分の中で少なくとも「サンフォン伯爵夫人」役の方向性は見つけた感触。カラダやねヒフやね。
って、うー、道のりはまだまだ長し、だわ。これまたイカす衣装の着慣れなさ加減まで、芝居に取りこめたらなぁ。
アイランドに寄って、生ビール。大阪の味覚ネタなど。
青山さんのクルマでみんなして送っていただく。さらにタックス帰りで飛び入りしたマサキさん宅へ、ちょいとお邪魔することに。
いつも欠かさず舞台を観てくださるアイザワさんがお出迎え。低身低頭ご挨拶。昭和30年代の新派公演『日本橋』ビデオをちらりと見せていただき、尽きせぬ舞台談義。
僕は不躾ながら中座、帰宅する。



■6/19/2001
中野カルマに寄って、映画祭のパンフレットを置いてもらう。
小ぢんまりしたアジアンカフェ。すぐキッチンが見えてアルミのボウルに切り入れたのナスやニンジンやピーマンが色鮮やか。サササっと豚肉かなんかと炒めたりするんだろうな。あー、ほっこり美味そう。
ここでも第三金曜にリーディングをやっている。聞いたら、店の横のさらに狭げなスペースにテーブルを出してやるそうな。来月あたりぜひ。
先週まで公演してたH・アール・カオス『垂直の夢』が気になって検索したらば、出演してたLUNA SEAのスギゾウのサイトにたどり着く。あー、やっぱこういうカラダ、趣味っす。
にしても『垂直の夢』って、相変らず意味深なタイトル。ダンス自体はどんなだったんだろ?



■6/18/2001
ビール呑んで二度寝、またビール呑んで三度寝とダラけた月曜。
法政大学の学生会館へ行って『サド侯爵夫人』のコソ練。とにかく台詞を入れなくちゃ。
市ヶ谷駅上のスターバックスでコーヒーブレイクする。駅前交差点を渡る人々を見下ろせて退屈しない。隣の女子高生は将来について何げにしっかり語ってるし。
ノースリーブシャツの新しいのが欲しくて、代官山のハリウッドランチマーケットへ。前にも買ったことあるけど、ここにはちゃんと小さめサイズが並んでて嬉しいのだ。黒のノースリーブTと、オリーブのタンクトップをゲット。その後、オクラとかボンジュール・レコードとかふらり。
ゆっくり銭湯に浸かって、またしてもビール。



■6/17/2001
梅雨の小休止。コインランドリーが大繁盛。洗濯の合間に、花の蜜を吸う黒アゲハチョウを目撃する。重たげに羽をはためかせて飛び去る。
高田馬場ベンズ・カフェのオープンマイク“Voice the Soul Sparkling”へ。
毎月第三日曜定例だけど、なんだかんだでパスしてて半年振り近い。レズビアン&ゲイ映画祭のパンフ配りも兼ねて顔を出す。どうしてだか今日はすいていて、9時頃あっけなく終了。僕は、デイヴィッド・ヴォナロヴィッチの「いつかこの子は One day this kid」をリーディング。
石渡紀美ちゃん、一瞬登場のさいとういんこさんらと話す。ホシノさんとはちょいディープなトーク。ジラフ・ビール美味し。



■6/16/2001
あー、なんでこんなに重い校正ばっかまわってくるかなぁ。グッタリ@板橋の印刷会社。
『サド侯爵夫人』稽古3日目@新宿。
とあるスジのご好意で組関係の元事務所だったという空き部屋を借りて稽古。入口のドアには男根!ではなく(お約束)、弾痕まで。
戯曲のことをあれやこれやざっくばらんトーク。流山児時代から「かんじ」だけで演じてる自分には、戯曲分析・テキレジ的な作業はかなり苦手ではある。関根さん、青山さんの読解に、また助けられた感あり。
にしても「サン・フォン伯爵夫人」役の、とっかかりすら今だ掴めないままで、本読み稽古。課題山積。超がつくほどに。
タックスノットに流れて、冷えたビールをゴクリゴクリ。
風呂上がり、深夜の妙正寺川ぞいを散策する。



■6/15/2001
仕事の合間にも何度か東京めたりっくへ電話。いつまでたっても来ない蕎麦屋の出前みたいな返答が続く。
深夜部屋に戻って、また電話して、サポートの指示で設定をいじって、どうにか復旧。だけど別に早くないわよ! むしろ前より遅くなったくらい。がぁ〜、東めた炎上!!。



■6/14/2001
インターネットが朝から不通。
詳細の案内が来ないまま申込だけしてた、東京めたりっくのバージョンアップがいきなり実施された模様。メガバイトがギガバイトになるとかならないとか。だけど、今日局内工事するなんて、一切連絡きてないし。
福山通運で止まってた新モデムが届く。でもやっぱり接続できない。うぅぅぅ。あとはサポートを起点に担当部署たらいまわし&ほっぽらかし…。梅雨空のもと、1日中カリカリし通し。あー、アトピーによくないわ。
夜、神田の蕎麦屋むらじ屋で、三島高校ミニ同窓会。
ってほど大袈裟なもんではなく、「いっそん」こと磯上くんの東京出張を機に、東京在住勢が集まって呑んだ恰好。「ほそ」こと細川くんとは、卒業以来本当に20年ぶり。きゃー。谷中くんとは、5年おきくらいに会ってたか。何度か舞台を観に来てくれたこともある。
確かにお互い老けたけわ。僕以外全員、あたりまえながら妻子持ちだしね。でも、話しだすと全然10代とおんなじ。これまた僕以外は見事に大阪弁のまんまだし。誰はばかることない昔話&最近のあれやこれやをタップリと。にしても20年ねぇ、しみじみ。
ちなみに大阪府立三島高校は、明治製菓工場のすぐ近所。授業中にチョコレートの匂いが漂ってきたりしてました。「チョコレートの匂いがする街」とかなんとかってマッキーが歌にしてるそうですな。




■6/13/2001
『サド侯爵夫人』稽古2日目@荻窪
さりげなく立ち稽古になってて内心ビビる。読込が曖昧な部分を青山さんに突かれたり。ただでさえ悪い滑舌はいっそうネバつくし。はひー、ともかく台詞入れなくちゃだわん。



■6/12/2001
バイトの合間、電車の中で『サド侯爵夫人』の台詞入れ。なーんとなくそれらしいことを口走って台詞ないがしろが常な六割役者には、正確に一語一句!なんて至難の技。うー。でもまぁ、こういうこともたまにはせんといかんわ。
サボってた洗濯・掃除をようやっと片付ける。ふと思う、20年来のコインランドリー利用者ってのもどうよ。あ、そういえば、掃除機も20年選手だわ。



■6/11/2001
校正バイトが2時間も早く終了してしまった。ティップネス中野で筋トレ。体脂肪率グワァっと上昇してる。ヤバし。テキパキと三軒茶屋へ。
空中庭園プロデュース、ジャン・ジュネ作『バルコン』@世田谷シアタートラムを観る。
使者役・塩野谷正幸さんの“腐ってもアングラ”(誉め言葉よ!)な演技がいいわ。彼が登場して後半がグイグイとおもしろい。グラムっぽく女装した山中聡ちゃんの娼婦役もステキだった。四つん這いの腰付きとか、なにげにたまらんかったし。
あと、『毛皮のマリー』にも出てたマッチョ俳優・由地慶伍とか、美少年系・内田滋啓あたりで、目に栄養を与えてたりして。
だけど、作品全体として考えてみると、ジュネ戯曲の持つ、「性」と「政」の淫らしい関係構造みたいなものが、やや希薄だったのは、なんだかねぇ。って、戯曲(ほん)を読んでもいないのに。
蜷川芝居で活躍する、法政一劇の先輩・飯田邦博さんと、久々に会う。「四十になったー?」なんて会話をする。うー、僕は後輩なんですけど…。
終演後、関根さん、青山さんと楽屋へお邪魔する。塩野谷さん、篠井英介さんとこちらも久方振りでお目にかかって、ドウモドウモ。



■6/10/2001
小林家新居のキッチンでコーヒーをいただく。ボケーとした翌朝感って好き。
新幹線で先に帰る今井さんともども、小林くん運転のクルマで静岡駅まで送迎。感謝です。
僕は東海道線各駅停車の旅。だらだら缶ビール片手に。静岡→熱海は車内も空いててラク〜な気分。でも熱海→東京は行楽客で混雑してちょっとしんどかったかな。東中野まで約4時間かかってたどり着く。
KARASワークショップで一緒のカサハラさん&川島くんの出るダンス公演@セッションハウスは、呑み疲れで挫折してしまう。すみませぬ。
ダラけまくってサッカーTV観戦。日本代表イケメン観戦ともいう。



■6/9/2001
佐成くんチームと一緒に静岡へダンスを観に行く週末。東名ドライブ毎度ご苦労さまです。
クリスチャン・ブリゴー振付『秘密の花園−私、あなた、私たち−』@静岡芸術劇場。
以前伊藤キムのところにいた平敷(秀人)くんが出演していて、まずビックリ。渡仏したって話はこのプロジェクトだったのね〜。相変わらず坊主っぽい頭でステキ。作品自体は、日欧男女4人のダンサーによる《関係論》ダンスで、うーん退屈だった。
にしても評論家とか関係者とかが東京から大挙来ていて、客席の平均年齢高し。楽の会の清水さん、ライターのツツミさん、新国立劇場の望月さんなどとご挨拶。
日本平中腹の舞台芸術公園へ移動して、石川ふくろう振付『GIGANT 偽眼人(ギカント)』を楕円堂で観る。
オープニングあたりはディズニーのアトラクション風。リモコンで移動するイスに座った、即身仏のようなミイラロボットが意味不明の言葉を発したり、白い中国服を着たダンサーにシュールな?映像が映し出されたり。障子に似た舞台セットに「蝨」「蠢」「嗤」なんて文字が真っ赤に浮かび上がると、一転寺山修司風になったりもする。
かっちょいー男性ダンサー2人(丸山武彦・三枝宏次)が側転ばく転しまくる、やや一世風靡セピア調なシーンにドキドキする。全体の中ではちと浮いてたけど。
作品そのものの印象は、うーん、「虫」かなぁ。虫型ロボットも登場したことだし。パンフに「記憶の隙間から垣間見せる虚像を虫に象徴」ともあるしな。頭の片隅に居心地わるくナニカが引っかかったり蠢いたりしてる感覚はあったわ。だけど、去年の振付コンクールでグランプリを受賞した『HARIMAO 破理魔王』ほどの、鮮烈さが残らなかったのも事実。作り込みすぎた観もあるのかな。
終演後、SPAC主催のパーティーに顔を出す。さらにふくろうチームの居酒屋での打上げにも参加。SPACのスタッフ勢も合流して、轟々たる呑み会。
音響の小林くん宅に、佐成くんチーム一同お世話になる。ありがとです。



■6/8/2001
午後から板橋の印刷会社で校正。タックスノットに寄って帰る。ウスイさん、コタくん、歌ちゃん、レオくんなどと談笑。終わり間際の銭湯へ。ややごった返してる。体を洗うたくさんの男たちって図が、ハー、なんだか清々しいわ。



■6/7/2001
不本意にオフ。少し呑んで少し寝る。
今日のバッタリネタ。地下鉄で小川エレナさんと。流山児★事務所『書を捨てよ、町へ出よう〜花札伝綺〜』の稽古帰りとか。すっごい久しぶりじゃん、うわぁお! にしてもキャスト総勢50人の花園神社野外劇ってばどんなになるのだろう。楽しみ。
ティップネス中野では、山縣クンともバッタリ。ゲイウォーカーの原稿料をもらってニコニコ。
夕食は、小丼のご飯にただ出来合いをのせて、鰹叩き丼。



■6/6/2001
ひさしぶりに銀座リクルート住宅情報で校正。担当の女性に、フリーズしたiMacを爪楊枝で再起動させる話をしたら、なぜかメチャうけ。また仕事呼んでくださーい。
劇団フライングステージの稽古@阿佐ヶ谷へ。7月の稽古場発表会に参加させてもらうのだ。よろしくです。三島由紀夫『サド侯爵夫人』第2幕。今日は稽古初回の本読み。ひゃー、舌が回らん。汗ばむし、体よじって読んでるし。考えてみたら芝居は去年9月の『オープニング・ナイト』以来で、ちょっとリハビリ状態ね。関根さんと青山さんとによる母娘応酬シーンが、本読み的にも内容的にもすごく面白くて、ポカンと観客になってしまう。まずは台詞を入れなくちゃだわ。
ぱっちもん養老の瀧に流れて酒部活動。相変わらずの場末感に浸りつつ、芝居と男とビールなひととき。


■■
■6/5/2001
ユニクロ@新宿ペペ。安かろう不味かろう感に襲われつつ黒のTシャツを買う。無印良品@新宿ルミネ2。紺の長袖開襟シャツがやや値下げしてたので、カーキ色七分袖Tシャツともどもゲット。冷房に怯えるこれからの季節に長袖は必携よ。
銭湯で乳ピアスくんを目撃してドキドキする。イマドキ風な若い子で耳ピアスすらしてないのに、唯一右乳首にサラリと。マッチョ系ゲイがはめてるのとは違った、清冽なエロティシズム。ってココは公衆浴場よオバサン! ちなみに彼、フロントで女子と待ち合わせてお帰りでした。はー。



■6/4/2001
散髪してあースッキリ。次回あたり金髪計画かな。その前にアトピーを下火にしとかなきゃ。
三島由紀夫『禁色』読了。主人公南悠一のクールビューティぶりもすごいけど、登場人物たち(特に男色系)の“図式的”ぶりもなかなかすごくて、楽しめたっす。ゴージャスな漢語使いにもシビレたわん。



■6/3/2001
休養日。紫陽花咲く夏の予告編サンデー。洗濯買物ノンビリと。
夜、ティップネス新宿へ。だらだらと水中ウォーキング。レオくんとバッタリ。さらに、どうも似てる人がいると思ったら詩人仲間の近藤洋一さんも。競パン姿でジャクジーにてご挨拶する。
二丁目仲通り交差点で軽く路上呑み。人出多し。オープンカフェのアドヴォケイトは大繁盛だし。
久しぶりにタックスノットへ。こちらも立ち呑み多数。タックさんとお目にかかるのはしばらくぶりだ。元気そうでホッとする。関根さんと尽きせぬお喋り。
大久保あたりに寄って深夜までちょっくら遊ぶ。


■■
■6/2/2001
集合時間ギリギリに目覚める。あわてて買置の朝飯をぶっこむ。コーヒーが飲み切れずマグカップ片手にロビーへ。
寅くんが到着してる。わぉー。待ってたよぉ。嬉しくて、どさくさ紛れにおつむ撫で撫でまでしちゃう。よっし、これから本番だぜぃ。
舞台を使って、寅くんがらみのチェックなどを手短に。リハーサル室でアップ&振り確認。山田チームで舞台スタッフで来ている林さんとちょこっと話す。
ほんでもって衣装付きランスルー。うぅぅ、昨日のビールが残ってるカラダだぁ。胃がだんだん不調に。軽くムカムカしつつも、四人揃って踊るのは今回初めてで、やっぱコレよコレ!あと細かいことはどーにかなるわよ!な楽観を抱く。膝不調の佐成くんが、後半で一瞬舞台から降りたのにはちょっとドキリ。別に激痛が走ったわけではなく、大事を取って踊らずにいただけらしいので、ホッ。
僕は楽屋のマッサージ機にしばし横になって、体調回復。佐成くんはアイシングやら湿布やら。だけど、ノンビリモードのまま。2時に公演自体はスタートし、4作品め、僕らの本番を迎える。
やっぱり客が入ると、とても刺激的。楕円堂の狭い空間で、審査員やSPACの役者たちに検分するような視線で観られるのとは大違い。伸びやかに呼吸して踊れた。立ち位置とかの疑心暗鬼さも、本番ともなればライブ感覚な瞬時の判断でGO! それが気持ちよかったりしてね。終演後の拍手がたくさんかつ熱くて嬉しい。先に終わって客席で観ていてくれた坂本チームの好男子木村さんも、舞台袖でニコニコ拍手してくれて、ババアは歓喜雀躍(は大袈裟ね)。
ビールを流し込みながら余韻に浸りつつ、楽屋片付け。舞台のバラシも済み劇場を出る頃には、チームの枠を超えこのままでは別れ難い感が醸し出されてたような気も。あー、合同大打上げとかあったら、面白かったろうな。
僕らは、近所の町場な居酒屋で打上げ。かつ節をまぶして揚げた、ハスの土佐揚げが家庭料理風なうまさ。軽くで切り上げ、東京へ向けてナイトクルージング。どうもお疲れさまでした!
部屋に帰って来る。本番の興奮が残っているのか、眠れなくてビールをまた呑み続ける。



■6/1/2001
ゆっくり起床。午前中ぼけら〜と過す。風呂に浸かって『禁色』読書。テレビで「笑っていいとも」まで見てしまう。大澄賢也がゲイっぽいわ〜。
東海道線で静岡から東静岡まで。一駅だけの小さな電車の旅を楽しんで、芸術劇場入り。
リハーサル室で軽く通す。基本的には、楕円堂とほぼ同じ距離感・位置関係で、なんとなーく踊ることに。なんとなーく、ってあたりがミソやね。
劇場を使える2時間枠で、照明の修正、照明作りをして、ざっと通す。残り10分で時間切れとなるものの、15分延長してもらって何とかラストまでたどり着く。この時点で、かなりグッタリ。
ゲネプロ。前半の2グループを客席で観る。
坂本公成振付『泡−沫(うたかた』。
片腕だけ床について体を空中横回転させる振りとか、男性二人のコンタクト・インプロヴィゼーションなデュオとかが、おもしろかった。邪な視線は好男子・木村英一さんにバシバシ。タッパがあってガタイもそれなりにミシっとしてるし、ええわぁ。だけど8分間続くノイズ音や、子どもの日常を映した映像などは、僕的にはちょっときついかな。
浅野つかさ振付『ダン・ル・ルージュ』。
手には鋏・足には鎖・顔には肌色の布を垂らした「シザー・ハンズ・ガールズ」(勝手な命名)に、まずギョヘッ! メインのダンサーは三度もお色直し=衣装換えするわ、谷間に蝶タトゥーありで乳出しするわ、振り落しの赤い紙テープにもんじょくれて踊るわ、で、ある意味ショーゲキ的。僕の苦手なオンナ臭い作品でした。
直前なのでちゃんとは観られない、山田珠美振付『stones and a stone』。モニターやら袖からの感じでは、胃に優しい朝粥系ダンスだったようす。
そんでもってラスト、自分達のダンス。佐成哲夫振付『MONUMENT』。
やや不安な立ち位置、字余りな/割りきれない歩数。疑心暗鬼・探り合いで踊ってたかも。なにより寅くん一人いないと、こんなにも辛いのかって感じ。作品として成り立たない。瞬間的なユニゾンやすれ違いだけでも、相手から“もらう”モノってこんなにも大きいのかと再認識。でもだからこそ、本番で四人揃えば大丈夫だな、とも思った。
ホテルに戻って居酒屋味彩へ当然のように呑みに行く僕たち。明日早いのにぃ。美術も小道具も映像もない、うちらのシンプルなダンスについて語ったりする。別席で呑んでいた浅野グループにちょこっと合流。音響の落合さんらと呑む。ビールごちそうさまでした!