ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2001年7月の日記


■7/31/2001
ようやっと青山一丁目の皮膚科へ。低容量のステロイド入りの塗り薬はじめ、頭に塗る用のローションやら、飲み薬やらをもらう。とにかく治してやるわ。
バディに載ってたMARCHというヘアサロンに行く。
東横線学芸大学駅で降り、ややだらんとした商店街を抜けて歩く。マンションの一室ってことで、緊張するのかなーと思ってたけど、案外リラックスして切ってもらえた。いい加減イシカワゴエモン状態だったのを、時間かけてソフトモヒカンにしてもらった。とにかくスッキリ。ちょいイメチェン。あきひこさんどうもありがとうです。
まだ日は高いけど、もう夕方だし、ってことで軽くビール東横線呑み。
新宿スペースゼロでレインボー・アート展をみる。
レズビアン&ゲイを中心としたアーティストたちの作品を展示しているイベント。失礼ながらもっと小ぢんまりしたものを想像してたら、思いのほか見応えがあり、タイプもさまざまな作品が並んでいておもしろかった。いわゆるメール・ヌードがやはり絵画・イラスト・写真でもメイン。吉田カツ調のぶっとい輪郭で描く作家(名前失念)や、日本画の林克彦とかがいい感じ。あと、インターネットに氾濫する洋モノ・ゲイポルノ画像をハガキ大にプリントして、それを壁面にコラージュしてみせたコンセプチュアル作品を出していた鎌田晋明も、今後が気になるなー。
ゴージャス&妖艶な舞台衣装を出展してる、フラングステージのまみーこと石関準くんとちょこっとおしゃべり。
先週出したDMの反応が、ぼちぼちとメールやハガキで届きはじめる。添えられた短い近況報告とかに、ちょっとニコニコ。



■7/30/2001
廃人、になってもいられない。DM発送の残りをシコシコと。懲りずにビールを呑みながらー。グビビビビー。夜、阿佐ヶ谷あたりフラリと。



■7/29/2001
参議院選挙。選挙区はどうにか候補者を決めて投票した。でもねー、比例区ってのはどうも仕組みがわからん。政党名を書くこと自体にも抵抗があって、白票を投じてしまった。あー。

レズビアン&ゲイデイ@東京ディズニーランド
映画祭に続いて、お楽しみ夏のゲイ・イベントその二って気分だ。本場のフロリダじゃテーマパークごと貸切りらしいけどね。とにかくアトラクションに乗れるだけ乗りまくる、というのが今年も僕のパターン。青いオリジナルTシャツを着て、GO!
舞浜駅ジャスミンさんたちと会う。おはよーございまーす。
まずは新アトラクション、プーさんのハニーハントへ。すでにファストチケット1時間待ち。行列してる最中にもりぴー&いわいわと遭遇。ゲットしたチケットは20時45分〜なんて終わり間際の時間帯を。セーフ。
去年手薄だった、ファンタジーランドをまずは巡る。ピノキオの冒険旅行白雪姫と七人のこびと
ビール漬け朝飯抜きで出てきたので、さすがに空腹。ラケッティのラクーンサルーンでタコスとメイプル味のソフトクリームを。あー、ジャンクフードもたまにはいいわ。
蒸気船マークトウェイン号。魅惑のチキルーム“ゲット・ザ・フイーバー!”。何度見てもピンクのオウム・ラヴァ(溶岩)が歌う「フィーバー」に脳溶け。今日は結構客も盛り上がってました。
ウエスタンリバー鉄道。レザーつながりのマッチョ、マコトくんと合流。久しぶりじゃん。なんでも前日にニチョで飲んでて、梅ちゃんにチケット&Tシャツを売りつけられて来たそうな。
シンデレラ城ミステリーツアー。水分欠乏状態でスクウィーザーズ・トロピカル・ジュースバーへ。炎天下行列してたら、早瀬くん&彼氏くんとバッタリ。さんざ待って手に入れたマンゴー・タピオカ・ドリンクは、あっちゅう間に体内へ。あー、ビールが呑みたい…。
パレード、ディズニー・オン・パレード/100イヤーズ・オブ・マジックは、後半を肩ごしに。ラストにミッキーが登場しちゃうと、なんだか感動してしまう。
ショーベースで、“ワンス・アポン・ア・マウス”を観る。とぉぉってもバタ臭いショー。王子系キャラのお兄さんたちの笑顔が脳裏に焼きつくー。ビーバーブラザーズのカヌー探検へ行く、マコトくんと分かれて、また腹ごしらえ。ハウス食品提供(笑)ハングリーベア・レストランでチキンカレー。
ビッグサンダー・マウンテン。ファストチケットを取ってあったのですぐ乗れた。去年は結構ドキドキだったのに、今年はアレ?もう終わり?てな感じ。
スプラッシュ・マウンテン。今泉くん&岩瀬くん&映画祭関係な女子と遭遇。一緒に1時間並んで乗る。飛び交うマイナスイオンが気持ちいいな、このアトラクションは。滝壷落下の決定的写真の表情は、やっぱり、絶叫してました…。
ピーターパン空の旅。とってもお話のあらすじがよく分かる仕組み。
エレクトリカル・パレードの人混みを縫って、たまにちらちら発光するフロートを横目に見つつ、ホーンテッドマンション。めちゃすき。僕以降のイスにだーれも座ってないってのが、一番こわかったよ。
グランドサーキット・レースウェイ。結構白熱するのよね。
ミッキーの家とミート・ミッキー。ガジェットのゴーコースターのつもりで並んでたら、間違えてた。映画でも観るアトラクションかと思ってたら、なんとここ、ミッキーと記念撮影できるところだった! 映画撮影中の大スター・ミッキーと、撮影の合間にスタジオで会うって設定。いちいち勿体つけた盛り上げ演出はディズニーならでは。最後の最後に気がついて、でもカメラなんて用意してないもんだから、握手してハグしてきた。なんかすっごい嬉しかったよー。ここ、お勧めよ。
ほいでもって、今年一番のお楽しみ、プーさんのハニーハント。ファストチケットのご威光でグイグイ先に進めて、かなり快感。やや後ろに青Tシャツのお仲間がいるなー、と思ってたら、一緒の乗り物(壷のかたち)になってしまった。お互いちょっと照れくさげに、どうもー、なんて挨拶して。
にしても、このアトラクション、最新登場だけあって、さすがだったわ。乗り物の動線がまずレールとかがないせいもあって、スムーズ&予期できない、ってあたりでドキドキ。プーさんのキャラクター自体もメチャメチャカワイイしね。乗り損ねた方は次回ぜひ!
最後に、スタージェットへ。単純なアトラクションだけど、夜景がきれいだし、かなりスピードも出るので爽快爽快。
クローズの10時ちょっと前に出る。あー、今年は、オリジナルTシャツを着た“お仲間”との遭遇率が、去年よりグッと低かった。それが残念。去年はジュライ・プライド自体がもっと盛り上がったからねー。
舞浜駅キオスクでビールをゲットして、改札あたりで立ち呑み。早瀬くん&彼氏くん、今泉くんご一行と再度遭遇。レザーつながりのCorkyさんたちとも。関根さんたちが揃いの青Tシャツで、カヌーに乗ってた、って情報をもらう。だけど、当の本人をはじめフライングステージ周辺の方々とは、ついぞ会いまみえることなし。残念。
京葉線の車内でレズビンアンのグループとちょっと話す。パレードの実行委をやってるそうな。
へべれけでタックスノットへ寄る。終電逃してタクシー帰宅。爆睡。



■7/28/2001
『ひまわり』稽古第7日目
このところの体育会系発声練習は、いい。有酸素運動&腹筋運動だったりもするような(笑)。
能楽研究会出身の荒くんから、謡をちょこっとレクチャーしてもらう。発声の応用問題って感じで、一人一人「高砂」のさわりにトライ。なかなか底太い声が出なくて、正座のまま前のめりになってしまう。ふぅ。
前半シーンを台本を持ったまま立ってサクサクあたっていく。お休みのまみーこと石関くんの代わって、歌ちゃんが読んだ隣のおばちゃん千栄子が、下町テイスト爆裂でステキ。
僕自身は、なんだろう、またしても役のとっかかりをつかみ損ねてる。微妙に空転してる感触とでもいうのかしら。初演同様にやれば、そつなくは演じられるだろうけど…。台詞より、動きとかから探っていった方が、『サド侯爵夫人』のときみたいに、見つかるのかもな。



■7/27/2001
世田谷パブリックシアターへ。
劇場入口で、パソ通時代のUCでの知り合い・みちくさ氏と会う。お久しぶりー。岩下徹さんともご挨拶。受付に行くと、どこかで一緒だった女性がいて、挨拶するけど、えーっと誰だっけ?状態。終演後話をしたら、『ラジパケ』で通訳担当だった桑原さん。英独仏OKのクレバーな彼女。どーして受付までやってんのー(笑)。
伊藤キム+輝く未来『激しい庭』を観る。
グリッドで仕切られた光る床が《庭》なんだろうな。「庭園にはそれぞれに固有の『空間哲学』があって(中略)そこには自然と人工のデリケートな融合があるわけですが、これはまさしく、身体という自然の素材を扱うダンスの舞台空間そのものです」(パンフより)
うーん、前半はやや退屈。キムソロも不発だしなー。以前のような決意が込められた凛々しさがなくなって、かといってぬけぬけ踊るほどでもなく。
輝く未来のダンサー男女たちが、ボディライン強調!(笑)な衣装でフロアをバタンバタン転がる踊り。シーンタイトル「魚市場予報」(おそらく)。気象情報が淡々と流れる演出込みで、まぁ、面白かった。
で、後半。アイパッチのキムが黒い海賊ちっくな衣装で登場するあたりから急展開。妖しいフェロモン垂れ流しでストリップを始める。骨皮筋衛門ぐあいが、ボビー・ウィリアムス『ロックDJ』のビデオクリップみたいだったわー。パンツ一丁腹筋少年隊も、久々に登場して、妖しさが一気に裸踊りへ雪崩れ込む。もうゲラゲラ。天井から降りてきた管から降る黒砂を浴びて、馬鹿騒ぎをきわめる。さらに砂まみれになった女性ダンサーも胸出しで登場。ビジーズーの「ユー・シュド・ビー・ダンシング」(サタデーナイト・フィーバーのやつね)が一瞬流れたりして、馬鹿っぷり全開。胸がすく思い。拍手〜。
ここ数年の、若手ダンサー大量動員の青春群像チックな路線とは、違う手触りがあって、僕的には楽しめた。
裸体男子鑑賞も含めて、細胞が活性化された気分だわー。
三茶で渋谷でビールロング缶1本づつグビグビ空けたら、ただの酔っ払いにもと戻り(笑)。



■7/26/2001
昨日の雷雨のせいか、なんか涼しいじゃん。部屋にいても汗まみれにならないし。ふぅ。
近所の郵便局へ切手を買いに行く。相変らずD・ブルーナ・イラストの変形切手とか売ってのね。あれ、めちゃ貼りにくかった。世界遺産やら国際皮膚科会議だかの記念切手を渋々買おうとしてたら、世界水泳の記念切手も発見。速攻これにしてもらう。ブルー地に水球してる男子の図なんて今時期にピッタリだわ。
DM発送作業続行。レターに一言書いてチラシと一緒に封筒詰めして切手を貼って。もくもくもくと。途中ビールの助けを借りながら、ワから五十音図を逆にたどって、オまでたどりつく。ふぅ。

『ひまわり』稽古第6日目。
昨日第5日目は、仕事でNGでした。すんまへん。
今日の稽古場は、会議室とはいえ広々していていい感じ。ただ、机・イスをいちいち片づけたり並べなおしたりが面倒よね。
本日は発声デー。唇・鼻・頭から始まって、いろいろなところを共鳴させて、それがどんなだか自分で探ってみたり。2人組になって響き具合を手のひらで確かめあったり。腹筋パコパコ駆使して、アエイウエオアオ…のタンギングも久々に。発声の基礎訓練ってやっぱ大事だわ。訓練てより、より楽に声を出すためのウォーミングアップって気分。
三夜連続の夜勤で大脳皮質がピリピリしてたから、具体的な台本の稽古じゃなくて、ちょっと助かった。あー、でも、ぼちぼち仕事を減速させなきゃ、しんどいわー。
この稽古場からは三軒茶屋駅までの間に酒屋がない! 渋谷駅で3階にある駅コンビニまで、関根さんと一緒に、わざわざホームから階段を上がって買いに行く。二人してグッタリ。これからは、遠回りしても三茶で調達してから電車に乗ろうね、などと今後の酒部活動方針(笑)を決める。うめー>ビール。



■7/25/2001
ちょうど出かける時間に、雷雨襲来。やや濡れ。地下鉄の駅は、突然の雨に足止めをくらった人でごったがえしてた。
マガジンハウス・カーサブルータスで校正。今日はあっさり済んで、電車のある時間帯に帰宅。
わーい、お風呂にはいれるぞー。初めて見かける浅黒男子で、ささやかな癒し。ビール。



■7/24/2001
部屋から見える道を、タンクトップ姿の坊主くんがスケボーで通り過ぎる。ゴゴゴー。山手通りまでのかすかな坂道をジグザグに。速度を持った男子に惚れ惚れ。
マガジンハウス・カーサブルータスで校正。
実は昨日、校正チームのリーダーから、これから上と交渉するんでどうなるか分からないけど、3人目の校正者として毎月約10日間くらいレギュラーで来てもらいたい、と言われていた。その時は、ハァそうですか、と生返事をしていた。だけど、実現したら仕事的にはありがたいものの、芝居との折り合いはどうなるの?
てなわけで、深夜2時過ぎ、仕事が終わってから、実はカクカクシカジカで…、ってな話をする。小ぢんまりした居酒屋にて。
せっかくなのに申し訳ない気持ちと、リラックスの件と立て続けだもんで本人的にはちょっと虚しさも。はぁぁ。
リラックスでの仕事を終えて仮眠室にいたというオオハタくんと連絡を取って、落ち合う。タクシーでいっぱい話す。



■7/23/2001
DM同封のお手紙をシコシコ印刷。昼間部屋にいると、もう汗まみれ。虚しく空気を撹拌する扇風機。ちょっと出かけると、外の方が微風が吹いてて涼しいわー。
チラシをもらいにフライングステージ事務所@高円寺へ寄って、シャワー代りの中野ティップネス
今夜から3日間、マガジンハウス・カーサブルータスで校正。
エアコン冷え冷えを覚悟していったら、それほどでもなくて、ノースリーブでも大丈夫だった。机の位置で冷え方が違うのかも。でも、これならショーツとかはいてっても凍えることはなさそう。弱冷房者には快適。
進行が遅れてるとかで、いつも以上にヘヴイな仕事もこなして、頭はチリチリ過熱状態。タクシー帰宅。
ビールでクールダウン。同じくマガジンハウス・リラックス編集部にてお泊り状態のオオハタくんと、メール2往復。ガンバレー。



■7/22/2001
今日も朝の1本だけ映画祭鑑賞。青山スパイラルへ。
「ひょっとしてゲイ? 爆笑アニメ短編集」。
ゲイ版・バットマン&ロビンが主人公の『正義の味方はひょっとして、ゲイ・デュオ?』が大笑い。アメリカのTVアニメ番組ノリの、タイトル+テーマソングもちゃんとあって、そのあたりのばかばかしさに拍手!
ちょっと去り難い気持ちも抱きながら、スパイラルを後にする。あー、来年は会場整理のボランティアも時間を作ってやっぱりやりたいなー。
久しぶりの中野ティップネス。食糧調達。個人DM作業。
封緘シール付封筒に、宛先と僕の住所を直接印字しているので、プリンタくんの機嫌がすこぶる悪い。一度に何枚もくわえこんだり詰まったり斜めったり。ビール片手に世界水泳をテレビ観戦しながら、なだめなだめ、どうにか200通以上の印字を終える。どーでもいいけど、ゲイが(あ、僕もね)大好きないわゆる競パンって、もうトップスイマーたちははかないのねー。あーあー。



■7/21/2001
東京レズビアン&ゲイ映画祭へ。毎年のことながら、青山通りのスパイラルにレインボーフラッグが堂々と掲げられるのは、嬉しい。
ウェブデザインでボランティアしている砂上さんと受付で待ち合わせて、チケットを受け取る。いろいろお手数をおかけしました。感謝!
まずは「男の世界〜ゲイ・ファンタジー集〜 ボーイズ短編集1」。
車イスの母親が息子のセックスを電動ドリルまで持ち出して邪魔する『2匹の子豚』、下着屋でのSMチックなシークエンス『下着のタンゴ』。2本のドイツ小品がおもしろかった。台詞ナシの瞬間芸で見せる短編ならでは面白さ。他は僕的にはイマイチ。
『夏の終わりに』。
バカンスで出会ったティーンエージ・ボーイ2人の熱く狂おしい恋と、その後のもの悲しいエピソードを、時系列をややバラかして描くフランス映画。折返し点になにか悲劇的?な事件が起こってるらしんだけど、それをあえて一切描かない手法。うーん、分かるような、拍子抜けなような。
昼間の砂浜で正常位で絡み合うシーンがあるんだけど、それはもうエッチを通り越して、ハーブ・リッツの写真作品のように美しかったです。そういう撮り方も監督ならではの手口らしいけどね。
2プログラムを見終えて、夜まで空き時間。去年まで3年続けて会場整理のボランティアをやってた関係で、知合いの若い男子がちょこちょこいる。どの子も素直でいい子達なのよ。ちょこっとずつ近況を話したり、『ひまわり』のフライヤを渡したり。新国でのダムタイプ以来な、映画祭プログラマー・川口隆夫さんとも一瞬ご挨拶できた。
あとね、年1回映画祭でしか出会わない、タックスで知り合ったキシピーとか、西野浩司さんの元彼(名前失念)とかと、今年もやっぱり会えて。やーやー話す。
夜の上映まで青山・原宿・渋谷徘徊。
ナディフ>トリコ・オープン>VODIX(Tシャツ衝動買い)>無印良品>アリーナ・ショップ>タワーレコード>丸井>青山ブックセンター。あー、足がジンジンいってるよ。
『ブロークンハーツ・クラブ』(公式サイト)
LA・ウエストハリウットを舞台にした登場人物ゲイばかりの、言い切ってしまえば脳天気なロマンティック・コメディ。アメリカで制作される、ある程度ちゃんとお金のかかったゲイムービーって、文句なしに楽しんで観れて好き。ノンケのラブコメが死ぬほど撮影されてるんだから、アタシたちだってこーゆー映画で泣き笑いしたっていいのよ。ゲイ人生の懊悩を描くぅ〜なんてフィルムばっかりじゃなくてね。
「いつゲイだって気づいたの?ってよく聞かれるけど、大事なのは、いつゲイでいいんだって思えるようになったか、だ」って台詞が、胸にジーン染みた。



■7/20/2001
海の日。印刷会社@板橋へ、休日出勤。
昨日酔ってそのまま寝てしまったから、頭カイカイ。文字で疲れた目は、同フロアにいる進行担当チームの若い男子で癒す。ゲゲゲの鬼太郎系髪型でヒョロリとしてて僕好み。接点はまずないのだけどね。
どーでもいいが、その進行チームにいる若い女の子は、台割り表のことを、「台割れ表」っていつも口走ってる。ケツ割れじゃないんだからさー。

『ひまわり』稽古4日目。
僕と夫婦役の水月アキラくん登場。超多忙な会社勤めの合間を縫ってのご様子。お疲れでーす。郡司くんと早瀬くんがお休みなので、それぞれフチヤくんと荒くんに代役してもらって、頭からサクサクとあたる。台本片手にね。
冒頭の、クラブの楽屋の場面。みんなの好き勝手加減がおかしい&いい感じ。ベリンダは横槍を入れ撹乱する役どころ。ギリギリまでいろんな手口を見つけてみよう。
続く劇中劇・お茶の間のシーン。夫婦、娘、娘の結婚相手、隣のオバチャンそれぞれの、思惑の違いを、短い間にちゃんと見せなきゃいけない。そんなこと深く考えずにやってしまってたけど、関根さんの演出でハタと気づく。ちゃんと台本読まなきゃいかんわー>自分。せっかく最後まで書き上がってるんだからさー。
歌チャンのクルマに関根さんと便乗して、新宿まで熱帯夜のドライブ。



■7/19/2001
タワーレコード新宿へ。
7月29日にある、レズビアン&ゲイ・デイ@東京ディズニーランドのTシャツ付きチケットをゲット。ふひ。新アトラクションの「プーさんのハニーハント」を皮切りに、今年も朝からディズニー三昧するのだ。
映画『メメント』のサントラ盤があったのでゲット。予告編を観てちょっと気になってるムービーだ。
くろいぬパレード『欲動物』を中野ザ・ポケットで観る。
森川くんが客演してる関係で、フライングステージ周辺がもれなく大集合って感じだ。
幕末期の農村を舞台にした芝居。20代の若い男優連中のいきのいい演技が、ババア的には好感度大。和服のチラリズムも堪能させていただいたし(笑)。
森川くんもエへラエへらした、ある意味難しい役どころをヒョイヒョイと演じていた。パチパチ。さすが。
観に来ていたヤマガタくんと、早稲田通り沿いにある居酒屋・田春坂でカンバンまで呑む。西郷ドンの肖像画がデーンと飾ってあったわ。



■7/18/2001
『ひまわり』稽古3日目。
今日もラク〜に遊んでほぐすデー。拍手をパチパチ渡していったり、尻取りゲームなどから。ぐったりバイト後だと、やっぱ反応にぶいなー、とか思いながら。
背を向けて並ぶ人たちに声をかけて、誰に向かって呼びかけてるかを当てるゲーム?トーレニング?を、やった。僕は初めて。
後ろ向きに立ってると、呼ばれてるようで単なる気のせいなようで、ひょー、迷う。呼ぶ側だと、あー、スペシウム光線みたいに声って届かないものねー、とか。アレコレ試してると、だんだんアングラ調になってしまう自分(笑)。

稽古場を出ると、山下くんがいた。LOOPダンスで以前一緒になったことがある。最近は自分でシナリオを書いてコントっぽい路線をやってるそうな。同じ施設で練習していた模様。もらったチラシにはLOOPの振付をする佐藤ひでひろさんの名前も。
さらにバッタリシリーズ。東中野駅で伊藤さんと。KARASで、舞台監督をやったり、ワークショップの講師をやったり、作品によっては出演したりもする人。新国の『ラジパケ』では「天才バカボン」を歌いながら、チャリンコで登場してた(って、もちろん舞台テクニカルも務めてたけどね)。
文字通り、駅建物の角で衝突寸前でバッタリ。あー、お久しぶりです。ちょっち嬉しい。
局地的豪雨後の山手通りを、 背丈ほどの水しぶきを上げてクルマが走ってた。



■7/17/2001
印刷会社@板橋での仕事がまた早めに終わって、秋葉原に移動。派遣元のオフィスでちょこっと校正。旅行パンフレットの料金を追っかける。ぐったり。だけど、限りなくこっちくさいイヌ顔イケメンくんとか、知らない間に働いてて、うぉーん。別件で登場の山縣くんともバッタリ会えた。帰り際に社員のタカハシさんと、校正のことで雑談。グチめいたことを言ってみたりもし。深夜驟雨。



■7/16/2001
マガジンハウス『リラックス』校正の件が、白紙撤回。はぁん。
舞台片手間の校正者なんかじゃなく、本腰入れて出来る人材が必要だったそうな。ま、納得+ガッカリ。
映画『バロウズの妻』を観る@渋谷ユーロスペース
バロウズの妻が、後にカルト作家となる同性愛の夫に、ウィリアム・テルごっこで射殺されるまでを描いてる。資料を丹念にひもといたせいか、ドキュメンタリー的でやや退屈。コートニー・ラヴが気怠い妻をかなりイカす感じで演じてた。それはヒットだな。
ノンケのルシアン役、ノーマン・リーダスも、元プラダモデルだけあって、なかなか。にしても、バロウズギンズバーグのオカマ2人は揃って、“同性愛に苦悩する”って演技になってて、なんだか苦汁モンよ。
並べるのもなんだが、バロウズ関係といえば、酷評散々の『裸のランチ』がある。クローネンバーグの過剰な思い込みたっぷり&ねっとりムービーね。僕はこっちの方が好きかな。そういえば、こちらに登場するバロウズの妻って、かーなり地味だった記憶が。



■7/15/2001
浅草公会堂へ、日本舞踊の会を観に行く。フライングステージの梅莟様がご出演だ。
にしても、日舞をナマで目にするのは初めての体験。わけの分からなさ加減から言えば、英語の芝居やタイ舞踊とかに近いかも。ひゃー、恥ずかしーい。なんだけど、手をひらひらさせたり、回ったり、微妙なテンポで動いたりで、観てるとなーんだかおもしろい。
梅莟様は、『假名手本忠臣蔵八段目「道行旅路嫁入」』(画数多いよー)で、女形の母親役。優美に舞っておいででした。パチパチ。この演目は道中モノだそうで、途中で富士山の描き割りがはけたり、大名行列が通ったり、田んぼの描き割りが左右にわれて、琵琶湖が登場したりと、セット的にもエキサイティング。って、ガイジンが面白がって観てる状態で、すみませぬ。
ロビーでフライングステージ関係者と、ちょいとおしゃべり。窓の外は炎天下の浅草の街。はひー。昼っぱらからビール。
浅草寺門前で客引きをする、観光人力車の車夫クンたちがイケメン揃い。帰りの地下鉄じゃ、大学テニスサークル男子ご一行様と乗り合わせるし、あ〜ん、真夏の日曜クランクラン。
ナスとピーマンとニンジンと豚肉でサッとカレーを作る。夏野菜って、いい味だな。



■7/14/2001
外苑前のワタリウム美術館へ行く。途中の無印良品で、名前が出てこないけど、ニチョ系な方と出会い、ご挨拶。スクエアダンスの人だったかなぁ。
美術館では、「アート・一日小学校」というグループ展を開催中。ハスラー・アキラ/メロディアスや、ジャンジらが、ユニット「ハイキング」を組んで参加。その関連のパフォーマンスショー「子供たちの子供たちの子供たちへ」を観る。
彼らは、ビデオや絵本を展示した、藁を敷き詰めたチーズ型の部屋を展示していて、そこがショーの舞台。僕と詩人のWタケシ・カワグチタケシさん&小森岳史さんは、真正面を陣取って、リップシンクするメロディアスのノドチンコまでばっちりなポジションだった。風船が飛んだり、ミラーボールを頭にのっけて回ったり、リーディングがあったり、なんかかわいいショー。最前列で見てる子どもたちの反応もおかしかった。泣き出したり、ドレスにさわったり、腋毛を面白がったり…。
にしても、「子供たちに性教育・・・の土台作りを試みています。」(by メロディアスからのメール)って、コンセプトには拍手だなぁ。そのチーズ型の部屋には入れなかったから、今度フラっと行ってみようっと。藁敷きって気持ちよさそうだし。
ちょうど観に来てた青山さんのクルマにまた便乗させていただいて、阿佐ヶ谷の稽古場へ移動。稽古場発表会の後日談をアレコレ話ながら。

『ひまわり』稽古2日目。
サクっと台本を通して読んでみる。あー、口がニチャつく。途中で何を喋ってるんだか分からなくなる。はひー。初演のとき、ただ勢いで乗り越えてたモロモロを、さーてどうしてくれようかって気分になったわん。うぉーん。ま、いつものアンサンブル稽古から積み重ねていけば、視えてくるでしょう、きっと。
パチモン養老へ流れる。関根さん、歌ちゃん、それに稽古見学に来てくれた青山さんと。グイグイ大生。



■7/13/2001
『アタックナンバーハーフ』を観る。@渋谷シネクイント。今頃ようやっとですわ。
タイでの実話をもとに撮影された、オカマ・バレーボールチームの物語っすね。前半ちょいダレたりはしたけど、快進撃が始まると、もうワクワクしどおし。仲間割れすると極端にダメダメになってしまうB型加減もイカす。国体決勝戦のラストシーンは、お約束とはいえ、目がウルウルだった。
あー、めちゃ暑い金曜の最終回を駆け込みで観て正解。いいスパイスになったわ。アンド、タイへいきたくなっちゃった。サワディ〜。
二丁目仲通りで路上呑みしたい気持ちを、渋谷駅ホーム呑みでおさえ、大人しく帰る。



■7/12/2001
板橋の印刷会社からの帰り道。埼京線車内に、短髪色黒短パン姿ラグビーバッグ持参マッチョ風小デブが座ってた。イッカニモ〜、なんて思ってたら、中野ティップネスで再び遭遇して、笑えた。中野常駐のオネエ様方と、入れ替わり立ち代わり談笑しておいででした。ハハハ。
マガジンハウスから出てる月刊誌『リラックス』へ校正に行く話が正式に来る。
以前から打診があって、サブカル一般常識?テストも提出していたのだ。9問正解で112.5点。って、僕の周りなら、もっともっと高得点必至な人がワンサカいると思われるけど…。
いずせにせよ、是非ってことになって、はー、ありがたや。だけどねー、板橋の印刷会社とのスケジュールがバッティングしてるんだよねー。どうなるのかしらん。



■7/11/2001
青山イデー・ショップ、スパイラルあたりフラフラ。紀ノ国屋でベーグル。
宮益坂の途中で、2年前のレズビアン&ゲイ映画祭で一緒だった男子とバッタリ。オフィス・デポでDM用封筒400枚仕入れ。
代官山ハリウッドランチ・マーケット、ボンジュール・レコードへ再び。Tシャツ探しだったけど、結局値段とデザイン折り合うモノがなし。って、予算低すぎだよ、アンタ。
祐天寺駅から、下馬の区民施設へ向かう。建築雑誌に載りそうな、由緒ありげな住宅がちらほら。世田谷の坂道を、登ったり降たり。知らない街を歩くのは、何にせよおもしろいわ。散歩の達人ショートバージョンね。

『ひまわり』稽古初日。
今日は台本には「指一本触れず」(by 関根さん)に、トーレニングを気楽にこなす。
ストレッチ・筋トレのあとは、どれも遊び感覚のものばかり。尻取りゲームとか、今日のお名前ゲームとか、鬼を座らせないように協力する?イス取りとかね。ギャーギャー言いながらやる。少し汗もかくし息も荒れる。
自分の内外を、面白がりながらほぐしていくこんな稽古。久しぶりでいい感じ。
2年ぶりなイリーナこと入山嬢が、相変らずのオトンカチ加減で、愛しいわん。
三軒茶屋駅への帰り道、ビールに直行。歩き呑み・電車呑みする。心の中で、稽古初日乾杯。



■7/10/2001
今日は仕事が少なめで5時にて終了。ひゃっほー。
朝5時半に起きて、9時5時で働いて、まだ日が高いうちに印刷会社@板橋を出て、ティップネス中野に6時前に到着…なんて、勝手にサマータイム実施中な一日。



■7/9/2001
校正バイト派遣先で常勤してるウエノさん(20代後半・おそらくノンケ)が、ナイキのシューズをくれた。
Air Prestoってシリーズ。Lサイズ。サイズ25.5cmな僕が履くと、かなり足先があまってドナルドダック。親指付根のでっぱりを圧迫しないって意味じゃ、履き心地いい。
で、カラーがイエローときた。
いやー、かなり履きこなすには難易度高そうよ。ウエノさんも買ったはいいが自分にゃ似合わんってんでお蔵入り。それを「ますださんなら似合いますよ」って、気前よく、くれたのでした。
この印刷会社に派遣された当初は、金髪だったもんで、その頃の派手めなイメージが強いみたい。
なにはともあれ、ありがたやー。
これで黄色のナイキが2足になりました。風水的に金運良好かしら?



■7/8/2001
暑いっちゃ暑いけど、どこか涼風が吹き抜ける日曜日。はー、今日のみバイト休みっす。
のんびり、しかし、用事はさくさくと、かな?
夜、劇団フライングステージ『ひまわり』顔合わせ。
いよいよ夏のメインイベント始動って気分。黄色いイラストがかわいいチラシもできてるし。
印刷・製本にすごい手間がかかってる台本を手にするなり、「なんか分厚いわねー」などと口走るなど、相変らず失礼千万なアタクシ。すみませぬ。だけど、今回は再演だから、もう台本が上がってるわー!
とりあえず台詞を早めにブチ込んで、後は身軽にいろいろ面白がれれば、いいかな。関根さんも言ってたように、あくまで、初演を再現するのではなく、ライブで、ね。
僕と同じく客演チームの郡司くんは、8月に絶対王様の本番があって、それまで稽古には来れない。全員揃っての稽古はほぼ2週間のみだ。おまけに劇場入り前日には、ゲイパレードもあるし。そんなこんなも、プラスのスパイスにできそうな予感。あるいはB型な楽観?
郡司くん、歌ちゃん、関根さんと、路上呑み@高円寺南口ロータリー。



■7/7/2001
校正バイトが大幅に長引いて、夜8時過ぎまでかかった。はひぃ。
下北沢へ急ぐ。
Pricilla Label PJJ Vol.4 七夕詠いまつり@レストラン&バー「ぐ」へ。
といっても6時からなので、もう終わる頃にたどり着く。
受付番してた愛しのカワグチさんとハグハグハグ。かすかにホシノさんの声が聞こえる。盛況だそうな。なにより。
終了後、お客さんに映画祭のパンフを配って、顔見知りの方とお話したり。千駄木・古書ほうろうさんとか、鳥井賀句さんとか。にしても、出演者の方々本当にごめんなさい>美音姐さん、ホシノさん、えみコバーン嬢
それでもなんとなく打上げっぽく、そのまま店で飲み続ける。ココ、自然食・カウンターカルチャーの長老的な店らしい。よく知らんけどイースト・ビレッジとかにありそうな、どこか日本離れした雰囲気。
小森さんや、カワグチさんらと、ヱビス生をゴクゴク。
「いっこうさんならきっと気に入るはず」という周囲のご配慮(笑)で、今日のリーダーの一人、渕上零さんを紹介される。初対面。うーん、ちょっと違うわー。だけど今度ぜひブックワームでのリーディングを拝聴します!
かたや、ホシノさんの知合いの若きバイオリン弾きって男子を、しっかりチェックなどもし。
唄歌い街道邁進中な、えみコバーン嬢と久しぶりに話せて、嬉しや&元気をもらった気分。



■7/6/2001
ここんとこ、連日朝5時半起き。朝飯食べて、ゆっくりコーヒー飲んで、日記を書いて(笑)、弁当作って。ほいで9時から夕方6時頃まで校正バイト@板橋の印刷会社、って生活パターン。次の休み・日曜日が待ち遠しいったらありゃしない。でもね、公演の合間にせいぜいゼニ稼ぎしとかなきゃね。
昼休みの読書は町田康『きれぎれ』。僕の読み進み方自体がきれぎれなら、中身もきれぎれ。脈絡のねじくれ方がたまらんです。



■7/5/2001
アパート2階の四畳半から首を出し、部分月蝕鑑賞。
現代美術のインスタレーションもかくやな電話線+電柱をすかした、道向かいのマンション同士の隙間に、浮かんでました。ややぼやけて。山吹色とでもいうのかしらん。不思議な、ちょっと不気味な色合い。



■7/4/2001
「バックボーン回線をギガビット/秒クラス(数100倍)に無料アップグレードいたします。」
6月頭に、こんなメールが東京めたりっく通信から届いたことから端を発した、ゴタゴタ。僕的には東めた炎上!!。
東めたを傘下に収めたソフトバンク・ヤフーBBが、自分んちの技術検証のために、東めたユーザーを人体実験・人柱としてアップグレードしたって噂もあり。相変らず繋がらないことがあるし、別に早くなった感じもしないので、元の状態に戻してもらった。
今日収容局の工事も終わって、以前のモデムやソフトを復活させる。あー、サクサク感高いじゃん。
仕事から帰って、流しの蛇口をひねると温水が噴き出す。四畳半の壁や畳が熱を帯びてる。真夏日が続いてるんだもんなー。あせも首にタオルを巻いて、扇風機のお世話になりながら、ビール。



■7/3/2001
西荻窪の「北尾堂ブックカフェ」へお邪魔する。
北尾トロさんが2か月限定でオープンしている、古本&カフェ。以前カードショップ&カフェだったという小ぢんまりした店。選りすぐりの本が、表紙が見えるように置かれていて、入口のドアに立った瞬間「わ〜!」って軽い興奮を感じてしまった。カワイイ&ステキな場所だ。
映画祭のパンフを置かせてもらい、ポット出版から出たばかりの『パレード 東京レズビアンゲイパレード2000の記録』をぱらぱらと座り読む。脱ぎ系好男子のカラーページがたまらんわー。ビールまでご馳走になって、トロさんと、ご近所在住というホシノさんと、いい具合にダラダラお話し。
モンモンの兄ちゃんから、原宿のネオ・パンクス、そんでもってオナンやメロディアスまで登場する写真集が置いてあって、やや気になるぅ。大阪・十三出身のカメラマンの作品集。
また、ブラリと行こうっと>北尾堂ブックカフェ。



■7/2/2001
暑さに炙られ廃人度亢進な一日。
夜、流山児★事務所・テラヤマプロジェクト『書を捨てよ、町へ出よう〜花札伝綺〜』公開ゲネプロを新宿・花園神社へ観に行く。
「集合地道案内型」チケットなので、靖国通り沿いの某所で受付。今日はゲネなのであまりパフォーマンスとかはなし。それでも黒服の出演者の案内で10名弱で連なって歩き、ちょいとドキドキ。
テントに着いて、演劇団時代からの芝居仲間・なぎさ(池谷渚)と鈴木タカシくんと一緒になる。めちゃお久ぁ〜。開演までの間、お互いの近況やらをくっちゃべる。お互いオバサンっぽい。
芝居自体は、うーん、公開とはいえゲネなんで、初日開いて以降の展開に期待、ってところ。テラヤマ・コラージュがどう化けるか。にしても、出演者70人(当日パンフ・キャスト表より)ってどうよ(笑)。主役やや多すぎ、かも。
終演後、難民キャンプ状態の楽屋へ顔出し。知合いを探して声をかけてまわる。
新宿三丁目の居酒屋・東方見聞録で、呑む。なぎさ、鈴木タカシくん、プロデューサー伊藤裕作さん、こないだ路上でバッタリの河崎耕士くん&彼女らと。出演・スタッフの岡島(哲也)くん、銀ちゃん(V・銀太)、馬場さんも合流。大半が演劇団・流山児★事務所つながりの顔ぶれで、やっぱり僕は懐かしいモードでビールぐいぐい。



■7/1/2001
劇団フライングステージ稽古場発表会@新宿・鍋茶屋コンフォール劇場。
集合時間より少し早めに新宿に着いて、スターバックスで台本をもう一度さらおうという野望は、朝ダラダラしているうちに時間ギレ。コーヒーだけを調達し、歌舞伎町にある居酒屋地下の会場へ。階段に無雑作に置かれた中国古美術品がアヤシー。劇場はなーんかちゃんとしてて、稽古場発表会には打って付けのスペースだ。
床に黒布をはって、照明をチェックして、きっかけを調整して…なんてやってるうちに、もう開場時間。あひー。
あくまでも稽古場発表会よーって心構えで、喫煙所で青山さんと台詞合わせしたり、お客さんと雑談したり。だけど内心は、台詞が耳からこぼれ落ちそうでヒヤヒヤもん。
前半は客席で鑑賞。イヨネスコ『授業』での教授役・関根さんのキレっぷりが、イカす。
そこまで観て、やっぱ落ち着かないので楽屋にはいる。チェーホフ『プロポーズ』、寺山修司『さらば映画よ』は台詞だけ聞き、お客さんの反応込みでウケたり笑ったり。
そいでもって、いよいよ我らが出番。三島由紀夫『サド侯爵夫人(第2幕)』。
小1時間の芝居で、僕の出番は10分くらいかしら。「サンフォン伯爵夫人」は言いたい放題言うだけ言って、その場を撹乱してハケるって役。随分ぶっ飛ばしてるなーって自分で分かるくらい、まくし立ててました。首都高バトルって気分。稽古で大丈夫だった、乳ゴムの黒ドレスはズリズリ落ちてしまうし、口ん中はニチャニチャ粘つくし。それでもどうにか台詞はほぼちゃんと吐いて戻ってこれました。はひー。
その後の、青山さん・モントルイユ夫人、関根さん・その娘ルネの、母娘バトルは、壮絶な異種格闘技で面白かったわー。サド侯爵のSM乱行を語るシーンで、青山さんがベロを出すくだりなんか、飛び出しそうな目ん玉が凄くてむちゃくちゃイカしてた。
終演・片付け後は、呑んでくっちゃべって。まず会場で一次会。ニシノさん、エイジさんとちょっとお話。名作の台詞を皆ちゃんと自分の言葉にしてたね、って感想がなによりありがたかった。他人の言葉をうわの空で流麗に吐く、なんてことだけは絶対したくなかったから。って、到底、腐ったアングラもんには、できやしないけどね(笑)。
歌舞伎町の居酒屋で二次会。東中野村さ来でヤマガタくんと三次会。
ほんでもって、バタムQ((C)KAWA)。