ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2001年4月の日記

4/30/2001
例えば、欲望の耐えられない重さ、あるいは、欲望に耐えられない軽さ。
やや肌寒い路上呑み後、吉川慶ちゃんタックスへ。アバ子とズレ子のお二人ご来訪。ゲリラシンクロ@神宮プールのビデオなど。そういや映画『ウォーターボーイズ』のサイトも今日たまたま見たな。あーやっぱゴックン。東京NEW COMERクンとちょっとお喋り。kawaくんとは席が遠くてまた今度ゆっくりね。ウスイさんともちょこっと話して、ではまたゴチ。

4/29/2001
笠井叡独舞『花粉革命』をシアタートラムで観る。
開演ギリギリでなんと立ち見。受付周りにいた笠井息子のナマ瑞丈くんを見れてちょっと幸せ。
暗転して照明はいると、歌舞伎の女形のような派手な着物姿で立ってる笠井叡。やー、このおじさん、なに考えてるかわかんなくていいわ。前半延々と舞踏テイストの日本舞踊。お囃しにノイズかぶせた微妙に変な音空間。かんざしやら髪飾りやらずらやらを次々とほうり出して、錯乱系踊り。
黒の衣装に着替えて、今度は、岡本太郎ゲージュツは爆発だチックなポーズ込みの舞踏なんだか、ただおじさんが暴れてるんだか、な踊り。挙句に途中から台詞のようなフレーズを、喋り出す。ひー。「花粉…。逆花粉」はヒットよ。
また、黙々とコンテンポラリーちっくにきたかと思えば、いきなり大音響で(たぶん)ビースティ・ボーイズ。賛美歌に載せたラップなんだけど、そんなで踊る。いや、もう正しい意味でわけわからんオジさん、笠井叡イカすわ。
なんだろ、振りとかテクとかなんてもう通過してしまっているのだ。向こう側へイってるのだ。比喩でも文字通りでも裸で踊っているのだ。あー、めちゃイカすわ。
鰹の叩きが美味しい、晩春の宵。

4/28/2001
プリシラ・レーベル、ポエトリー・ジャンキー・ジャム。
西荻窪ハートランドに着くと、カワグチさんがマイクを、わこさんがドリンクを準備してる最中。いい感じの軽い慌ただしさ。順番を二人で決めたりしてるうちに、あら、もう6時じゃないの。お客さんもだんだんに集まってくださる。
イス二つ・マイク二つ、カワグチタケシさんと並んで座って、リーディング&ぬるいトーク。心温いオーディエンスと、なにより横にいてくれるカワグチさんに助けられての、リーディング・ショウ(といってしまう)。約1時間。あいかわらず噛んだり走ったり読み直したりは、味ってことでもうお許しくだされ。
気まぐれに曲目リストのようなものを。

1/無題(世界は二頭の象が…)K 2/LOVE SONGS(RHYTHM STEP BEAT このごろ DOWN BY LAW) M 3/柳川 K 4/いつかこの子は(デイヴィッド・ヴォナロヴィッチのテキストより) M 5/ANGELIC CONVERSATIONS K 6/for all f*ckin' true lovers M 7/「(タイトル)」 8/枯葉 9/ノキア 以上Kの作品をM 10/GO WEST Mの作品をK 11/ここで震えている M 12/くだらない休日の過し方 13/「AIR」 14/「DOLPHINS」 以上K 15/GO WEST M 
(K:カワグチタケシ M:ますだいっこう)

その後、振舞いのワインやらプリシラ・パンチやらビールやらで、ハートランドは呑み屋状態。わこさんはカウンターでバーのママモード。鳥井賀句さんからは、彼主催のイベントへのお誘いを受ける。可愛い男子も来るらしいので前向き検討。いろんな人と話す。嬉しい言葉をもらって、浮かれモード。もろもろに深謝合掌な卯月の夕。呑む呑む呑む。庄屋へ移動したあたりから、記憶うやむや。

4/27/2001
このところお秘め様気味だったけど、今朝は快適お通じ。芋豆牛蒡大作戦が功を奏したかっこう。
あやの書込みで、北村魚さんが流山児★事務所公演『ゾンビな夜』初日夜に骨折したと知る。まさか本番中じゃないと思うけど…。翌日から急遽車椅子での出演というのもただただスゴイ話。観に行くのは、うーん、予定的にムリっぽい。くれぐれもお大事に!です。

4/26/2001
モォォォォこぉぉぉんな量の仕事この人数だけで時間までに終わるわけなんかないじゃないのキィィィィィィィな9時間校正労働。
2か月振りに髪を切る。スッキリ。ルックス的には痩身剤使用前系だけど、テク的にはかなりナイス!なスタッフに当たって、OK気分。
そんな予感がしてタックスに寄ったら、ウスイさん代理ママ。銅短髪な関根さんもいて一時はバー楽屋。

4/25/2001
THANK GOD IT'S PAY DAY! だがしかし財布の紐は引き締めて。
皮膚科で新しくもらったプロトピック軟膏(非ステロイド系)。いつも使ってるビタミン入り軟膏とまぜて昨日寝る前塗ったらば、顔・首が一日中ヒリヒリ。効いてる証拠らしい。らしいが、精神的なLow感もあいまって、めげる。
エロポエナイトの案内メール。ややプライベートなイベント。女性6人+オカマとして名前が載ってしまってて、ややびっくり。“異性(お好みにより同性)をソノ気にさせるリーディング”って…、うーん。まずは土曜に向けて新しい詩。苦し紛れでも、だわ。
ちまちまコマぎれ読みしてた『売春肯定宣言 売る売らないはワタシが決める』読了。おもろかった。そんでもって、もっと性をオープンに語りたいと思ったわん。ヤルだけ、じゃなくってね(笑)。

4/24/2001
たまってたメールのお返事書き一気に。28日に読む詩をぼつぼつ用意。
新宿駅の切符売り場でえみコバーンとバッタリ(にしても多いわね、バッタリネタ)。久しぶりやん。パキッと輝く元気娘だわ。いつもライブ観れんですまぬ。
KARASワークショップ前期最終日。久々に講師吉田さん。首回しから始めてグネングネンな動きを全身へとハッテン。今日もキーポイントは呼吸。面白がれてイイ汗。

4/23/2001
午前中やや廃人。午後マガジンハウス・カーサブルータス校正。最終日で静かに殺気立ってた。タックスの知合いの某編集者さんがわざわざ校正コーナーまで来てくれる。にしても、校正道の武者修行はまだまだね。

4/22/2001
新開店のヴァージンメガストア新宿でカワグチさんと待ち合わせる。ここって、その昔、釣具屋の上州屋があったとこだよねぇ、とか思いつつ。御苑トンネルだってなかったよなとか。
28日のリーディングの打合せ。アーティファーティはビール飲み放題目当てと思われる外人勢であふれかえってた。ガロン呑みって感じ。二丁目仲通りをぶらぶらと観光案内モード。開店するかしないかの時間に、オープン・バーのアドヴォケイトへ。ここも1000円でビール飲み放題だった。大喜び。作品のセレクションとか詩についてとか、いろいろ話す。あー、かなり幸せ。プリシラってのが、そもそもはアニメ「カリメロ」のキャラクター名とは知らなかった〜。
その後、紀伊国屋前待ち合わせで、ポエトリー・カレンダーの、山梨に帰郷する女子の送別会&打上げにお邪魔する。リットル呑み後だったので、もういい加減へれんへれん。肴おいしゅうございました。

4/21/2001
シャワー代わりにティプネス。ジャクジーで、スクエアダンス練習前のタテガミくんとバッタリ。肩寄せ合ってお喋り。そこはかとなくドキドキ。
今日もマガジンハウス・ブルータス編集部。自分の校正力がまだまだ足らないことに内心冷や汗。やっぱ斯道のベテランつうのはスゴイわ。と、万年アマチュアB級人間はビールに溺れる。

4/20/2001
夕方から東銀座のマガジンハウスへ。初職場でちょっと緊張。ブルータス編集部で校正。ゴールデンウィーク進行で大忙しらしい。
ハナコ・ポパイ・ブルータスの編集部が並ぶ雑然としたフロア。潔くカミングアウトすると、マガジンハウス系大好き人間なので、内心かなりミーハーモード。すれ違う男子もみなカワユイ&カッチョエエ。もちろん編集疲れ系も含むではあるが。
そうそう、タックスノットでの知合いの、某誌編集者もいらしたけど、声かけそびれた。
仕事自体はそれなりにハード。とはいえ板橋の印刷会社みたくスーパーの安売りチラシとかの校正じゃないから、やってて楽しい。管理がユルくって(というかその印刷会社がキツすぎる)、めちゃめちゃ気楽。社食まであって味はうーむながらタダより安いものはない。ホッケ定食でした。
あと30分早ければ、終電に間に合いそうな時間にアッサリ終わり。タクシー券もらって首都高経由で帰宅。妙にアヤシイ雰囲気の車内ねぇ、と思ったら、シートカバーが真っ赤なファブリック。横座りしたい気分だった。

4/19/2001
ポエトリー・カレンダー校正。西荻ハートランド
初めてスタッフ女性陣とまとまってお目にかかる。いつもお疲れさまです。なんたって、ボランティアだもの。ありがとです。
かなり脱力系な僕の原稿もOKが出て、既にデザインあがってた。ホッ。アカ字ちょっと多かった?
原稿の中身に関連して、小森さんと「花電車」ついて議論白熱(おおげさ)。
ダムタイプ『S/N』のラスト。ブブ嬢のオマンコから万国旗がするする伸びるっていう、感動的なシーンがある。これをおそらく本歌とした、ドラァグクイーン・マーガレット様の、アナルから万国旗ってパフォーマンスもあるんだけど、これがいわゆる「花電車」なのかどうか。うー、わからん。
博識な梅莟様にまで不躾にも電話で尋ねてみたけど「わかんなーい」とのこと。
ネットで検索したら、コンパニオン用語集ってのがヒットして、フームフム納得。
佐成ダンス@静岡コンクールのビデオが届いて、さらっと観る。やー、僕以外の三人カッチョイイじゃん。佐成&寅くんのユニゾンとかしびれっちゃう、などど深夜。
ちなみに、5月20日三次審査、6月2日静岡芸術劇場での上演も決まってます。わぉ。

4/18/2001
今月に入って2日目のゼニ稼ぎ。あー、勤労勤労。
夜、ティップネス中野へ。アノ人とアノ人がオトモダチで、また別のアノ人とアノ人がオトモダチで、って具合に見事なイモヅル図式。オカマの社交場(≠ハッテン場)であることを、しみじみ目の当たりしたわ。

4/17/2001
ポエトリー・カレンダーの原稿。合間にチャット・洗濯・イカの煮物・さすがにビールに手は出さず。
夕方なんとか仕上げて、カワグチタケシさん&小森岳史さんにメールする。遅くなってスンマヘン。
KARASワークショップ。呼吸で変わり続ける・続け続けるってどういうことだろ?動きそのものをただ変えればいいってもんじゃないし呼吸の質とか色とか音とか味とかかな。カラダの重さが変わるとか? 頭がちょっとガチガチ。左足首もちょっぴり不調。
帰り際、ワークショップ生の川島さんに「ますださん、最近元気ないんじゃないスか?」と言われ、やや狼狽。彼は週末からタイ・ラオスへ知人を尋ねて旅するそうな。あー、エクスカーション、あるいは骨休め、必要よね。

4/16/2001
本番やってたわけじゃないのに、打上げ翌日、確信犯的に廃人。ビール中毒者の閏日あるいは逃避日。ヤなことあったからじゃなく。クタクタ胃腸くん。
ポエトリー・カレンダー原稿の締切をズルズル延ばし。かなりヤバめ。ゴメンナサイ。
左利きサイトに投稿が載ってて、ちょっといい気分。

4/15/2001
フライングステージお手伝い。今日が最終日。
昨日より客足が早い。いい席に座れるよう少しづつ早めに来てくださってる様子。
マチネ開演後、下北を散歩。
ビレッジヴァンガード。例によって本と男子をブラウジング。それにしても土日の下北は渋谷センター街の出張所。イマドキな店の合間に、以前からある金物屋や雑貨屋、古本屋が頑として商いを続けていて、それはそれで「ガンバレ~」だ。
スターバックス経由で劇場へ戻る。客出し。
恒例になってる三枝嬢の炊出し。高菜ご飯&鶏手羽元と野菜の煮物。まさに同じオカマの飯を頬張るアタイら。美味合掌感謝。
ソワレ、千秋楽。ラストステージなので、予約上はそんなに混雑してなくても、飛び込みでお客さんがバシバシやってくる。それでも直前に集中しなかったせいで、それほどバタバタせず入場していただいた模様。
調光室から芝居を観せてもらう。照明のおにさん、音響の亜弓嬢、お邪魔しました!
初日の印象より、みんな一層ノビノビ演技している。あえて言葉をさがすと“豊か”って感じ。豊満じゃおデブだけど。
ヨシオのOL女装役の飛ばしまくりに、心の中で拍手喝采。今までのゴリゴリマッチョ男子役から、こう言っちゃなんだけど、解放されたかのような弾けよう。いいわ。
早瀬クンのすれた系もめちゃいい。悪魔チックな目線もね。
もちろん、他の役者たちも、いい。いとおしい。ちょっとだけ『ひまわり』で負けそう、とか思ったりもし。
その一方で、調光室から眺める舞台ってのがすごく久々で、頭の裏の裏でまたしても回顧モード。
17年くらい前の話。駅前劇場ができた年の12月に、流山児★事務所が『悪魔のいるクリスマス』を初演。僕は姉貴分の照明サン・ROMIさんと、ピンスポットで調光室にいた。その後も照明オペレーターで付いたり、若手公演のプランもやったり…。
そんな時間を、客席の闇の向こう、調光室の窓の向こうで、生き生きと演技するフライングステージの役者たちを眺めながら、遠くに思い返しもしてた。
ロビーに戻ると、動員ついに1000人突破の朗報を聞く。なにもしてないけど、嬉しい。拍手。
フライヤーデザインをしている、松浦くんのイラスト・ポストカードを買う。1枚おまけ。ありがと。
客出し。バラシばらし。あっちゅう間。
打上げ・白木屋。ビールビールビール。
同じ座敷で、ヘアサロンだかの歓迎会をやってて、茶髪な女子がズラリ。あからさまに「オカマよオカマ、きもちわるーい」な発言や視線。関根さんの「見せもんじゃねぇよ」発言、イカす。
ラストナンバーに僕が半ば思い込みで関根さんにレコメンドした、Stevie WonderのLove's in Need of Love Today(アルバム「Song in the Key of Life」1曲目)。Goege Michelがカバーしてるそうな。アルバム未収録で。挿入歌・作&歌のコタくん情報。かなり気になる。
後半は例によってスリープモード。とほほ。
来年2月ご一緒するウスイさんのクルマで、タックスノットへ流れる。関根さん、山縣くんの酒飲み三人娘で。スクエアダンスのコンベンションでタックさんは留守。シュンタタックスに。実は舞台関係者なカワゴエくんともども、『ラブソング』の話を。って、もうかなりヘロヘロでしたけど、アタシ。
ウスイさんに送ってもらって、落合まで生還。爆睡。

4/14/2001
フライングステージお手伝い。昼夜公演。あたふたアタフタいろんなこと。
出演者・スタッフの皆さんお疲れさま。いわいわ、長台詞中にあごがはずれてグイってもどす(本人談)。
お手伝いの皆さんお疲れさま。ゲイウォーカー営業担当ノンケくんとデレデレ。ちょっとだけ男に成長してるぴかぴか大学生クワくん。イラスト担当の松浦浩之さん&パートナーが二人でいる姿いい感じ。
ご来場の皆さんアリガトです。ドレッド断髪して軽快オレンジ髪になったさいとういんこさん。KARASワークショップで一緒の秋葉ちゃん。ロッキングオンに記事を書いてくれた砂川史子さんとはお初のご挨拶も。
休憩中、松屋牛丼で音響の亜弓嬢と合流。観に来てくれた絶対王様の笹木さん&劇団電話マークの女優さんにもバッタリ。スターバックスでスタンプもらい損ねる。差入のイチゴ美味。僕的に今年初物。
『ひまわり』楽しみにしてますの言葉いくつか戴く。じわーん。
缶ビール片手にまっすぐ帰る。久しぶりに銭湯へ。

4/13/2001
中井から大江戸線で大門へ。直通で意外と早い。モノレールへの乗換。JRからより歩くのが難。羽田空港へ向かう人達で混雑してる。週末だからね。例によって一駅だけ乗車。天王洲下車。
スフィアメックスでダンスパス2001。若手4カンパニーのオムニバス上演。
ザッシュ『ポリローグ』。
この振付してる金野邦明さんは、以前KARASのワークショップで一緒だったことがある。モニターの数字が上演終了までの残り時間をカウントダウンしてる。内向的な空気が漂うダンス。金野さんの踊りは決して下手じゃないのだが、なんだか好きになれない。つうかルックスが好きくない。
そのかわり山崎広太作品で見覚えのある、小見亨が超かっちょいい。例によってグネグネ系オフバランス踊り。その中にバレエのテクっぽい真っ直ぐなムーブメントがあったり。もう彼ばっかり視姦してたわ。
ピピン『アパートメント』。
この作品にLOOPの宮下美々ちゃんが出演しているので、今日は観に来た。
振付は、これまた山崎広太ダンスに一時よく出てた堀川昌義さん。男2女2で結構激しく動く。振りは例によってオフバランス系だったり、フロア系ばりばりだったり。
なーんだろ、すごい楽しいダンスだった。楽しげに踊ってるように観えた。「モロい半透明な壁の向こうの隣人を眺める。そして手を繋ぎ、会話する。柔和な刺激のダンス」ってテキストがパンフに載ってたけど、そんな温い感じが心地よかった。
残り2本の女性振付作品は、時間の都合もあり、たぶん観ても面白くなさそうなので、パス。楽屋で美々ちゃんに会って、帰る。
下北沢・駅前劇場へ。フライングステージのお手伝い。お客さんのHARUさんが声をかけてくださる。流山児時代から僕のことを知ってるそうで、ありがたや。
『オープニング・ナイト』で一緒だった若林さん&奥さん、音響の亜弓嬢、関根さん、いわいわ、郡司くんらと、にしんばで呑む。わいのわいので終電間際。
関根さんと新宿駅で中央線を待ってると、「ますださん、ですよね?」と声をかけられる。法政劇研時代に芝居をよく観に来てくれた佐藤哲也くんだ。ひぇー。10年以上のブランクでの再会。その当時と変わらずいい男。金曜の高尾行き終電車内でもみくちゃになりながら、どうにか名刺を渡す。ふぅ~。

4/12/2001
リーディングのフライヤを、カッティングして仕上げて、下北沢・駅前劇場へ。
劇団フライングステージ公演『ラブソング』初日。
ゲネプロ前の準備タイム。手の空いてる人が手伝ってくれたおかげで、フライヤの折込はあっという間に終了。ベリーベリーサンクス!
中抜けしてスターバックスへ。ポエトリー・カレンダーの原稿を読み返す。ウ~ムウム。通りを歩く夏に向かう装いの男子を目の端で追いつつ。
劇場に戻ると、客席づくりが始まっていて、ちょこっとお手伝い。ゲネプロ中はロビー待機。照明の調光卓がトラブって入れ換えたりであたふたしてた。それもどうにか収まって開場・客入れ・初日開演。
僕は稽古やゲネプロを観ずにいたので、初めて芝居を観させてもらうことになる。
台本を読んだときはジェットコースター感にエキサイトしたのだけど、舞台にのった芝居は、胸にじんわり染み込んでくる感がとてもステキだった。いわいわこと岩井くんが初の主人公役を淡々と演じていて、よい。ほかの役者陣もちょっとの間でそれぞれにキャラクターを生かして成長してた。拍手拍手&お疲れさま!
関根さん、森川くん、いわいわ、山縣くんたちと初日ビール。居酒屋宿場(だっけ?)。観に来てくれてた川崎桜嬢や加治木さんら絶対王様の関係者に合流させてもらう。
今回、僕は出演してなくて観たり受付手伝いなんだけど、あ~、やっぱ本番がはねた後のビールは美味い。つうか、このために芝居をやってるようなもんだわね。

4/11/2001
久々に仕事が入り、板橋の印刷会社へ。今月になって初仕事。働いてなーい。ちょいヤバ。
別フロアの猿系社員くんの、Tシャツ後ろ姿にジュルッ。
夜ティップ久しぶりに。混雑感ひしひし。
レーニングマシンの交換・廃棄と配置変更で、今までより狭いエリアにギュっと押し込まれてるのに気づく。その分ショートレッスンスペースが異様に広々してる。フロアの真ん中らへんに立つと、人口密度の差があからさま。うー。
銭湯。長身色黒競パン跡クッキリ男前くんがシャワーを浴びてる。前に一度、シャワーだけで帰ったのを目撃して???だった彼。今夜はその後サウナと水風呂を往復してた。
この人、ファッション誌で結構好きだった、モデルさんと顔がそっくりなんだよな。体型もそれっぽいし。少なくとも町場の銭湯じゃ明らかに目立つオトコよ。って、さりげなさを装ったジロジロ視線に、彼はすでに気付いてる様子&迷惑げ。

4/10/2001
4月西荻&5月京都でのリーディング、ポエトリー・ジャンキー・ジャムのフライヤを、フライングステージ向けにシコシコ作ってガタガタとプリント。途中ブラックのインクがなくなって、オレンジ、ブルーの色違いも登場。赤いそうめん状態。にしても、昨夜酔っ払う前に関根さんに情報を送れば、当日パンフに載せてもらうことになってたのだけど…。忙しいときにごめんなさい!
KARASワークショップ@亀戸。足の裏を緩めることを起点に、カラダを緩め、呼吸で伸び続けることを、執拗に。何げなく後ろを振り向いたら、LOOPダンスの佐藤ひでひろさんがいて、ビックリ。3年ぶりのワークショップ参加とか。そもそも彼とここで知り合ってLOOPに出るようになったのだ。なんだか嬉しい。
部屋に帰ると、流山児さんからの留守電メッセージ。7月の花園神社野外テント公演に出ろよ、みたいな。『書を捨てよ町に出よう・花札伝綺』って寺山作品のくっつけ方も相変わらずなR流。そういえばエキストラを50人だか100人だか集めてたな。ゲイとか女装とかって募集枠(笑)もあったような。うーん、でもちょっとキツそう。

4/9/2001
今週も校正派遣仕事はない模様。ヤバヤバ。朝ティップネス
午後、高円寺のフライグステージ事務所へ衣装を届ける。関根さんから『ラブソング』の台本をいただく。本当にお疲れさまでした。
スターバックス中野店へ寄る。店内で飲むのは初めて。2階にソファ席もあり。そこそこ使えそう。ポエトリー・カレンダーの原稿をフムフム読み返して修正。
燐光群の『ララミー・プロジェクト』を観に下北沢ザ・スズナリへ。アメリカ・ワイオミング州で起きたゲイの大学生マシュー・シェパード殺人事件を題材にした作品。上演中なので詳細はまたいつか。ただ、僕にとってはあまり好きになれない芝居だった。
本多劇場下のビレッジヴァンガードに寄る。活字が頭に入らないモードなので、早々に撤退。と思ったところ800円のタンクトップを発見。レディスサイズで小さめ。いい感じ。ふらふらレジへ持っていく。
小田急線各駅停車が新宿に着く頃、『ラブソング』の台本を読み終わる。エキサイティングなおもしろいホンだった。役者陣が舞台上でどう演じるのかが、すっごい楽しみ。

4/8/2001
ポエトリー・カレンダーの原稿書き。合間に食器洗い、散歩、昼飯、食料買い出し、掃除、ビール、夕飯、ビール、風呂、ビール、ビールビールビール、あー。

4/7/2001
グリング『イノセント』を東京芸術劇場小ホール1で観る。
絶対王様などに客演している(最近劇団員になったという風説もあり)川崎桜さんが出ている御縁で。
リストラで閉鎖された自動車工場の町を舞台に、ささやかに暮らす人々の人間模様。なんて書くと身も蓋もないか。そんなストーリーを、絶妙な会話とナチュラルでそれでいて嘘臭さのない演技で、みせてくれた。力の抜け加減+はかなさ加減込みで愛しい作品だったな。桜嬢のあんまし売れてないモデルだかタレント役も、脇できっちりいい芝居してたし。
にしても、ここの次回作が橋口監督映画『ハッシュ!』の舞台化ってのには、ややビックリ。
劇場ロビーで、もりぴー、笹木さんはじめ絶対王様関係の方々と、ちょこっとおしゃべり。
その後、ティップネス中野へ。
いくつかのトレーニングマシンが新しく&仰々しくなってる。使い方がようわからん。ウエイトの表示が前のと違ってようわからん。重さのかかり具合も前と変わってようわからん。なんだかトレーニングした気がせんわ。慣れるまでしばらくこうかいな。ププンプンプン。山縣クンとバッタリ。

4/6/2001
午前中は予定なし。
個室の宿舎でダラダラ過す。窓から見える景色は緑の山々茶畑とんび。買置したお握りとインスタント味噌汁で朝飯。モンカフェでコーヒー。読書。うとうと二度寝。風呂。あー、入浴剤を用意するんだった! また読書。またコーヒー。
1時からゲネプロ
いやぁ、カラダが起きてなーい。アタマが起きてなーい。薄い膜に包まれた感覚。いかーん。ラストの前後往復の振りでつまずいて軽く足首ひねるし。いかーん。それでもなんとか終了。
宿舎に戻るまでの道のり。斜面を上り竹林の切通しを抜け緩やかな下り坂茶畑を横目にアップダウンわりと急斜面の宿舎まで。がめちゃめちゃ遠い。遠く感じるほどの疲労感。って、本番前にいきなり疲れててどーすんの?
パークウェイ麓の、おそらく由緒ある観光地のレストラン、グリーンハウスで昼飯。脳味噌溶けだしそうな映画音楽が流れ続ける中。『エマニエル夫人』とかはやめてくれー。和風弁当おいしゅうございました。
5時。いよいよ、審査上演本番。客席には鈴木忠志はじめ5人の審査員ほかが座る。
前半、かなり緊張。歩数を間違って足の左右が狂ったり、スライディングがしょぼかったり。でも中盤から持ち直して、「審査員、偉そうに観てんじゃねぇーよ」くらい毒づける心意気で踊ったわ。
今回の審査で4団体に選出されれば、5月に最優秀を決める三次審査を経て、6月に静岡・春の芸術祭で公演の運び。さてさてどうなりますやら。
名産桜えびのかきあげうどんを、町場の立ち食いうどん屋にて。すまる亭ってチェーン店らしい。そこはどうみても元ガソリンスタンドだった建物で笑える。
帰路も高速ぶっとばし&渋滞ナシであっと言う間に東京に。はー、お疲れさまでした。

4/5/2001
静岡舞台芸術センター(SPAC)振付コンクール二次審査へ。佐成ダンス『MONUMENT』抜粋を踊りに行く。
二子玉川駅前待合せで、ワゴン車で移動。好天の青空のもと沿道のあちこちで桜が咲いてる。東名高速を寅くんがめちゃ飛ばしてくれたおかげで、相当早く静岡着。
大振り&新鮮ネタの回転寿司で昼御飯。蟹汁の滋養が胃壁に染み込む。
日本平パークウェイ途中の舞台芸術公園に到着。絵のように望む富士山。
まずは仕込み&照明づくりの2時間。
審査会場の楕円堂にて。磯崎新設計の楕円形をした小劇場。木材を多用した漆黒の劇場間は独特の重厚さ/重苦しさ。それにもまぁ、2度目だからかすぐ慣れた。
夕食は夫婦もん経営の「ごはん屋」へ。総勢7人で誰もいない店内に入った瞬間、その夫婦モンの顔がひきつってたわ。しっかり時間差攻撃で出てくる料理。味はまぁまぁ(小文字で)。
夜は1時間のテクリハ。
といっても、とりえず通しちゃえで、やってみる。わるくない。何カ所かキッカケを直したりして、今日のリハは終了。
今日明日は3団体が審査を受けている。僕らの前の、坂本公成カンパニーにかわゆい男子が2名いて、しっかり目線オーラを送り込んでおく。京都のカンパニーだから、みな関西弁で喋ってて、それがまたはんなり感でよろしおすの。
宿舎の一室でみんなしてビール。s

4/4/2001
オカマの日。佐成ダンス・リハ最終日。
まず通して、部分的に修正。ラスト、僕が舞台前面でゆっくり崩れ落ちる動きのチェックとか。文字通り楕円形の劇場・楕円堂の図面をもとに、立ち位置のシミュレーション。変形舞台なので、改めて打合せすると、え!そうだったの?的な箇所がいくつか。有意義。最後に通して終了。後は静岡でヨロシクです。
恒例のホームでビール後、阿佐ヶ谷へ。
ハニーズBに電話したらたまたま部屋に! ホウロウ鍋を受け取り行く。新年会でピクルス作りにの話題になったとき、僕んちにはホウロウ鍋がないからダメだわぁ~って言ったら、使わないのがあるから譲るわぁ~って話になってたのだ。くるりくるくるリサイクル。仕事で出張続きのハニーズB。お疲れです。
その後、ちょうど稽古帰りのフライングステージの皆様と一瞬合流。
もりぴー&いわいわと酒部活動。ぱっちもん養老にて。本番一週間前。あせらないでねぇ~。
このところの脳内オートリピート曲、スティービー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』。

4/3/2001
ひよこ豆ご飯。前の晩に炊飯器に投入しておけば手間いらずよ。初めて食べる可愛い&美味しいお豆さん。ガルバンゾって聞くと、豆だかパスタだかソースの一種だかわかんないから、ひよこ豆。マイ・プチ・ヒット。
初夏モードな陽気。山手通り沿いにポツンと咲く桜が、風に花びらを散らす。Tシャツからのぞく腕、裾をたくしあげるパンツのふくらはぎ足首。ひぃ夏がまた来てしまう…。。
佐成ダンス・リハ。先月の本番で微妙にごまかしてたり、振りがへなへなだった箇所が、あちこち直される。きゃー。二度通してグッタリ。
白山眼鏡店へ新メガネを受取りに。フレームが小さいから、慣れるまで視野に少々違和感あり。掛けはずしは必ず両手でお願いします、とスタッフに二度も。あー、旧太セルフレームならブン投げてもヘーキなのに。
KARASワークショップ再開初日。時間的には間に合うものの、静岡もあるので今日はパス。
渋谷駅ホームで立ち呑み。以後、ビール活動。

4/2/2001
ポエトリー・カレンダーの原稿書き。資料をゴソゴソやってみたり、ザラっと箇条書きしてみたり。どーもまとまらない。
合間に洗濯物の片付け。布団干し。もう着そうもないTシャツをばかすか捨てる。以前のバイト先でもらった、海外のショップ・レストランのノベルティTシャツなどもごっそりゴミ袋直行。ふー、すっきり。原稿は進まず。
夜、佐成ダンス・リハーサル。佐成くんの背中もなんとか回復して、みっちりリハ。とりあえずの振り変更は済んだ感じかな。新振り大量入荷の寅くんガンバレ。
渋谷駅ホームでロング缶1本分立ち呑み。

4/1/2001
ポカポカ陽気お花見日和。佐成ダンス@静岡のリハーサル。今日から4日間は渋谷ギャラリー・ルデコ。
昨夜、背中を傷めてしまったという佐成くんは、ちょっと痛々しい。今日は踊らずに指示出し。
寅くんは相変わらずカワユイ×2。静岡でいちご狩りに行こうなどと言ってるし。
衣装担当の今井さんが、黒のロンT風を新たに作ってきてくれる。大きめなので採寸し直し。さらにぴっちりに縫い直すそうな。
静岡バージョンへの振り変更を一通りあたる。結構ありこち変わることになる。で、音楽に合わせて頭から通したら、後半、音が余ってどーしましょな時間も発生。明日以降要調整ね。今年の楕円堂での審査上演は、二度目ということもあり気軽に踊れそう。同じ振りを別空間でやるってのも楽しみだし。