ますだいっこうのあと@ベルリン

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フィリップ・ケーヌ『La melancolie des dragons』[ベルリン2015]

雲由来のだんだら朝焼け。粛々机上課題。図書館休みな日曜において活字追う適地は他になしとS5S42U6U6U6と無駄乗りしヤコブの映画プロジェクト文など。
フィリップ・ケーヌPhilippe Quesne『La melancolie des dragons』@HAU1。スレスレの淡々展開が素晴らしくむず痒くって笑いこらえきれずだった80分。雪に覆われた森にロッカーたちが乗る車が停まっている。そこへオバチャンが自転車でやって来る。どうやらエンコして立ち往生してるようだ。彼女はボンネットを開いてあれこれ部品を取り出す。故障原因らしき部品はしかし電話して聞くに入手まで7日間かかるという。てな状況で、ロッカー7人がオバチャン・イザベルに、彼らのショーのしかけをダラダラ説明し実演するという図式。スモークマシン・シャボン玉マシン・扇風機・プロジェクター・大型空気マットオブジェ・人工雪マシンなどなど、披露する側は「すごいっしょ?」感ありつつもギリギリなローな雰囲気で、それを見せられる=客と同じ立場なオバチャンの「わーすごい!」的台詞が何よりいっちいち天然の低温っぷりで、ああ何ともな絶妙な境地。舞台芸術の“感動”やらそれを支える技術の戯画化でもあるんだろうな。ロン毛ヅラのわざとらしさもしょうもなく可笑しく、扇風機で吹き上げられる図もアトラクションと言い張る等、そのヅラが宙づりで並ぶ図は以前観た、発表時間軸的にはこの作品より後の、いろんな人が訪れての在宅チープショー作品にも共通してたかも。隣席ちょい太め男性のムラつく体臭とともに、脳味噌揉み揉みな笑いで楽しめた。
〈伸縮式リードで連れられてる大柄の茶色いワンちゃん。前足でリードを押さえてピンと張っては離し、シュルシュル巻き込まれてくリードに飛び跳ねてジャレる、に熱中。飼い主男子含めwラブリーすぐる図。そいえば今夜観たフィリップ・ケーヌの作品にも白茶のワンちゃんが大人しく登場してたわん〉

musik heute:
Scorpions - Still Loving You←唯一の音楽ライブ的なのはこの曲のアコギとリコーダーによる演奏というw