ますだいっこうのあと@ベルリン

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MyFest/『ピナ・バウシュ・オマージュ』

ikkomasuda2010-05-01

ヘリコプター音、サイレン音の午前。いわゆるメーデー祝日。ネオナチがデモを計画し、それを阻止するブロッキング行動あり。WGの何人かは参加したそうだ。トビのイタリアンな彼女アニータがパスタを作ってくれた。トマト味のシンプルなうまさ。二人してキッチンテーブル。
MyFestへ。行く前チェックしたサイトの、たぶん「ファシズムナショナリズムに対抗するビアン・ゲイ・ノンケ・トランスセクシャル、左翼の共闘」みたいなキャッチフレーズにはちとアガった。とはいえ実態は街のお祭り。クロイツベルクのメインストリートは人混みで埋まり、屋台が至る所に、野外ステージもたくさん出ている。その一つにWGトビくんがベースを弾く、トルコ人とのバンドが出演。ちょっと懐かしい直球骨太なロックだった。その後ふらふら見歩くが、一番の不思議目撃は、トルコ民族音楽に合わせ、小指で手をつなぎ合い同心円状になった人々の、無限循環輪踊り。
アントニー・リッツィー『An Attempt To Fail At Groundbreaking Theatre With Pina Arcade Smith - Homage an Pina Bausch』@Tazfabrik。長谷川寧さん、ドーキー・パーク休演日のMikiさんこと庄治美紀さんとご一緒。
サブタイトルにある“ピナ・バウシュへのオマージュ”はどこか納得なものの、英語でしゃべくりまくる中に仕込まれた地雷・毒はそう一筋縄ではいかない模様。リッツィー姐さんはしょっぱなハイヒール+タイツ+登山用ヘッドライト、後半ピナともう一人の女性を同時に演じるくだりで左右別人なヨゴレ女装、最後は「Legalize Gay」ブリーフ一丁の体毛大公開、とスタイルだけでもかなり飛ばしてくれました。もう一人の出演者、スラリとした黒のパンツジャケットで、典型的なドイツ人ダンサーがカッチリいたからこその、おふざけお下劣全開の模様。ゲイネタも数々ちりばめられていたことでショ。ってダンスはダンスで、その女性ダンサーも毅然として非常にかっこよかったし、姐さん自身も、キメめるところはキメてくれて、流麗ちょいと叙情的で流石。
あと、スライドショー的な映像、ラジカセも使う音響は二人が交替で操作、3パターン限定の舞台照明や、にぎやかしシーンのミラーボール、色換え、赤色パトランプの上下←長谷川さんが担当、など観客に強引に押し付けちゃう巻き込み系演出もかなりの確信犯度。着替えシーンでのバスタオル隠し役で最前列だったので僕も駆り出されちゃいました。
なーんか濃ゆい熱い思い込み成分配合なモノをいただいた満足感。例によって長谷川さんの縁で、トニーに挨拶させてもらう。
WGに戻ると、深夜クレープパーティーみたいなことに。コンサートお疲れさん会みたいな? アニータ作だったから今日は二食もお世話になってしまった。
(作品の部分部分のようですが未確認。ひとまず貼っつけておきます)




http://http://www.youtube.com/watch?v=9-i5O3QVcws