ますだいっこうのあと@ベルリン

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ボロス・コレクション/『Kasimir und Karoline』

ikkomasuda2010-05-08

ベルリナー・アンサンブル前で反戦?平和?デモ目撃。トラックの隊列が貼りボテかなんかのミサイルを先頭に、兵隊、軍楽隊などに扮した人たちを乗せる。劇場のテラスに赤旗掲げて、ブレヒト肖像画の前で、スピーチする図は、ちと演出しすぎかもだけど、こゆのだってそもそもありだったんだよな的に思う。
ボロス・コレクション。第二次大戦中の防空施設跡に展示される現代美術のコレクション。ここでもオラファー・エリアソンが何点もあり、宙吊り扇風機や水中渦発生透明タンクに興味津々。ゲイアクティビズムの文字を入れた牛乳パック、関連ドキュメント?インスタレーションのHenrik Olesenや、上下運動する腕のあるぶっちゃけ男性のオナニー用イスだの、中米だかの風俗営業で「マスターベーションするために●ドル払った人々」とかいうテキストと露な股間をいくつも集めた写真だの、そーゆー作品もしっかり並んでるあたりに内心拍手&ニンヤリ。ツアー限定なのでもうちょっとじっくり観られたらねえ。それにしても手荒なコンクリ打ちっぱなしの小部屋それぞれに、奇妙なアートが置かれてる様はそれこそ“現代美術地獄”なノリで、しつこいけど空間惚れもしつつ2時間近くに及んだ観賞に満腹。
フェアトレードの日でフィルターコーヒー無料だったスターバックス。WGに戻ってがっつり昼寝。またカフェ淫でドイツ語テキスト。Walther Königでアートブック立ち読み三昧。
シャウシュピール・ケルンKasimir und Karoline』@ハウス・デア・ベルリナー・フェストシュピールテアタートレッフェン2010(tt10)僕的初日。劇場手前の建物が、特設らしきバーコーナーで、板敷き&砂利敷きなど手作り感と演劇祭の華やかさがほどよくミックスされた雰囲気。お初の劇場はもっと大きめかと心配だったが意外とみしっとコンパクト。
この作品は、サイトの予告編でみたベルト・ノイマンの、グリーンのネオン管がだぁーっと並ぶ舞台美術を実際に視たい!が第一目的。その意味では一斉点灯した瞬間に客席まで照射された感覚は、光りモノアート好きもあって、幸福度かなり大。お話は男女関係の“もつれ”的展開。カシミール役の大柄男優がいい味。淡々としているとまではいかないけれど、すでに一度“終わって”いる空気がどこかにある。扮装・変装と書くしかないような格好のバンドが舞台上で出す、キメどころの音楽だけでなく、シーンの通奏低音的な音も関係してるだろう。そのグリーンのネオン管の光のせいもあると思う。てなわけでなんというか作品全体のその絶妙な温度設定は、今まで視たことないもので、実際の内容はさておき勝手に堪能しちゃいました。ちなみに英語字幕はありですが、舞台天井くらいの位置で離れすぎ。
Sophiensaeleでのtt10パーティをちょい社会見学。WGでほろ酔いワインなマチルダ・トビとちょい深夜お喋り。