ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

『ユーリンタウン』

東中野図書館。三ノ輪湯。体育会系濃いめ顔健康優良児男子が湯船の縁に腰かけて肉づき豊かな太腿をマッサージマッサージ。若干タンクトップ焼け跡ありの瑞々しーき浅黒肌。まんまゲイビに登場してイケナイことされちゃいそうなノンケっぺえ彼。初見。
流山児★事務所『ユーリンタウン』@座・高円寺1を観る。
舞台監督・廣瀬次郎さん、振付・北村真実さんとバッタリお久しぶりですトーク。イトートヨヨ設計区営新劇場はテント小屋的フォルムで、はぁまぁおキレイですね。予算が続くことを祈るのみだわ。
「『流山児さん、ブロードウエイ・ミュージカルの演出したことあるんですか?』。『んなもんねぇーよ!』」(当日パンフ・流山児祥『ごあいさつ』より)と、正しくアングラの血と骨で言い切った作品。やあもう個人的に超楽しませてもらいました。
「『歌って踊って恋をしての音楽劇』」(同)はこれまでも、それこそ僕が初めて出た『虎★ハリマオ』もそれ以前の芝居もそうだったんだけど、ブロードウエイ・ミュージカルの、なんていうのフォーマットっていうの?音楽形式っていうの?がまずありーのな上で、オーディションで参加の新鮮なヒロイン&ヒーローと、塩野谷正幸さん伊藤弘子はじめとする流山児の濃い役者たちが、一丸となって“ゴッタ煮化してるってのが、いちいちおかしくてすてきすてきで拍手拍手なのでした。元作品自体もたぶん、勝手な想像ね、いわゆるメインストリームのブロードウエイ作品をどこか逆手にとった風味にも感じられて、それをさらに「腐ってもアングラ」、が失礼なら「雀百までアングラ忘れず」、な人々がやっちゃってくれちゃうわけで、痛快。一幕にありがちな、「パパはステキ〜」的能天気系ナンバーに正しく力業でハマっていってる塩野谷さんにはほとんど感涙よ。「世界同時ションベン革命」やら流山児さんの好きな政治おちょくりネタもしっかりちりばめてあるし。あー、お腹いっぱい !(笑)。
でね、でなーんと言ってもヒーロー役の遠山悠介クンがもう超絶好みでして。落としどころはそこなわけなんですけどね。スッキリ顔の細身くんで、首筋の血管とかグリグリさせて台詞言う、歌う、歌は今後に期待ネなんですけど、姿の清々しさにババアはすっかり(以下自粛)。ちなみにゲイネタ、ってほどじゃないか、もあるっちゃあるけど、これは、ウーンまあねえ(笑)。
とまああの、ここまで書いてきてなんだけど、突っ込みどころはそれなりにあるんで、あくまで個人的に楽しめましたってことで、いつにもましての殴り書き、読み捨ててくだされ。いずれにせよ、流山児さんの無謀っぷりに、脳内スタンディングオベーション、。
22時退館なお役所的発想は相変わらずな、箱モノ臭さは拭いきれず、あたふたな楽屋へはうかがわずじまい。制作・米山恭子さん、岡島哲也さんとロビーで話して、さくっとお暇する。
コーヒーとコンビニ金鍔で夜更かし。