ますだいっこうのあと@ベルリン

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ベルリン旅行3日目

寒みぃ、てかやや油断系ね。五叉路Rosenthaler Platz・Baeckerei Backfeeで朝パン。

ハンブルク駅現代美術館 Hamburger Bahnhof Museum fuer Gegenwartへ徒歩トコトコ。『ヴォルフガング・ティルマンス Wolfgang Tillmans - Lighter』筆頭に、『Sichtbarwerden』(現代写真)『Anna & Bernhard Blume』(素敵に悪ふざけするオッサンオバサン写真)『Hanne Darboven』(方眼紙アート?)『Reset』(常設系)と8ユーロ充分元取れるラインナップ。

ティルマンスをまとめて観たのは初めてで、今までのキワモノ的イメージから一歩も二歩もぐっと迫るものがあった。墨流しを写し取ったみたいなモニョモニョ系大判出力紙貼り的な作品のマットな色合いとかゆっくり踊り出したくなる。ゲイがらみへの視線も何と言うか微妙にこっち寄りで「うんうん」な気持ち一方的に。おびただしいコラージュが仮設テーブルに並ぶインスタレーション『Truth Study Center』は、ヴォナロヴィッチ展の記事切り抜きが作品写真と一緒にあったり、ポストカードで知っていた、ティーンエージャーと思しき男子同士が顔を紅潮させてキスする『the Cock(kiss)』プリントもあったりで、濃密に《読めた》もしくは《舐めた》。

ってネットで調べたら東京でもワコー・ワークス・オブ・アートで開催してますね。

このティルマンスから現代写真のあった展示室は今回僕的初めてで、元ホームを転用したかでひたすら細長く天井は例によって高い。だけど以前からある建物と違って床とかは最小限しか補修してない様子で他は白というやや素っ気ない倉庫風。そこに余裕を持って作品が並んでいるのは空間そのものも《作品》みたい。地下もあってね、これが一転やや圧迫感系だけど上階との対比でいい集中できる雰囲気がまたよしなのさ。そこに、ガスタンク、石炭貯蔵所なんかの工場廃墟系作品が組で展示されていて、かなりたまらん状況でしたわん。

常設系は二度目でも石鹸筆頭にボイス作品の存在感にはノックアウト。マシュー・バーニーが思いがけずあって『クレマスター1』マスゲームな後半を休憩がてら鑑賞。

中央駅Asia Gourmetでご飯&野菜“もちょっと小さめに切って火を通しよ”炒めかっこむ。和食・寿司コーナーの文字入り湯呑みに取っ手がついてるのに脳内突っ込み。

国会議事堂→ブランデンブルク門ポツダム広場。もしかしてで行ってみたソニーセンターにしっかりソニー・スタイル・ショップあり。“PRO”じゃないメモリースティックもちやわんと売られていた17ユーロンン。ああこれで枚数無制限。といいつつ今日買わないところが貧乏クサ。

Stresemannstr.をクロイツベルグに向かうと、レンガ造り建物のファサードだけ残っていて、サインを見ると元駅跡らしくここから収容所行き列車が発着、いや発車ですね、した云々と。

チケッティング経由、通りがかって気になったCafe Zuccheroにブラリ。やったら笑顔の太め兄ちゃんがコーヒーを。

コンスタンツァ・マクラス Constanza Macras振付『ヘル・オン・アース Hell On Earth』@HAU1を観る。満席で2階席下手袖際で身を乗り出し終始左に首をねじって。

移民系とかが多い?Neukoelln地区のティーンエイジャー、それ手前オコチャマもご出演、が“ドーキーパーク”ばりに?悪ふざけする作品。冒頭から、コリア系上半身裸腰パン男子台詞や、アフリカ系超スジスジ筋男子意味なく、ほんと意味ねぇよ、本水で浴びるシャワーシーンに生唾ゴッ(以下自粛)。斜に構えれば“地域の子供たちに振り付けしたのね”的でもあり、もう少し整理しませんか的でもあったけれど、なんだかもう客席の友達・兄弟姉妹だろうかね、そのダイレクトな反応の興奮というか熱気とかがおっかしくてねー。敏捷に動ける子はやっぱりヒップホップ系だね。喋りがかなりあってその意味とかわかったらば、“ティーンエイジャーの現在”みたいなものが身体性だけからじゃなくて受け取れる舞台だったのかしれない、あ僕個人としてね。

戻って部屋主さんたちとちょっとおしゃべり。去年僕が旅した頃てのは“バカ陽気”だったみたいで、やっぱりそっかーそっかー。