ますだいっこうのあと@ベルリン

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『いのちの食べかた』

港区R社出張校正。B誌原稿書き@スターバックス新橋。渋谷啓文堂書店。

いのちの食べかた』@渋谷シアター・イメージフォーラムを観る。ハルくんと一緒。

かなりお気に入りの映画でした。音楽なしナレーションなしで淡々と映し出されるヨーロッパの食・生産現場。原題である“Out Daily Bread”がどうやって“いのちをいただきます”して作られているかを透き通った視線で捉える。効率第一で設計された現場は単純にデザインとして真っすぐでヨーロッパなカラーリングもあり、それをまた狙い構図で撮ってるのがね、憎いね。ヨーロッパでのSMの伝統だとか、ユダヤ人収容所だとか、広がっていろんなことも受け手それぞれで考えられるんじゃないかな。そういった意味では“泣きたい”“懐かしがりたい”劇映画とは真逆で、例えればコンテンポラリーアートな視線で、だから楽しめた、かな。

「食の現場で働く人たちの姿が、(中略)『いつもの感じ』なのがすごい。」(内澤旬子・宣伝チラシより)、そうそう、彼女ら彼らが社食でボソボソ系サンドイッチ食べてるシーンのDailyな空気とかもね。「機械音はエリック・サティのように聞こえてくるから不思議だ。」(信國太志・同)、あたりには賛成票。

ザリガニ・カフェに寄る。スマイルプレート=ガパオは甘口。