ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2003年4月の日記

■4月30日(水) ひと駅暮らし
ロンドンにいる間の日記をたらたら書く。アップはもうちと待ってくだされ。サイバーショットで撮った写真も整理してみたり。夕方ティップネス中野へ。筋トレとハリウッドヨガ・プラス。1週間のブランクありだもんで恐る恐るだったがとりあえずはダイジョブ。しばらく仕事はなさそうなので、せいぜい体動かしましょう。
シネマ下北沢「最も危険な刑事(デカ)まつり」の撮影→打上げ中だった本田唯一さんと駅前で合流、和民にて飲酒活動。ロンドンやらの海外旅行のこと、今日撮ってた映画のことなんかを喋る。後半記憶曖昧模糊。

■4月29日(火) 成田→新宿区四畳半
成田到着から日付修正します(笑)。
で、係官一同マスクしている入国審査よりも、気がかりは税関検査。このところいつも開けられるし、持ち帰ったゲイ・フリーペーパーにはモロ出し広告もあることに、森川くんに言われて気付く。心なしか緊張。んが、若い係官は質問だけで通してくれた。ほっ。
スカイライナーを待つホームに充満する、帰ってきちゃったドンヨリ感。僕らも同じくそう。まぁ、それは海外旅行の常だ。「帰ってくるとわかってても、それでも旅に出かけるの?」ってことだよね。日暮里駅で森川くんとは別れ。同行感謝です。山手線・東西線で夕暮れの新宿区四畳半に帰着。

■4月28日(月) ロンドン→東京
しっかり寝てほいでもって荷造り。パンフやフリーペーパーの類が増えても、きっちりデイパに収める。
ナオヤが紅茶をいれてくれる。彼らはほんとうによく呑んでいる。キッチンでまたちょっと話し込んで、お別れ。ほんとうにありがとう!>ナオヤ&マイケル。
リバプール・ストリート駅前のパブ、White Hartに寄る。パブ初突入。スーツ姿のビジネスマンがほんまに昼間っから呑んでるわ。ギネスを半パウンド呑む。クリーミー&あっさり味。きっと日本で知っている味がマガイモノなのだろうけど、それとは違う呑み口。やや拍子抜け。
フィッシュ&チップスにもトライ。てかね、街を歩き回るとその手の屋台がほうぼうにあると思ってたのに、あるのはスターバックスみたいなカフェばかりなんだもん。でっかいタラ1匹を衣をつけて揚たのがドカン。それとチップスとはいえ拍子木切りしたジャガイモのフライがわんさと皿に。視覚的にはオイリーで戦々恐々。食べるとアツアツ揚げたてで案外おいしい。もっとも僕らには二人でシェアしてちょうどいい分量。
またヒースロー・エクスプレスで空港へ。今度はアリタリア航空なのでターミナル2。駅から地下道をずいぶん歩く。イミグレはとってもそっけない。免税店がものすごく充実して二人ともややはしゃぐ。パブもあってそこでまた別のビールに挑戦。今度は1パイント。うーん、銘柄失念したけど、これもまたあっさり味。おいしいはおいしいんだけどね。

アリタリア航空AZ239便でミラノへ。時差を考えたら実質1時間半のフライト。機内食なんてないよね、と話していたら、シートベルトサインが消えないうちに(ずっとつきっぱなし)、ベーグル&ハム・チーズをメインに、パン、ブラウニーのデザートが配られる。炭水化物だらけ。ブラウニー美味ながら巨大。これが標準的な分量なの? 慌ただしく食べて呑んでミラノ・マルペンサ国際空港到着。
一瞬だけのイタリア。シニョーレとかシニョリーターとかウノとかプレゴとか言うとる。乗り換え待ちの間、森川くんはジェラートに、僕はピザ・マルガリータに挑戦。空港の味っぽいだが、そこそこ美味。
アリタリア航空AZ7786便に搭乗。実態は日本航空とのコードシェア便。つまり機材・サービスはまんま天下のJAL。ほひょー! おまけに行きと違って空いてて楽勝! 機内食だって、鳥そぼろ丼にひじきの煮物だもん。パンなんてついてないもん。でも、その丼ったらベ〜タベタしてたわ。森川くん落胆。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』今度は字幕付きで観る。ストーリー上の謎いくつか解ける。改めて音声付きだと、オールディーズな挿入歌があざといほどイイ感じ。サントラひとまず試聴しなきゃ。リラックスした旅で定刻より1時間早く成田に到着。

■4月27日(日) サーチ・ギャラリー
今日は特に観たい舞台もないし(てか、チケット取れなかったし)、観光客だらけのミュージカルもパスな気分。遅くまでベッドにいる。
マイケルがイングリッシュ・ブレックファストを作ってくれる。といってもお昼過ぎにね。目玉焼き、ソーセージ、ベーコン、トマト、スライスしたマッシュルームをバターで煮たものが、大きな平皿にズラリと並ぶ。それとトーストにオレンジジュース。お腹いっぱい堪能。
サーチ・ギャラリーを見学。
特集展が始まったばかりで、ダミアン・ハーストDamien Hirst作品がずらずら。輪切りの牛やら、スライスされた豚やらがオイルタンク漬けに。ドナドナよ。それ以外もインスタレーション中心にわりと過激な作品が。旧ロンドン市庁舎を展示スペースに転用していて、建物のクラシカルさとそんなアートとの対比もおもしろい。
中でもリチャード・ウィルソンRichard Wilson「20:50」が一番刺激的だった。展示室一面に腰高の油槽があって、重油が張られている。中央に油の中に突き出た通路があって、一人一人順番に見学する。油面には部屋の上半分が映る。ピーンとした緊張感が支配する不思議な空間。こういうところに立つと踊ってみたくなる。

晴間ものぞくいい天気。もう夕方近くてもまだまだ日は高い。テムズ川沿いに歩いて、テート・ブリテンへ。閉館時間間近。
「Days Like These」と題されたイギリスの現代アート展をまずみる。日本を含む世界各地の老人を映したビデオ作品が印象的。ほかにターナーの展示も駆け足で。仄かな色合いがステキだった。
「日曜は6時には店が閉まる」なんてマイケルに聞いていたので、どんなかと思いきや、少なくともレスター・スクエア周辺の飲食店はほぼ変わらずで拍子抜け。パブも営業しているし。
トッテナムコート・ロードからバスで部屋に戻る。あー、にしてもロンドンの公共交通機関はすんごくわかりやすくて、ノープロブレム。バス停に地名までちゃんと表示されているの。そういうの日本だけかと思ってたわ。
夜は夜でマイケルがビーフシチューをご馳走してくれた。付け合わせはブロッコリー、ジャガイモ、それからスライスしたニンジンとカブ?を和えたの。しっかりした味つけが手料理感高くて美味。
パリ帰りの森川くんから携帯に電話。ウォータールー駅から違う番号のバスに乗り、現在地不明のまま近くを徘徊しているとのこと。どうにかするから、というのでいったんは切ったものの、ムリな気がして再度電話。ナオヤにナビしてもらって方向修正。無事の帰還。パリの男子はいかがでしたかしら? 早くもラストナイトだ。あー、本当にあっという間。ロンドンのゲイパレードなんかを話題にするうちに、また夏にでも来たくなる。

■4月26日(土) 『シカゴ』/サーカス系パフォーマンス 
3時間寝てパリへ旅立つ森川くんを見送りに、ウォータールー駅へ同行。ユーロスターのホームまで行けるかもという淡い期待は見事打ち砕かれ、改札口にてお別れ。イミグレもあるしね。行ってらっしゃい!
早朝の肌寒いなか、ビッグベン、ウエストミンスター寺院、セント・ジェームズ・パーク、バッキンガム宮殿、グリーン・パークと徘徊。これでもう名所巡りはお腹いっぱい。公園にはリスもいたりする。
10時のTKTSオープンを待つ。1時間前に今日発売のチケットがボードの掲示された。今日狙ってた『シカゴ』はなし。昨日までは連日あったけどさすがに土曜だもんなー。森川くんももう一度観たいと言ってたし、ダメだとなると意地でも何とかしたくなる。結局劇場のボックスオフィスで定価にてチケッティング。£80。2階のいい席がゲットできた。
せめてバックステージツアーだけでもと、『マイ・フェア・レディ』上演中のデュルリー・レーン劇場へ。ちょうど出発するタイミング。例によって説明が英語でおぼろげにしか理解できず。さらに客席や地下の奈落にしか連れていってくれない。実際の舞台や衣装などは一切見学できなかった。ちょっとダマされた気分。すぐ近くにある劇場博物館もサラリと見学。展示内容はタダなら許すって感じかしら。
オールド・コンプトン・ストリート再度徘徊。ポルノショップ覗く。ま、それなりの品揃え。地下のビデオ売り場にはその奥がちゃんとありました。中華屋で£4.95のバフェ。とりあえず米メシを食べたわって感じ。お味はね…。チャリング・クロス通り沿いの書店街にあるボーダーズで立ち読み。ゲイマガジンと料理本に熱中。

『シカゴ』@アデルフィ劇場を観る。
露出度高い男優にまず例によってドキドキ。腕や腹筋に踊るしなやかさに。女優も「小股の切れ上がった」っと表現するのかしら? そんなでステキ。ボブ・フォッシーの妙にグネグネした振りもそれはそれで好き。オーケストラというかバンドというかが舞台上にいたり、出番のない俳優たちが舞台横のイスに座って待機してたり、芝居の構造そのものが劇中劇っぽかったりで、ブレヒト劇な印象も勝手に抱く。あるいは『ハッピー・エンド』(笑)。豪華じゃないんだけど「ミュージカルを観ました」って気分になった。映画もひとまず要チェキ気分。
トッテナムコート・ロード北上する。気が付くと電気屋街、さらには家具屋街。ドリルホール劇場『スロートThroat』のチケッティングに挑戦。明日の回はソールドアウト。1か月間土日のみ上演で、明日が楽日だからね。裸男系もあるらしかったのに無念。

Collectif AOC『La Syncope du 7』@バービカン・シアターを観る。
フランス/ベルギーのサーカス系パフォーマンス。空中ブランコ、トランポリン、ジャグリングなどサーカス技駆使で驚きのシーンを次々と見せる。ところどころコンテンポラリーな振りも入ってはいるが、基本的にはハイパーなサーカス芸を「ただお見せします」ってノリ。とてもすごいんだけど、途中から単なる芸の並列にしか視えなくてしまった。
今夜だけはWベッドを独り占めよん。おほほ。だけどちょっと淋しいわん(笑)。

■4月25日(金) テート・ブリテン/グローブ座/マイケル・クラーク
今日は森川くんとはバスで別れて終日別行動。僕はテート・モダンをまず見学。
地下鉄ブラックファイヤー駅から、人道橋ミレニアム・ブリッジでテムズ川を渡ってたどり着く。巨大な元・発電所の建物。結構な人出。
ヌード/行為/身体、歴史/社会/記憶てな具合でテーマ別に近現代のアートを展示。絵画はもちろん写真、立体、映像なんでもござれで楽しめた。発電タービンが設置されていた巨大空間を活かしたギャラリーが展示替え中だったのは残念。来月はここでDV8フィジカル・シアターが公演するそうな。超観たい。

お隣にあるグローブ座へ。シェークスピア時代そのままに復元された劇場。夏場には芝居が上演されるけど、今はまだオフシーズン。ガイドツアーに参加して劇場内へ。
クギを使わない木造建築に静岡の楕円堂を連想してしまう。舞台はわりと派手な装飾でこれもちょっとアジアっぽく感じてしまった。ある意味下品さもどこかに秘めている気もした。ま、シェークスピア劇ってそもそもそういうもんだしね。
出たところにあったスターバックスで一休み。日本でいうショート・サイズってないのね。どうしようか迷ったすえ、ICA(インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アート)へ向かう。
Beck's Futures:between reality and fiction」展開催中。やや小振りな展示スペースで、館内のノリもカジュアル。映像、写真などによる複数アーティストの作品が観られた。まーまーだったかな。カフェあたりのアートスクールな雰囲気(勝手な思い込み)にはひかれるものがあった。

オンリーコネクトと題されたクロスメディア的なシリーズの、マイケル・クラークMichael Clark『Would,Should,Can,Did.』@バービカン・ホールを観る。
メインは男2女2のダンサー。つなぎつなぎでマイケル自身もおちょくり系で登板する。バレエテク駆使の踊りはそれはそれで素晴らしいけど、目新しいものはなかった。ベースギターをバックに踊るシークエンスや、電球オブジェとのダンス、映像の使い勝手だとかに、テッシーを連想してしまった。全体に漂う「遊び」加減にも。
部屋に戻るとナオヤひとり。しばらくして『フェーム』を観た森川くん帰着。マイケルは職場の送別会から、ノンケ上司を連れて戻ってきた。ひとしきり呑む。上司が帰った後もカミグアウト談義やらで遅くまで熱く盛り上がった。

■4月24日(木) 『ストンプ』『タブー』
ナオヤにバスの乗り方指南を受け、二人で終点トッテナムコート・ロードまで乗車。まずはレスター・スクエアにあるTKTSを目指す。ウエスト・エンドの舞台の当日半額チケットを販売するブースだ。それぞれお目当てをゲット。ユーロスターのチケットを受け取りに行く森川くんに同行して、ソーホー、チャイナタウンあたりを徘徊。午前中の歌舞伎町飲屋街って風情。携帯でいわいわとちょこっと話す。やたらと多いチェーン系のカフェで一休みして、それぞれ別行動に。
僕はバービカン・センターへ。ボックス・オフィスで明日のマイケル・クラークのチケットを取る。BAの機内誌に情報が載っていて、おお!と思ったダンスだ。最後の1枚をゲット成功。時折小雨振る中、セント・ポール寺院、ストランド、コヴェント・ガーデンを徘徊。

『ストンプ Stomp』@ヴォードヴィル劇場を観る。
来日公演もあったし旬は終わっているが未見なのと、思いがけず木曜マチネがあったので手始めに。なんと最前列。デッキブラシのゴミほこり、シンク・パフォーマンスの水、思いっきり浴びる。汗水かいて体を使ったパフォーマンスに拍手。日常生活に転がる音に改めて耳をそばだててみたくなる気分。家族連れツーリストが主流の客席は湧いていたが、もうちとクールな演出もありかも。
ナショナル・ポートレート・ギャラリーを観る。
昔のお偉いさんの古臭い絵が並んでるのかと思いきや、現代の人も多くて、案外と楽しめた。ベッカムの写真作品や、アダム・クーパーの油絵作品も。作曲家ブリテンが、「生涯のパートナー」と二人で描かれた肖像画には、ゆるやかな幸福感が漂っていた。
引き続きソーホー、ピカデリー・サーカス徘徊。にしてもここらはホント観光客だらけ。ゲイ・ストリート、オールド・コンプトン・ストリートにも行ってみる。わりやすーい男たちばかり。チェーン系カフェをオカマが乗っ取ってるのもステキ。人気クラブG-A-Yのエントランスにて、BOYZ、QX、thepinkpaper、MANとゲイフリーペーパーを総ざらえ。夜遊び&ハッテン予定はないけどさ。 

『タブー Taboo』@ザ・ヴェニューを観る。いわゆる劇場っぽくない空間。あえていえば渋谷ジァンジァンを広くして、キャバレー風味を加えた雰囲気。森川くんと客席で合流。
ボーイ・ジョージが作詞作曲した実録ものミュージカル。彼自身もストーリーに登場し、それは他の俳優が演じる。ボーイ自身はリー・バウリー役で出演していたらしいけど、今夜は別キャスト。歌はなかなかいい感じ。ただ肝心の筋運び部分が台詞だもんで、二人ともイマイチ理解できず。リー・バウリー役のそこまでやるかドラァグ、てかもはや仮装、はみんごと。とはいえ全体的に漂う80年代臭がいいようなわるいような。
パブでも行くかと二人して徘徊するも、どこも11時でクローズ。法律で決まってるらしい。ロンドンの夜遊びでは、ミュージカルとパブが時間的に両立しないことを思い知る。ややアル切れ状態でリバプール・ストリート駅へ。駅前のスーパーでビール売ってるじゃん!と雀躍するもヌカ喜び。レジで「Too Late!」と言われる。ひゃー、まじで? 時間制限厳守らしい。とほほ気分でバスに乗り、うっかりバス停1コ乗り過ごす。とはいえ全然歩ける距離。近くに「Off License」なんて看板が見える。もしや?と森川くんが先頭をきって歩き出すと、そこは夜遅くまで営業している酒屋。ひゃっほー!
部屋に戻るとすぐに、ナオヤ&マイケルもインコグニートのライブから帰宅。スケジュールに余裕あればみたかったな。で、同行したマイケルの女友達、てかオコゲ友達二人も乱入。わいのわいのと呑み喋る。クラブで遊ぶ二十代のマイケルの写真も見せてもらって盛り上がる。

■4月23日(水) 東京→ロンドン
パッキングは貢ぎ物もふくめていつものデイパで完璧。劇場入りする朝に似た胸が締めつけられる緊張感を抱きつつ通勤ラッシュの中、出かける。日暮里駅で森川くんと合流。これから6日間よろしくお願いします! 1000円ケチってふつうの京成特急で千葉の街並みと田園風景を眺めながら成田空港へ向かう。車内はスーツケースや大きな荷物を持った人多し。
第一ターミナルは10年以上ぶり。平日午前とあって静かな雰囲気。さくさくとチェックイン。二人とも荷物はすべて機内持ち込みで済む少なさ。100ポンドを現金両替。スターバックスでエアライン男子フェチ談義など。いつもは素通りの免税店にて頼まれものを物色。「クラランス」のスキンケア用品だったのに、何を勘違いしたか「アラミス」と思い込んでいため、ゲットできず。
ブリティッシュ・エアウェイズBA08便搭乗。満員。狭苦しい機内。これから12時間乗りっぱなしかと思うと飛行機苦手な身には暗澹たる思い。フライトアテンダントは年齢層高め。いちおう短髪兄貴系んが実は歳けっこういってますがハッテン大好きそうなロブとか(勝手な妄想。笑)。機内食は、豚肉生姜炒めにシーフード丼と、とても学食チックなメニュー。フヘ。
寝てくださいタイムには案の定寝つけず悶々。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『トレジャー・プラネット』あたりを音声なしで断片的に視て、じょじょに気を紛らわせる。ビールも少し。「どんな長い夜もきっといつかは明ける」 シベリア・北欧・北海とイギリスに接近。グレートブリテン島の海岸線が、地図どおりに視えてくる頃には、高揚感上昇曲線。

現地時間夕刻、ヒースロー国際空港ターミナル4到着。入国審査でいろいろ質問されると某ガイド本に書いてあったので、やや緊張。僕は偶然、見るからに簡単に通してくれそうな若い女性の係官に当たる。例文まんまの質問ですんなり通過。森川くんは面倒くさそうな係官にあたり、同行者はいるか?と聞かれて、直接僕を指さしたら、僕の職業まで尋ねられたらしい(苦笑)。
てなわけで、とうとう着いたわ、ロンドンに!
さっそく転がり込み先のナオヤにモトローラの携帯で連絡。おぉ、通じるわ!って通じなきゃ困る。情報誌タイムアウトが最初のポンド・ショッピング。
ヒースロー・エクスプレスで中心部へ。所要15分。某空港と比べる気にもならんほど便利。車窓からのいかにもイギリスな風景に二人してはしゃぐ。パディントン駅到着。クラシカルな鉄骨造のドーム駅。ヨーロッパのターミナルな風情。またしても二人して口を開け上を向きお上りさんで歩いてしまう。回転寿司にも興奮。
地下鉄サークル・ラインに乗り換え。駅は半地下構造で、これまたクラシカルな建物の間から見える空は7時過ぎても暮れる気配なし。リバプール・ストリート駅下車。改札でナオヤと合流。確か初演の『ひまわり』を観に来てもらって以来だから、3年半ぶり。いい意味であっさりとローギアな再会。さくさくと三人で歩きだし、バスに乗り換える。本当に二階建てだわ。
10分ほどで転がり込み先のフラットに到着。ナオヤのパートナー、マイケルにご挨拶。初対面。日本でいうところのガチムチ系。ミュージアムツアーよろしく、シャワールームから、ベッドルーム、リビング、キッチン&ダイニングを見て回る。広々した空間をとてもシンプル&質素に住みこなしていて、うっとり。
スパゲティ・ミートソースをご馳走になる。マイケルお手製。美味。さっそくワイン&ビールで四人で飲酒活動。怒涛のごとくいっぱい話す。英語の壁をよじ登るのに大脳が疲れはじめても、奇妙な興奮で目が冴える。それでも今夜はお先に失礼する。森川くんとは夜毎のベッドシェア(笑)。

■4月22日(火) 出発前日
伊勢丹でお買い物。ロンドンでの転がり込み先への貢ぎ物調達。デパ地下で財布を開くなんてこんな機会でもなきゃ滅多にない。1週間ぶりでティップネス中野。筋トレ、ハリウッドヨガ、スリムボクシング。ふへー。ネットでゲイなロンドン情報をちょろっとかき集めてもみる。さてさて。パッキングがいつものデイパでおさまるかは否かは明朝へモンダイ先送り。

■4月21日(月) 中野新宿溜池山王トッテナム
当然のように仕事はナシ。とっととロンドンへ飛んで行ってしまいたい月曜日。天気も冴えないしな。
英国政府観光庁溜池山王で地図・パンフの類を入手。新宿へ移動。無印良品ヨドバシカメラ新宿区役所>ペペの100円ショップ>東急ハンズタワーレコードと徘徊。欲しいモノがあったりなかったり高かったり選挙公報がなくて誰に不在者投票していいのかわからなかったり。
にしても今日のビックリネタ。いきなりチケット会社から携帯に連絡が入った。なんかイヤな予感。行きの飛行機がオーバーブッキングとの知らせ。キャッ! んが。アリタリア航空がミラノ乗換の自社便の代わりに、なーんとブリティッシュエアウェイズの直行便を押さえたそう。マジですかい? ひゃー、やったー。かんなりラッキー! 帰国便はアリタリアと共同運行している日本航空の機材なので、とってもフラッグ・キャリアなロンドン往復に。
旅情報を仕込もうとサイトを彷徨しているうちに、今更ながらなことに気付く。愛しの戸田がいるトッテナムってば、ロンドンのチームだったのね(恥)。根拠地のスタジアム、ホワイト・ハート・レーンは転がり込み先と方向的には一緒だし。オマケになんと滞在中の日曜にゃ、マンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームまである。どひゃー。チケットはムリだろうな。
本田唯一さんと中野で呑む。北口の味吉へ。こだわり(笑)の居酒屋。ものすごくたくさん日本酒の銘柄があって、誘い込まれるように生ビール2杯の後にスイッチ。しばらくぶりに差しでの充実した飲酒活動。幸福度アップ。南口の和民にて、も一度ビールで乾杯して、解散。

■4月20日(日) 流山児★事務所『Sheep fucker's exit』/『春の宴』
流山児★事務所『Sheep fucker's exit〜殺しのコンツェルト』@下北沢ザ・スズナリを観る。
去年に続く、天野天街演出に流山児男優群の組合せが繰り広げる、暴力的な不条理劇。大好き。意味なく挿入される夕沈振付の手踊りや、瞬間のフリーズ・映像・大音響も。裸踊りも例によってあり。ガタイチェックしまくりました(笑)。一劇後輩の里見くんあたりのスリ筋がいい感じ(なんじゃ)。何より、愛しの若杉さん演じる体温低めな主役が、今回もいい味出してたので大満足。主演者総勢100名の市街劇なんかより、たまにはこういう公演に誘ってくれないかしら(笑)>流山児サン。
たまたま来ていたカナダツアー帰りの伊藤弘子と少し話す。若杉さんは相変らず愛想ナシ。皆さんにご挨拶して劇場を後にする。渋谷経由で千駄木へ移動。
『春の宴』@団子坂・ブリックワンを観る。
堀江進司さんが出演しているダンス。青山さんと偶然合流。会場はnomade~sが運営しているスタジオで、天井も高く、廃校からもらってきた床板がいい雰囲気だ。
堀江さんと女性ダンサー4人による3シークエンスからなる舞踏系なダンス。やや濃密でエロティックなニュアンスの“春の宴”が視え隠れした気分。踊りへ向かう堀江さんのまっすぐな姿勢。これが気持ちよい。やや舞踏テクに固まっている女性陣との対比で、物語をより生み出す力を持つほどに。ラテンフレーバーな八神純子ではっちゃけちゃう堀江さんも好きだったな。ただ全体的に見渡すと、もうちと肩のリキミを抜きましょうよ、とは思った。
タックス仲間なセツオも開演直後に到着していた。そのままスタジオで軽く打上げ。堀江さんが師事する上杉貢代さんも交えていろいろお話できたのは収穫。
青山さんにクルマで新宿まで送ってもらい、新宿駅コンコースで1本だけ立ち呑み。昔のオトコがスーツ姿で通った。黄色い電車に飛び乗ったら輝く未来の遠田さんと斉藤さんが旅荷物とともに座ってた。
あ、書き忘れたけど、昨夜は昨夜で稽古帰りの関根さんとバッタリだったのでした。鳴呼、新宿駅

■4月19日(土) 『ヴァニティーズ』/『シングルマザー/猥らな男あさり』
G2プロデュース+3軒茶屋婦人会『ヴァニティーズ』@下北沢本多劇場を観る。チケットが取れなくて諦めていたところへ、1枚キャンセルが出たのでもしよかったら、とタックスで会ったお客さんに誘っていただいたのだ。きゃー。しかもすんごくいい席。低身低頭深謝合掌!
篠井英介さんに、深沢敦、大谷亮介の3人芝居。大親友のチアガール3人組の、その後の人生をアメリカの時代背景も絡めながら、3幕で観せる。たっぷり楽しめました。1幕目・高校時代のチアガール姿はもうぶっとびモノだった。“60年代の女の子”をコスプレ(笑)する喜々とした姿が何ともいえなくてね。途中物語展開としてはどうしても少し中だるみはするものの、3幕目・高校卒業から10年以上経っての再会シーンはスリリング。それぞれ違った人生を歩んで、もはや現在を共有できない哀しさやある意味笑うしかない状況を抱えた“女同士”の、丁々発止がたまらんかったです。深沢敦演じる、スレた系キャラがもう最高だったし。いやー、濃ゆい濃ゆい人間ドラマを観せてもらいました。それでいて、女優が演じてないことでの妙なリアリティも、立ち上がっていた気もし。
同行の方々と一緒に楽屋へお邪魔して、英介さんにご挨拶。
上野ヘ移動。銀座線たっぷり乗車。サランドン嬢と落ち合って、上野オークラ劇場へ突入。ピンク映画館初体験。微妙にハッテンしているオヤジとか散見。今日は本田唯一さんが出演している吉行由実監督映画『シングルマザー/猥らな男あさり』初日だ。本田さん、なつこ嬢、本田さんのゲイ友も既に客席にいて、偶然すぐ後ろの席をゲット。
お目当ての前に上映されていたのが、社長秘書不倫モノ。ドタバタ系コメディな仕上りになってて、なんじゃこりゃ?って笑っちゃいました。続く吉行作品とは対照的に、ノンケ男が作った映画よね、な臭いがプンプン。
んで、『シングルマザー/猥らな男あさり』。全体的には切ない映画だったかな。主人公のシングルマザーが、派遣先の会社で、同様に離婚して息子と会うこともできない男性社員クンといい感じになって、エッチしちゃったりもするけど、結局は離れていくお話。もちろんピンクなので、セックスシーンはふんだんに登場しますけどね(笑)。
本田さんは会社の上司役で、別の女子社員と不倫中。なかなかアクロバティックなセックスシーンが展開されてました。なんだか足つりそう…って観てて思ったり(笑)。浅黒いいいボディをしっかり鑑賞。
あと、男性社員クン役の岡田智宏クン(恒例勝手にクンづけ)も、柴犬系男子で楽しめましたわん。裸の露出がやや控え目だったのが不満(笑)。
その後一同で新宿へ移動。歌舞伎町のお好み焼屋・大阪屋で呑む。鈴木敦子嬢、本田さんの旧い女友達(初めてカミングアウトした相手なんだって)、それに吉行監督も三々五々合流。座敷を陣取って呑む。ちんたら感がたまらない土曜の夜でございました。さすがに胃腸くたびれモードな僕は、生大をチビチビ啜ってましたー。

■4月18日(金) 高校の同期と呑む
アンダーワールドのライブ盤朝っぱらから少し聴く。思ったよりいい感触。ふいにフジロックとか行ってみたくなる。
神田・むら治屋にて高校の同期二人と待合せ。顔ぶれが揃うまでJフォンショップにて海外で使える携帯モトローラV66の手続きをする。さっくりゲット。谷中くん・森田くんともやがて登場。瞬時に四十路を逆走。ノンケ・妻子持ち・リーマンだけど、どこかしらちゃんと接点があって、たまに会って話が出来るのはむちゃくちゃうれしい。いっぱい呑んでいっぱい喋った。最後に食べた堅めの蕎麦が美味。
にしてもこの蕎麦居酒屋、『禁色』時代には神田駅近くのそのスジの店だったんじゃないかしら?と想像を逞しくしてしまう立地。神田祭でお神輿担ぐというマスターも限りなく疑惑系だし(笑)。
二人と別れてタックスノットにフラリと顔を出す。ヴァンデケイビスのダンスがタックさんとの話題に上る。衛星放送でたまたま観た作品がかなりゲイっぽいらしい。今度ビデオを見せてもらうことに。周チャンとも何年かぶりで会った。聞けば『ハッピー・エンド』を観てくれたらしい。その後フラフラと大久保に漂着。

■4月17日(木) 1月19日に生まれて
今日は久しぶりに出張校正の予定が午後から入っている。しかも初めての現場。朝から妙に緊張して、筋トレだけしに行くつもりがパスしてしまう。
ロンドン同行の森川くんの勧めに従って、アリタリア航空だけじゃなくて、提携会社も含めてマイレージ会員に加入しておく。その中でデルタ航空だけはサイト申込できないので、電話を。生年月日を言ったら、オペレーターの男性が「私と同じですねー」と言い出した。「松任谷由美森鴎外と一緒ですね」なんてこちらが言えば、「宇多田ヒカルもそうですねー」と切り返す。お互い妙な親近感。
仕事。陣内が宣伝する某雑誌の編集部で校正。ドキドキで臨んだものの、蓋を開けてみれば、ぶっちゃけ楽勝。素読みして誤字脱字洗やぁいいだけなんだもん。後半イケメン観察をする余裕も出て、ゲイ疑惑度かなり高めな男子とかチェキする。
ふと思い立って職場が近所な森川くんと合流。四ッ谷のさくら水産にて呑む。ロンドンネタなどで盛り上がるが、空きっ腹に生大を流し込んだせいで、後半記憶障害。帰りの電車で乗り過ごしたりしたような曖昧な記憶が…。

■4月16日(水) 中目黒へ新宿へ
中目黒に一時仮住まい中のKTと会う。目黒川沿いのCow Books初見参を目論むも水曜定休。またおいでませ。急坂を上って代官山をちらり歩き、新宿へ移動。
タワーレコードでTimeOutを物色。ひゃ、このテの情報誌もビニ本にされてないのね。わい! 立ち読みで済ます。Roni Size / Touching Down、Underworld / Everything,Everything、The Streets / original pirate materialを買う。ロニ・サイズは『メメント』サントラに1曲入っててずっと気になっていた。アンダーワールドはまだ聴いてないけどライブだったので、既に失敗した気分。ザ・ストリーツは試聴して衝動買い。洗練されてない2 Steps、かな? 3枚ともUKモノだと気付いてニヤリ。オッシュマンズで取り寄せてもらってたメレルのシューズ購入。 こいつは地味色だから、もう1足、昔のイエロ−ナイキみたいな派手なのが欲しいな。半年後くらいにね。
ティップネスにヨガるつもりで準備してきたくせに、コンコースでビールに堕ちる。はぁ、路上呑みの季節が近づいてきたわね。
明日午前配送予定のバーミックスを郵便局に電話して夜、届けてもらう。ヤフオクに新品で出ていたのを落札した。あー、とってもインダストリアル感高いマルチ・ハンドミキサー。使いこなせるのかしら?
銭湯のテレビで日韓戦・永井のゴールをリアルタイムで視る。サッカーボールが丸いかぎり、何が起こるかわからない。素敵なことだ。愛しの戸田はどうしてるのやら。

■4月15日(火) Shigo to Nothing
仕事ナシ。だからって「いつか時間のあるときにやろう」と温めているアレコレには取り組みゃしないのが、怠惰性B型。
東めた終焉の通知がとうとう届く。すでにヤフーに吸収され「Yahoo! BB めたりっく」なんつう混血なサービスになっているのだが、6月末で消滅、「Yahoo! BB 8M 」へ自動的に移行となる。東めたでは買取りだったモデムは、Yahoo! BBだとレンタルで使用料が必要。うーむ。この際、どこか乗り換えようかしら。とはいえ、その間のブランク/ダイヤルアップ接続に耐えられるかどうか…。
夕方ティップネス中野。筋トレ、ハリウッドヨガ、スリムボクシング。二度目につき新人イントラくんの背中の筋肉を視姦するくらいヘッチャラ。びっしょり汗。排腹筋と膝寄りの大腿四頭筋に鈍い筋肉痛。またつったりしたらヤだな。
すんごく久しぶりで回転寿司を食べる。南口の黒潮に入りボソボソと蛋白質補給。鰹美味。中野TSUTAYAにて立ち読み。POPEYEに伏見さんが、SWITCHにロサンゼルスのゲイ関係者がそれぞれ登場していて、ニヤリ。文庫版『GO』、Casa BRTUSU別冊「無印良品の秘密?」購入。

■4月14日(月) 新宿南口徘徊
締切の朝から取りかかるB誌原稿書き。午後には一丁あがり。ティップネス中野、バイク60分。新宿ヘ移動する。オッシュマンズ。1年履き潰したシューズの後継を物色。ビンゴはないがそこそこのはサイズ切れ。取り寄せ手配。arenaのノースリーブ衝動買い。やや冒険なカラーリング。TimeOut誌目当てだったタワーレコードは臨時休業。ムカァ。ABCで本と男子を軽くブラウジング

■4月13日(日) 左鳥話子さんとタイ料理
都知事選投票へ。支持したい候補は誰もいない。それでもアイツの再選に荷担しないため、せめて違う候補者に一票を投じる。
障害者世界大会本校正終了。やたー。コンビニへでかけて発送。上はTシャツ一枚。心の中で小躍りしながら夏間近な陽気を肌でふんだんに感じる。そのTシャツは流山児★事務所『狂人教育』カナダ・ツアーに照明でついていた姉貴分からのお土産。トロントのハーバーフロント・センターのオリジナル。真っ赤なスチールボックスバッグが背中にデザインされている。カツンと素敵。Tシャツ一枚の幸せをしがむ。
ティップネス中野で筋トレとバイク60分。時間がいつもと微妙に遅いだけで、ムンムンと溢れかえるゲイ会員。HANAKO恵比寿特集に、むかし松ちゃんに連れて行ってもらった居酒屋「さいき」が載っていて、!マーク。入ると「お帰りなさい」と迎えられ、酔って店を出るときは「いってらっしゃい」と送られる。脳内の近々行きたい居酒屋リストに即追加。
中野駅前で缶ビールを空け、新井薬師までプラプラ歩く。西武新宿線に乗って西へ。追越・乗換が要領をえずなかなか目的地・久米川には到着せず。んなことメールでぼやいてるうちにプリシラ・レーベル社長/詩人・左鳥話子さんと駅前で無事合流。
タイ家庭料理レストラン・サワディへ突入。話子さんが東京一と太鼓判を押すタイ飯屋。シンハ・ビールから開始して、ガイ・ヤーン、ヤム・タレー、カラス貝のタイ風、グリーンカレー、ヤム・ウンセン、タピオカ・ミルクなどをたらたらと頼む。どれも口にした瞬間「おいしー」と声にしたくなる味。店構ともども気取らない感じが、屋台好きには好感度大だ。激辛系は避けたものの、当然のように配合されたスパイスで、汗拭きタオルは濡れ雑巾と化す。話子さんとも久しぶりでゆっくり話せて、大満足。舌&口的にはもっともっとせがんでたけど、さすがに胃袋は満杯。あー、ごちそうさまでした。

■4月12日(土) 美輪サマとボーイ・ジョージ
在宅校正10時間。さすがにグッタリ。あと少しのところで挫折。飲酒活動に切替。
前から気になってたハンドミキサー・バーミックスをヤフオクにて衝動的に落札。希望落札価格手前まで上がってたので楽勝だった。
教育テレビのドキュメンタリー番組、美輪サマ特集じっくり鑑賞。『黒蜥蜴』の稽古風景や舞台映像が中心で、「情熱大陸」たっぷり版って感じ。黄色いズラ?でおでこ出した美輪サマに、ボーイ・ジョージを連想。“禁色”世代の同性愛がありようまで公共の電波で語っていて好感。にしても若い頃の細い美輪さんはイケるわぁ(笑)。

■4月11日(金) 妻夫木クンと美輪サマ
障害者世界大会本校正粛々と。パネラーの名前が出てくるたんびに違うんですけど微妙に。ぶぅ。ティップネス中野で筋トレ&バイク60分。サミットで食料調達。半額シールいくつも。妻夫木クンの新米医者ドラマと、美輪サマの妖艶な姿を交互に視る。奇妙なカンカク。Thank God It's Friday !

■4月10日(木) オネエ・パーンチ!
高田馬場の格安チケット会社へ支払いに。芳林堂でガイド本チラリ立ち読み。某S社のは校正したやんとか、某D社のもちらりとチェックしたやんとか、某J社のは懐かしモードやんとか。で、見送り。
ティップネス中野。スリムボクシング。格闘技系エクサイズ初体験だ。唐沢似イントラのタンクトップ姿を視姦する余裕なんぞ到底なく、コンビネーションをこなすだけで必死。30分で汗だく。そもそもあの構えポーズからしてまったく覚束ない。はたから見たらとっても“オネエ・パーンチ!”だったはず。ま、新しいことに少しずつ挑戦キャンペーンの一環なので、週一くらいはトライ予定。その後バイク50分。暇つぶし用テレビから繰り返し流れる、例の引き倒し映像。
ロッカー室で汗だくのウエアを脱いでたら、「7月も楽しみにしてます」と声をかけられてビックリ。ティップネスで顔に見覚えあったけど、お客さんだったとは。爽やか系イケメンでニマニマしてしまう。わざわざ声をかけていただいて感謝です。ちょこっとお話する。あ、ちなみに7月のフライングステージ公演は客席の暗がりにいます。
中野TSUTAYAにて、Casa BRUTUS無印良品別冊を立ち読み。MUJIRERやめられまへん、なんでやろ?

■4月9日(水) 詰め込みヨガ
障害者世界大会本、校正。暖かいをちょっと越えて、やや暑いくらいの陽気。
夕方ティップネス中野。筋トレ、バイク20分、ハリウッドヨガ・プラス45。これまた新プログラム。要はハリウッド・ヨガにマット・ティラピスも盛り込み45分でやる欲張りモノ。混雑したうえにイントラくんが慣れてなくてまさしく“詰め込み”な印象。けっこうキツめのポーズも多くてカラダは嬉しい悲鳴をあげてたわ。
ロンドン・リサーチ少しずつ。てか朝まず半額チケットを押さて、後はミュージアムなどちんたら巡り、夜は劇場へっていう、ニューヨークと同じ手口で楽しめそうだ。昼からパブでビールもいいけど、スリープしたらアブナイな。

■4月8日(火) 廃人グセ
本日も確信犯的に廃人生活に突入。いいかげん廃人グセが付き始めててそろそろヤバい。障害者世界大会の本の校正。続きが届いたので明日は更生します。

■4月7日(月) ロンドン・コーリン
『ある種の欲望を黒く塗りつぶしてのちせめても別種の欲望を充足させんがため新宿区四畳半から這い出る安息日明けまた振り出しの月曜日午前7時きっかり最勝寺の鐘が遠鳴る上落合三丁目を徘徊した結果は17センチの野太いモノでしかなく唇に当たる感触はただただヒンヤリ』
朝からビール浸け。最近月曜恒例やね。いっきなりですが今月末、ロンドン行き決定。格安チケット先にありきな旅。現地滞在実質4日。きっかけないと行かないからいいチャンスだ。
夜、本田唯一さん他と飲酒合流。イタメシ屋。ムール貝めちゃ美味。別れてタックスノット。青山さんママ。ホリエさんやらフライングステージの吉岡くんやらカメイくんやらと、わいのわいの。ロンドン行きをさっそくゲロっちまう。
再び本田さん一行と合流したのがカラオケボックス。ノースリーブで歌う本田氏の姿だけは脳裏に焼きつけて後は熟睡。別れてのち、日本語が聞こえない店で白湯チャンポン食べる。浅蜊や烏賊蛸豚肉ちゃんと入っていてこれまた美味。で、結局。大久保徘徊。記憶曖昧ながらだいだいそんな。

■4月6日(日) 『Skip』反省会
昼前からティップネス中野。ロッカールームで、流山児★事務所つながり、今は高円寺の中古CDショップ・ヨーロピアンパパ経営の新童さんとバッタリ。最近ネットを始めたそうな。自分ちの店名で検索したら僕の日記がひっかかったとか。ひゃ。「じゃ、また メールで」なんて話した後、「便利な時代になったもんよね」と、お互い笑う。それはマジで実感だ。
筋トレ後、新しいプログラム、マット・ティラピス初体験。超混雑。地味な動きながら大切なのは“コアを意識しながら”なんだろうな、っていうのが感想。バイク60分。帰りの地下鉄・落合駅でこれまた流山児★事務所の栗原くんにバッタリ。来週本番だね。 
夜、『Skip』反省会。制作との個人面談10人分。その待ち時間でかんなりマッタリズム。全体で今後の話しなども。最終打上げで、白木屋に突入。ガツガツ飲食モードなり。つうわけで、皆さん感謝でした。終わりました>『Skip』。

■4月5日(土) AKP公演『銀の箱』
障害者世界大会本の校正仕上げる。ちょっびっとながら勉強にもなったな。
AKP公演『銀の箱』@中野・劇場MOMOを観る。以前一緒に呑んだことのある、劇団醜団燐血主宰の世志男さんが演出・出演している。間宮嬢が情報をくれた。
うーん、やや胃にもたれる芝居だったな。つか芝居を彷彿させるガナリ系の演技・演出そのものはよし。その根底に流れる世界観・人間観・美意識あたりの脂じみた感触が、僕にはどうにもお腹いっぱいだった。
とはいえ主役の本城敬大クンという役者体には引き込まれた。一重咀嚼系短躯なルックスはそもそも好みなうえ、ガナリ系演技に曇りがなくてさすがの二十代。主演俳優のアンダーで稽古した結果、急遽ダブルキャストで登板することになったそうだが、いや、なかなかの力漲る演技で好感。左利きみたいだし。
帰り道は冷たい雨。豚キムチ炒め、浅蜊の酒蒸しを衝動的に制作。ガスファンヒーターにあたりながら新宿区四畳半で居酒屋する。

■4月4日(金) オカマの日だもの
迷いなくダラダラと過す、年に一度のオカマの日。ティップネス中野。ハリウッドヨガ、筋トレ、バイク60分。身長160くらいで一重イヌ顔サラサラ髪の男子がボクシング・エクササイズやエアロで、小柄なカラダをガッシガシ動かす様を視姦。タップリねっとり、ガラス越しに。オレンジのウエアが浅黒い肌に映えてむちゃカワユイ。
桜。並木や公園じゃなくって、1本だけぽつねんと生えてるほうが、好き。それを駅からの酔った帰りの夜道にふと見上げるときの、あの色合いといったら。

■4月3日(木) ピンク映画大賞前夜祭
本田唯一さんに誘われるまま呑みがてら、ピンク映画大賞前夜祭@歌舞伎町ロフトプラスワンに顔を出す。まずはお好み焼き屋・大阪屋で待合せ。本田さん、間宮嬢、なつこ嬢、サランドン、お初の里見さんと合流。間宮嬢と芝居の話など少し。軽く呑んでロフトプラスワンへ突入。奥の座敷席ゲット。ロイヤルボックス気分。ピンク映画オタク大集結でどんなにドロドロしてるのかと思いきや、それほどでもなくやや拍子抜け。予告編で観た『政界レズビアン女賊』てのがかんなり笑えた。間宮嬢は『美女濡れ酒場』が大賞受賞でトークなどに出演。里見さんは女優トークに登場。なつこ嬢に何げに解説してもらったり、サランドンとベタなトークをしながらグビグビ飲酒。出演作の宣伝に出る予定だった本田さんは時間なくてカット。残念でした。23時終了。タックスノットに寄る。エイジさんの横で何げにベタベタ(笑)。

■4月2日(水) 『絶対鳥フライ』
『絶対鳥フライ』@下北沢・駅前劇場を観る。本田唯一さん、なつこ嬢とご一緒。惜しいところでイス席はゲットできず桟敷席に。開演ギリギリ到着になる『Skip』で一緒だった三枝嬢の席もキープ。無事合流。
絶対王様の呼びかけに、bird's -eye view、劇団フライングステージが応じての3劇団合同公演。ショートコントではbird's -eye view・内藤達也の作が奇妙なねじくれ加減が僕的には新鮮。オチがストンとつくともっとおもしろかったろうな。フライングステージは『贋作マイ・フェア・レディ』をダイジェスト&小分けに上演。「東京のゲイ」〜「踊り明かそう」あたりのシーンにやはり落涙モノ。
んで、今回の最大の見モノは、郡司くん構成・振付の「家政婦ショー」。そこまでやらせて大丈夫なの?ってくらい官能的かつ情熱的な男たちの情景が、市原悦子の頼んない歌声にのせて繰り広げられてました。拍手喝采。関根さんの家政婦姿もこれまた美味しくて。そんなこんな。「芝居とコントと中間的な『曖昧な見せ物』です」とパンフにあるとおりの舞台で、たっぷり堪能。
終演後、みんなにご挨拶。絶対王様の加治木くんともちょこっとトーク。『無色喜劇』の上半身裸を思い出しながらなにげに肩とか胸とかセクハラしてしまうアタシでした(笑)。
居酒屋・宿場にて、本田さん・なつこ嬢と呑む。今夜はそこそこに混雑していてスタッフもそこそこにイケメン。鯨ベーコン久しぶりに食べる。素直に懐かしい味。生ガツオのにんにく醤油漬けもワイルドに美味。芝居やら映画やらスパムやらなんやらの話題でいっぱい呑む。

■4月1日(火) 校正労働再開
ようやっと仕事が来た。障害者の世界大会に関する本。校正ギャラは安いらしい。何もせず鼻クソほじくってるよりマシだ。押入れからテーブルとイスを再び出して作業する。
ブックオフで数冊売り払って、山形浩生『たかがバロウズ本。』、英田大輔『ハルジオン』ゲット。いまさらバロウズって気もする。んが、山形が改めて書いたとなれば目を通さんわけにはいかん。
ティップネス中野でハリウッドヨガ、筋トレ、バイク60分。リン・ティルマン『ブックストア』を読みながら。1時間はあっと言う間だった。これ訳したのアメリカンブックジャム編集部の宮家あゆみさん。
二丁目にブックス&コーヒーの店を開くのは素敵な夢だな。とても実現する甲斐性ないけど。