ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

ベルリン旅行6日目

本日もありがたく快晴。昼間はずっとTシャツ一枚。朝飯、ん朝パン?朝カフェ淫?はまた別のベッカライにて。まあそこそこ。

右のアメリカなんちゃらは卵パンぽくてポソポソ

ハンブルク駅現代美術館Hamburger Bahnhof Museum fuer Gegenwart。正面ツラ構えゴージャス、中は旧駅舎だけあってスコーンと広々。でウォーホルの巨大毛沢東デーンとお出迎えだもん素敵。キーファーやボイスの立体系やラウシェンバーグあたりとのご対面も空間込みでしびれっちゃう。金属でできた書物が棚ごと焼けただれたように見えるキーファーの巨大作品がツボ。

『Schmerz/Pain』。タイトルまま“痛み”をテーマに時代関係なく構成された特別展。毛の生えた肌や指やたぶん陰部をフリッカー映像で投影+FMみたいな深みある音声って作品、メランコリーと題されたセクションにあった全裸の男がスローモーションで踊るこれまた映像作品、あとat your own riskisで入る、工場の換気口の強風やら騒音を体感するまさにインダストリアルな一室作品、にゾクゾク。

美術館近くの看板になんとなく従って歩くと、フンボルト大学構内へ。マルチアートらしき7 Hours。パフォーマンスは今夜のみで予定上無理。後日展示だけでものぞいてみよう。

チケッティング経由ハッケシャー・マルクトHackescher Markt駅あたりへ。にぎやか。レンガ造りの高架電車から新橋界隈が自動既視感。ハッケシャー・ホフHackescher Hofちょっとのぞく。倉庫再利用のもはやショッピングセンター。

目当てのギャラリーMurata & Friendsは、意外にもそこすぐ近くの、同じく再利用だけれどオンボロ度アブナ度上昇気味なHauschwarzenbergで発見。んがクローズ。自主制作風なグラフィックアートがズラリのショップneurotitanによろめき。

法大学館を激烈彷彿、もう落涙しまくり

Museum Blindenwerkstatt Otto Weidtユダヤ人が運営していた視覚障害者施設跡のミニ・ミュージアムは静か。アンネ・フランクミュージアムは後日に。

歩き疲れてトラム停留所で待てどくらせど乗りたいM1系統はやって来ない。結局歩く。売り物らしきアクセより控えめにポップ&キュートな写真が気になってフラリ寄ったmoshi & MORKELで、お互い不自由な英語同士でちょっと話す。

にしても今日は、地球の歩き方胸に抱えたカップルを筆頭に現地住み系まで、日本人、と思しきも含め、を何度も目撃したなー。

地元駅で蹴球な方々にちょっと圧倒

ATM利用でトラブル。新生銀行カードでの引き出しを使ったらば、「retry」でおろせなかった取引まで出金扱いになっていた。「海外ATM出金のお知らせ」メールで知りネットバンキングで明細照会しスカイプでコールセンターへ電話する。もうネット様様だわね。確認後後日返金扱いでひとまずことなきを得たものの、よくあることなのかしら?

フォルクスビューネ『Forever Young』を観る。フランク・カストロフ演出のテネシー・ウィリアムズもの、ものって失礼か、だ。サブタイトル“Queer in Berlin”の無料誌『SIEGESSA¨ULE』が劇場ロビーにフツーに積んであって小躍り。

喫煙可な下手側ロビーのカフェ

検索でたどり着いたサイトでごく軽く予習したけど案の定物語はお手上げてかきっと破壊済みでしょう。ブルーシートならぬイエロシートに上部まで囲われた舞台に竹組みのリゾートハウスみたいなのがあって、本水の池だとか土だとか。蛍光灯が遠慮なくつく。『終着駅アメリカ』よりぶっちゃけ安普請。かつ舞台裏やもの陰での演技をビデオ中継するシーンがけっこう多くて、3列目にもかかわらずやや遠い気分。アニメポルノも流れましたー、ふむふむ異化効果。誰バージョンかわからんけど『Young at Heart』あとこうなんと書けばいいのか、村上春樹初期の小説に出てきそうなホンワカ&ノウテンキなアメリカンポップスがまたいい感じで残酷っぽく聴こえてくるのもたまらん。

芝居は、体当たりとかむき出しとかケガに気を付けてとか言葉が浮かんじゃう感じだったなぁ。実際にこれを書いてる翌朝になって、そのNakedなイメージにいい意味でちょっとヤラレてはいる。

ご一緒にポテトもで夜食