ますだいっこうのあと@ベルリン

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マシュー・ボーン『シザーハンズ』

ikkomasuda2006-08-16


D社ムック本台湾校正。多湿疲れ。

マシュー・ボーンシザーハンズ』@五反田ゆうぽうと簡易保険ホールを観る。とあるご縁で初日拝見感謝デス。『ムーン リバー』お疲れさま〜な関根さん木村佐都美ちゃんら総勢5人で。

ティム・バートン監督の原作映画を未見な僕には、いやたぶんそうじゃなくてもな気がするな、前半はどうしても説明モード。これは子供ミュージカル?ディズニーのアトラクション?な失礼な感想も正直ちょっと抱く。50'sっぽい街の人々の雑多な群舞もまあまあね、くらい。それでも台詞&字幕なしでただ音楽と踊りだけでの展開はある意味表現としてはすごくって、その意味では集中は切れなかった。

そんななか、グッとキたのは1幕のラスト。おそらくは人造人間エドワードの空想、思いを寄せるキムとハサミのない手で踊るシーン。二人じゃなくて群舞勢にねキたですわ。ほれ、動物とかの形に刈った植木あるじゃん、エドワードが前のシーンで特技として披露するんだけど、全身そんな緑の衣装でわらわら登場するですだ、そいでバレエテク駆使で踊るだすよ。ひたすら周りに目が釘付け。半ば着ぐるみ状態なんだもん。ああ、こういう風にイメージ飛ばしてくれるなら、素敵な見世物じゃない?みたいな。

でもまあ続く2幕にはそれ以上のぶっ飛びはなくて、クリスマスシーンの人々の群舞とかがそれなりに、かな。あと隣の家に住む“性欲過多な”(関根さんsaid)な夫人役のダンサーがスタイル抜群で、しかも常時妖しくってどの場面でもチェキしてました。

振付やフォーメーション、細かい演出もすごいはすごいんだけど、なんだろうな、僕的にはもう一歩ヘンなものに踏み込んでいたらばより一層おもしろがれたかなーってのがぶっちゃけな感想。

って全然、純愛ストーリー自体に反応してないんですけど(笑)。まあ機会があれば映画もね観てみるかにー。

真っすぐ東中野まで帰ってきてどこかエアコンの効いた場所でしばし頭を冷やしたくもありつつサミットで〆鯖と発泡酒で新宿区四畳半居酒屋するも湿気がどうにもこうにもなグターリ。