ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

じゅんじゅんSCIENCE『サイエンス・フィクション』

ikkomasuda2007-05-17


港区R社出張校正。たっぷり17時近くまで。わした・無印・マークシティスタバ。

じゅんじゅんSCIENCEサイエンス・フィクション』@駒場アゴラ劇場を観る。活動休止中の『水と油』メンバー・じゅんじゅん、てか高橋淳くん、のプロジェクト。まず第一弾はソロ。

カリカチュアっぽさだとかある不思議な例えればエッシャーのだまし絵的などこか絵ヅラとしてキメたぜッ!的な“シーン”“シーン”が重なるように僕には視えて、ぶっちゃけ飽きていた『水と油』とは、当然ながら違った手触り。とらえどころがないってほどブニュブニュじゃないけど大判厚手の綿布くらいは柔らかでしなやかで、何あったかい印象、視覚が触覚に変換されるカンカク。それはたぶんじゅんじゅんの、口悪くいえばだよKARASっぽい、弛める系動きの質感によるところもあるんだろうな。僕は好き。

両手を広げて波打たせて、その波打たせることによって自分の中に生じるもの、うーん波動はちょっと言葉のニュアンス違うけどまあそんな、に伏し目がちながら心地よさそうに身を委ねて、口がちょっとだけだらしなくなって、という踊る姿とかが、例えば、科学も虚構もおいといて、踊りの幸せだって気がするからだ。日常からズレて行ってという入口は確かに『水と油』ワールドと近しいかもしれないけれど、もっとシンプルに衒いなく踊る姿が視えたので、総合的には好印象でした。

ま、ただ全体としてはやっぱりこう端正にまとめちゃうのねぇ、という底意地悪い感想も抱きはしたけどね。どうせなら、みっともないことだとかありえない低みだとかに、ソロなんだから降りてっちゃう時間があっても“見つかったんじゃない?”、ってことでね。

駒場東大前駅周辺はフラリ寄り道するポイントがなさすぎするし、井の頭線降りた渋谷駅はもう逃げ出したくなる集積量だし、わざわざ新宿駅東南口あたり目当てにわざわざ途中下車するのも何だし、というウジウジ心のまま、新宿区四畳半でゲロルシュタイナー。ゲロシュタシュワシュワ夜ふかし。