やけ酒続行、もはや自分自身に対して、がかなり。耳鳴りがする。
「話したいこと。離したいこと。話したいひと。離したいひと。くっつきたいひと。くっつきたいから離していたいひと。抱きしめたいひと。抱きつきたいひと。唾棄したいひと。唾棄されたひと。そっと手を握っていたいひと。そっと手を振りはらいたいひと。春のぞみに乗って会うひと。春コンコルドに乗って会うひと。春らくだに乗って会うひと。いま地下鉄に乗れば会えるひと。何に乗っても会えないひと。あえなく音信不通のひと。普通のひと。ふつう思いつくこと。ふつう思いついてもしないこと。思いついてもせんかたないこと。こと。おこと。おとこ。おこと教室。おとこ教室。チテトンシェンシャン。人間関係のいろはをどなたか教えてくだされ。ゑひもせす、ではなく、いろは、でけっこうですから。…どうせ呑むんで」
子供の頃繰り返した中耳炎のせいで自覚症状はないものの一時期難聴と診断されて精密検査を受けに名古屋市内へ行ったことを唐突に思い出した。父親に連れられてというのが味噌だ。未だ左耳に長時間装着できないSHURE・E2cをこじ入れながら、そうそう、補聴器用のイヤーチップを試せば耳穴に合うらしいというのを読んで連想したんだな。
耳鳴り、というか、耳あか鳴りがするのゴロゴロって。ダサいわよねぇ。
