ますだいっこうのあと@ベルリン

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チェルフィッチュ『三月の5日間』

ikkomasuda2006-03-14


チェルフィッチュ『三月の5日間』@六本木スーパーデラックスを観る。

谷岡さんに桑原さんと、んん?2月のP-Houseとおんなじバッタリ顔ぶれだわん。お約束に東京エールを呑んでリラックス。桜井圭一が岡田利規に「(客入れ時の)クラブ感が少ないね」みたいなこと立ち話してたのには笑けた。

はい、岸田戯曲ショウ受賞作の再演ですね。あ、でも今まで観た2作品よりは僕的には楽しめました。イラク戦争の三月、渋谷でのエピソード。それが「超リアル日本語」(当日パンフより)で語られる。ダラダラ感と、着地しそうで敢えてしないフンニャリ感と、地下クラブの空間がなんともいいないまぜようでね。

話の当時者になり話し手になり地の文を語りセリフを語り演じる側かと思えば語る側になりてな具合の、ゆるやかな、フリップフロップよりもっとヌルいあたりも、観慣れたからかとも思うが、ある意味心地よかったりする。

キャストそれぞれをみてみると、もうほんの数ミリの違いで、すんすん入ってくる人と、ぎりぎり手前で落ちてる人とが、いた気がする、僕にとってね。「ノイジーな身体性」(同上)の視え方でも同じ。やーっぱ、瀧川英次くん絶妙なところで、声もかなぁ、セクシーだったし、初めて視た、名前のわからない男優くん、グリーンのフーデットパーカーを着てた彼、もなんだか不機嫌そうな顔にキュンとき(以下自粛)。

これまた全然勝手な回想系ながら、劇中、反戦デモになんとなーく参加するみたいなくだりがあって、二人で黙ってゆっくり歩くんだけど、それはそれでおもしろいある種ダンスだったりしたのね、はおいといて、流山児★事務所時代の湾岸戦争時に、反戦演劇人の会で渋谷の街をデモ行進したことを思い出したのよ。「シュプレヒコール!」とかって先頭がトラメガで言っても、ほとんどがその続きをどうするかわかってなかった、ややヘタレな示威行動でしたが、それこそ通りすがりの天本英世、うちらは死神博士と呼んでました、が飛び入り参加とかあってね、ってあああ、記憶グルリグルグル。