ますだいっこうのあと@ベルリン

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M-laboratory『はなぞの』

茫とした冬の安息日。ハルくんがヘロヘロ転がり込んでくる。なんでも渋谷のゲイバー朝までコース後に、ママたちに拉致られて二丁目で朝っぱらから強制カラオケだったそう。4時まで営業というママたち御用達のその店、4時ってのは午後4時って話も納得。まあ、いい人生経験だったじゃない?

M-laboratory『はなぞの』@神楽坂セッションハウスを観る。最終回とあってとってもゴージャスな客席、公演打てちゃいそうなくらい。

男性9人のダンス。つうことで前提的にはゾクゾクな企画。うす暗がりに入れ替わり立ち代わり男たちが蠢く冒頭、かっちょよい。みなノーネクタイ、黒スーツ姿。直前まで出演を忘れてた笠井瑞丈は、シャツの襟の出かかったくたびれたホスト調(笑)で、かんなりセクスィ。得意のグネグネ感がステキ。今津雅晴さんのやったるで!な踊りっぷりも胸すく気分だ。

踊り自体は、断片的な言葉を発しながらグネグイイグワンな印象。おおお!なフロア系も楽しめた。フォーメーションとかも込みでおもしろいはおもしろいんだけど、だんだんついていけなくなった、というの正直な感想。劇団上田江戸川卍丸あたりをおそらくは中心とする演劇寄りなキャラ/テイストがわりと大手を振りながらも、ベタな展開に走るわけでもなく、不安を煽る系バイオリン曲延々なおゲージュツなシーンあたりから、えっとどう転がしたいのかしらん?って。着地点の前の踏切点?跳躍点?はどこなんだっけ? みたいな疑問符が並んでしまったの。

そんなところへ、男たちの衣装は黒スーツから「花」柄のシャツになるし、ラストにはいくつか、けっして埋め尽くすほどではない、盛り花が登場しちゃうし。ハイハイ『はなぞの』なのねー、みたいな顛末。まあ、終わり間際には一同白タンクトップだったんで、ババアにとっての《花》をしっかり愛でることは忘れなかったわ。

まあ、今日は体調微妙だったせいもあるかもしれんわ。定点観測は続ける所存。