ますだいっこうのあと@ベルリン

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グリング『海賊』

ikkomasuda2005-12-12


下北沢へ。ビレッジ・ヴァンガード探検。ダンス特集の「美術手帖」が康本雅子表紙でびっつら。

グリング『海賊』@下北沢ザ・スズナリを観る。

いや、またしてもノックダウン。一重犬顔の中野英樹に今回もグッときた。もちろん、他の登場人物たちの、濃いめキャラ設定ながらきっちり裏がある居方にも。そして、あのナンバー。当分脳内自動再生だ。*上演中につき詳細はまたいつか

*12/20加筆
中野英樹の『カリフォルニア』とまた違って(そして実は形を変えて韻を踏んでいるのだけど)、ちと悪びれて人生に疲れた系の表情・居方がギリギリのところでツボ。冒頭からヨゴレ女装後ろ向きな鈴木歩己、窓の向こうからのぞいてる杉山文雄で出ウケ二本立て。ちとさびれた海辺の町の、駅近くにある美容院が舞台で、例によって人々が交錯しすれ違うそれはいつものテイスト。まったくネムネムにならずただ目の前の会話を関係をお話を受け入れていられる、それは愛おしい時間だった。痛い系のネタが現在形とあまりにリンクしているのは単純にビックリではあったけど、まあそれは偶然ってことだろう。あとはやっぱり僕的にはアルモドバル『バッド・エデュケーション』に続いてモチーフとして登場した『ムーン・リバー』。歌の意味まで語られてますます切なく、しばらく脳内自動リプレイ。そういえば来年のフライングステージの新作も『ムーン・リバー』なんだよなー。駅員役野若者・010534J黒川薫とか、ひたすらニコニコしてるだけの人のいい美容師・劇団M.O.P.永滝元太郎もなーんか気になる存在。もちろん劇団員めんめんのあいかわらず濃ゆい芝居っぷりにはもうクックック状態でしたー。

加熱した脳のまま新宿で途中下車。青山吉良さんママのタックスノットへ顔を出す。珍しく若いイケメンが二人もいたり(笑)、カワくんとバッタリだったり、などなどゆっくりゆったり充実。