ますだいっこうのあと@ベルリン

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「跡」展/『ターネーション』

ikkomasuda2005-08-24


R社@汐留出張校正。頭回ってない。正味3時間終了が不幸中の幸い。都バスで新橋→六本木。目的のP-HOUSEはまだ開場前につき界隈散策。

テレビ朝日通り下ル。警官だらけの中国大使館、妙な洋館風2階建てのコンビニ、こんな旧町名だったのねな盛岡町交番、で、たどり着いたのは有栖川宮記念公園。ああ、学生時代に中央図書館へ通って以来だわ。鬱蒼とした緑とただひたすら蝉声に意味なく怖くなった。

「ア ヤ   ズ エキシビション「バ  ング  ント」「跡」展@六本木・P-HOUSEを観る。日曜で終わった、飴屋即身仏閉じこもりパフォーマンスの“跡”を公開。ひゃあ、この箱で24日間しかも真っ暗でって……。妙に肌の白さが目立つご本人もいらっしゃいました。どこか清々しい表情。山口小夜子さんたちもちょうどご来場で幸福なバッタリ。顔が消えちゃう証明写真も壁にズラリ整列で、それはそれでまた何か伝わってくるイメージ。

青山ブックセンター六本木店で立ち読み三昧。ああここは変わらないねABCの原点だね男子ブラウジングもできちゃうしね。最近出たトム・オブ・フィンランドのコミック集もグフグフ熟読。

渋谷ブックファースト前でハルくんと合流して、『ターネーション』@渋谷シネアミューズを観る。

iMovieで制作しました、とはっきりクレジットされる、ホームビデオ、8mm映像などから構成されたこの作品。ざっくりした印象は音楽や映像の色味がキレイだったりホンワカステキだったりカッチョよかったり。どこかミュージッククリップ風味ではあるかな。

とはいえ中身はある母と息子の生生しいライフヒストリー。かつ息子はゲイでした、みたいな。ドラァグ姿で何かを吐露する主人公(知人の日記によると妊婦になりきってる14歳の映像だそう)や、カボチャカボチャ言ってる母親をえんえんと捉えたシーンはグッときた。正直途中うとうとしたし酒入りのボワンとした頭で視たくせに言うのもなんだけど、最後にうっすら漂う静かな幸福感は好きだった。

ザリガニカフェのソファ席で寛ぐ。まったりと映画トーク。ビールのピッチャーもどきがカエルの顔になってた。