ますだいっこうのあと@ベルリン

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『シャートロジー』/イ・ブル展/ホー・ツーニェン

ikkomasuda2012-03-23


朝5時、ロンドンの美術館テート・モダンからネット中継されるジェローム・ベル『シャートロジー』を観る。おっさんパフォーマーがこんもり重ね着したTシャツを順々に脱いでってそこに書かれた文字/描かれたイラストなんかに反応してみせる20分くらいの作品。『ザ・ショー・マスト〜』の曲名=タスクと共通した手口でニヤリ。けど劇場でいきなりコレみたらそら怒る御仁もいるだろう。アフタートークのジェロームはちょいと眠たげ。
NHKラジオドイツ語講座今年度後半の放送すべて終了。僕的には清野智昭さんの平易な語り口でドイツ語理解がぐっと進んだプログラムの再放送だったので、二度目でも幕切れはまた少々感慨深い。D社ガイド本チベット校正。
イ・ブル展『私からあなたへ、私たちだけに』@六本木・森美術館。展望階で“国民的”w人気コミック展開催中で行列混雑に動揺するも、美術館は別でやれやれ。溝口彰子さんとも無事合流。韓国を代表する現代美術作家の作品群は、妄想動植物系、ツルピカだけど欠損あり系、理想都市象るもどこか不安定系、てな切り口。氷のような造形の中に横たわるパク・チョンヒ大統領がうっすら視える作品はじめ現代韓国の政治性をわりと前めに出した数点が一番興味深かったかしら。とはいえこゆのって説明されないと分からんけどねー。でまあ全体でいえば、それなりにおもしろくは観られたけど、大規模個展としてまとめたら、うーん、掘り下げというか偏執っぷりというか、あえてコンセプトとして複数の手口駆使するならばその根拠となる意志の強靭さというか、がもう一声欲しいな印象。
ミニ企画・映像インスタレーションのホー・ツーニェンは演劇ちっくで、歌詞・メロディーを法廷ミュージカルwに再構成したタイトルまんまな『ボヘミアン・ラプソディー』が笑えました。図録を立ち読むとズバリ舞台作品も創ってるようで、気になるシンガポール作家でしたわ。
溝さんとアメンロ・ラ・フィエスタへ。溝さんはじめ生物学的女性陣と“あなたは名誉レズビアンよ〜”と迎えられて飲み喰いした大過去以来のメキシカンだったりして。チョコ味の鶏肉料理も体験。近況トークほか一対一おしゃべりをじんわり味わい楽しみましたわ。