ますだいっこうのあと@ベルリン

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『刑法175条』

D社ガイド本中国西南校正。大筋終了ふぅぅぅぅぅ。
刑法175条』@シネマート六本木を観る。山形ドキュメンタリー映画祭の傑作上映シリーズ。んーにしても、こんなトコに映画館があったなんて。ハルくんと一緒に。
日本だとわいせつ図画どーちゃらの条項になるのはまあおいといて。ドイツ刑法での同性愛行為禁止条項がタイトル。それによりナチス強制収容所へ送られたゲイの数少ない生還者などへのインタビュー。濃ゆく重いテーマなのだけど、ときにオカマの魂百まで的な愛らしいスケベ心も込みで、証言が続く。語り手たちを正面から捉えた映像、トーキングヘッドっていうのね、から伝わる細かな表情やら空気も、“映像”ならではの味わい。固唾を呑んでお話を伺う。
ベルリンフェチ的には、現在・過去映像、がいっぱい視られて、もちろんドイツ語ヒヤリング(もちろん難易度高しですが)もでき、ナレーションがルパート・エヴェレットなのね、ってあたりにも軽く突っ込んでおきつつ、老人たちを尋ねる旅を暗示しているのか鉄道の映像がちりばめられてて、それが『ベント』なんかにも出てくる鉄道で収容所まで移送されたことの暗示だったりなのかしら、みたいなことにも思いめぐらしつつ、うんうん、とってもinteressantなドキュメンタリーでした。
上映後の知識補給的トーク含め、存在すら知らなかった作品の情報をくれた、溝口彰子さんにVielen Dank!
UC系知合い各位にご挨拶し、ハルくんとチルアウト@スターバックス六本木ヒルズ。別れてちょっとだけ、ちょっとだけだよ、青山ブックセンター