ますだいっこうのあと@ベルリン

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井手茂太『井手孤独』

井手茂太『井手孤独【idesolo】』@三軒茶屋シアタートラムを観る。劇場前で佐成哲夫くんとバッタリ。そのまま一緒に劇場へ。

畳敷きの舞台に赤く囲まれたエリアのある、柔道の試合会場な空間。奥にはグランドピアノ。すでにして企み臭プンプン。正面ではなく左右の審判?が座るポジションのイス席ゲット。ジュンイチくんともチラリ。

イデビアン・クルー振付家によるソロ。いんやー、すばらしかったです。先読み不明な展開で確信犯的にアホをやらかす一方で、肩関節はじめの柔軟さを駆使してガチムチ短髪体がしなやか〜にぐねり踊る。笑いどころでは、ガハガハ受けるまではなかったけど、冷静に脳が刺激されっぱなしでした。女子中心にダラダラ踊るイデビアン・クルーはあいかわらずダメだろう。彼、というか姐さん(笑)自身の踊りはぜひまた観たい。

以下、断片的に。フライヤーどおりの黒スーツで登場、裸足。無音。足裏の感触を確かめるような動き。と、不意を突かれて流れ出す音楽。体がビクンッって反応するくらいガツンと。それがリフレインされる。布団オバサン疑似まで登場。それを制止する「客席係」とか。あ、そういうわけで純粋に独舞ではなかったです。全然いいけど。

そのスーツに、高島田?のヅラをかぶって、花柄の炊飯ジャーを手にさげて、試合エリアをすたすた歩く。なんじゃいこりゃ?な図。途中、巨大掛け軸がズロンクルクル降りると、「俺」と毛筆極太で大書き。清々しきあほらしさ。

さらに黒タンクトップ・グレースエットで体育会風(笑)で踊ったかと思えば、終わり近くにはとうとう柔道着に!しかもだ、そのかっこうで『ベルサイユのばら』を、マイク片手にカラオケよろしく歌いながら踊るの。ミラーボール回るなかで。「♪バラはバラはバラは、気高く生きて〜♪」(歌詞記憶テケトー)とか。脳溶けましたdeath。しかも背景は「俺」大書きだぞ。その直前にもはタカラヅカ公演の台詞入りサントラ?で踊ってたんですがね、まさかここまでとは。さらに、焼き芋屋の声でくねりんくねりん踊る一発芸チックなシーンもあって、いんやーホンマやられましたわー。

お互い現金不足につき、コンビニで缶ビールを調達して、佐成くんと外呑み。興奮気味にいっぱい喋りまくる。

新宿で途中下車。これからオールで呑み出るハルくんをつかまえて、ささやかなバースデイプレゼントを渡す。ハグゥッ。