ますだいっこうのあと@ベルリン

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フラジャイル『塔』

D社ガイド本校正、上海へ韓国へ。ティップネス中野。筋トレ&バイク45分。バレエ・イントラの古園井さんから、失明のことをご心配いただく。LOOPつながりな一美さんから伝わったようだ。ありがとうございます。だからバレエ復帰を考えつつも、ウムムなのです、などと言い訳も。

フラジャイル『塔』@駒場アゴラ劇場を観る。以前から気になっていて一度くらいは、なユニット。関根さんとバッタリ。

劇場に入ると、中央にエレベーターのワイヤーを巻き上げるタービン?が巨大にデンと鎮座。それを左右から客席がはさむかっこう。今にして思えばその美術オブジェからして圧迫感受けまくり。

「とある高層ビルの最上階。コンピューターによってコントロールされているエレベーター制御室」(フライヤー)が舞台。「必要もないエレベーターの管理人の座を巡って、延々と椅子取りゲームが繰り広げられる」と作・演出によるテキストにあるけど、まー、そうでもあるのかね。

感想はひと言で書けば、…グッタリ。

固い“すべて大文字”な、かつ届いてこない台詞が喚かれ続ける2時間。僕にはそんなふうに視えてしまいました。9・11や、国境・国籍・民族あたりをにおわせるキーワードも、ガチガチ製でね。

ヒリヒリする緊張感とかは決してきらいじゃなかったんだけど、《言葉だけ》がヒリヒリされてもなぁ。いや、体も使ってはいるんだよ。だけど、例えばただ猫背になってこう力込められてもなぁ、ただバタン!ガン!と粗暴に動かれてもなぁ、みたいな。

既知の役者さん、La Compagnie A-n・明樹由佳さん、絶対王様・有川マコトさんの夫婦役コンビだけは唯一、言葉が、おそらくは格闘のすえ、体に落ちてて視えて、ハァ救われました。最前列だった関根さんが終演後語ってくれた、素足で立つ足の地に着いてるかげんで具体的に観察していた他の役者との違いが、たぶんそういうことなんだろう(わかりにくー)。

ピンクトライアングル付きで芝居の感想を関根さんとガァとしゃべる京王井の頭線