ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2004年11月の日記(1〜19日)

■11月19日(金) 大塚隆史個展

今日は初めての現場、かつ午後から夜にかけてという自分には苦手な時間帯での出張校正が入っている。朝から落ち着かない。とはいえいつもどおりに目が覚めて、D社ガイド本中央アジアを少し進める。なんだろ、小雨で薄暗いし週末みたいな静けさだしで、不思議な感覚に陥る。

大塚隆史個展@京橋ギャラリーPSYへ行く。「ガラス板の上に直に絵の具を置いてゆき、できあがった時には裏から見て鑑賞する」(彼のサイトより)ガラス絵が並ぶ。ツヤツヤした質感がまずきれい。色づかい鮮やかなイコンっていうの?や祭壇を見る気分も少し。もちろんそこに“祭られて”るのは、タックさんならではの、ゲイテイストやユーモアなの。詳しくネタバレになるのでよしとくね。うん、楽しかった。

銀座M社R誌編集部へ出張校正。その昔レギュラーで入らないかと打診されサブカル一般常識テストのようなものまで受けさせられたところだ。おそらくピンチヒッターだろう。初現場の緊張、慣れない時間帯、タバコ、一般編集部員たちの近くで集中できん、などなどでグッタリ。ミスもしちゃったし、トホホ…。22時過ぎには解放されましたー。

休憩時間に本屋でARTiT高嶺格の『Baby Insa-dong』をガガガと読む。在日コリアンの彼女との関係性を探るテキスト&写真。韓国のアート特集にもソソられたけど立ち読み立ち読み。



■11月18日(木) 整形外科/韓国風焼肉屋

大久保へ。カーネル・サンダースおじさんが両手グルグル巻きでお縄になっていた。メニューかサンプルを照らす作業灯のコードが巻きつけられてるの。取り付け位置的に都合よかったからだろうけど、…あんまりだわ。

社会保険中央総合病院整形外科へ行く。夏以来、約4カ月ぶりだ。これまでになくすいていた。

担当の陽子医師に現状を伝える。鎮痛剤ものんでないこと、まったく収まったわけではないが、ここに転がり込んだ当時と比べると格段に痛み・しびれは落ち着いていること、など。予想どおり診断はこのまま長期戦で様子見。

それでも、なーんだろな。一番しんどかった時期に診てもらった彼女に、おかげさまでよい知らせができることはちょっと嬉しくて&ありがたくて、それを向こうも素直に喜んでくれていた感じ。国保3割負担の診療費は220円でしたー。

そんなこんなです。ご心配くだすった皆さんにも、重ねて深謝合掌です。この先、体幹部を鍛えながら、僕の四十代のカラダを手探りします。

昼飯、しばらくぶりで野菜サラダばりばり食べる。

届いてた、D社ガイド本中央アジア校正に着手。ロシアで苦しんだキリル文字の呪詛は大したことなし。逆にシルクロードな風情にけっこう楽しく読めそうな予感。

夕方、梅莟様宅へ受取物あって参上。そのままマミーも一緒に韓国風焼肉屋へ。雨冷えの心が、肉とトウガラシパワーと、何より“一人じゃない食事”でほっこり温まる。ありがたやー。茶碗でいただくマッコリも美味。さらに、いわゆるピッチャーのノリで注文すると親玉・丼サイズの器+ひしゃく状汲むもので出てきた。ひゃ、こりゃ素敵。

あー、四十代のココロも見つけなきゃだわねぃ。ビール流し込むばかりじゃなく。



■11月17日(水) 法大学館解体

B誌原稿書き。初心に返った“文体”で改めて書き直し、文字数に大なたを振るって、やっと仮の仕上がり。

美々ちゃんからのメールで法政大学の学生会館が建て直されることを初めて知る。ビックリ。後年の出入りしてない学生からは九龍城なんぞとも呼ばれてた建物。去年roundCutsのスタッフ亀ちゃんから近況を聞いて、学生側のモラル低下に正直呆れたりしてたから、遅かれ早かれとは思っていたが、まぁ、淋しいもんだ。

ネットで調べると既に本部棟は着工済み。僕らが劇研で芝居していたアトリエ11や、大ホールのあるホール棟も、学祭後に解体着手らしい。ちと別れを惜しんでくるかなー。

校正事務所に仕事くださいメールを送った直後、それとは関係なく電話あり。D社ガイド本が、2冊入る。おお。既に決っている分を合わせると、2月にかけてこんな机上旅行予定。中央アジア→モンゴル→台湾。

スターバックスにて、B誌原稿にアカ字を入れまくって推敲する。

ティップネス中野。ストレッチ、ステップマシン。久しぶりでマットピラティス。どうしても説明時間が長くなってしまうので、30分じゃかなり“なんちゃって”感あり。ローリング・ライク・ア・ボールをやった瞬間、もともと予兆のあった右排腹筋が痙攣。震度4くらい。あぁぁぁ。

最終的にB誌原稿仕上げて入稿。ホヘェ。報道系番組をザッピングしながらビール&へしこ。



■11月16日(火) 居酒屋かあさん

B誌原稿書き。難渋。自分にないファンタジーの組み合せネタだったことに今さらながら後悔。文字数以上ダラダラ書いても書いても“視えてこない”気持ちの悪さ。納期明日だよ。

夕方良くんから入電。飲酒のお誘い。断るわけないさ。居酒屋かあさん@歌舞伎町にて、彼のバイト仲間女子と三人で。で、二人は日本酒、八海山やら〆張鶴、僕はビールをビールをグビグビビ。やっぱり話題は芝居のことが中心に。後半トークがちろり白熱したわねー。

どうでもよいけど、「居酒屋かあさん」は登録商標らしくてやや不思議。エレベーター横の看板に丸Rが。



■11月15日(月) 「あせ」が打てない!/月曜タックスノット

結局5時起きには挫折し、7時過ぎにようよう起きだす。ボワンとした脳味噌。

iBookの下側が濡れてるわね…やだビールが軽く床下浸水しちゃったのね…ティッシュ拭きましょ拭きましょ…あららキーボードにも軽く掛かった痕跡が…もう乾いちゃってるわね…これは今度クリーナー買ってきてキレイにしましょうね…さて…パチパチ…??…パチパチパチ…!!…aとsとeのキーが入力できなくなってるぅ…

これだけはやっちゃいかんとずっと注意してたんだけど、とうとう。

iMacのキーボードを接続したら使えるかしらん、とやってみたらあっさり大丈夫。機能その他も特別問題なし。もっとひどいことになってなくてよかったと前向き思考をとる。 

で、それより何より先延ばしにしていた校正をガツガツやる。通販パンフと国内ツアーパンフを行ったり来たり、気分転換しながら。

途中キーボード修理を電話で問い合わせる。初代マックが何度もお世話になったクイックガレージだと、開けて調べてキーボードの修理だけでOKだとしたら約26000円。アップルのサポートだと、最安手段・自分でキーボードを交換すると6000円。ただしこれで絶対直るって保証はナシと言われた。そうよね、いちおうビール浴びてるしぃ。

とりあえず、iMacキーボードで代用ってことで様子を見ましょ。なんとはなれば四代目購入までこの状態でも問題ないっちゃないし。持ち歩かないからね。

で、懸案の校正は5時前に平らげる。どちらも発送してホッ。

そのままビールに淫したい心を抑えて、ティップネス中野へ。ロッカー前に“不気味な”貼紙が。たぶん来年からは中野店以外を使うには利用料が必要になるらしい。言い換えれば今まで通り使いたいなら、もう1000円月会費が高い会員になりなはれとお達しのよう。実質値上げ。ぶう。

いつものように、ストレッチ&腹筋して、アリバイ的にバイクで汗をかく。

ふと思い立って、美人ママ青山さんの月曜タックスノットに顔を出す。ちょうどと今月のアーティストが週代わりで作品替えをしているところでした。ビリー人形にふんどしやら浴衣やら着せた写真作品。なんかかわいいな。

『メゾンド・ヒミコ』(ALL ABOUT掲載の記者会見記事)の撮影で、ずっと閉めてた月曜タックスの復帰2週目だそう。なぜだか客は僕のほかセツオのみ。そのおかげ?で、『約束』の感想などぶっちゃけトークをいっぱいできてよかった。うんうん。4本いただいてお暇する。



■11月14日(日) 津田さん試合放棄

目が覚めると高円寺事務所。みなお泊りだったようで、とっても翌日感漂うリビング。目が覚めた瞬間に、関根さんとにしやんが並んで座ってるのが目に入ってての、何だろうな、“語り明かした者同士の濃密な時間”が視えた印象。ほれ、僕は酒で沈没するのが習いだからそういう体験ってまず出来ないから。

帰り際、隣の部屋で熟睡中の良くんを、ちょっと蹴っぽってみたけど、起きなくて、やや名残惜しげなババア。寝込み襲っときゃよかった。

新宿区四畳半に戻って、あっさりと試合放棄決定。仕事は明日5時起きでやればいいやと決意というか先延ばし。朝、ビールがないからといって流し込んだ日本酒にやや悪酔い。

で、寝たり起きたり呑んだりのまたしても恒例な…。



■11月13日(土)『約束』報告会

クロネコ兄貴が荷物を4つも届けてくれる。クリタのうまい水、コンタクトレンズ、鯖のへしこ、それに校正仕事も。その後一日遅れの校正を福通のおじさんが。

で、先着順式でまずは国内ツアーパンフレットの校正に着手。アカ字が細かいうえに、元資料で確認してもその後の追加変更が多くて、超メンドウ。イラついてときどきモォォォォとか叫んで発散。 

で、鯖のへしこ。若狭の名産で、鯖を塩漬けにしたあとさらにぬか漬けにしたもの。前冬に一度オーダーしたものの、漬け込みに失敗したとかで買えなかったのだ。さてさて、初めての珍味は…うーん、ちと塩っぱい。くさやちっくな風味はそれはそれでわるくはないんだけど。なんだろ、もうちと鯖感?があると光り物好きにはうれしかったかも。ちびちびいただきまひょ。

フライングステージ、高円寺の事務所にて『約束』報告会。開始より早めにお邪魔して一気にアンケート読み。ふむふむ。製作の梅莟さまが登場して個人面談スタート。順次やってるうちにじょじょに顔ぶれが揃っていく。キャスト+トシちゃん、荒くん、カメラウーマンのかおりさん。収支報告などして、本当にホントにお疲れさまでしたー!

で、最終打上げというか呑み会に突入。マミーの手料理にくわえて、広島出張帰りのトシくんからの差入・生ガキも! 激ウマ。子供のとき父方の田舎・三原で食べた酢がき彷彿。ビールも黒エビスにギネスまで揃えてくださって、もう呑みまくり。公演中差入でいただいたワインやらもどんどん開く。何話してたのかさっぱり覚えてないけどわいのわいのと盛り上がった。 

てなうちに恒例スリープモード↑→↓…。



■11月12日(金)『永遠のモータウン

結局今日午前着とメールがきた校正は一日遅れだとさ。そっちからからわざわざ予定を指定してるんだから、そうならそうで前日に連絡ちょうだいよん。

そんなわけでブラブラした金曜。社会復帰ややつまずき? 雨上がりの午後にすわっとコインランドリー。ご町内みな考えることは同じらしくて平日なのに混雑。うーん。風呂ナシは銭湯やらティップシャワー会員やらでいいけど、洗濯だけは自分ちでできたらずいぶん楽だな。

ティップネス中野。ストレッチ・ステップマシン・バイク。バレエクラスの古園井さんに久しぶりでばったり。うーん、バレエストレッチなら出ても腰もつかな。

永遠のモータウン』@下高井戸シネマを観る。

札幌でサントラを試聴したらば僕的マスト!なかんじだったので。この映画館初めていく。なかなかいい雰囲気だ。いわゆる二番館なラインナップも懐かしいやら嬉しいやら。

『永遠の〜』ではあるけれど、原題『Standing in the Shadows of Motown』がまさしく!な映画。「黄金期に200曲を超えるヒット曲を放った伝説のレーベル“モータウン”。そのレコーディング・バンドとして、陰から(中略)支えたファンク・ブラザーズの実像に迫る」(CINEMA AVENUEより)。

なんとなーく黒っぽい、かつ懐かしげなサウンド好きにとっては、いやー、たまらん時間でした。ジョーン・オズボーン、ブーツィ・コリンズベン・ハーパーなどが登場する、再結集ライブシーン。どの曲も体温あがりっぱなし。「ヒート・ウェーブ」とかね、「ホワッツ・ゴーイン・オン」とかね。もちろん主役はそのバックで演奏するファンク・ブラザーズの今やじいさんたちなわけで、それがが実に素敵で幸せそうで。

大ラスのチャカ・カーンらが熱唱する「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」では、亡くなったメンバー(映画冒頭のリストで“Here in Sprit”って紹介されてるのがまた何ともいえず…)の遺影も並べて演奏する。もうウルウルしちゃいましたー。

って、それは老人バンドもの(ひどい言いよう)的な、じゃなくて、なんだろ、単に音楽的なサウンドの高揚感的な、の方が大きいんだと思うけどね。

当時の《武勇伝》を語るシーン。メンバーたちの表情も、シンプルにすっげぇ楽しそう、かつかっちょいいのだ。とにもかくにも「本当に音楽が好き!」なのがガシガシ伝わってくる映画でした。劇場で口ずさみながら観れてよかったー。

新宿乗換のついでにどこかへなだれ込みたい気分になったが自制する。せめてもと、金曜夜でごったがえす人波から男子だけを視姦しながら缶ビール1本@東南口エスカレーター付近。



■11月11日(木)“血の巡り”

社会復帰な一日。といいつつ中野坂上逢瀬。午後、届いたB社通販パンフの別進行ページを片づける。さもない量なのに、校正労働久しぶりで勘が戻らない。字を書く手にうまく力が入らなかったり(ヤバイ?)。

あらら、雨降りだしちゃったわねぃ、それでも、な気分で、ティップネス中野へ。復帰の巻。ストレッチ・ステップマシン・バイク。腰がらみでこれからのトレーニングをどないすべかなとぼんやり考えたりもし。NHKBSの海外安全情報でアナウンサーしてるあきやん目撃。番組を教えてもらってなければ僕の女子認識能力じゃたぶん気が付かない。ふだん稽古場でみていた大らかな印象とは違ってたし。ってあたりまえよね。帰り際、受付スタッフのシオバラさんとキンパツ談義少し。

じょじょにではあるけれど、精神的&身体的な“血の巡り”改善…てなところかな。お恥ずかしいけどさ。



■11月10日(水) さすがに

さすがにこれ以上はヤバかろうと、夕方一念発起。歯を磨く。空き缶コンビニ弁当など残骸を片づける。銭湯に行く。で、結局またビールしてるんですけどねぇ、さすがにほどほどレベルで。サンクスで買った豚キムチ汁はイマイチな味だった。



■11月9日(火) 廃人続行

はいはい、呑んじゃあ寝呑んじゃあ寝を繰り返してました。仕事もないしねぇ。



■11月8日(月) 廃人

確信犯的飲酒活動。夕方、小道具のスーツケースを高円寺から新中野までガラガラと運ぶ。歩いたのはちと腰によくなかったかんじ。真矢さんにお返ししてサイゼリアで軽く呑む。部屋に戻ってまた飲酒。

ジャスミンさんから電話をもらう。芝居の感想など約1時間。率直に言ってくれるのでいつもありがたい。



■11月7日(日)『約束』千秋楽

新宿東口スターバックス。なんとか席をゲット。僕は他所見ができなきゃダメな質。イケメン視姦しつつ台本浚いっていうのでせうか?

11時劇場入り。今日は開演時間が繰り上げなのでサクサクと各自で準備。ストレッチやって体あっためて台詞ひととおりさらって。
  
昼の回7ステめ。自分でも不思議なくらい快調。楽日にして、ああ、ここはこうすればいいのね、な発見があちこちに。お客様のパワーに後?前押しされているのを特に実感した回でした。上演時間も最短記録更新。

夜の回8ステめ。大楽。自分的にはパワー切れ。情けなや。内心ひやひやしながら務めました。それでもまあ流れは快調。カーテンコール後、舞台裏でみんなして抱き合う。終わっちまいました。

『約束』津田浩一役。開演4分前にみなにあいさつして上手袖へスタンバイ。冒頭でくるまってるタオルケットをはおって、暗がりで劇場の神さまに手を合わせる。暗転板付き。あとはとにかく“飛ばす”オネエ演技で前進あるのみ。自分的には『オープニング・ナイト』毛利一郎役がややどす黒いイメージでした。頭、このためにキンパにしました。派手な衣装からもパワーをもらってクネラクネラヘラヘラ。

1年ぶりの芝居、未知数の客演陣との共演など、いろいろと不安だったのもぶっちゃけ事実なのですが、結果的にはとても楽しんで本番に臨むことができました。もろもろに深謝合掌。ハグハグハグ。

例によってバラシは、手伝いの人手もあってあっちゅう間。終演2時間後には打上げ突入@魚民。おいしいビールぐびび。カラオケに流れるチームを見送って、今夜は1次会で新宿区四畳半へ。飲酒は続行。



■11月6日(土)『約束』4日目

新宿東口スターバックス。駅近くなせいか朝から混んでいて席をゲットできず。そもそも劇場入り時間11時の間際で、台本開く余裕もない。外席でカフェインタイム。まみーが通りがかった。

昼の回5ステめ。盛況&食いつき超良好。夜の回6ステめ。蓋を開けてみたらばあれま!なありがたき盛況でノリは堅実。芝居はほぼ安定して流れている自己印象。にしやんと吹いちゃうシーンは挽回できなかったヨ。ま、もう“そういうシーン”ってことで…。

にぎやかな酒部@またしても東方見聞録して、さくっと解散。12時台の銭湯に高校生とおぼしき男子三名。そろってスベスベ肌一重目……。



■11月5日(金)『約束』3日目

秋晴れ続く。夜の回のみで昼間ノンビリできるの今日まで。といっても特別なことは何もせずダラダラする。

気が付かなかったシリーズその1。東中野のランドマークな結婚式場・日本閣。ド派手に取り壊し工事してまいた。ここんとこ毎日乗ってる中央線から見えてるはずなのにずっと気が付かなかった。建て替えか、それとも別にものが建つのか。かなり敷地的には広いしな。

新宿東口スターバックスで台本&コーヒーは、もはやある意味縁起かつぎ的な儀式。外が見えるカウンター席で男子ちら見もしつつ。

16時より早めに劇場入り。ウォーミングアップ、シアターゲーム。後半のノグがらみの抜き稽古。細かい指示が周囲にも飛んでそれはそれで芝居的にどんどん濃密になっていく。時間的にやや押したけど貴重な稽古だった。

『約束』4ステめ。今夜のお客さんはやや堅実。ていうか僕がちと固かったみたいだな。ついつい昨夜の爆笑ウケを思い出してしまうのもよくないわね。それでもまあ、ミッションは堅実にこなしたつもり。

予定していた人と酒席。心身ともに滋養注ぐ時間。ありがたや。

気が付かなかったシリーズその2。落合駅すぐにあるちっちゃなスーパー・トヨクニが営業停止していた。会社が倒産したみたいだ。コンビニがまだ少ない大昔から深夜1時近くまで営業していた。並ぶ商品はかなりギリギリだったものの、あればあったで重宝していたのに。東中野駅前のチェーン系大型スーパー2軒が12時まで開くようになったしなー。にしても、ちと淋しい。



■11月4日(木)『約束』2日目

秋晴れ。10月の長雨から脱出したような青空。本当に嬉しくなる。コインランドリーして掃除して。とにかく前向きなココロで劇場入りできるのが本当に嬉しい。ていうか助かる。ほんとうに。

新宿東口スターバックスで台本&コーヒー。伊勢丹ブラリ経由、15時劇場入り。良くん&あきやんのシーン抜き稽古。そのかたわらでストレッチしたり台詞さらったり和んだり。

『約束』3ステめ。木曜にしてはかなり多めなお客さん。しかも食いつき良好ときた。笑いと熱意に支えられて流れ好調。上演時間最短記録またまた更新。個人的には始まるまでやはり怖くて怖くてしょうがない。それが、お客さんの前に立った瞬間、クネクネ弾けてる自分がいて、やっぱり不思議。きっといつも袖で手を合わせる、劇場の神さまの思し召しだろう。

今日は外野状態でにしやんといるシーンで、二人してマジで吹いて笑っちゃいました。ちと反省。ある意味無責任におもしろがってるポジションなので、まあ、いいか(いいのか?)。にしても舞台でにしやんとグダグダしてる時間、ほんま楽しい。

その昔の編プロで一緒だったKさんが観に来てくれて何年かぶりで再会。わお。

森川くん、郡司くん、関根さん、サッコさん、真矢さん、黎ちゃんと地下の東方見聞録へ流れる。1時間勝負で中生4杯。



■11月3日(水)『約束』初日

寝不足気味でも朝には、目が覚めてしまう。新宿東口スターバックスへ。祝日なのに朝からわりと混んでいた。コーヒー&台本。リフィルまでしてカフェインで強制覚醒。

11時劇場入り。ウォーミングアップ、台詞さらいするうちに、抜き稽古。っていうか、関根さんがらみのシーンを稽古する。女優っぷりの炸裂!がやっぱり素敵だわ。片付け、客席作りなどわちゃわちゃしているうちに開場時間だ。マチネ初回というのは何だかヘンな気分。

自分的にゲネが不調だったうえに、今日のコンディションがベストとはいえなかったので、かなりおそるおそる臨んだ初日。気が付くと、自分でも不思議なくらい飛ばしておりましたわ。温かい客席のおかげ、劇場の神さまのおかげ。ほぼ“清書”ってくらいの気分で終えられました。こういうところがウケるのね/こういうところは別にウケないのね、みたいないろんな発見もまた新鮮で。もろもろに深謝合掌!

続く夜の2ステ目。二日目落ちみたいなのがくるかしら、と恐れていたらば前半これまた快調。…だったのだけど、中盤から突然空腹に襲われる。やば! おもわず受付に走って差入のお菓子で糖質補給。なんとか踏ん張った。ふぅ。

初日から2ステでさすがにぐったり。帰りが一緒だったマミーと、新宿駅ホームにて缶ビールで初日乾杯。お疲れさまでしたー。



■11月2日(火)『約束』ゲネプロ

昨日書き忘れたこと。劇場入り前のコンビニで衝動買いしたブルータス。日記特集だった。夜ぱらぱら読んでいると、水と油の高橋淳さんが「ヘルニア日記」を書いていた。その中に9月の赤レンガ倉庫公演で僕と「腰痛談義」した記述が登場して、ニンマリ。

そのせいだろう。明け方、夢に彼が現れた。そこから例によってワケのわからない、だけどアートパフォーマンスの現場で右往左往する…みたいな夢が続いてややうなされる。スライドのプロジェクターを開演ギリギリにセットしているあたりで目が覚めた。

新宿東口のスターバックスで台本&コーヒー。10時劇場入り。照明さんの作業中にアップ&台詞さらい。舞台で芝居をあたる時間続行。照明・音響の場当たりはあっちゅう間で終わる。転換確認もほぼ問題ナシ。

ゲネプロ敢行。全体としては流れていたらしい。個人的には地雷原だらけで冷汗たらたら。ううー。

そんなでも部長の先導で酒部活動@東方見聞録に参加。やっぱりビールでしょ。にしやんほかスタッフさんたちも合流。僕はきっかり11時でお暇する。

劇場の神さまに祈る。初日まであと1日。



■11月1日(月)『約束』劇場入り

朝10時集合で仕込み。雨があがって何よりだ。オブジェ組み立て、床面パンチ張り、幕吊りで舞台仕込みは昼過ぎにはほぼ終わり。照明さん・音響さんもさくさく進行。役者のための時間を少しでも多く確保しようと動いてくれるスタッフ陣には本当に頭が下がる。

台本カット連絡の後、夕方前くらいから、舞台で芝居をあたる。関根さんの演出家モード、フルスロットル。

例えていえば風呂の湯があらい、の、あらかった舞台空間と、演技、それも役者と役者の間に成り立っていく演技とをチューニングする作業も込みで。

出番のない場では客席からみなの芝居を視る。稽古場とは違う、はじけっぷり、こわれっぷり、ドキドキかげん、いきおい、身のこなし。関根さんのちょっとしたダメだしで変化がついていく時間は、シンプルにいとおしい。

ギリギリまで前へ前へ。初日まであと2日。

酒部活動なしで帰宅。三の輪湯定休日につき、少し歩いてゆ〜ザ中井で腰養生。ロング缶2本で睡魔。