ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2004年9月の日記

■9月30日(木) サラダマッチョミクシィ

外の見えないビルで一日校正を終えて外に出る。穏やかな明るい夕空。心弛む。モスバーガーで「モス畑のサラダ ひじきとちりめんじゃこ」食べる。うまかった。

ティップネス新宿でアクア活動。僕がレザーパーティーに出ていた頃よく見かけて、薄暗い場所でもご一緒したこともあって、札幌パレードで久しぶりに目撃した(長いな)チビマッチョが、泳いでた。元コンテストビルダーなんだけど、なんかうらぶれたイメージ。

mixiミクシィジャスミンさんに招待されて後はズルズルッと。今週ちとハマってます。日記を移行する気はないけどね。今日、改めて徘徊してみたら、知合いがそこかしこにいた。にしても「ソーシャル・ネットワーキング」って標榜するあたりに、コンマ1ミリグラムの不気味さも感じてマス。



■9月29日(水) 佐成くんと呑む

池袋の雑踏でやや目が回る。西武の並びのいろいろがもう全然変わっていて、それに拍車をかける。スターバックスがあったので逃げ込むように。隣のアベックのたわいもない会話を聞くともなく耳にしながら、コーヒーで心を落ち着かせる。

佐成哲夫くんと呑む@池袋・東方見聞録。差しはかなりレア。

実は12月静岡でのコンコールに佐成ダンスは応募していたのだけど、落選だったのだ。それの、まー、残念だったねなニュアンスで飲酒。佐成くん個人が年内出演予定だったダンス2本の、キャンセル顛末も聞く。現代舞踊系は要注意よね。その他ダンストーク果てしなく。ビールももちろん果てしなく。生の素材が入った石焼ビビンバの器にキムチダレを注いでジュジュッ!な石焼豚キムチが、美味。



■9月28日(火)『約束』稽古

等々力S社へ出張校正。行きしな少し住宅街を散策。一軒一軒の敷地からして広いわ。無駄なペガサスの像なんかが玄関にあったり。

ただ道を聞いただけおばちゃんがすごくニッコリしたのが、朝っぱらから気持よかった。ああいうときでも笑っていられれば人生愉しいだろうな。

三軒茶屋で久しぶりの無印良品突入。スターバックスでブレイク。稽古場に行く途中で中秋の名月、目撃。流れる雲が情緒を添える。

『約束』稽古6日目。台本の続き控え目にくる。ざっくり何度か読み。前半部分のこれまであまりあたっていないシーンをサクサクと。やや未消化なままタイムアウト。帰り道で衣装の用件で三枝嬢登場。まだ仕事中だって、お疲れさまー。



■9月27日(月)『約束』稽古

等々力S社へ出張校正。雨の月曜はかなり憂鬱。中央線山手線の混雑乗換でぐったり。通勤ラッシュと無縁な人生送ってるからなー。

初めての現場は、シーンと静まりかえった、話すにも小声でコソコソなオフィス。うげぇ。これが金曜まで続くのか。さらに鬱鬱。その一方でD社ガイド本シベリアも小噴火が始まってるし。……。

夕方の東横線は、高校生だか大学生だかの、ほんとイマドキな男子が多くて、それがせめてもの救い。ファッション雑誌にそのまま載ってそうな子が、そこかしこに。

『約束』稽古5日目。カラダの居所がまだよくわからない。言葉がどこか違うところ出てる気分。まだ台詞覚えずにやってるから、それは当然っちゃ当然なのだ。まー、あまり決めずに&考えずにやりますわ、例によって。

今日は良くんの知合い・カメラパーソン佐藤カオルさんが稽古場に。以前彼女が撮影した良くんの“男っぽい”ポートレートを、関根さんと「がん見」というか「玩見」。

良くん+佐藤さん+ノグとで酒部活動@阿佐ヶ谷白木屋。撮ったばかりの稽古場風景を、スライドショーで見せてもらった。デジカメ一眼レフだとこんなこともできるのね。スゴッ。

あ、どうでもいいことなんだけど、チラシの僕の顔写真ってば、左右反転なんだと今さら気が付いた。飛行機内トイレの鏡に写った顔だから…。



■9月26日(日) 水没

いっきなり角刈りになったコンビニ店員ナカニシくん。摘み草料理洛北の宿。届かないメール。ふらふらで行った今宵の三の輪湯は、もろメンズエッグ銭湯と化していた。



■9月25日(土)『約束』稽古

『約束』稽古4日目。全員集合。わお。配本済みのシーンをザクザクと荒立ち。客演陣の「そうくるか!」な芝居っぷりが新鮮。ニシヤンこと西田夏奈子さんが別の本番でしばらく来れないので、“コミュケーションを深める”。ゲイ事情ぶっちゃけトークまでしちゃって、充実。



■9月24日(金) ブブ・ド・ラ・マドレーヌ展「人魚の領土」

ブブ・ド・ラ・マドレーヌ展「人魚の領土−『上陸及び最初の調査』編−」@六本木オオタファインアーツを視る。

前回の作品展で喪失の哀しみを抱いたまま、海と波と一体になったブブさんが、海から帰ってきた、ってのが僕的導入イメージ。

メインのビデオ作品。ドラァグ姿でまさにヨタヨタと慣れない“足”で砂浜をさまようさまが映し出される。うーん、いまいち。ドローイングは、ブブさんのふくよかな肉体をまさに《領土》として描いたグレートーンの等高線と、これまた観察スケッチ風なさまざまなさもない植物。等高線でヒトをとらえるってのはちょっとやられたね。

けど、《調査》まだ緒に就いたばかり、といった印象。次回に期待!

六本木駅上の書店で、こりずにウォーターボーイズ総集編本、それから最近気になってる株の初心者本購入。新宿へ。大江戸線からあがるとき、新宿線乗換の通路経由でそのまま京王新線の出口を使うと、あまり歩かされないことに偶然気づく。ヨドバシカメラほかショップ徘徊。どこかのスタッフが着ていた真っ赤なアディダスのトラックジャケットが欲しくなる。てか、今、ジャージ欲なのですわ。

『約束』稽古3日目。冒頭あたりから立ってみる。役のたちあがりかげんをあれこれ試しながら。帰り道は秋雨。酒部活動は歩き呑み編。



■9月23日(木) 秋分の日

予定ナッシンなホリデー。

そういえば昨日小森さんが「薔薇族」廃刊の話をしてくれた。新聞に載ってたそうな。時間の問題とは耳にしていたんで、驚きはないが、プチ感慨くらいは。朝日の記事にあった文通欄。確かにお世話になった世代だし。ところで、サイト・トップにある寺山修司の詩は、演劇系古ガマにはちとキュンとくる。

午後ティップネス新宿へ。札幌のパレードをコルセットなしで歩いたせいか最近腰が少し不調。軽めにアクアウォーキングする。目の保養対象ほぼ皆無でありました。帰りぎわタケシくんとバッタリ。お互いの稽古ネタで立ち話する。

たかが数分後のありえない明かりにおいすがる
しょせんこれが現時刻よねの暗がりにいすわる



■9月22日(水) マリーさんのライブ

銀座R社出張校正。予想どおり祝日前で仕事たっぷり。しかも家を買った場合のシミュレーション特集でグラフや金額が脳内でねじれる。しかしなー、ライフプランなんてみんな立ててるもん?

マリーさんのライブ@渋谷・青い部屋へ行く。

マリーさんとは、杉並北尾堂ブックカフェで知合いって、実はご主人がゲイコミックの里見満さんとわかってビックリで、さらに二人の隣室が踊りつながりで知合いだったヨハナさん一家(現在は山梨在住)だったという偶然に偶然が…な関係。だけどライブは初めて。

森岳史さん、北尾トロさん、トロさんの後輩・泉さんとご一緒。会場に着くと里見さんがビデオを構えてスタンバイ中。そのテーブルをワチャワチャと囲む。さらに秋山嬢、高橋クン合流。

シャンソンに昭和初期流行歌を、冷たく燃え盛る炎といった情感で歌い上げるの。エディット・ピアフ「群衆」は、旋律を聴いて、あー、その昔円形劇場でやったダンス+芝居で使ったわねーとか。最後の「アコルディオン弾き」(だっけ)のエロ切ないかげんとか、グッときましたです。シャンソンってどこかゲイ文化てかオカマ文化と心情の底辺でつながってるもんよね、などと。もともと小さいハコだけど、かぶりつき席だったもんだから、表情もしっかり楽しめました。小芝居付きのミニステージなんかも、マリーさんおもしろそうだなー。

で、次のピアノ弾き語りが、「イルカって知ってる?」(by トロさん)みたいなノンケ女っぷり(ニュアンス伝わる?)で、いっきなり興ざめ。そっか、別に今宵はシャンソンナイトじゃないのね、をまざまざと。耐えきれず小森さんと先行途中退場。

駅近くに戻り居酒屋を何軒か回り、一度はNGだった、やんばるにグループ客と入れ違いで入れた。沖縄料理と古酒の店。落ち着いた内装&暗めの照明でちょっといい感じだったわ。

時間差でトロさんやマリーさんたちも。小森さん+マリーさん+里見さん+秋山嬢は、同じ長岡京市の高校出身というつながり。それ以外にもいくつかの接点がある8人。わいわい呑み&食べましたー。細切り昆布の煮た奴(沖縄料理ってホント名前が覚えられない…)と、ソーキソバの汁が、妙にうまかったです。



■9月21日(火) ウォーターボーイズ三昧

午前、D社ガイド本シベリア&サハリン校正。手もと分仕上がってホッ。

夏の愉しみ「ウォーターボーイズ2」。今夜が最終回と知って、観たつもりでいた先週分を慌てて再生。上から(うっ、上から?)録画しそうになってたわ。セーフ。

午後、札幌日記をシコシコ更新。書いてるうちにまた食欲がふつふつ沸いてきてしまう。ヤバー。

直前に知った番組。「全国高校ウォーターボーイズ選手権」。あー、もうあーんまりにもあざとーい企画じゃんかさ。今夜フジは7時から4時間競パン尽くしなわけね。それはそれでルルル〜ではあるがー。リアルタイムでしっかり釘付け。

やっぱ現役高校生の元気溌剌競パン姿、悔し涙付きってあたりで「選手権」のほうが楽しめました。陸と水中をまさにシンクロさせた演出や、フリースタイルでびゅんびゅん跳ねる姿に、ババア雀躍。もちろん、肋浮きかかり&薄い腹筋の体脂肪ゼロ系肢体が、日に焼けてる様はもうジュルジュルで。だからかんなり臭った裏話の“演出”には目をつむりますー。

ドラマは延長枠2時間で中ダルミしていた気がしたわ。ぶっちゃけシンクロの部分がねー。てか、別枠でやるべき「メイキング」まで観せられた気分。

それにしても「2」は視姦以上にはほとんど萌えませんでした。周りの大人たちの、あるいは大人たちとの物語が圧倒的に多くて、ヘキエキ。男子高校生たち自身/同士による“汗と涙と競パン”青春物語を、ただ脳天気に繰り広げてくれりゃあ、よかったのになー。



■9月20日(月) 肉の想ひ出

札幌2デイズから一転、粛々校正12時間。D社ガイド本シベリア&サハリン。初校かなりボンロボロ、後送箇所多すぎよ。うへ、今後が思いやられるわ。肉の想ひ出、だるまのジンギスカン味を脳で反芻してしまう。



■9月19日(日) レインボーマーチ札幌

午前中は別行動に。ホテルから出ると路面はまだ濡れていてかすかな霧雨。予断を許さない空模様だ。

ロビンソン地下のスターバックスでコーヒー&日経。文教堂書店で立ち読み三昧。ふと思い立って札幌にもタワーレコードあるはずと、携帯で調べる。近くだったので突入。試聴機にあったL.L.Cool J、R Kelly、Uhsa、Houstonを手当たり次第。

しっかし一番心揺さぶられたのはですね、映画『永遠のモータウン』サントラ。1曲目は「Heat Wave」だし、もう泣けちゃいましたよ。札幌はこれからか今上映中らしい。東京でもまたやらんかなー。
 
ドラァグ準備万端なジャスミンさんとホテル前で合流。高めのウィッグ、なんつうの?全身ラメでキラキラのドレス。まぶしいかぎり。タクシーの運ちゃん素直に興味津々でした。集合場所、大通公園西6丁目広場へ行く。そこそこ人が集まってきている。装飾したフロートも、ジャスミンさんが乗るオープンカーも到着してる。

第1回からずっと参加していたジャスミンさんは、懐かしい再会がたくさんあったもよう。僕も東京勢の知合いとご挨拶。

東京でもそう思うんだけど、パレードの出発するまでのするまでの時間って、再会がいっぱいで僕は好きだな。それにとにかくいろんな人が眺められるのもいい。思い思いのカッコウでざわざわしてる時間よね。あるいは脱ぎ系筋肉というか霜降り肉野郎を視姦したり、若いノンケのような男子クンを脳内メディアで記録したり、ね。

まさかそんな地味なかっこうで歩くわけないよねだったRIOTOくん。着替えたらまじホレボレだった。赤い、ところどころに着物の柄がパッチワークしたみたいなチャップス+白ニットラさりげなくモッコリ+上半身惜しみなく裸+赤のテンガロンハット。単なる脱ぎ系に留まらないエロスにババア鼻血もん。

当日入りな関根さんを探す。到着してるらしいんだけど、遭遇できず。

出発の1時が近づく。空はね、もうしっかり晴れて強い日差しが容赦ないくらい。オカマの執念、雲をも晴らすが、ここでも実証されたわけね。

出発前の隊列を組む段取りがかなり「ノンビリ」。大丈夫なのかしら?な心配も、札幌的にはどうにかなるらしくて。

レインボーマーチ札幌。先頭車からのカウントダウンで、GO!歩き始める。

ジャスミンさんのオープンカー1号車(笑)横を、何となく歩く。合間にデジカメ撮影。広い道の2車線くらいしか通行止めにしないので、横をヘーキで一般車走り抜けてビックリ、てかキケン。

単純に白昼公道を歩けるのは気持ちいいわー。ただ東京のように沿って歩いた公園に人自体があまりいなくて、ちょっと出だし体温低め。音ガンガン踊りまくりなフロートはやはり盛り上がってたみたい。うちらすぐ前の先頭車は、パーレドの意義?なメッセージを繰り返してました。

札幌市役所、テレビ塔下で曲がって、次第に人の多い商業エリアに。だんだん体温が上がってきましたわよ。ジャスミンさんはオープンカー上で仁王立ち。気持ちよさそう(笑)。パルコや三越の前あたりで、みんな手にしていたレインボーカラーの風船を一斉に飛ばす。小さくなって青空に消えていく。シンプルにきれいで、素敵な未来へ何かがつながっていく、つなげたい、そんな気分。

関根さんは僕らと反対に最後尾グループで歩いていた、戻った広場でやっと合流。終了後のプライド集会はビール呑みながら、三人並んで適度に流す。参加者初の1000人越えにパチパチ。

トイレ行く途中、バディ・スタッフで来ていた、たかのすけクンと遭遇。近況その他聞く。もう三年生かい。また呑もうねー。あ、どさくさでハグしときゃよかったー(笑)。

昨年に続いて上田文雄札幌市長が登場してメッセージを。シンプルななかに理解のある言葉。ちとウルッちまった。

このあたりで撤収。関根さんと別れてホテルに。ジャスミンさんは荷物を受け取りトイレでメイクを落として元戻し。
 
成吉思汗だるま本店へ行く。4時過ぎなのにもう10人近く待っていた。4時半の開店と同時にどやどやと座って注文、一斉に食べはじめる。馬蹄形カウンターなので知らない客とも一緒に食卓を囲んでる気分がしていいなー。

肉はやや脂身多めだけど、タレの味とか、遠慮ない炭の火力強め設定とかで、見渡せる店内とかで、僕はこっちが好き。モウモウたる白煙を浴びながらガツガツ食らう。カルナバル、謝肉祭とかって言葉が浮かんだ(ふめい)。ビールとふた皿ペロリ。ここのレポートまさにそのままでしたー。

この2日で、僕的には1年分の肉を食べた気分。
 
JRタワーコムサ・カフェでまったり。ジャスミンさんはさらに昨日の回転寿司で持ち帰り分ゲット。エアポート快速で千歳空港へ。鉄ちゃん的には、JR北海道の車両デザインがアメリカとかの大味っぽくみえておもしろかった。

出発までロビーでダラダラ。JAL1042便千歳21:40→羽田23:10。満席で飛ぶ。これまた到着便のせいで遅れて出発。ほんと飛行機だとあっという間なんだね。

だがしかし。さすがに11時半近くの到着で、空港から先の足が怪しい状況に。諦めかけてたモノレールへは、ジャスミンさんが大型キャリリングケースを持ち上げて走り、ドアにぶん投げるようにしてくれて無事駆け込み乗車。浜松町からは大江戸線で帰ることに。大門駅ホームでジャスミンさんと別れる。

そんなわけで18年ぶりの札幌でパーレド&食を楽しんできました。合間のダラダラ時間に、とりとめない話をジャスミンさんといっぱいできて、それもとても楽しかった。そういう状況自体を共有したことが笑えちゃったりもしたりする。僕のほうがどうしても頭の回転が遅いので「話してもらった」モードに近いときもあったりはしましたがー。

ジャスミンさん、ほんとにありがとうございました&お疲れさまでした! 



■9月18日(土) 18年ぶりの札幌

5時に札幌へ向けて出発する。1986年に『さよなら、悪魔のいるクリスマス』札幌公演で行って以来、な、なんと18年ぶりの国内線空の旅だ。JR&モノレールで羽田空港へ。

三連休初日の朝とあってかごったがえしてるロビー。「××便でどこそこへご出発のお客様お急ぎください」みたいな声が交錯。発券機も保安検査も行列だし。搭乗ゲートにたどり着いたあたりで、もうちょっとグッタリ。

ANA051便、羽田07:00→千歳8:30。急病人が出たとかで一度ターミナルに引き返して羽田発30分遅れ。それだって1時間ちょいのフライトなんてやや不思議。あっという間に北海道ー。イミグレあるわけないし荷物はいつものデイパひとつなのでテキパキ。…って、すみません、どうもいちいち国際線と比べてしまうのでした…。

まずはコンビニにて北海道限定サッポロクラシックを買って、チビチビやりながら空港バスで札幌市内へ。高速から見える原野?とか、建物の形だとかに北海道を感じる。

今回はドラァグクイーンジャスミンさんとご一緒させてもらうので、すすき野で降りるつもりだった。んが、メールのやりとりで 札幌駅で待ち合わせることになった。さすがにバスはやや時間食うんだねー。

ビールの報いで、降りたらまずは駅でトイレをさがす羽目に。偶然たどり着いた北口トイレでは、すでにごハッテン待機なさってる男子が。あれ、ココってそうなの? 待合せがなかったら、どうしてたかな(ニヤッ)。

JRタワーステラプレイスにある回転寿司屋・根室 花まるで、ジャスミンさんと合流。11時の開店と同時に入店。

いやいやー、あとは「わ!」とか「すごい!」とか「おいしい!」とか、興奮の坩堝。でれりんとシャリから前後にはみだした大振りなネタがのる寿司。それが回転だなんてー。もちろん活きのいい魚ばかり。生サンマ、カツオ、アジ、えーっとあと何食べたっけ? そうそう胃壁にジワーンと染みるアラ汁がまたたまんなくてね。目の前で握ってる、黒髪肌白一重和顔二十代クンも実に新鮮捕れたて産地直送(ふめい)で、おいしそうだったわん。

って、お腹パンパンになるまでいただきました。満足。

昨日よりは暖かいらしい札幌の街を、腹ごなしもかねて、ブラブラすすき野まで歩く。地下で天井の高い、ジャズ喫茶っぽいカフェへ。僕は別腹でビール。ダラダラ話す。ホテルの部屋にてもダラダラと。

夕方二人でお出かけ。まずはルミエールに寄る。ジャスミンさんはここのスタッフとも知合いらしかった。あ、僕的にも昔ちょっとHしたことある男が、現れましたわ。旅行で来てたっぽい。これはバッタリじゃないわね(笑)。
 
5時の開店を待って、さっぽろジンギスカン本店へなだれこむ。ここがまたミシミシ鳴るような外階段を上った2階にある木造の古びた店。カウンターだけでこぢんまり。七輪がジンギスカン鍋が脂身&玉葱がてきぱきと用意されて、いよいよラムを焼く。ジュージュジュジュジュ。脂身少なめの肉。あーん、うまい。まだ昼のお寿司を消化しきってなくても、ついつい食べちゃう味の魔力。ふだん焼肉食べないからねー、よけいに。もちろん別腹ビールは黒を流し込む。

肉エキスのたっぷり染み出たツケダレにジャスミン茶を注いでスープ状態で飲むのが仕上げらしい。これはビックリ。呑み干せませんでしたがー。

腹ごなしに軽く散歩。すすき野のドギツイピンク街を徘徊するジャスミンさんと僕。風俗店ばかりギッシリなビルのセンスを疑うような、けどまあ、まさに単刀直入(ニヤリ)なド派手な装飾にアングリ。

どっかまた入りましょってことで、ジャスミンさんがたまたま見つけた店、AVIA。スロヴェニアワイン&札幌餃子がウリの、カウンターカフェ。賑やかな通りの一角でさりげなく朝までやってるらしい。一人で暇そうにしてたネエちゃんは感じよかった。「札幌餃子ってどんなの?」って聞いておきながら、食べずに、僕はぐびぐびビール、ジャスミンさんはワイン。ダラダラ話す。

ほどよきに部屋に戻る。ジャスミンさんはドラァグメイク開始。僕はぼんやりしながら、眺めてましたー。

ホテルから出ると不覚にも雨。東京を発つ時点での明日の降水確率は60%。むむむ。タクシーに乗り込む。

レインボーマーチ札幌・公認前夜祭「HOLE」@HALL F-45へ。クラブイベントもかんなりお久しぶり。ムンムンと湿度高め、ややオス臭いことになっとりました(笑)。あ、ミックスなんですけどね。

ジャスミンさんのご挨拶回りにそれとなく同行。サロンあたりには東京勢がけっこう集まってて、どうもどうも状態。ぷれいす東京の生島さんと先日のリーディングのことなど軽くお話したりして。

とりあえず顔出して12時のショーを見ましょな予定。ロコな方たちメインだったそのショーですが、うーんうーんな印象。何がしたいのかようわからんうえに、スタッフワークとの連携がいまいちだったりで、僕の中では次々と墜落。ピチカート・ファイブ「ツイッギー・ツイッギー」で、褒め言葉としてチャカチャカ踊るドラァグ1+正装っぽ男子2のチームが一番かわいくて楽しかった。脱いだドアァグさんのそこそこ締まったカラダとかね(けっきょく)。第一部のショー取りなシモーヌ深雪様は、うぅぅな“現代アート”。

たまたまRIOTOくんが、すぐ近くにいたのでいきなり声をかけちゃう。フライングステージの以前の作品を何本か観てくれてて、上背あるし何となく顔はわかってたのだけど、直接ご挨拶したのは初めて。フレンドリーなイケメンくんで、ワクワク体験。

ジャスミンさん的に目的は達成されたようなので、二人して退却。ホテル近くの回転寿司に寄って夜食する。ドラァグ姿のまま寿司を頬張るジャスミンさん。いっぽう、あぁこれ以上食べたらバチあたっちゃうよー&実際問題お腹張ってるよーな僕。控え目に皿を取る。それでもアサリ汁がねー、やっぱ美味で。職人男子くんも…(以下自粛)。

今日一日で、僕的には1年分の寿司を食べた気分。

オンナを連れ込んだ嫌疑かけられた「かも?」な、ちーとドキリなことも、あり。



■9月17日(金) コンドルズ『ビッグ・ウェンズデー』

D社ガイド本シベリア&サハリン着手。ウラジオストクハバロフスクあたりで意気消沈。午前中で早くも看板…。

コンドルズ『ビッグ・ウェンズデー』@新宿シアターアプルを観る。東京公演のサブタイトルは「チューブライディング・スペシャル」。

先行予約で取ったのでセンターブロック5列目の席。やっぱ前め前めだよね、ことアプルでは。例によって例によるCM映像に続いて本編スタート。クイーンの「輝ける七つの海」が流れて、もうしょっぱなから近藤良平ちゃんが踊るさ。シュキンチキチキチキ、ンンンタヤッ!って短いソロ。あーん、もうそれだけでヒュ〜ヒュ〜オッケェェェ!みたいな。

まー、あとはこれまた例によって例によるコンドルズワールド。なんとなーく海・夏をモチーフに、ダンスにコントに演奏ほか。なーんだかわけのわからない海へのドライブが、脳内に大波が巻き起っちゃって記憶が流れて、リピートするごとに登場人物がズサンに増えてくるのとか、あほらしかったー。前はちょっとあざとくて苦手だった小林顕作によるギャグシーンもね、わりと素直に笑えたなー。どうしてだろう。

まず個人的な印象では、以前の作品より、ちゃんしっかり良平さんが登場してたのがかなり好感。だけど石淵聡さん(ちょっと知合い)が足を骨折したてから、ある種の危機感とかあったのかもね。なんて邪推はヤボ。石淵くん、それでも松葉杖で2シーンくらい堂々出てましたわ。もちろん骨折をネタにもしてね。

ダンスも、定番近藤テクとはいえ、鮮やかに駆け抜けてはジャァァンプなシーンはやっぱり素敵。かっちょええ。やはり以前に比べるとみな踊り慣れてきて上達してる。それとはまた別に心温まる系の振りだってね、いいわん。

つうわけで2年ぶりくらいで観たコンドルズ。ひとことで書くと“よくぞ還ってきれくれた!”だな。セッションハウスでの旗揚げから目をキラキラさせ胸をワクワクさせ観ていながら、一時期もういいやって思ってた身には、ズバリそんな感じでした。うん、満足。

終演後ロビーでちらっと話した乗越たかおさんも、どことなくニコニコしていたなー。フライングステージのお客さん女性が声かけてくださったので、早速『約束』のチラシを渡す。

ニチョ路上呑みする。そっか三連休前夜になるのねなノリ。少し離れた横に座ったウリ専くんの生態をチラチラ横見しつつ1本だけで切りあげる。明日朝早いからね。



■9月16日(木)『約束』稽古

…オキナワンの彼とはまた逢えるのだろうか。

『約束』稽古2日目。シアターゲーム経由、台本読み合わせ、本日は配本分最後まで。ふむふむふむ。ニシヤンこと西田夏奈子さんのプチぶっとびかげんがイカしてた。あとねー、合間に雑談した「マイ・ベスト・ムービー」がけっこう興味深かったりして。

酒部部長(にしちゃったわよ)樺澤良くん、ノグこと野口聖員くんと飲酒活動@阿佐ヶ谷パチモン養老。じんわりと話をしたね。



■9月15日(水)《愛「は」幻想「と」ファシズム

銀座R社出張校正。夕方4時半までかかるのはこの現場ではかんなり遅め。ビルから出ると涼しさにヒヤッと。Appleストアで新iMac現物と一瞬ご対面。ひゃー。けど、なんだ、ディスプレイの下あたりの「白い」部分がやけに広いなー。

ティップネス中野。ストレッチと今日はバイクに復帰。たぶんヘルニアとは関係なく左膝上が痛くなって30分で撤退。肌寒くて路上呑みどころじゃなくさくさく帰宅。

…飲酒経由気が付くと早朝4時台。ヘナヘナヘナ。チャットする。してしまう。「鬱病。再就職先はコピーのメンテナンス。手取り13万円。薄給に悩む実のところ31歳くん」と人生相談。イキロ! 次は「ウォーターボーイズみたいなガタイの大学生水泳部員くん」。彼とは電話でも話して湿度の高い時間にお付き合い。

すべてはあたりまえに《愛「は」幻想「と」ファシズム》でしかないとはわかりつつ、なのよねー。



■9月14日(火)『約束』稽古初日

仕事の狭間。てかあれなのだ。週後半届いて週明け納品ってな校正が多いので月曜火曜はわりと暇になる。それで、それにかこつけて、液体に耽溺してしまうことが、まあ多いのだけど…。芝居スケジュールとややバッティングしてちと面倒くさいD社ガイド本シベリアを、やっぱり僕がやることにケテーイ。

『KT』DVD観る。1973年のKCIAによる金大中拉致事件を映画化した作品。ぶっちゃけ僕的には佐藤浩市やっぱセクシーよねムービーでした。あの唇に弱いのかなー。全体的は地味な顔した男ばっかりが登場する映画だったりするんだけど。

『約束』稽古初日。座組み全員参加。『プレゼント』以来1年ぶりな僕はやや不安だったものの、ヘルニアもまー気にすることなくシアターゲームとかでおもしろがってました。初共演な客演陣との距離も一歩縮まった気が。本日のナイスヒットはしりとりゲームでの「シャンデレラ」byあきちゃんこと岩瀬あき子さん。本読みが中途までだったのがちと残念。

樺澤良くんと、ニシヤンこと西田夏奈子さんと、三茶駅近くの新装開店なった(そうな)白木屋にて呑む。大瓶2本のほどよいアフタードリンキング。良くんの“いろいろ”にただただ感心&ドキドキ(笑)するばかりのババアなり。今回は“酒部”活動活発、かもー? 



■9月13日(月) ICテレカ

B誌原稿書き。締切日に後半書きだしてなんとか入稿。落合駅で左鳥話子さんとバッタリ。てか彼女の仕事帰りの時間帯&ルートと、僕がジムに行くタイミングとが近接ってことみたい。ホームのイスに座ってひとしきり話し込む。

ティップネス中野。ストレッチとステップマシン。スターバックスで『約束』の台本を読む。フムフムおもろげな滑り出し。手触りやら立ち方やらを無責任に思い描く。1本だけのつもりが3本も中野駅北口で路上呑みしてしまった。だって、他人を視てるのはホント飽きないんだもん。ルナさんと遭遇。

深夜またしてもミッキー目撃。昨夜と同じく、台所側じゃない窓際を走り抜けた。

ところで。ICテレホンカードって使用期限があるんですね。従来のテレカで悪用された経験から設けられたのだろうけど。まさに期限切れの今月になって初めて気が付きましたわ。残額約600円なのが一枚あるのだ。うー。サイフに入れるとJRのスイカと混信するので、別にしていたからよけい使わずにいたし。海外にイタズラ電話でもするかね。にしてもなーんか腹たつぅぅ。



■9月12日(日) 劇団鹿殺し『愛卍情』

B社通販パンフ校正。午後早めの時間にどうにか片づいた。芝居に行くことにする。

劇団鹿殺し『愛卍情』@駒場アゴラ劇場を観る。関西の劇団が初東京公演。

フライヤーの黒ブリーフ+サスペンダー姿の男子というビジュアルがですね、まずは気になっておったんですよ。そこへ都合いいことに、10年近く前に事実上活動休止な僕らの劇団宛で招待状が届いたもんだから、ま、使ってみるか、と。

冒頭のガナリ系台詞で何人かが声かれてて、こりゃダメだわってのが第一印象。ざっくりいえば「少年同士の恋の狭間で挫折した少女が、後に暴力的人格に変貌する様を描いた」(フライヤー)作品。とおおっても「つか」フレーバー配合しまくりでした。

物語のメインが九州の高校レスリング部だったりするから、確かに5人の男子は脱ぎまくり。ま、そーれほどイケメンはおらんかったものの、そこそこ締まったカラダが拝見できて、その意味では、まーね。チンチラもあったり。ただし、はしばしに織り込まれたギャグはですね、僕にはノンケの脱ぎ系宴会芸みたく視えちまって、かなり胸やけ。熱血パワーは、ひとまず評価するけどさー。

ちなみにフライヤーの衣装はカーテンコールで登場しました。

少年同士の恋だから、ゲイキャラも登場するのさ。結末、挫折するのは事実上少女じゃなくてゲイの少年のほうで、彼、自殺しちゃうのね。そのことが少女のトラウマになって…みたいな話なのさ。そのあたりの展開にも、あーあ、「またかよ」とか「いまだかよ」な感想。

悪所場経由で帰った新宿区四畳半で、しばらくぶりにミッキーと対面。どブルーに。



■9月11日(土) 『約束』顔合わせ

B誌原稿書き半分まで。B社通販パンフ校正。

高円寺をふらふら徘徊約1時間。例えば北口南口で街のカラーが全然違うのがおもしろかったり。それにしてもどこか記憶の隅に残っていた本屋は、やっぱりつぶれてなかった。

劇団フライングステージ公演『約束』顔合わせを劇団事務所にて。今回は初めての客演陣が3人もいるので、文字通りヨロシクオネガイシマス!な顔合わせ。フライングステージの面々ともかなりしばらくぶりだ。イケメン樺澤良くんが最年少でなんと!1979年生まれだとか(目眩)。ええええ、ババアは出演者では最年長どすえ(どすえって)。

台本も最初のほうがきた。さてさて、芝居は1年ぶり。腰の故障でどこか違うモードになってる心身をスイッチングしなきゃ、と内心ちょろっと焦る。

トシくんと一緒に乗った、中央線車内でバッタリ。流山児★事務所時代からの知合い演劇ライター・山田ちよさんと、紹介された隣の女性は、横浜相鉄本多劇場の支配人さん。西荻の小スペースで行なわれた芝居を観た帰りだとか。さっそく『約束』のフライヤーをお渡しする。

僕のバッタリってば、もはや才能かもとうぬぼれながら東中野駅コンコースで立ち呑み。



■9月10日(金) ひょっとこ乱舞『フナの心臓、メチルの心』

並んだ空き缶に少しずつ残ったビールを流しに捨てる、毎朝。呑み残しだとすごく嫌な臭いがする。ような気がする。のはなんでだろう。ここんとこ、わりと。

リンクしていただいたばかりな「Men's Room」。きょう配信のメルマガは、JAL「バースデー孫空」CFに登場する男子。つい最近ティップネスのテレビで遠目に視て、ビビビ!ときていたのだ。ハワイのビーチでね、露出度高くって。サーフパンツ姿で振り返る1ショットに、胸ザワザワ〜。

「Men's Room」亨さんの調査によると彼でした。CFで視るほうがロケーション+せつない表情のせいか、ザワザワ度高いかも(笑)。ってか、ビーチで裸の男子ってだけで…(以下省略)。

B誌原稿下準備。今回はこちらの発案なのでイメージがある程度できている。今後のネタ拾いも兼ねネット徘徊。

午前中の晴れ間にコインランドリー。しっかしあれだな、ノースリーブばかりが並ぶ並ぶ。

雨降りだした昼間っからティップネス中野。ハリウッドヨガあたりにも復帰したいのだけど、以前と比べるとクラスが減っていて、なかなか参加できず。ストレッチ・腹筋・ステップマシン。ちょうど真矢さん登場で、がっつりと話し込む。

ひょっとこ乱舞『フナの心臓、メチルの心』@王子小劇場を観る。tptの『エンジェルス・イン・アメリカ』で天使役を雷様状態で熱演していた、チョウソンハくん目当てだ。水平な心で臨む。

結論から書くとね、フライヤーにもあるように「黒光りする」芝居だった。予備知識ナシで行ったにしては好感度高。手放しでウエルカムじゃなかったものの、少なくとも次回公演も観たくなった。タイトルが『オカマと太陽』だったりするしね(笑)。

地のレベルから一段あがった素舞台に、冷蔵庫とギャラリーに通じるハシゴ。世界中でメチルウイルスが猛威を揮った頃、隔離閉鎖された地下都市の物語。って書くと、またSF系芝居かよ、なんだけど、“設定ご説明”CG映像その他一切なし。たとえば役者たちは状況説明っぽい台詞を吐いてから、そのシーンの役をスコンと演じる。説明台詞があともう一歩、ある方向へ進化したらば、もっとすごいことになりそうな予感も秘めていたかな。

シーンシーンのつなぎも、シーンの中も緻密に構成されたフォーメーション・立ち位置、ダンスっぽいシーン(これも一筋縄じゃいかないんだけど)、心持ち早口で畳みかけるような会話、などなどに僕はグっときました。しかも、みんなそれぞれに役にハマった個性と演技力をもってたしね。

第一目的地(笑)な、チョウソンハくん。寺山系俳優っぽい、しなやかな身のこなしが印象的。アジる(鯵ではなくアジテーションね)台詞から、ささやきまで自由自在。舞台脇の低いポジションからじっと見上げる射抜く目線とか超ステキで。壁のでっぱりにへばりついたりまでする、無駄な(賛辞よ)動きまわりようも拍手もんだった。動きはカンパニーでピカイチだったな。

黒衣隊長役で、しかも結末あたりにウイルスそのものとして「ウイルスは自殺しない」とかって言うの。その冷徹さなんか、すんごかった。
 
衣装にタンクトップとかノースリーブが多かったのも、男優視姦的にはよろしくて(結局これかよ)。作・演出の広田淳一、新人っぽい?瀧澤祟に、プチ萌え…。

東京メトロ南北線車内呑み、養老乃瀧落合店呑み、新宿区四畳半呑み。



■9月9日(木) 銀座札幌アフリカ(?)

引き続き銀座R社へ出張校正。新橋寄りの外堀通り沿いに建つビルにあるここへは、いつも京橋駅で降りる。碁盤の目状の道をでたらめに曲がってギンザの朝を歩いていくのが、なんだか好き。

ティップネスに行くつもりが、部屋で夕食後怒涛の眠気でパス。札幌パレードで現地合流するジャスミンさんと電話で話す。そこらのジンギスカンやら回転寿司やらをさくっと食べて、パレードをただ歩いてこられれば、いいかなー。あとはビールは言わずもがな。「実はアタシも札幌行くから呑みませう!」な方が、もっしもいらしたら連絡くださいね。

チャンネル徘徊で『アフリカのツメ』を偶然視る。映画祭初日に登場した広田レオナはこれなのね、と。ウォーターボーイズをパロったキャラ登場。そこそこイケメン細ボディな彼と彼。競パン姿で踊ってました。ワフン。結末、愛し合いしっかり抱き合う男子たちであった。



■9月8日(水) 一瞬の世間話

轟々と強風が吹き荒れる深夜に何度も目が覚める。しかも寝汗をかくほど蒸し暑い。思い切りうなされてはヘンな夢特集をみまくる。謎の大劇場で下手から上手への移動に悪戦苦闘したり、謎のスラブ系言語で料理教室をやらされたり。

銀座R社へ出張校正。昼休憩挟んで2時間2時間で終わり。Appleストアをのぞくが、新しいiMacはまだなかった。東中野サミットで食料調達経由いったん部屋に戻る。

改めてティップネス中野へ。ステップマシン40分。事後ストレッチしているとichiさん登場。一瞬の世間話に心和む。お互いの腰・膝話だとか。彼お気に入りの新人イントラくんは僕的にゴメンNGよ。別くちヒョロリとした茶髪今風クンのほうが気になるわ。代行レッスンで愛想を振り撒くOくんは、まじで子ザルなかわゆさ。Curious Georgeってか。

中野駅北口で路上呑み。35缶2本空けた頃、元フライングステージのマッスーが通りかかる。寄ってくれたので、近況を問い質す(笑)。



■9月7日(火) 札幌行き決意

朝帰り後、体調立て直しがきかず。夕方、フライングステージのプレ稽古をパスしてしまう。申し訳ない&情けない。

そんなやや朦朧とした頭で、札幌のレインボーマーチ行きを思い付きで決意。予定がたまたまあいてる今年こそ!とまさに清水の舞台系だ。あれこれあたって正攻法で飛行機を予約。ANAの行き早朝便・帰り最終便がなんとか往復32600円でとれた。



■9月6日(月) THE・ガジラ『八月の狩』

THE・ガジラ『八月の狩』@下北沢ザ・スズナリを観る。流山児★事務所の若杉宏二さんが出演している。これは必見でしょ。

えんぺ一行レビューあたりの評判で、とりあえず“重たそう”“訊問形式”と前知識があったからか、役者個々の芝居を楽しめましたです。若杉さん、汚れ系の格好がやっぱ似合うなぁとか例によって本筋逸脱的感想いくつか。白井圭太クンが、問い詰められて困り果ててもどこか飄々としていい味のわかもの。福士恵二は猫踊りしっかりやってたし。むちゃ懐かしの円城寺あやも、なんか昔のままにこう圧しが強くて。KONTAはちょっと声の出てなさかげんが気になった。あんなヒョロ高い声だったっけ? 吉田朝は例によってキレ系でした。それ要員でしょ、みたいな(笑)。

朝鮮戦争に題材をとった井上光晴の戯曲『八月の狩』と小説『他国の死』を構成した舞台。短めのシーンシーンをつなぐ見せ方はさすが。すでに「戦争に加担」してしまっている現在に斬り込む中で、男たちのいろんな貌・物語が視られて、僕的には満足な作品でした。

同じ回だった山根祐夫くんに終演後ご挨拶。去年12月の佐成ダンスぶっつけ本番パフォーマンスで一緒だった長身俳優さん。

若杉さんに誘われるまま、打上げにおじゃまする。例によってご用達な、ふるさと。久しぶりだ。ぽつぽつ話しながら、いっぱい呑んだ。

徹宵確信犯で男遊び経由朝帰り。



■9月5日(日)『赤目四十八瀧心中未遂』/手記リーディングの夕べ

赤目四十八瀧心中未遂』@ポレポレ東中野を観る。森川くんが尼崎に行ってみたくなるほどキた映画だったそうなので、近所で上映だし、フラリと。

はい、ずっしりとヘヴィイでその重さが腹に心地よく響く感触、とでもいいましょうか。主演の新人・大西瀧次郎の眼にまずやられたかな。他所者として尼崎に流れ着き、ボロアパートでひたすらもくもくと臓物を切り刻んで串に刺す。ある意味単調な日常に周囲が少しづつ入り込んで巻き込んでいく物語、うーん、たとえば。

主演の寺島しのぶは僕的には特に何も思わなくて(笑)、助演陣の味付け濃厚さにゾクゾクきたね。一番は大楠道代。主人公を雇う串焼き屋のおかみ。しょっぱなの完璧に「終わってる」感ただよう登場から、巧みな関西弁での台詞とか、ああ、こんな女優になりたいわと思ったくらい(ふめい)。

あと、モツ運び?の犀・新井浩文も好み。プロフィルに『GO』でデビュとあって、なんか納得しちまった。掘り師役・内田裕也は役作り込み過ぎって感じでプチ笑えました。

あー、でね結末方面は書かずにおくけど、「そんなことされたら泣いちゃうよ」な、いってみればアングラな印象的シーンがあって、結末そのものはややありがちではあっても、その一瞬で、もうたまらなくなったのでした。

東京最終上映最終日ということで、荒戸源次郎監督と、大西瀧次郎が舞台挨拶。ナマ大西はちょっとだけ松田龍平似の今風な貌でした。

手記リーディングの夕べ@九州男へ行く。「HIV+の人や、その家族や友人が書いた手紙の朗読を、豪華メンバーで朗読する会です」(フライヤーより、文章ママ)。Living Togetherイベントの一環だ。

渋谷タワーブックスでのフライング・ブックスのリーディングとダブっていて、すみません、浮気しちゃいました>愛しのカワグチタケシさま、ほか各位。

二丁目路上で青山吉良さんとバッタリしてそのまま会場へご一緒する。ボランティアはじめお客さんたち(男女ともに)が、キラキラしていて、とても温い雰囲気だった。一方的にサイトのファンで『プレゼント』を観にきてくれたのケイボウズくんに声をかける。案の定誰だか識別できなかった様子。それでも坊主頭を強制グリグリ。1月のリーディングに誘っていただいた、ぷれいす東京の生島さんにも、ご挨拶。ふと気が付くと前の席は、オオタファインアーツで個展開催中なブブ・ド・ラ・マドレーヌ様だったりと、濃い顔ぶれ。

キュートなグラビアモデルくんや、パートナーをHIVで失ったGO-GOくん、男子セックスワーカー、あるいはエイズ治療最前線にいる関係者と、バラエティ豊かな顔ぶれ。テキストを読んだあと、それぞれの立場で「語って」いたのが、素敵だった。青山さんの読みも飾らず、しかしきちんと伝わってきて、前半のトリに相応しいパフォーマンスでした。

ただ、これは欲が深すぎるんだろうけど、どうしても他人のテキストのリーディングなので、事後のトークに比重が移っちゃってたリーダーもいて、もちろんそのトークがなかなか心温まるものだから全然OKなんだけど、「リーディング」という見方だと、書いた本人っても聴いてみたかったかな。

その意味では、パーソンズというインディーズ・バンド(すみません、まったく知りませんでした)のボーカル女性・JILLのパフォーマンスは印象的でした。HIVに感染したファンとのメールのやりとりを綴ったテキストを披露。最後に自らのナンバーをアカペラで熱唱。素晴らしかったです。歌声に歌う側聞く側双方の思いが詰っていて。

司会のハスラー・アキラくん、G.O.Revolution、それにスタッフのみなさん、お疲れさまでした。あたたかい詩のある場所に深謝合掌です。

田口弘樹さんの写真展@akta鑑賞経由、タックスノットへ。今月の展示、どこかで観た記憶がーと思ったら、『あなたを買った夜』の写真・後藤さくらさん作品展示でしたー。「ウォーターボーイズ本」と一緒にamazonに勧められるままオーダーした一冊。並べられると、まあとりあえず男子の裸だわね、な感想でしたが。



■9月4日(土) 龍昇企画『続・ああ無情』

朝っぱらからティップネス中野へ。まずはおそるおそる体成分検査機インボディに乗る。筋肉量−0.6kg、体脂肪量変わらず、体脂肪率+0.1ポイント。4月からみる筋肉が3kgも落ちたことになる。……。

腰のほうは今のところ調子がよくて、鎮痛剤をのまずに1週間いられた。別に痛みに耐えてとかじゃなくてね。今月から様子をみつつ、有酸素運動、コアトレーニング系には復活するつもり。ステップマシン15分、マットピラティス

龍昇企画『続・ああ無情』@江古田ストアハウスを観る。流山児★事務所の伊藤弘子が出演している。そもそも龍昇さんは演劇団時代の先輩にあたる人。さらに昔話をすれば、明石スタジオでの最初の龍昇企画公演で、僕は照明オペでしたー。

マクベス」のテキストと、不和を抱える家庭のエチュード系会話からなる構成芝居。即興っぽい会話シーンもおりまぜながら、物語への指向度低めに進む。バンド演奏の、ある意味唐突な挿入もあり。

確信犯かげんは確かに素敵ではあるんだけど、好きとはいえない舞台だったかな。平均年齢高めな男優陣がなべてイケてなかったからだけじゃ、なくてね。なんだろ、異化効果的な作品だったら、ダンスなんかのほうがはるかにわけわからなくておもしろかったりするし。あるいはまったく状況が異なるテキストを使うことで「つながる」「つうじる」おもしろさってものありだと思うけど、それを狙ってるふうでもなかったし。

ぶっちゃけ一番イケてたのは、バンドThe teensのドラムスくんでした。鈍い色の金髪で、細めの一重目で、顎の尖ったスレンダー系。役者紹介で「平井迅」の名前をきいて、「!」と思ったとおり、龍昇さんの子供でしたー。

ぽつぽつ雨の降るなかいったん部屋に戻る。改めて出かけようとして戸に鍵をかけた瞬間、関根さんからメール。フライングステージ11月公演『約束』の正式な稽古イン前に、トレーニング参加の予定だったのだけど、NGのつどうでトーレニング自体中止との連絡。了解っす。

ちょうどのタイミングで土砂降りが。じゃ、まぁ、っつうことで、部屋でゆっくりだらりと過す、雨の中のサタデーナイト。



■9月3日(金) ルーデンス『Distance』

のんびりダラダラ過す金曜日。夕方森川佳紀くん宅へ。届けものがてら押しかけて小1時間くっちゃべる。

ダンス・シアター・ルーデンス『Distance』@横浜赤レンガ倉庫1号館ホールを観る。このカンパニーは久しぶり。APEの楠原竜也さんが出演している。

滑らかで柔らかな動き、たとえばフロアだとか、際限なくツルツルツル〜とつながった一連のリフトだとか、ああ、これが、ルーデンスの味だよな、と楽しむ。タンクトップ姿の楠原くんにはやっぱりニマニマしてしまう。「見て」「見て」と言葉を交わしながらのコンタクトとかね、素敵な情感が立ち上がってたとおもう。微妙な震動?動き?が5人に伝染していくシーンも、ベタっちゃベタなネタだけど、微笑ましかったりして。

だからダンサーを視ている分にはそれなりに楽しめたのだけど、作品的に考えると、ちょっと物足りなかったなー。なんだろうね、もうヒトクセあったっていいんじゃない?と僕は感じた。それでも一時観なくなる直前の、クールに創ってはあるんだけど、その裏?下?にはやや粘度高めな情念しっかりあり、みたいな世界とはまた違く視えたのは、僕的にOKでした。

水と油のじゅんじゅん、すがぽんが同じ回だった。終演後、腰のことを尋ねると、僕と同じパターンの椎間板ヘルニアだそうな。思わず客席で病気自慢大会してしまう。いずれにせよ、お大事にー。乗越たかおさんともちょっとおしゃべり。楠原くんにお疲れさまでしたを言って、お暇する。

赤レンガ倉庫の周りって、けっこう暗くってね。潮の香りに包まれて、行き交うのはノンケアベックばっかでした。あたりまえかー。とっとと馬車道駅へ向かう。



■9月2日(木) 自己分析機能 

黙々と日記更新。

落合駅にて間接バッタリ。その電車に僕が乗り、詩人の左鳥話子さんは降りだったそうだ。顔は会わせてないけど、彼女から電話をもらって一瞬ヤーヤーどうもどうもな会話。

ティップネス中野。調整体操なんてクラスに出てみる。ヨガの前振りでやるとっても和やかなストレッチ系いくつか。水中歩行30分。ロッカー室でルナさんお久。

中野駅北口路上呑み35缶1本。カラオケボックスかなんかのチラシ配ってる兄ちゃんがめっさかわいくて、ガン見。ああ、ああいう目に弱いんだなとかろうじて自己分析機能使いつつ。

なんだかんだでダラダラして、トップランナー再放送コンドルズの巻を視る。あれだけ人数が多くてとっ散らかりな収録をよくもまあ強引にまとめたわね、ってのが感想。後ろ姿映ってましたー。



■9月1日(水) 晴れ晴れハレバレ

朝7時から13時間ちまちま働いて、手持ちの校正すべて発送! 晴れ晴れハレバレ。夕方第1弾を出しにコンビニに行ったとき、LOOPつながりのチャタくんが自転車でちょうど通りがかった。バッタリ機能はきっと搭載されてるなー>自分。久しぶり。ひとしきり話した。

カワくんから連絡をもらったものの、もはや脳がまわらない状態なのでごめんなさいしてしまう。次にまみえるのはすっかり秋らしい。鳴呼。養老乃滝落合店で一人打上げするかと一瞬意気込むが新宿区四畳半呑みに落ち着く。発泡酒じゃなくて黒ラベルにしたのがせめてもの贅沢。おちかれさまー。

録画していた「劇団演技者。」グリング『ストリップ』最終回を観る。さりげなく、「つくる」という言葉ですべて前向きにまとめちゃうのは、舞台でもそうだったけど、萩原利映さすがだわ。もちろんその前に戯曲もだけどね。再演のチケット取らなきゃ。