ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

2004年7月の日記

■7月31日(土) 松之木天辺「Mono×Poly Opera

『オール・アバウト・マイ・マザー』DVD観る。例によって今頃。

心電図測定器のツマミが絶妙な配色だなぁ、ってしょっぱなから感じて以来、ずーっと「色」に引き込まれてた。スペイン自体がそうなのかなぁ。もちろんそうは思ってなかったけど「母」を単に語る映画じゃなく、複雑な、ある意味現在な設定と、バックステージなエピソードでとても楽しめた一作。終景でじんわり泣けちゃいました。

カレー南蛮うどん欲を小諸そば@神楽坂で充足。あー、でも胃にもたれたっぽい。

松之木天辺「Mono×Poly Opera」@神楽坂セッションハウスを観る。カワくんの念願ソロデビューだ。

撮影担当の美々ちゃん、青山さんはじめタックスノット系、久しぶりなイケメン小野坂くんなど、などほうぼうとごアイサツ。ダンスでしばしば遭遇な堤さんや、セッションの伊藤直子さんとも。ちょうどあいていた隣席に森川くんが滑り込んで無事合流。

『魔王〜Brain-Meltin'MidSummerVersion』。ジャズ風味調味料配合で不思議な印象。最冒頭の一瞬はせっかくだから、扇風機を駆使してアホ(アクセント ̄_)にぶちかましてもおもしろかったかもね。つなぎに向けて赤褌一丁になっちゃったから、締まった裸姿しっかり堪能(こればっか)。『鏡』。「大人の童話」な白雪姫。語り口調の岸田キョンキョンかげんがおかしかった。鏡の中外をシンプル装置で上手くみせていたと思う。『シグナルとシグナレス』。2度目に拝見。あーん、淡くせつない物語だなー。

これらをピアノ伴奏のみで、一人で演じ踊り唄っちゃうカワくんに、感服。まだまだ知らない貌を披露してくれそうで、第二夜が楽しみ。

晴美嬢、三枝嬢としばし雑談してお暇。宅飲。PK戦にハラハラ。反町軍人モノで伊藤淳史タン男子見本帖入り。



■7月30日(金) ノマド〜s『Gesicht und Geschichte』

D社小型ガイド本釜山ほぼ終わり。

夕方、ティップネス渋谷へ。これまたおそるおそるアクアウォーキング。今までのように水中に踏み込む姿勢では歩けないので、ちょっとノロい人に。クロールでも少し泳いでみる。もちろんゆっくりね。痛くなったりはしなかったけど、コワいので程よきであがる。平日5時前なのに中野と比べたら、かなり目の保養になった。ヘルニアにも効くんじゃないかしら(ばか)。

東横線通勤特急ボックスシートに座って馬車道まで、ピューッと。それにしても僕が知る20年でこれほど変貌を遂げた路線はないんじゃないだろうか。複々線になり地下になり駅が新しくなり特急が走りルートも変わり。これで渋谷駅が地下になった日にゃ…。

ノマド〜s『Gesicht und Geschichte 顔と歴史−ひとつの小さな夜−(不可視の窓篇)』@横浜BankART1929馬車道ホールを観る。来年春の本公演に向けてのwork in progress。

黒っぽいコートを着てゆっくり無表情に登場するダンサーたちが、古い銀行の内ドア部分の窓からこちらをのぞいたり、記念撮影のように一群となり手振りしたりする。そんな冒頭シーンと題名から、亡命者・漂流者(まさにノマドだね)といったイメージがうっすらと。ベテラン3人+国枝昌人がガッツリと、だけどどこかノマドらしいヘーンな振りで踊るシークエンスは、けっこうキたわ。

ただ、なーんだろ、その後のシーンは、それなりに興味深いのものの、何か積み重なっていかない/発展していかないような印象で、モヤモヤ気分ときおり睡魔。ま、それでもこのBankART空間をいろいろに視せてくれたのはそれなりにおもしろかったなぁ。

舞台監督でついてる寅くんこと寅川英司くんと、終演後立ち話する。相変わらず頭よくって細くてかわいい、アタシの疑似甥っ子27歳。



■7月29日(木)『苺とチョコレート』

『苺とチョコレート』DVD観る。ゲイ(てかオネエ)とノンケの心温まる物語ではあるけれど、やや図式的だったかも。ハバナの町並みはステキ。

仕事もひと休み。ちょいと出かけようかなと思うと、決まってザーザー雨が降り出す。狐の嫁入りも久しぶりで目撃したし。そんなわけで終日新宿区四畳半で蟄居。止み間に銭湯。今宵も眼福クンとは鳴呼すれ違い。

棒高跳びの澤野バンビ大地タン。テレビで一瞬目撃。やっぱええわぁ。


 
■7月28日(水) 吉行由実監督特集Bプロ

D社小型ガイド本釜山校正。文字数少なくてさくさく進行。

ティップネス中野へおそるおそるの復帰。4月以来で体成分検査インボディに乗る。まずは現実を視なくちゃね。筋肉量−2.4kg、体脂肪量+0.4kg、体脂肪率+1.3ポイント。ふぅぅ。厳しいわねぇ。ストレッチして、どのマシンもめちゃ軽なウエイトでやる。なんのためにジムなんか来てるんだろう感ふつふつ。

渋谷へ。混雑覚悟、決死の思いで東急フードショー成城石井へ。ロメインレタスを買う。久方振りでタワーブックスへ。「OUT」「ADOVOCATE」といった海外ゲイ雑誌がビニ本扱いになってて残念。フライングブックスの山路さんとバッタリ。さらに彼の打合せ相手から「以前ここで…」と言われ、ネームプレートを見て思い出した! 2002年4月のインストア・リーディングのとき担当だったモチダさん。あのときは美味そうな坊主だったのに、今日はラストサムライセミロンで、全然イケない…。

NIPPON EROTICS DV-THEATER VOL.2『せつないかもしれない』レズビアン&ゲイ映画祭出品記念〜吉行由実監督特集Bプロ@渋谷アップリンク・ファクトリーを観る。観客は10人ほどでちと淋しい。

ビデオで観てあった『浮気なぼくら』はやっぱりHシーンにドキドキ。声が今泉くんの吹替えになってるタックさんもミョーでおかしかった。『憧れの家庭教師〜汚された純情〜』。今回の4本の中で唯一ピンク映画なのだけど、意外とおもしろくて。女優より千葉尚之くんのほうがしっかと映ってるし、家庭教師モノってことより、ピンク映画の現場みたいな場面がメインだったので、メタムービーな感じが楽しめた。黒縁メガネに白衣の岡田智宏さん演じるスケベ医師と看護婦の妄想まんまなカラミを「撮影」してるシーンとか、旬過ぎたピンク女優を吉行監督自らが体当たりで演じてるのとか、けっこう笑いどころもありましたー。

本田唯一さん、吉行由実監督と、モボ・モガでビール&コーヒー。駅に向かう途中吉行監督に連絡が入って樫原辰郎監督と合流。4人してサントリーショットバーへ。開け放った半外席で、雨っぽい風をうけながら呑む黒ビールはなかなかいい味でした。樫原監督の野望話など。終電帰宅、雨の中。


 
■7月27日(火) 腰椎椎間板ヘルニア

社会保険中央病院整形外科へ。2時間近く待ちだったのはこれまでで最長。先週のMRI検査の結果を聞きにいく。見事な背骨縦割り画像・腰の輪切り画像が並んだ前で、説明をうける。前に背骨がズレてって書いたけれど、正しくは背骨の腰椎が狭くなって、その圧迫で骨より柔らかい組織の椎間板が「ぶにゅっ」(ヨウコ先生談)とはみ出して、神経を圧迫している状態。ビジュアルでまざまざと見せられて、素人もフムフム納得。

このヘルニア、「まだ若い」(ヨウコ先生談)し、はっきりとはみ出しているので、時間が経てば吸収されちゃう可能性もあるとのこと。最終的には手術で摘出するしか治療方法はないらしいんだけどね。しかし、それで痛みが必ずしも収まるってわけでもないらしくて、うーん、根が深いかんじ。

近況は、びっこひくようなことはなく、痛みもかなり軽くなっている。もっともこれは鎮痛剤とコルセットのおかげだと思う。薬は最大1日3回服用を2回に減らしている。胃荒れ防止薬とのセットの鎮痛剤だから、飲まずに済むならそれにこしたことはないのだ。

で、今後は数か月単位でとりあえずはこのまま様子をみることになった。まあ、案の定な結論。生活は極力普段どおりってことなので、ジムとかも無理しない範囲ならOKとのこと。会費が無駄になってるティップにもそろそろ復帰だわー。

みなさん、いろいろとご心配ご配慮いただき、低身低頭深謝合掌!であります。

午後、D社小型ガイド本釜山校正。気楽でええわ。「ウォーターボーイズ2」リアルタイム視聴。四の五の言っても眼福は眼福。『勝手にノスタルジー』最終回の「劇団演技者。」まで夜更ししてバタムQ((C)kawa-kun)。


 
■7月26日(月) 吉行由実監督特集トークショー

秋葉原の校正事務所へ旅行パンフ校正の納品。朝から詰めてる同業デブさんはやや酸っぱい状態。ほどよくけり(蹴りではなく)つけて退散。高田馬場でD社小型ガイド本釜山受け取り。これ、前回改訂に引き続きだ。ありがたやー。

ざっと掃除。窓にかけてる、糸が切れて葦がぼろぼろ落ちてくる簾をようやっと撤去。机周りもちょこっと片づける。録画していた「ウォーターボーイズ2」視る。昼寝する。そんな午後。

渋谷駅の立ち食いで、カレーうどん欲満たす。ときどき無性に食べたくなる。神楽坂の小諸そばだと、白髪ネギがのってるのがうれしいのだけど。

待ち合わせの渋谷TSUTAYAでまず本田唯一さんに、デイパをひっつかまれ(笑)、偶然撮影待ち合わせな千葉尚之さんにバッタリ。吉行由実監督とも合流。ファイヤー通りのモボ・モガでざっくりな打合せ兼食事。僕は生ビア2杯。

NIPPON EROTICS DV-THEATER VOL.2『せつないかもしれない』レズビアン&ゲイ映画祭出品記念〜吉行由実監督特集@渋谷アップリンク・ファクトリーを観る。『乙男(オトメ)たちの素顔』『僕は恋に夢中』の二本立て。森川佳紀くんがwithout noticeで来てくれてビックリ&ありがたや。ビデオで予習はしてあるけれど、もう一度拝見した。

あー、やっぱ暗がりで15型フナイなんかより大きな(といってもミニシアター最小級っぽい)スクリーンで視ると、また違った印象で。ぶっちゃけエロシーンが「エロく」みえて、ぞわぞわしちゃったわ。『僕は恋に夢中』の高校生が、ゲイであること、ゲイであることを他人に話すことが、いけないことだと思ってた、って泣き出しちゃうあたりにキュン。白昼芝生での幸福感たっぷりなセックスシーンも堪能。改めて、みなキレイな裸よねー。

で、トークショー突入。結局事前の段取りとは違って、吉行監督、出演の岡田智宏さん、それから登場しない予定だった本田さんと一挙に4人で。吉行さんのかじ取りで、適度にゆるーいトーク。暴露系ネタもちらつかせつつー、でした。あぁん、楽しくおしゃべりしてきたけど、任務遂行できたのかしらねぇ>自分。

笑笑センター街店にて4人+森川くん、特殊翻訳家柳下毅一郎さんと呑む。本日の打上げ状態ね。接点ないんだけど岡田くん(恒例勝手にくんづけ)ってば、一重でやっぱいい男だわーと内心しみじみしながら(あるいはご指摘どおり鼻の下伸ばしながら)生グビビ。映画系のネタ話が新鮮。終電で、僕は東中野で降りましたー。お疲れさまでした&ありがとうございました!


 
■7月25日(日) イオアンナ・ガラゴーニ『The Rose was Sick and Smiling Died;』

はあ、クーラーのある部屋でうたた寝するのってたまには気持ちいいもんね。

イオアンナ・ガラゴーニ振付・演出『The Rose was Sick and Smiling Died;』@神楽坂ディプラッツを観る。『幻想ウィルス』でご一緒したキャサリンが出演している。

階段状の客席中央と舞台中央を「舞台」にして、両サイドに客席が。予想に反して観客が来場したようでずるずると舞台が中心線にむかって狭められていく。どうにかイス席がゲットできて助かった。舞台正面のスクリーン脇には人間の形をした、しかも死体っぽい、オブジェ何体か。

芯はイオアンナのインプロ・ソロ。それも怒りと哀しみに充ちた。ときに床を踏みならし叫び客にからみつきする。音楽は実存の不安系。プロジェクターからは、過去のジェノサイド、たぶんギリシア人、アルメニア人の集団虐殺、のイメージが投影される。その他のキャストは、階段状の客席をオペ室からゆっくりときに早く、転がり落ちる。ほぼそれだけの任務。

ある程度予測どおり。ぐったーりな作品でした。メッセージ性が強いというのか、むき出しな表現というのか。でもなー、基本がソロなんだったら、映像や階段落ち隊ナシで、素寒貧で立ち向かえばまだいいのに、って思ったわ。ジェノサイドのイメージを抱きつつ、白州の畑の真ん中たった一人で踊ってみる、とかね。

終演後、キャサリンに挨拶。足がアザだらけで、ちょっと「転がり損」な気までしてしまったわ。

何となく同じ回だった佐成ダンスの面々、佐成くん、千佳ちゃん、今井さん、小林くんと白木屋で呑む。神楽坂店は特にファミレスちっくなメニュー・雰囲気だな。今夜のぐったりダンスのことから、佐成くんの多忙な今年後半のスケジュール、そのほかダンスのことなどいろいろと。この顔ぶれだと遠慮なく好き放題しゃべってしまう。ま、それが楽しみなんだけどね。12時近くに解散。


 
■7月24日(土)「吾妻橋ダンスクロッシング

モチベーション低低(ひくひく)で旅行パンフ校正。どこからからかピアニカがずっと流れている。夏休みに入った子どもが演奏してるみたい。選曲がイス取りゲーム向け。ますますヤル気なくなっちゃうよ。

浅草へ。少し時間があったので隅田公園散歩。「一歩手前」なじいさんばあさんが、マイクとハモニカで「柳ヶ瀬ブルース」をだらだら演奏し&唄ってた。脳トロトロ。吾妻橋で船を眺めてぼんやりしている背後から、APEの松本くんに「いっこうさん!」って声かけられて、ちとアタフタ。

吾妻橋ダンスクロッシング −ザッツ・コンポラ・ダンス・ショー!−」@吾妻橋アサヒスクエアAを観る。堀江進司さんと合流。黒サングラスの乗越たかおさん+川江一二三さんは、マフィア状態でイカす。先着30名さまで配ってたビール引換券ゲットで、オリオンぐびび。

「出演する8組はいずれも「旬」のダンサー、グループとしてブレイク直前ないしブレイク中の面々。日本のコンテンポラリーダンスの「最先端」がコンパクトに詰まった大変お得なイベント」(掲示板の書込みより)。

第一目的(笑)のAPE。しょっぱなでした。『One day,I woke up』からの抜粋。楠原くんと岩渕くんがパンツ一丁でガッシガシ踊る、例の冒頭。満腹ぅ。続くシーンも大音量にのって小気味よく。

第二目的は、未見の、身体表現サークル。男子が褌で踊ってると聞けば要チェキ必至っしょ。やっと観ることができましたー。いや、噂どおり一発芸系統でしたわ。裸で体張って、本気(まじ)な貌で動きをシンプルにみせる。清々しき潔さが○。そんでもって笑える。でね、三人中二人が、もう筋筋コリコリなのさ。そんなが褌一丁だもん。ババアは釘付け涎垂れ流し。あるいは、満腹を通り越して腹痛状態(ふめい)とか。

おそらく主宰じゃない一人(おそらく山田哲平)のほうがめちゃイケ。ちょっとサル系&咀嚼系顔でガタイは細締まってるの。動くにつれて、あばら骨と筋肉がこう絶妙によじれる感じとか、もうたまらなくて。腹筋はぼこぼこじゃないんだけど、最低限の節度で割れていて、体脂肪も…(以下省略)。

1部2部と二度登場したのだけど、後半ではスペシャル・ゲストで黒田育世が乱入。ショーツ・ブラジャーに赤褌締めてね。戸惑い、おもしろがる彼女の表情も込みで、まさしく「ダンス・クロッシング」。素晴らしい&ある意味幸福な一瞬だったわん。

以下断片的に。康本雅子。技量を担保に確信犯でおちゃらけてるかんじがいい。2部のダンディなデュオがかっちょえかった。風間るり子。a.k.a黒沢美香。ゴージャスなインド舞踊風スタイルでショーダンス。場末温泉場ちっくなムードを確信犯でやっちゃうあたりはさすが。ボクデス。踊らない系筆頭だった。1部じゃただキュウリでカッパ巻だのキュウ丼だのお盆のお供えだのナイキのスウォッシだのダラダラ作る。2部の「蟹ダンサー多喜二」。頭と両手に蟹を。ロックンロールに合わせて腕を痙攣させると蟹の足が飛び散る。さらにヘッドバンキングで頭上の蟹もバラバラに。生臭い蟹汁だらけになるのさ。はー、これもある意味すんげく確信犯なパフォーマンス。ややコンセプチュアルなね。ニブロール。やっと観たけど、うーん、どうなんかなー。映像をバックに、ってあたりで僕はあんまり…。

ま、いろいろ試食もできたしクラブ風味な雰囲気で楽しめたイベントではありましたな。ただね、なーんだろ、例えば「置いてけぼりをくらった」ような、そんな気もかすかにしましたわ。

樋口亜弓ちゃんが音響で入ってるので、ヤーヤーヤーと。それから、その昔KARASのワークショップで一緒だった、最近はメールで文通状態な高木ミエさんともバッタリ再会した。終演後、悠くん、楠原くん、美香さんにご挨拶、康本にも声かけて、撤収。

地下鉄の中でメールして(呼び出して?)、本田唯一さんと中野和民でサクっと呑む。月曜のトークに備えて、吉行由実監督映画の感想を、少し話しておきたかったのだ。とはいえ口から出てくるのは、あいかわらず、テケトーな断片のみ。


 
■7月23日(金)『浮気なぼくら』/『ピニェロ』

時事用語本校正。ネットで調べるのもだんだん要領を得てきた。ニュース記事自体をさがすより、大元の統計・報道資料にあたるほうが早道だ、とかね。で、夕方納品。新江古田にある会社、大江戸線でめちゃ近。それに比べると秋葉原の校正事務所までは、道のりが長いわぁ。旅行パンフの材料受け取る。

吉行由実監督『浮気なぼくら』ビデオ観る。今泉版は2年前、映画祭で観てるので、やっと両バージョン制覇。

千葉尚之くんが、冒頭「まことちゃん」みたいに視えて笑っちゃったけど、物語が進むにつれ微妙に大人の貌になってくのに萌え。ニチョでの出来事が今泉版よりアッサリすたすた展開して、これはこれでいいテンポじゃないかと。本田唯一さんのデビューシーン、ハッテントイレでの今泉くんとのケツワレ・カラミはけっこう本気(マジ)な匂い(臭い? 笑)で、欲情。ちなみに3作とも脚本担当の今泉くんは、必ずハッテンシーンで登場してる。超ざっくりまとめれば、一夜のドタバタのすえ、主人公カップルがまた元のさやに収まるってストーリーなんだけど、ラスト近く部屋に戻ってからややじゃれ合いっぽくセックスするシーンに、じゅんっ!ときちゃいましたですー。

あと、「くっついてていい?」って台詞が好きだったな。「一緒にいていい?」じゃないニュアンスが。って、状況説明しなきゃわかんないわよね、毎度のことながら。

『ピニェロ』DVD観る。「詩人・俳優・戯曲家であり、ニューヨリカン・ポエッツ・カフェの創設者のひとり、ミゲル・ピニェロの生涯を描く」(ポエトリー・カレンダー・トウキョウ2004年1・2月号の特集記事より)。

リーディングのシーンがけっこうあってね、かっちょええのさ。芝居のシーンと、例えばその台詞に関するエピソードとかが交錯したり、時系列の説明としてじゃなくカットごとにモノクロ/カラーと切り替わったりで、前後関係的に混乱しながら観てた。それもきっと作品の狙いなんだろう。ピニェロの母親役がラテンないい味ねぇとしみじみしてたら、リタ・モレノでした。サントラもちょっと気になる。

腕と首周りの日焼けで肉体労働者感アップな筋肉質くん(視姦遺産登録済み)。パパパっと服を脱ぎ捨てる蛮カラ風情もノンケっぽくて。と今宵も銭湯にて。


 
■7月22日(木)『乙男<おとめ>たちの素顔』

時事用語本校正。午前中納品&戻って続き。かなり嫌気。さらに。校正事務所からのリクエストで、旅行パンフ校正へスイッチすることになり、今日もらってきた続きは別の人に引き継ぎ。夜高円寺で受渡し。モチベーションずるずると下がる下がる。

吉行由実監督『乙男<おとめ>たちの素顔』ビデオ観る。制作順、内容的に昨日観た『僕は恋に夢中』の前編だそう。タイトルはちょっとどうなの?って気が(笑)。いい意味でどっこにでも転がってる、ゲイカップルのちょっとしたトラブルをシンプルに切り取っていて好感。定番のセックスシーンも、荒んだババアには、心温まる/微笑ましいものなのでした。


 
■7月21日(水)『僕は恋に夢中』/大谷さんいきなり

時事用語本校正。ネットで事実確認するのがけっこう大変。この暑さにくわえてiBookもフル稼働でアチアチに。もう脳のハードディスクは発煙状態寸前あるよ。

吉行監督の薔薇族映画『僕は恋に夢中』ビデオ観る。来週の上映イベントの予習といったところ。高校生役の佐藤幹雄クンがかわいくてかわいくて、ニマニマ。お裸にも萌え。べったらオネエ役の岡田智宏も好感。青々とした芝生でまっ裸で愛し合うイメージシーンは、美しかった。やややおいな風味もありつつ、さわやかな印象。

いきなり大谷さんがやって来た。落合斎場でのバイト帰りに。流山児★事務所で一緒だった大谷真一さん。当時近所に住んでたので、よく部屋を行き来したり、銭湯で会ったりしていたのだ。すっげく久しぶり。何年振りだー? おとんかちなキャラは相変わらず。新宿区四畳半でビール呑みながらしゃべりまくった。


 
■7月20日(火) MRI検査/本田さんと呑む

社会保険中央病院で腰のMRI検査。半円形の中に入れられて断面を撮影するやつっす。初体験。検査中は工事現場のようにうるさいですと言われてたけど、昔のシンセで作った廉い現代音楽みたいだった。閉所もべつに大丈夫。真っ暗な部屋で一人ずつ体験する池田亮司サウンドアートのほうがよっぽどこわかったわ。1週間後に結果が出る。

秋葉原の校正事務所の旅行パンフ納品。晴れ晴れと思いきや双方の確認ミスでチェック漏れ資料のあることが発覚。マジ? 炎暑のなか泣く泣く持ち帰って追加作業。それでも夕方にはけりをつけた。ふぅ。

本田唯一さんと中野で呑む。最近の恒例、元料亭魚民にて。映画祭やら来週の上映イベントやらいろいろと話す。初めて食べた鱧はとても居酒屋でした。地下鉄上り終電のつもりがトイレの帰りにフッと魔が差してしまった。上戸に流れて、今夜はちょっと酔ってる本田さんの表情を眺めながら、も少し呑んで解散。徒歩帰宅。コルセットしていれば大丈夫なのね、と酔いつつセルフ人体実験した。


 
■7月19日(月) 黒沢美香&ダンサーズ『ダンス☆ショー』

黒沢美香&ダンサーズ『ダンス☆ショー』@麻布ディプラッツを観る。恒例の「ダンスがみたい」シリーズで、今年も5回券を購入。

「過去80年代からの小品をズラリと並べ」(当日パンフより)た公演。長丁場情報は初日に観たみぞさんからもらってたのだ、ある程度覚悟をしておく。その甲斐もあってか、通してかなーり楽しめてましたわ。

オープニングの「sing」。中野テレプシコールでも以前観たけど、今夜は黒沢本人も混じって。なんつうかリズムやステップの刻みかげんが絶妙だった。ホリエさんもいい味。ダムタイプなど活動によって別名義アリな砂山典子の、男装ドラァグ状態もつかみたっぷり。

それ以後の小品は、振付した本人が踊らない分、振りそのものの質がくっきり視えた気がしてすごく興味深かった。ホリエさんと、もうひとりの男子、それと女子三人で踊る「mode'n dance」は、いい意味で三人三様。ホリエさんの踊りが、賛辞として「おかずをつけずに一直線だ」ってことを改めて認識できたのが収穫。

後半の「jazzzzz dance」もぞくぞくする作品だったな。まず黒沢美香がでれんと舞台中央に横たわってるのさ。しばらくそのまま寝たまま。現代美術な確信犯きわまれり。リズムボックスちっくな音にのって、腰をスイングさせる振りで黒服の女性ダンサーたちが、じわじわ登場する。気が付くと黒沢もじわじわ動いてるし、ってぐあい。ソロとは違った黒沢の「作り方」に改めて触れたな。

ダンサーズで一番が華があったのはやっぱ砂山典子だなー。黒のスーツ&パンツ姿なんかめちゃセクシー。ひとしきり踊って舞台はじのイスに座って汗ふいてる姿さえ、すっくとしてて目がいっちゃったくらい。あげくに上着を脱げば上半身黒ブラジャーだけで締まった腹筋ご披露。にしても、この人も視るたびに印象がちがって顔が覚えられないよん。

ほぼ終景な「"eve and/or eve --egg--より抜粋」。あー超懐かしい。1988年池袋studio200初演とある。このあたりの公演、観たことがあるのだ。おそらくコンテンポラリーダンス初体験だろう。女性ダンサーが腰をくねり、手を動かし、ときに噛んだりしながら、列になって歩く。このシーン明確に覚えてる。おもしろがって、芝居の稽古で真似してみたりもしたくらいだ。懐かしさ+振りのヘンさを改めて堪能。

黒沢ソロあるいは少人数作品とは違った世界がテンコ盛りで、ま、ぶっちゃけこんなに一度にやらなくても、って気もするが、充分満足できましたー。

ホリエさんにごあいさつ。お疲れさまー。どうもこっち系っぽいイイ男がいるわと目を付けていたらば、レインボーアートのアライさんでした。

ニチョ路上呑みに突入。三連休最終夜なので、さすがに落ち着いたストリート。1本だけのつもりが止まらずにサンクスで追加購入。ピンクベアさん通りがったので、ポエトリーカレンダー最新号のコラムについて感想などを。

青山さんママのタックスノットへ。偶然、韓国式活魚料理をたらふく食べてきた帰りの、みぞさん&やおい漫画知合いがいて、名誉レズビアン状態でおしゃべり。結局終電でしたー。


 
■7月18日(日)『グランデコール』

旅行パンフ校正北海道、今度は大阪発。酷暑の新宿区四畳半は扇風機だけが頼りだ。

2夜浴び損ねたので早い時間に銭湯へ。シルバー顔ぶれの中に、胸筋腹筋ありありの超体育会系肉体な男子がさりげなーく登場。背中のキズもリアルな味出し。そのままゲイビデオに出演できちゃいそうな勢い。あ、入れ違いだったんですけどね(嘆息)。 

映画祭で『グランデコール』を観る。松くんとご一緒。お互い元映画祭ボランティアだけあって、あちこちであいさつモード。それ以外にも今夜は激混みなので、いっぱいいろんな顔ぶれ(って十把一絡げでごめんなさい)に会えてうれしかった。

ふと。僕が、例えば3000人集まるというゲイナイト@新木場AgeHaに行ってもきっとほとんど知合いがいなさそうだけど、300人集まる映画祭だったらかなり知合いと会えるんだよね、とか。

満員御礼で当日チケットが買えなかったカワくん&ハルミ嬢と、もう観ないので通し券が不要になったヨシさん&けいさんとを、仲介(?)できたのもすっごい偶然とはいえ、よかったヨカッタでした。

さてさて、映画自体はですね、やや肩すかしだったかなー。

パンフを斜め読みして寄宿学校みたいなところの男の子同士の…みたいなのをむちゃ勝手に想像していたのですが、そういうわけではなくて(笑)。大学生くらいでも外国人だとなんかすっかり「大人」に視えちゃうし。婚約者がいてバリバリセックスしまくってるノンケくんが、同性に目覚めちゃう微妙な過程も、いまひとつ伝わってこなかったし。

それでもね、水球チームのシャワーシーンとか、もちろんHシーンあたりはしっかり機能全開で堪能いたしましたです(笑)。あ、でもなー、男女のセックスシーンの生生しさに比べると、男同士のセックスシーンはどこかファンシーな映像になってた気もしたな。婚約者がややビッチにけしかけるシーンも笑えましたです。

あとですね、BGMが世界クラシック全集みたいなことになってて、流れるたびに脱力しちゃってましたわ。フランスのエリートに対する移民労働者みたいなシチュエーションじゃ「不屈の民」とか流れちゃうし。

上映開始が遅れてティーチインもあったせいで終わるともう11時を回っていた。ホワイエには映画祭パーティ・グランバルに馳せ参じたジャスミンさんの女装姿が。ちょこっとごあいさつ。松くんとビールでも引っかけたい気分だったけど、時間も時間なのでまっすぐ帰る。

落合交差点近くのバス停のベンチで缶ビールをぐびぐびやっていたら、吉行由実監督から入電。昨日酔っ払ってたとき本田唯一さんから連絡をもらって、彼女の薔薇族映画上映イベントのトークに僕が参加する話になっていたのだ。そのための下見ビデオ受渡しの件。実はわりとご近所だったのでした。中井TSUTAYA前で待ち合わせ。トークのことを起点に、オフレコトークに至るまで約30分、深夜の立ち話をしちゃいました。

というわけで、7月26日のイベントに登板いたします。ちゃんと喋れるかやや不安だわー。詳細情報はこちらを。


 
■7月17日(土)『せつないかもしれない』

杉並北尾堂メルマガで、青山ブックセンターの倒産・営業停止を知る。まじでビックリ。めちゃめちゃ残念でならない。本と男を視姦するあの愉しみはABC以外じゃ考えられないもん。ショック。

映画祭で『せつないかもしれない』を観る。本田唯一さんが脚本担当のゲイポルノだ。けっこうな人出で開場まぎわに整理番号をもらったら立ち見かもと。森川くんが少し前に着いていたので席をキープしておいてもらうことに。

混雑するホワイエで、日本インディーズ短編集の一本に実は主演していた(後で知りました)sunnyさん、それを観に大阪から来てたシンジ(またwithout noticeだったわね)、さらに川口隆夫さんらと慌ただしくコミュニケート。上映開始ギリギリに森川くん横の席にすべりこむ。感謝。

吉行由美監督はじめ、本田さんや主演の千葉尚之くん、鈴木敦子嬢のあいさつ後上映スタート。

「リアルなゲイライフを生き生きと表現」ってパンフレットにあるように、まさにそんな作品。千葉くん演じる主人公・新人ゲイリーマンのあっけらかんさが、以前脚本を斜め読みさせてもらったときの印象以上に、立体化(っていうのかしら?)されてました。憧れの先輩社員がかかえるラグビー部での「過去」は、ゲイファンタジー直球ってところかしらね。

本田さんもオフィスのシーンに、スーツ着て微妙なさりげなさで登場してて、僕的には何げにうけたのでした。メイキングでスーツにアイロンかけてる姿もほほえましくて…。

森川くんは芝居を観に行くと速攻で退散。同じ回を観ていたジュンイチくんとちょこっとトーク。本田さん、吉行さんにごあいさつ。UCつながりのシジ嬢やベティさんとも会った。

その後、青山通りで1本路上呑み。少し奥まった植え込みに座ってたら、女性に声をかけられてビックリ。カワグチタケシさんの詩の教室に通う生徒さんでしたー。と、このあたりから記憶障害。映画祭のフリーバーでワインがないならって、ウォッカを引っかけたのが敗因ね。


 
■7月16日(金) ピナ・バウシュ/ヴッパタール舞踊団『バンドネオン

B誌原稿書き。いったんやり始めては投げ出してで、ほぼ一日かかってしまった。

その合間にね。

1。コインランドリー。最近は洗濯が終わるまで妙正寺川沿いにある落合公園でブラブラするのが好き。すぐ横が西武新宿線で通勤ラッシュの上り電車が走り抜ける。それをただぼんやりと眺める。

2。「MR. Campus CAMPUS BOYS」DVD観る。有名大学イケメンの自己紹介トーク&写真家・山岸伸とのフォトセッションシーンが16人分ズラズラズラ。ぽすれんのアイドルってジャンルでみてたらありましたー。

何げに脱ぎ系でTOOTちっくなピッタリボクサー姿も必ずあって、ライトな視姦気分(なんじゃそりゃ)。東洋大学法学部2年生鈴木隼人クン171×53が、他の子より脱ぎも多いわガタイ細締まってるわ目力あるわ、で、萌え。

ピナ・バウシュ/ヴッパタール舞踊団『バンドネオン』@新宿文化センター大ホールを観る。B席9000円叩いての初ピナ体験である。恥ずかしながら映像などでも観たことがない。

演劇寄りとはなんとなく知ってはいたけれど、ここまで踊らないとはね、というのが第一印象。台詞ありありなのだ。それも明らかに非日本語話者じゃないダンサーが頑張って日本語でしゃべる。それが微妙に2階席では聞き取りづらかったり、表情とか仕草がもはや視えないとか。そのへんでちょっとフラストレーション。あと、わりと「痛い」エピソードも多かったかな。

とても抑制された、あるいは抑圧された雰囲気は感じた。服喪なイメージもかなり配合。セックスの座位よろしく男女が床に座って組になって踊るタンゴ、膝立ちになって踊るタンゴの、冷たさにヒヤリ。女性ダンサーのまさしく股ぐらに片腕を刺して、そのまま男性ダンサーが持ち上げる動きも、クールって意味じゃなくて冷たーい印象。

わりと高齢の、たぶん筆頭な男性ダンサーが、バレエで女性が着る衣装(チュチュじゃないんだけど、近い感じ)で、プリエしては倒れるとかってシーンの情感は、ああ紙一重…って思った。

って、主催の日本文化財団サイトを読んだら、あーそーなのかー、なフシも山盛りにアリだったけれど、うーん…。

と、いつにもましてまとめられないのですが、少なくともこの作品では、いわゆる巷の「ピナ礼賛」ってなんだろー、な疑問も。ぶっちゃけ眠かったし。が、その一方でもうちょっと小さな劇場で観れたらまた違った印象かもな、とか、この確信犯加減はなんだろうな、とかあれこれアレコレ…。

休憩でバッタリ会った、僕よりいっぱいピナ作品を観ているダンサーのヒロミちゃんこと軽部裕美さんが、「いろいろなのがあるから」と例によって明るくバッサリ言い切ってくれたことは、ちょっと救いかも。

あ、すぐ前の列に金森穣新潟舞踊団(笑)の青木尚哉がいて、ニマニマ。

HRくんと飲む@東方見聞録新宿三丁目店。騒乱宴会横の席から、二人席に移動してしっぽり落ち着く。仔細省略な出会いながら実は再会だと判明して、シンプルに感慨深かった。来泊。


 
■7月15日(木)『200本のたばこ』『ダイ・マミー・ダイ』

『200本のたばこ』DVD観る。ニューヨークの、しかもダウンタウンが舞台とあってずーっと気になってた一本。90年代後半の作品だけど設定は1981年のニューイヤーズ・イブだったのがちょっと意外。MTV映画らしい展開の早さとあざといほどの音楽使いで、いくつものカップルたちの恋物語が思惑たっぷりに交錯する。単純に楽しめました。まだパンクっぽいコステロも御本人で登場しちゃうし。こういうのゲイ版で撮ってくれないかしら。

午後、国内旅行パンフレット納品で秋葉原の校正事務所へ。高田馬場の区役所出張所に寄ってコルセット代金払い戻しの手続き。

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭@青山スパイラルホールへ。毎年全作品制覇なフクシマさんに今年もお目にかかる。なんかうれしい。整理番号をとって、ちょっと徘徊。向いの紀ノ国屋はほんまになくなっていた。仮店舗は少し離れてたので次回のお楽しみに。ナチュラルハウスで、ノンオイルドレッシング、ナッツ類、それほど高くなかったのでトマトも買ってみた。

『ダイ・マミー・ダイ』を観る。ドラァグじゃなくて女装なチャールズ・ブッシュの、美輪さんばりな演技がいっちいち大仰で、笑いまくり。とっても『サンセット大通り』なムードも満点。ラストシーンなんて特に。ハンサムな息子の裸姿もしっかり堪能できて、かなり満足なオープニング作品だった。Appleサイトにあった予告編映像はこちら。

そして今宵の銭湯も、とってもとっても眼福でしたー。ほくろがポイントな一重イヌ系で腹筋が…(以下自粛)。Smell the flower as you can. (David Wojnarowicz)。


 
■7月14日(水) 水曜はカン・ビン回収日

国内旅行パンフレット北海道校正。白煙モード。にしても、札幌のパレード一度は行ってみたいな。

最近iBookがやたらとフリーズする。パターンは決まっている。フラッシュやらなんやらでちゃらちゃら“動く”サイトにいくと凍ることが多い。あー、イライラするわー。

銭湯にて。スリム長身浅黒坊主っぽいショートヘア目間距離アリなやや目尻下がった一重目な十代クンが、父親らしき男性とともに来た。贅肉皆無な腹、背骨と筋肉が薄い皮膚に覆われた背中なんぞを盗み見しまくり。

サッカー五輪代表チュニジア親善戦、後半途中から。キーパー・グランパスエイトの川島永嗣がイケメンリスト入り。ふと気になって調べたら、戸田和幸エスパルスに戻ってましたー。まだ背番号がないのがなんだかね。



■7月13日(火) 梅雨明け

社会保険中央病院形成外科へ。コルセットが仕上がった。グイグイッと締めつけられる装着感。ヨーコ先生(勝手に命名しちゃいました)は診察で開口一番「お若いのにこんなことに…」と。コルセット代金7割を取り戻すため国保窓口に出す証明書には、しっかり「腰椎椎間板ヘルニア」と書かれてあった。ふぅ。

午後、国内旅行パンフレット校正。

火曜旧作190円サービスのTSUTAYA中井店へ。配置替え、というより陳列棚1列が省かれていて、気になる作品が並んでいた「ミニシアターコーナー」が消えた。ますます探せない&使えない感が募る。やっぱりオンラインレンタルのほうが自分には向いてそうだ。てかそもそも中井店が相当使えないって説もアリ。

ウォーターボーイズ2」観る。市原隼人斉藤慶太の裸姿でしっかり目の保養。慶太くんのアニマル柄(に視えた)ビキニってどうよ? ただ、ドラマの中身自体、キャラ設定とか演技とかには、あんまりハマれそうにないわ。今夜の結末だって大人が金出しちゃなぁ、と素直に視られないババア。

劇団演技者。」、今夜は録れてる、ハズ…。


 
■7月12日(月)『シカゴ』『ショウほど素敵な商売はない』

『シカゴ』DVDを観る。とっても「遅ればせ」ながらな気分で、あるいはとっても『贋作・大奥』思い出しな気分で。ロンドンで舞台版を観たときはなんだかワケわからずじまいだったのが、どういう筋書きかよーくわかりましたデス。堪能。ニューヨークに行ったらリベンジだわ。キャサリン・ゼタ=ジョーンズにややシビれる。女看守のクイーン・ラティーファが迫力。「Class」はボーナストラックに入ってた。

それとロンドンで観た舞台版には、実は女装してましたー、みたいなキャラが登場したんだけど、裁判を中継してた女性記者がそれかしら。

『ショウほど素敵な商売はない』DVD観る。旅芸人一家の物語にのせた、ただひたすらのヒットパレード・ミュージカル。歌終わりごとに拍手しながらこれまた堪能。エセル・マーマンはこのお方なのね、と恥ずかしながら。でも揺らぎない華があってよかったなー。マリリン・モンローはそれほどでもなく。とおーってもベタな舞台袖での家族再会シーンには、涙腺ゆるんじゃいました。オオラスの「There's No Bussiness Like Show Bussines」は無駄に大人数で笑えた。

と、今日の2枚はオンラインDVDレンタルぽすれんの無料お試し期間中に借りた。店頭で探す手間や新作もラインナップされてることを考えれば、TSUTAYA中井店毎週火曜の旧作1週間199円サービスよりも使えるかもしれない。なんて思ってたら、DISCASってのもあるんだね。ここもお試ししてみるつもり。



■7月11日(日) The School of Hrad Knocks『7×7×7』

近所の小学校で選挙。ある意味あきらめ半分、それでも棄権という選択はしたくないから。ここに投票へ来るたび、土じゃない校庭が不思議にみえる。

ビックカメラ新宿西口店へファクスを買いに行く。昨日のうちにすでに目星はつけてあって、「これください」と指さしショッピング。17880円ポイント15%還元で子機付き普通紙タイプなら、ま、こんなもんでしょなブラザー製。仕事上たまにファクスがあれば時間と労力が楽になることがあるんで、エイッと。

液晶テレビ売り場もちらと徘徊して、アクオスに物欲ふつふつ。その一方で過剰に溢れるモノ群にめまいも感じてとっとと撤収。新宿区四畳半でさっそくセッティング。

The School of Hard Knocks『7×7×7』@六本木スーパーデラックスを観る。ノブちゃんこと樋口信子さんが出演している、ニューヨークで活動する中馬芳子のコンセプト・クリエト・演出によるダンス・パフォーマンス。ラビオリ土屋さんとバッタリ。てか、案の定。米井澄江さんともすごくしばらくぶりに会った。

7×7フィート鉄製骨組みだけのキューブ。ニューヨークはじめ世界を旅した(とパンフにある)風景をモノクロで映し出す映像。壁に、ときにキューブの1面にはめこまれたスクリーンに投影される。7人のダンサー。佇んだりテニスボールをドリブルしたり、皿のような時計オブジェ、メトロノームを手に、ツルーツツツツッて踊る。質感はといえば、たっぷーり手を伸ばしてから急旋回させるみたいなかんじかな。

ダンスとしてもちろん成り立っているのだけれど、どこかアートインスタレーションな手触り。「風景を剥ぎ取り、縁取るキューブと 過去と現在を結ぶ7つの事象 紡ぎ融和した先にある新たな風景がいまここで出現する」(パンフより)ってのは、確かにそんなイメージでもありました。

うーん、なので後でジワリとくる作品だったかな。先入観からかどこかニューヨークで、ダンスというより、いわゆる“パフォーマンスを観てまーす”な気分にされました。サウンドも咳する声とか机かなにかを引きずる音がコラージュされてたりもしたし。スーパーデラックスの地下クラブ空間の雰囲気もあいまってね。

観る作品ごとに印象がちがう三浦宏之。今日はピタTで肩骨あたりがちょいとおいしげ。川口隆夫さんにちょっと似てるなとも思った。信ちゃんはとてもフェミニンな出で立ちで、けどさりげなくビュンビュン踊ってていいわー。

途中ワンシーンで登場して、ときに言葉を発しながら踊った中馬芳子。三つ編みで顔付きがちょっと草間系なのが笑えた。

終演後、中保佐和子さんとちょっとご挨拶。帰り道米井さんが追いかけてくれた。お互い病気自慢トークを繰り広げて駅にて別れる。ちょっとジンワリ。

1本分だけニチョ路上呑み。セール時期だからか戦利品を入れた大きな紙袋を持つ人が目に付く。夏の日曜の夜ね、な光景をぼんやりと。

しばらくぶりでタックスノットに突入。今月の展示は芸能界を引退した櫻田宗久クンの作品。彼氏を映したエロ&ラブリーなピースを組み合わせたフォトコラージュでした。ムフフ。選挙トークしたり、パルコ出版から出てるアングラ芝居ポスター本「ジャパン・アバンギャルド」に感涙したり、お茶の間感覚で過す。



■7月10日(土)「ラッキービンゴ・プロジェクト」

久しぶりで校正労働。大学の入試統計資料。20ページほどなのでちゃちゃちゃっと。ギャラもちゃちゃちゃっ程度だろう。

「ラッキービンゴ・プロジェクト3」@神楽坂セッションハウスを観る。ソロを中心とした「15組によるダンス・バトル」(チラシより)だ。

当日券扱いでしばし待機となる。LOOPダンスで一緒だった一美さんに病気自慢。評論家の堤さんとご挨拶、同じく待ちなAPE・楠原さんと話し込んだりする。わりと髪型がかぶってる二人(笑)。客席は僕らが入ったあとも続々と詰めかけて立ち見が出るほどの盛況。隣は松本大樹でサーファーのように日焼けしてた。今日はタンクトップじゃなかったわ。

一番のお目当てだったBACИ(バッコ)舞踊団。いや、お見事&これだけでもお腹一杯なくらい満足よ。APEでずっとツバつけてた(笑)松本武士くんと鷲野礼奈さんのデュオ。題して『モモコとすじお』。

太腿を当ててパチパチ音させてる鷲野&ボディービルのマッチョポージングをしてる松本。タイトルとおりな冒頭のわけよ。しかも松本、普段のAPEとは違って髪お釜かぶった状態で表情もやや間抜けふう。もおん、これだけでババア的にはもってかれましたー(単純)。

短パン体操服でBGMは『天国と地獄』とこれまたわかりやすーい。そんで、踊るっつか運動会ちっくな動きとかリズミカルに。相変らず情けな顔の松本。鷲野にのっかられたり、で、ゲラゲラ。しかも短パンで転んで大股開きだったりするし(何見てんねん)。

で、さくさく退場でコレで終わり?と思いきや、次はいきなり西条秀樹『ヤングマン』。今度はAPEスマイルでガツガツ踊る。だけどきっちりお約束の「Y…M…C…A…」は二人のリフトコンビネーション込みでやってくれちゃうの。もう、ヒューヒューだったわ。暗転してからもドッタンバッタンやってる物音も笑えたー。

短編作品ってとにかく「何をするか」「何がしたいか」をガツンと提示するっきゃないと思うのね。その意味では群を抜いて「明瞭」だった。ま、もって行き方のテクもいい意味でもちろん計算ずくだったろうし。ほんま鮮やかだったなー。

この公演、観客の投票次第で別企画へのゲスト出演権を得られるようになっている。もちろん文句なしに清き1票を投じましたとも。

他はね、しゃべりながらロボット歩きとか不条理リフレインする長身・武田信吾とかおもしろかったなー。「ジャック・イズ・アップル!」とかウケちまった。だけど、これがダンスなの?って疑惑は確かにあり。あと、ツルツル踊る、ややもすればKARASワークショッパー風な坂本典弘も、わるくはないけど、うーん、それで?な感じ。

以前、東経大で声をかけてくださった浅沼尚子さんは、やや情念系な踊りでした。もっと自分のスタイルを突き進んでもよかったかな、ってのが正直な感想。

ほかは、まー、いろいろ。自家中毒ダンスでメタンガスが発酵しかかってるのも、あったりしたわー。

集計を待つ間、佐成ダンス以来な悠くんこと、原田悠くんや楠原さんとダベダベ。んで、投票結果は圧倒的得票数でBACИ舞踊団でした。パチパチ! ロビーで浅沼さんともちょっと話し込み、UCつながりなシモヤマさんとも久しぶりでご挨拶。

悠くんと白木屋へ流れる。カシスオレンジと瓶ビール2本分、今日のダンスやら最近観た舞台やら佐成ダンスのその後やらトーク。11時過ぎにびっこ引きながら東西線に乗る。Hug 悠 Always!気分で(笑)。



■7月9日(金) 仮縫いチケッティング散髪

コインランドリー。社会保険中央病院整形外科で、仮縫いしたコルセットのフィッティング。乳下から腰骨までのしっかりした「コルセット」でちょっとビックリ。所要5分。

行き付けサンクスでレズビアン&ゲイ映画祭のチケットを買う。イケメン店員くんがレジを端末よろしくたたいてくれた。ぴあのサイトじゃ紙発券手数料なんてバカらしいものがかかるように表示されてたけど、実態は不要。みぞさん情報ありがと。

散髪へ。このところずっと指名していたスタッフは家業を継ぐべく水戸へ帰ってしまっていた。超残念。しばらくぶりで店長にカットしてもらう。つきっきりじゃないので待機時間があって、若いスタッフが肩もみで埋めてくれるのだけど、トークがお粗末で。雑誌でも渡してくれたほうがいいのにな。

つーわけで、飽きずにソフモヒですわ。横から見るとけっこうモヒ度高いかも。ま、1週間でバリカン部分が伸びて目立たなくなるのは承知済み。



■7月8日(木)『花様年華

B誌原稿書き。進まないながらも文字数は埋まった。今回から変わった担当のディレクションどおりは、「有り得る度」ちょっと低い心配があり。

花様年華』DVD観る。トニー・レオンいいなー。匂い立つ情感というか色気というか、素敵だわ。すっげー男前ってわけじゃなから、よけいになのかな。展開はそれほど派手じゃなく、それゆえに漂う、どこかねっとりと絡みつくような雰囲気がたまらない。ややくどい気もするバイオリンのテーマにも結局はハメられちまったしね。どこかにあった「物語ではなく、欲望の詩的な喚起」みたいな映画評は禿同。

何も考えずに手にとって借りたんだけど、ウォン・カーウァイだったのね。アンコールワットのラストシーンに、『ブエノスアイレス』のラスト、「俺は確信した。会いたいと思いさえすればいつでもどこでも会えることを」の、台北MRTのシーンを勝手に重ねちゃったのは、監督、俳優がただ同じだったせいよね。

DVDはiBookにヘッドホンをして視ている。ちなみにDVDプレーヤーっていくらかね、と調べたら安いのだと1万円切るんだね。ムムム。に始まって、暇に任せたAV夢想をダラダラと繰り広げちゃった。

人間の証明』。若杉宏二さんがちゃっちゃと登場したので、冒頭で終わり。



■7月7日(水)『夜になる前に』

B誌原稿書き。わりとすすまない。ついつい説明まがいを書いてしまっている。

テンペを初めて食べた。「インドネシアの納豆」とも呼ばれている。そのままガジガジでイケルいける。スモークチーズみたいな香ばしさも好き。

『夜になる前に』ビデオ観る。キューバの同性愛作家の生涯。ぶっちゃけ原作の自伝小説のほうが密度が超濃ゆくて楽しめたのだが、映画は映画でまあほどよくまとめてたわね。ジョニー・デップの女装はあっぱれながら前評判ほどでもなく。もうひと役はどれだったのかな? 髭生やしたラテン系ってみんな同じように視えちゃう。キューバ脱出のシーンは小説だとまじで手に汗握る緊張感だったけど、ちょっとあっさり過ぎだったかもね。

液晶テレビだともっときれいに視えるのかしらと、よからぬ浪費欲ふつふつ。アクオスあたりによろめきはじめている。いかんいかん。



■7月6日(火)『藍色夏恋

社会保険中央病院整形外科へ。MRI検査後にって希望していたコルセットを先に作ってもらうことにした。オーダーメイドだから要通院3回。こりゃ、時間があるうちにって思って。今日は下着一枚でラップ巻きになり石膏+ガーゼのギブスで胴体から腰にかけての型どり。

藍色夏恋』DVD観る。チェン・ボーリンに完璧てかあっさりKO! 撮影中に18歳の誕生日を迎えた彼は、もうホンマ瑞々しい。ツンツンっぽい髪型、何げに咀嚼系で笑うとえくぼができる。一番やられたのは目。めちゃめちゃかわいくてやんちゃっぽくて、でもきっちり男な鋭さも視え隠れする。サイコー。水泳シーンもありだし、男子同士がじゃれあう一瞬もジュルリ。

それにしても、蝉が鳴く夏は台北も同じなんだね。あー、マジで行ってみたくなった。それと不思議なシーン。トロい楽隊演奏を聞きながら生徒たちがややゆるーく突っ立ってるの。これって、タイで朝晩国歌が流れると、クルマも人もみんな立ち止まっていちおう敬意を表するのと、似たようなもんかね。

ゲイMLにパレード中止の情報が。多大な困難がつきまとうのは承知だけれど、うーん、残念ね。

ウォーターボーイズ2」。市原隼人くん、ギャランドゥちらり入浴シーン水着シーン脱げシーンなどはそこそこ堪能。映画版オカマキャラが先生役だったり、元女子高で今も女生徒が強いって設定からしてノンケ男子高校生度が低くって、そのへんが何だかねー。実質三作目だからしゃあないか。

って、ビールでダラダラしてるうちに、サニーサイドウォーカー作品の「劇団演技者。」撮り忘れてもうた……(汗)。



■7月5日(月) ま、も少しノンビリしましょ

WOWOW放映を森川くんに録画してもらってた、マシュー・ボーンくるみ割り人形』を視る。例によって原作?がよくわかってないながら、大胆な翻案のようす。後半のお菓子の国あたりの、ドラァグまがいなベトベトした派手さが何ともいえない。段重ねのクリスマスケーキにのって登場人物たちがペロペロなめる仕草込みでネロリネロリン踊る「花のワルツ」(たぶん)は、見事でした。

その続きに入ってた「劇団演技者。」の「雨が来る 特別編」も視た。ずっと気になっている劇団、THE SHAMPOO HATの作品を三宅健主演で撮ったもの。ストーリー自体も断片ながらおもしろくて、次回こそ舞台で観たいわね、と思った。だし、三宅健ってV6では一番好きだったりするし。何より眼福は上半身脱ぎもあったことね(結局それかい)。

リチャード・ヘル『GO NOW』読進。ダメなドラッグ野郎っぷりがいいんだかわるいんだか。それでもするすると活字を追い続けている。ほいでもって職業柄誤植をつい……「俺の内蔵」「関を切ったように」「蛇がどくろを巻く」。

たまたま仕事がないだけなのか、座骨神経痛を慮ってくれてるのか、チラと考えるが、ま、も少しノンビリしましょ。



■7月4日(日) 森川くんと呑む

掲示板にもありますが、ステキなのでこちらでも紹介。モリ・エイキくんの近作ですぅ。

「ちんたら起きる開く読む啜る受け取る紐解く呑む煽る横たわる視る妻夫木聡トップランナー視る考える止める跛ひく」。

森川佳紀くんと、中野の元料亭魚民で呑む。差しは久しぶりやん。彼が大楽を観てきたばかりなグリングはじめ芝居のこと、ほっんといろいろを酒の肴に。サニーサイドウォーカーの感想もマジで言いたい放題。だけど話す=放すだったね、ゴミン。

今夜はちゃんと東西線がまだある時間に解散。電車が地下に潜っていくその傾斜が好き。中野から落合までの距離ってマンハッタンだとどこからどこまでくらいなんだろうと、ふと。



■7月3日(土) グローシャ『夜みたいな夜』

コインランドリー。週末は争奪戦なのねとしみじみ。1台を2度回して終了。この天気じゃ「荒川区!」だ。ほぼ休養日。リチャード・ヘル『GO NOW』読み始める。

阿佐ヶ谷へ。フライングステージの常稽古前にちろっと顔を出す。11月公演のからみもあって座骨神経痛の現状などを、マミーや関根さん相手に病気自慢。11月ご一緒する客演の樺澤良さんも稽古参加でいらしてた。ひゃー、イケメンだわー。ガン見失礼!

グローシャ『夜みたいな夜』@阿佐ヶ谷スタジオ・アルスノーヴァを観る。

ちっちゃな空間で視る男優6人による構成劇。その至近距離具合にはじめはドギマギしてしまった。砂漠を旅する二組と悪魔とのストーリーが、いい意味であっち飛んだりこっち飛んだりで展開する。ステキに廉い替え歌なんぞもちりばめながら。マジックならぬイリュージョンな首切りシーンのあほらしさも拍手ぅー。

邪視姦的には野口博正がやや咀嚼顔目クルリンでいい感じ。演技濃い口系な数名がselfishに感じられるときもあったけど、それもまぁ全体でみれば味かな、と。後半、なんていうか劇世界に慣れた頃には、このどこにたどり着くか分らない旅がもっと続けばいいのになと思っていた。そんな妙な心地よさ、あるいは手触り。

終演後劇場でそのまま呑み会に突入。懐かしい顔ぶれがいっぱい。そもそもグローシャ主宰のひとり、池谷なぎさは演劇団自体からの20年近い知合いだし、もうひとりのV・銀太だって別集団だったがかなり古い。ほか、その頃の劇団仲間がいっぱいだった。フライングステージも観てくださってるHARUさんとひとしきりお話して、懐かし大会へ。昔話、今話もう全開。

なかでも松村冬風さんとはほんま何年ぶり? 『流山児マクベス』で王子兄弟を演じて以来、僕の「兄ちゃん」な人なのでした。嬉しくてびゃーびゃー話す。

そのまま庄やへなだれ込む。移動途中、馬場敦子さんと、ニチョ話などひとしきり。息子がもう大学生だと聞いて卒倒寸前。でも計算すればあたりまえなことだよねー。まるで打上げみたいな大皿メニューを前に、鈴木隆くんと、もしかしたら演劇団解散以来くらいじっくり話した。

盛り上がるなか中座して、中央線上り終電今夜は滑り込みセーフ。東中野駅からの歩きがきつかった。



■7月2日(金) 皮膚の日とかかしら?

少し呑んで少し寝る。たくさん呑んでたくさん寝る。

昨日書き忘れたこと。本田さんと呑みに行く前、ケータイ屋にちらり寄る。気になってたソニーエリクソンpremini。思ってた以上に小さくて、キーを打つとき目を凝らすことになりそう。120%拡大でもいいのにな。デザインはかんなり好き。もっともドコモだけどさ。

夜、カイロプラクティックの治療院から電話。先生が入院してしまったのでしばらく治療はできないとのメッセージ。マ、マジ? 整形外科とカイロの2方面作戦で治すぞ!の決意だったのに、ガックシ。



■7月1日(木) これーですべてがおわーる/本田さんと呑む

D社ガイド本台北校正。要2時間で終了。即九段下へ納品。これーですべてがおわーる。まさにそんなだ。5月から韓国と台北の平行で青息吐息だった校正が完全終了。バザーイ。

その足で新大久保の社会保険中央病院へ。整形外科で座骨神経痛を診てもらう。当たったドクターはわかりやすいくらいの新人女性。叩いたり押させたり持ち上げたり(痛いっつうの!)された後、レントゲン撮影。

見ると一番下の背骨、つまり骨盤すぐ上の背骨が奥にズレてました。神経が通るあるべきすきまがまったくないの。こりゃ痛いはずだわと、素人でもビジュアルで納得。最終的な診断は部長医師も交えて。一番欲しかった鎮痛剤処方。ほんでもって次回はMRI検査ケテーイ。

言われたとおり、去年の腰痛のときもらった使い捨てコルセットをする。薬も呑む。したらばすげーく楽になりました。昨日なんか銭湯に行くのももう「風呂桶を持った暗黒舞踏の踊り手下手より登場の図」だったのに、はあ。

夜、本田唯一さんと約ひと月振りに飲酒活動@元・料亭魚民。彼が脚本を手がけた『せつないかもしれない』のキネ旬評を読ませてもらったり、ややストーカーな男子の顛末を聞かせてもらったり、ほか盛りだくさん。今夜は珍しく意識途切れなかったし。幸福度↑。

だけど、すんでのところで中央線上り最終電車には乗り損ねましたー。サクッとタクリング。