ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Ich fuehl mich Disco』/『リチャード三世』

快晴の祝日。バルコニー気分キブンだけで部屋に差し込む日向に丸イス置いて〈お日さまの下でビールか白ワインでも飲んで誰か男とイチャコラしたいわ、って二重に妄想〉トラック歩きはTシャツで下も半パンでもOKな上裸男子s横目に。
映画『Ich fuehl mich Disco』DVD。題名雑訳は「気分はディスコ」?劇中実名登場する濃ゆい歌手が歌うナンバーでもある。太っちょゲイ・ティーンとその父親との関係を描く、ジャンルとしてはコメディなのだけ、ババアは涙腺緩みがち。東ベルリンの団地街を舞台に、ルーマニア出身の飛び込み選手クンとの淡い恋のような二人きりの時間、ゲイの子供をもつ親としての自覚に目覚めた父親のときに滑稽な対応、物語序盤であっけなく倒れて昏睡中の母親や彼女と主人公が大好きなミラーボールがよく似合うある意味廉っすい流行歌シンガーが、妄想空想として現実の絵のなかに登場するシームレスさ、例によってドイツ語理解しきれないものの説明によっては即興だったともある会話いくつか、などが自分的見どころでした。
『リチャード三世』オスターマイア−演出シャウビューネ版の2015年アヴィニヨン演劇祭上演の舞台映像、アート系テレビのネット再放送期限ギリギリに。この作品いまだにチケット発売日に即完売なのよねー、ラース・エイディンガーの独壇場ともいえるけど『ハムレット』ほど遊び要素はなく、グイグイ事が/事を運んでってた感触、パーカッションの生演奏やその他追い詰められ系音楽使いや控えめ色づかいの衣装や暗め照明なんかの舞台全体もゴシック気配で好感、いわば生肉宙釣りのラスト一瞬もさすが。


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