ますだいっこうのあと@ベルリン

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『Ungedult des Herzens』

朝からネット不調につき昼飯後エゴン・エルヴィン・キッシュ図書館に寄りその後西ベルリンへ。セバスティアンとタンデム@ベルリン自由大学内研究室、空気すら澄んでる気がする郊外の住宅地、途中には畑だかもある立地の4階建てモダンビル内、大きな窓から空眺めつつ彼のインドでの体験など。アーデナウワープラッツ駅中アジアンインビスで汁麺。『Ungedult des Herzens』@シャウビューネ。サイモン・マクバーニー演出で、シュテファン・ツヴァイクの小説『心の焦燥』を舞台化。かなりの落ちこぼれトホホ。かぶりつき左端席で、何カ所かに原則的に固定されている中央のアクティングエリア・中央奥のガラス張りケース装置が、前寄り置きっぱな譜面台でそれとなくいつも死角になるうえ、あるシーンではこれまた視線上にずっと立ちふさがって留まったりした、のもマイナス要因。いわゆる稽古場的設えで、小説内の会話と地の文を複数俳優に割って喋らせたり・悲劇ちっくヒロインの台詞が当人クチパク+別女優がまくしたてたり・心中思惟専門の俳優がいたり、映像だ映像だ中継だロマンチックな音楽だ緻密な構成だ血濡れの軍服だ衣装が飛ぶだ舞台上のトラスが下がるだだだだと、当代一の演出家、なんですよね?ならではの手管がこれでもかこれでもかと押し付けられてますますダメダメダメになってった下降螺旋観劇。後日観た『Borgen』との比較で気づいたこと:ものすごく雑に言って役的にシーン的にあまり固定しない少々稽古場ちっくな演出風味は共通してるかもだけど、今夜のはそうであっても何か最終的に一点へ収束するべく・するべきな圧ありありで、それが舌に合わなかったというか、サイモン・マクバーニー信仰がまるでないせいもあるかも。てな下衆な思い抱くは、特にちょうどなタイミングでイギリスでの彼の一人芝居、去年シャウビューネでワーク・イン・プログレス上演した音響技術駆使作の完成版?がストリーミングされるだかでワクテカした日本語SMS投稿を多々目にした背景もありで。