ますだいっこうのあと@ベルリン

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セルビア・エキストラ旅1日目[ベルリン2015]

募集掲示板などで公表されているので題名まで書くと映画『The Forest』の撮影。ハリウッド製作のホラームービーでお話の主な舞台は日本だけど撮影はセルビアのターラ国立公園にて、そんで日本人外見なエキストラをセルビアのみならず近隣諸国から募集していた。半信半疑で応募し2次審査的な自己紹介ビデオを送ったら、アドリブを日本語で言うエキストラに配役、プロダクションから飛行機を手配されて移動・衣装合わせ・撮影・移動・早朝フライトな5日旅になった。
エア・セルビアJU351:ベルリン10:05→ベオグラード11:50。早起きして簡単荷造りやり残し作業終え、プロダクションからの書類にある最終チェックイン時間は1時間早く間違ってる気がしつつもそれ照準でリングバーン&バス。テーゲル空港のターミナルCって格安航空会社エア・ベルリン向けに付け足しました的でメイン建物から素っ気ない通路を辿った先で諸々仮設感濃厚、新空港開港までって前提だったんだろうねぃ。エア・セルビア・チェックインカウンターは社会主義連想な愛想ないメガネさんとむくつけ男性どちらか二択で後者、この後の出入国管理でもそうだったけど滞在許可の状況がすぐに分からないらしくてページをあちこちめくってた。雑誌モノクルうっかり購入。搭乗口前ですでに非独語非英語会話多め、飛行機へは徒歩で乗り込む式左右3列の真ん中通路側のバルカン大男が僕の座席前背もたれに手をかけると刺さりそうな剛毛が額に微妙接触するだの前列4人づれのザおばちゃんの香水とお喋りが賑やかだのキャビンアテンダントもちろん女性のみが見事の化粧濃いなど。約2時間なので紙袋に入ったサンド類とクッキーとコーヒー他であっという間、着陸時に拍手。

セルビアベオグラードの空港でネームプレート掲げる運転手にピックアップされ後はお任せ。市内事務所経由、他の撮影関係者とドライブ&セルビア語漬け約5時間。好天夏日もあって幹線道路沿い街並にタイ沖縄連想。国境近くターラ国立公園の宿泊地もノンビリした緑濃い小さな街で一足先の夏休み感w〉なんかねー、ベルリンもきっと夏日和だったんだろうけど、空港でてしばらく草っ原の中を走ってると南国気分、日差しがジンジンな体感。市内事務所ってのはバカッ広くてけどなぜか撮影中なせいかガラガラでしばらくそこで待たされて、滞在中のいわば生活費をまず渡される。そんで運転手さんの他男性5人女性1人でドライブ開始、それぞれ音響だの衣装だのマネージングだのスタッフなどで1人寡黙なオジサンがいたけど彼は出演者かも。恐らくベオグラードの周辺部を通ってロケ地へ。社会主義風建物・妙にデザイン過剰な建物・ぽっこり空き地・平屋の屋台マーケット風・商店街のごっちゃり感・緑もあるし天気のせいだろうけどコンクリの箱感高めな街並などなどに、幹線道路沿いのちょっと砂埃立つ東南アジアな既視感を抱いてた。幹線道路だけど片側1車線の道をずっと走って、途中何度もトラクターがのんびり走ってるのを追い越す、緑の中に朱色した屋根の家が固まる光景が繰り返される。着いたか思いきやそこは途中休憩のドライブイン的な場所、さらにドライブは続き次第にヘアピンカーブが増えるてかばかりな山道もどんどん行く行く、でっかい川が見えその中州の岩場に家屋がひとつのひっかかってるのが見えたり、それでも先へ先へ。後で判明するのだけどいったん僕が泊まるペンション風ホテルに寄って2人降り、僕は引き続き乗ってろとと言われってさらにその先の他スタッフの宿泊先やリゾートホテル風経由、途中エキストラ担当らしくネーマくんちょいいい男系指輪有りwが合流、何だかだ迷い経由で最終的には乗るは僕一人になって、元戻りしてホテルで解放。レストランの奥に小さなフロントがある式、宿の説明を喋り始めたおねえさんが片手間だったらしく後ろ手に持ってた段ボールゴミをうっかり落としてソーリーソーリ、別のおねえさんに室内まで案内され食事が朝食だけと聞きあらら。
バイナ・バシュタの街中を探索、7時前全然明るいしタイの夕方みたいな気候でサバーイ。ここはターラ国立公園へのいわば起点でもあるらしい。車で止まったとき見かけたインフォメーションで地図などを「もしかして撮影できたの?」と言われた。銀行の外ATMで無事セルビアディナールゲット。英語も通じないので身振り手振りで炭酸水を買い、街の人たちがそぞろあるくメインストリートを行ったり来たり、特にリゾートってわけでもなさそうだし何なのこのノンビリ感は?途中バン旅で一緒だったセクシーな衣装男子バッタリで握手ガッツリも。察するに大資本系スーパーも進出してなくて日用雑貨は個人商店風が多し、屋台軽食的な店は見つからず、そういえばそぞろ歩きはしていても食べ歩きはしてないし、とかでベーカリー風の店で調理パン的なのを食べる、そこのオバサンも言葉通じないけどフレンドリー、1つだけあるテーブルに座って通りを眺めながら。宿の戻るとうっかりおねえさんが仕事あがりで雑談、彼女はドイツ語も少々話せるので。いろいろに疲れてるので例によって早めに寝てしまう。