ますだいっこうのあと@ベルリン

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ポーランド旅5日目:ワルシャワ、→ベルリン[ベルリン2014]

日曜朝の窓から
日曜午前
部屋主は帰ってなく一人で朝を迎える。こぢんまりとカラフルで愛らしい台所で簡単なパン・ハム・リンゴで朝飯。夜遊び明けっぽいアンジェイが男友達と戻ったタイミングで出発。まずは界隈を勘頼りに歩く。中心街とは川を隔てるこのプラガ地区は戦争で焼けなかったそうで古い建物もかなり残っているというので。ある路地に偶然足を踏み入れるとそんなくたびれた味わいある建築がズラリ続いててドキワク。
ロシア構成主義
建物&男女
毛布を干してる

グラフィティ
捨て撮り
国旗
歩行者信号
トラム
12時開館目指してトラムで中心街へ移動、地図誤認で場所を尋ねるも例によって警備員さんはまるで英語を話してくれず通りがかりのおばあさんが通訳してくれたりを経て辿り着くザヘンタ国立美術館
サイン・インスタレーション@ザヘンタ国立美術館
インスタレーション
Zbigniew Warpechowski『It』ポーランド現代美術アーティストのいわば回顧展で、コンセプチュアルから次第に肉体駆使のパフォーマティブへドシドシ踏み込んじゃってるあたりの映像その他が特にヒリヒリ皮膚感覚で天晴れ。このトレーラーは端的に彼のスタンスを物語ってると思う。

Zbigniew Warpechowski. To from Zachęta on Vimeo.

もうひとつの展示は、スピーカーコンプレックスと大きな釣り鐘とを組み合わせた音響系巨大インスタレーション、実際に鳴らさんことにはねw。
銅像と護衛
銅像
不動の衛兵が守る無名戦死の墓から観光街・王の道を南下、乗ろうとした連接バス後部車両のドアに挟まれ、まだ前部車両じゃ人が乗ってるのに閉める?マックスに不貞腐れ、南部の公園内にある現代美術センター・ウヤズドフスキ城、ここに至っては例えば「荷物預け所」とかの表示もポーランド語しかなくやさぐれまくり。
映像&テルミンインスタレーション@現代美術センター
展示室
『Voice』展:音や声をテーマにしたサウンド・ビジュアル・インタラクティブインスタレーションがずらずら。6面スクリーンで回り舞台を映しつつその上でまるでレコード盤のように歌う男性と寄り添う女性、マイクごしに喋ったり手を叩くと目の前の壁グラフィックが壊れたり歪んだり、歴史的演説動画の身振り手振りでテルミンがどう音を発するか←重層的でかなりおもしろかった、あとは真っ暗ななか虫の鳴き声だの、ブースに入ってセルフサービスで詩を朗読して録音すると作品に取り込まれるだの、あからさまな女性の金切り声だの、日常生活音のコラージュが流れる回転スピーカーだの、あとさりげなく親切なおばちゃん看士に少々和む。フランシス・アリス『リール - アンリール(アフガン・プロジェクト2010-2014)』:乾いた街と子ども達の映像、ハガキ大のスケッチ風平面作品、地図写真資料などを展示したガラステーブルとそれを囲む椅子の設えが、旧お城建築部屋の佇まいと相まって、別な意味でいい空間。トラムに乗らんがため遠回りしてブラブラ歩き、おそらく在外投票をしているウクライナ大使館前を通りがかって昨日の芝居の意味を再認識、脳天気にトラム無駄乗りを描いてる最中、ハタと気がつき慌てて降車、24時間切符の有効時間が切れてた、セーフ…。
初冬晴れ
駅近のスタバに腰を落ち着ける。アジアン男子がいると認識していたら「こんにちは」と話しかけられる、ノートに書いてる日本語を覗いたんだろう。トラムの乗り場を聞かれ知る範囲で説明したけど、彼は国内の地方都市に留学してるそう、もしポーランド語が少しくらいできるなら現地人に尋ねればいいのにと後で思った。
三つ目電車
17:55ワルシャワ中央駅→23:06ベルリン東駅、EC40。予約時に17:55発だった列車は17:50発アムステルダム行き夜行と混成になってて列車番号も違う表示になっていた、そして時間になっても入線しない。構内アナウンスの女声はずっとポーランド語のみ、断片的な単語で辛うじて自分の乗る列車について放送してると分かるレベル。ホームの表示器は無表示のまま。18:05発だかの別の列車が着発した後、再び表示17:50に戻って、ドイツ語英語のアナウンスもあって列車到着。満席、窓側というかモロに壁側席、ぎゅぅと首を後ろに捻れば20cm分くらいが窓、引き出し式テーブルは壊れてて斜めってる。隣席はクールな美形の兄ちゃん、ジーンズにジャケット姿、口半開きで仮眠後、ドイツ語&英語の抜粋っぽい『ハムレット』を読んでた、何度もつく溜息。夜行列車扱いなのだろう、途中で警察が乗り込んできて身分証チェックがあった。ベルリン東駅に戻っての第一印象“あったかいわん”。夜食にドネルサラダ。