ますだいっこうのあと@ベルリン

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ドレスデン日帰り旅/コンスタンツァ・マクラス/ドーキーパーク『アルバム』

ベルリン6:58→ドレスデン8:58、国際列車ユーロシティECで本来はプラハ行きだけど今日はこの先バス代行で当駅止まり、コンパートメントでご婦人とノンビリああ楽チン。観光インフォメーションでは市街地図は有料、交通網図の中心街地図で充分。トラム4長々乗って隣町ラデボイルRadebeul。DDR-Museum Zeitrise、雑訳:東ドイツ博物館・時間旅行。東ベルリンでお馴染みのっぺりビルの4フロアに、東独の日常品がこれでもかこれでもかと集められテーマごとの小部屋に、例えば系統的に説明するとかではなく、ひったすらギッシリ詰め込まれてるという、執念/偏執臭漂う巨大な古道具百貨店。郵便局・銀行・会社庶務部・浴室・台所・子供部屋・居間・オーディオルームなどなどは再現風にもなってて、昭和懐古+共産風味ベットリである意味目眩に近い体験。かつ訪問者も少ないから少々不気味だったし。中心部に向け歩いたりトラム数電停乗ったり日が差すも風冷たしそのうちメールやり取りで自己責任含めこんがらがりエルベ河畔で集中返信などなど。Heiner Goebbels『Die Probinz des Menschen』@Kunsthalle im Lipsiusbau。音楽家舞台芸術家によるビデオ
インスタレーション。コートの男がタクシーの/バーの/廊下のetcドアを開け先へ先へと無限に進む同時多発な多チャンネル映像+台詞が巧みに楽曲のごとく構成されてる、軽トリップ系。「Vor Ihnen, das Meer ― resp. der Asphalt, die Schäden…」@Labor Guenzstrasse 54。いわゆる芸大HfBKの建物1階と階段までを利用して、芸術財団だかへの新規収蔵な現代美術作品を展示、上階は石膏像の保管場所になってた。トラム13手始めに少々無駄乗り、ノイシュタット新市街といえど建物自体はクラシカルで午後だったせいか活気もある幅狭め通りRothenburger - & Goerlitzer Str.をトラムが進むあたりの雰囲気は再訪時ぜひ、紹介記事。中心部に戻りCentrum Galerieフードコートで焼きそば+WiFi。トラム8途中から日本のローカル私鉄な風情で森を抜け別荘地っぽい佇まい地区ヘレラウの電停Festspielhaus Hellerau下車。ポカーンな清澄空気。例によって早過到着ながらチケット受け取り、ウロウロしてると舞台美術チカさんと遭遇、カフェでひと休み経由、チカさんのパートナー・クリストフと再会直後、開演。
(25.12.2018思い出し書き)コンスタンツァ・マクラス/ドーキーパーク『アルバム』。いやもう半端じゃないサイトスペシフィックな上演だった。だけどあんなに長いとは想定してなくて第1部を観てたっぷりな休憩時間に泣く泣く帰る決断をしたんだった。観客は3グループに分かれ、100年前いわゆる祝祭劇場として壮麗に造られた建物内のいくつかの部屋で繰り返し上演される短めの作品を観る。題名どおりテーマはアルバム、ダンサーの個人的な写真など惜しみなく使い、個人史だったり思い出だったりそれが事実だったりねじれた事実だったりフィクションだったりおもしろおかしくだったりマジだったりで語られつつ、キレキレ&斜め上いく展開のダンスと密接に絡まって展開。空間も家具ギッシリ空間だったり室内に砂場を設けてだったりと見世物的小屋臭もぷんぷん。その後全観客が壮大な空間に集められ、平場でパートに分かれてたダンサーたちが全員集合。マット・ランプ・椅子・キッチュな衣装・植木鉢などなど雑多なオブジェクトが散乱するスモーキーな空間であたかも無限記念写真撮影地獄であるかのようなダンスが褒め言葉としてえんえんと続きドーキーパーク的な観てて気が狂うかと思ってな時間をほぼ最前列でどっぷり堪能。休憩時間はヌードモデルのスケッチショー、ベトナムヌードルの振る舞いも。このあたりで確かすでに19時開演から3時間経過でぼつぼつ市内中心部へ戻らないとバス乗り逃しの恐れありと判断。前半だけでも200%わざわざ観に来た甲斐あったよねと自分に言い聞かせ、一人ひっそり劇場を後にしトラムで市内へ。真っ暗で人けない停留所で待つことしばし。FlixBusドレスデン23:45→ベルリン・アレクサンダープラッツ02:20。