ますだいっこうのあと@ベルリン

在ベルリン/俳優・ゲイ/演劇コーヒー映画アート読書都市旅ドイツ語/ikko119[あっとまーく]gmail.com

ポーランド旅2日目:クラクフ、『城』[ベルリン2014]

キオスク
クラクフ小雨たぶん今日はずっとこんなだろう。スタバがあるのも知りつつw、駅前にある屋台っぽいパン屋のコーヒーはインスタント、2.5ズロチだからねえ〉美術館の開館に向けて南東方向へ雨中歩き出すも重ね着ノースフェイスではさすがに辛く折り畳み傘を出す。旧市街脇の街並を口半開きで見上げながら歩く歩く、川を地図によっては見当たらなかったりもする橋で渡る。その袂近くトラム電停横の広場にイスのオブジェ、あらまあ現代美術?だったのだけど、後の検索で「イ課長ブログ」によりゲットー英雄広場だと、ユダヤ人が強制収容所へ送られる前に集合させられた地だったと、知る。
ジュリアン・オピー展@クラクフ現代美術館
KUNST MACHT FREI@クラクフ現代美術館
クラクフ現代美術館へ開館とほぼ同時に。オピーはさておき『インスタレーション・オア・オブジェ?』は特別な発見はなくとも空間&立体好きには好企画。常設の一部で展示替え中だった「KUNST MACHT FREI」とアーチのある映像ほかインスタレーションの一室が実はちょっと気になった。別棟図書室の故教授寄贈書が並ぶ書斎にも小さめの平面作品が展示されて佇まい含めじんわりよかった。にしても人け少ないのにいわゆる看士員が目立って、個人的感覚ではベルリンよりかなり“見学者を信じてない”風でそれはそれで興味深い暗黙のやりとりがあったりもしてw。ストアで手に取ったホモっぽい作品集?でKarol Radziszewskiというアーティストをチェック。にしてもじわじわ冷えてくる、館すぐ隣がシンドラーの工場跡だった。トラムに乗って旧市街に戻る。
カントールの部屋
昨夜検索で初めてクラクフタデウシュ・カントールゆかりの地と知り、Cricotekaという施設を見つけた、資料展示だけでなくダンスなどの企画も手がけている様子。場所が2カ所あり、展示は旧市街内のギャラリー・スタジオのみと誤認してたけど実際には現代美術館近所の施設のほうが充実してたらしい、あらら。スタジオというか小体な集合住宅の最上階はカントールが死ぬまで暮らした部屋で、鼻呼吸の警備員さんがいちいち開けてくれる一対一対応での見学。ベッドもある書斎というか作業場の何ともいえない気配、パルコのたぶんポケット灰皿も置いてあった。
トラム
旧市街は世界遺産ででもハードロックカフェやらファストファッションまである賑やかさでスルー、途中見つけた劇場の女性に情報をもらい、それとは別の旧市街外のいわばアートセンターで配券情報探るもあっちゃこっちゃでこりゃ開演前だね結論、いったん宿へ戻りで休む。
Thalias Kompagnons - Theatar mit Puppen, Nuernbergカフカの城 Kafkas SchlossMalopolski Ogrod Sztuki、複合施設らしくて何がどうだか不明、このJuliusz Slowacki Theaterの一部門でもあったりするのかしら?客席は若い女性が圧倒的多い。〈検索につぐ検索で辿り着き画像だけで決めた今夜の舞台は、始まってみればあれま台詞ドイツ語じゃんでカフカ『城』。てか題名くらいグーグル先生で翻訳しとけよっていうw。テーブル上で木彫りの人形・小道具を動かしつついわくありげ男優一人が演じる独ツアー作。内心ちょっとホッとしたわ〉客席に向けて語りかけることはほぼなく、いわゆる地の文は台座があるマイク越しに言う、あとはまるでボードゲームに一人で戯れるかのごとく木彫り人形を動かしながらの会話台詞が展開する。人形は終演後近寄ってみたらやはり目鼻は描かれてなかった。何というか演者人形一体で捩じれた暗がり世界を垣間見た感覚、しかもカフカだし。
〈きょう何度かあった、かたや現地語まったく理解せずかたや英語・独語まったく理解せずな状況、思えばかなり久々かも。間抜けな手振り乱発よw〉