ますだいっこうのあと@ベルリン

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コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパーク『ベルリン・エルスホエア』[ベルリン2014]

秋晴れのベルリンマラソンが気になりつつ、どこか冷える部屋で作文課題に向かう、昼前からはキッチンの日向席で、さらにスターバックスへ移動してかりこり、黒人店員の「また来たね〜」的笑顔エロかわゆし。いつも当日の劇場窓口預けにしているチケットで小トラブル、おばちゃんが自宅印刷を主張したが後で確認メールをよく読むと窓口受け取りとなっていた。
コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパーク『ベルリン・エルスホエアBerlin Elsewhere』@シャウビューネ。孤独とか消費どっぷりとか各種フェチ、性的ないろいろとかいわば現代の都会的な要素を、コンスタンツァならではの、もうぶっちゃけで書くと変態風味で展開されるすんごく増し盛りなダンス。個人的トラウマから哲学テキストまで喋りながら、あるいは歌いながら超絶技巧逆クララ的に踊り狂うというか踊りに塗れる連続には、褒め言葉として頭を抱えるほど。初演数年前の作品で、他のショーでも視られるその方向性としてはある種のピークなのかも、と舌を巻き目眩寸前。巨大な空気膨らまし式ベッドでトランポリンよろしく飛び跳ねていた挙げ句に大乱交のアイロニー的シーンがあったり、ダンサーを着ぐるみで家具に見立てるラブリーにお馬鹿なシーンもあったり、もう素敵ステキ。ちなみにその巨大ベッドを男性スタッフ3人が片付けるとき、ある程度巻いては残った空気を抜くためにせいの!と揃って上の横たわるところまで笑えました。美紀さんの家具着ぐるみがジャパニーズ・ミニマリスム・テーブルとかって黒い卓袱台的なのも最高だった、そう彼女の日本語台詞も祝詞が登場したりで今作品でも虚を衝かれ。にしてもなぁ言葉込みの身体もんじょくれダンスとかどうやって組み上げていくんだろう。ロニーのカミングアウトがらみ&クラシックバレエへの想いエピソードも後引く。デニスのちら上裸は最前列で拝みたかったとかは以下自粛w。全体的には、笑いドッカンドッカンなノリとはまたひと味違うけど、逆に遅効性な何かがクセになりそうな、たまらん作品でした。バッタリな人々と立ち話など経由、由佳さんとショートカットでSバーン駅まで。
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