ますだいっこうのあと@ベルリン

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村川拓也『ツァイトゲーバー』[ベルリン2014]

独語復習、ああ聞き取り課題の表面的にしか理解してなかったことに改めてアアア。HAU「ジャパン・シンドローム」一環「Salon 3.11」劇場外バージョン・田口行弘さんらのセルフビルドなお宅&界隈訪問。面した建物のでっかいグラフィティが有名な空き地は、彼らに続いてロマの人々なども住みだしたとか。ひと通り案内してもらってあとは例によって正しくなし崩しw。テラス的スペースに直射日光避けてボサーとしてると、同じく見学にきてた日本人女性に声をかけられひとりしきり話し込む。彼女は地理学専攻で希少種同士かなり連帯感高まる。同行のドイツ人彼氏も物静かなイイ男だったw。じゅんじゅんさんインクに便乗してお暇。ハレシャストア駅近くのベンチで焼きそば&独語テキスト読み。
村川拓也『ツァイトゲーバー』@HAU3。コミュニケーションの手段は瞬きだけの身体障害者とその介護者の時間を、最小限の演劇的枠組みで正しくそっけなく視せる。しかも障害者役は当日の観客から選ばれる。コミュニケーションとフィクションとリアルとのねじれが興味深い。しかも日本での上演と違って、障害者役の観客は、介護者役の日本語台詞自体をも解さない、客席からは字幕が読めるけどね。その彼女のその場の内部を勝手に想うと、単純にスリリングだし、どこかへつながって/拡がっていくようにも感じた。劇中進行とある意味無関係に3度言える観客代表の願い事は「日本へ行きたい」で、これは偶然の賜物だろうけどまた新たな意味合いをも添えた感じ。作品自体の手触り的に『モチベーション代行』も頭を過った。あと介護者役の男優が職業柄な養殖じゃない筋肉の胸板上腕で白Tシャツにうっすら浮かぶ乳(以下自粛)。上演後のトークも、震災・原発事故をうけた日本の演劇が方向性として、演劇という枠組み自体に疑問符をより呈している、という流れのもので、昨日展示を観てちょっと混乱しかかった企画全体のベクトルに対しての僕の接点が再整理できた。