ますだいっこうのあと@ベルリン

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Mona el Gammal『Haus//Nummer/Null』[ベルリン2014]

朝7時頃の晴れ間で浮かれて起きたものの次第に曇ってきての淀み気分、午後訪れるインスタレーション作品の陰鬱性に、懸案の前住居光熱費追加請求頭割り分今日明日に振込を、と前同居人からのその後の経過説明なき連絡が届き諸々勃発感が、綯い交ぜとなりシンドさ小盛り。
Mona el GammalHaus//Nummer/Null』。テアタートレッフェン/ベルリン演劇祭Stueckemarktの3本め、英語に置き換えると「ハウス//ナンバー/ゼロ」となる“時間・空間インスタレーション”。喩えれば飴屋さんF/T作品病院編を1人きりで巡る式。かつ入場〜退場完全無人クンの緊張感ったら!謎めいた音声映像がフラウNなる女性の《物語》をなぞるが事後正しく後味悪し。ゴレゴール・シュナイダー回想。書かれた作品へは、東独風味近代建築ミッテ区役所裏にある、不審げな入口から。あらかじめ発行されたコードを入力して鍵解除。廃墟系バックヤードを通りコンクリ平屋建物内へ恐る恐る。ディストピア風味な医療研究系施設インスタレーション。音声やビデオ映像などでじわりじわり、フラウNにまつわるエピソードに近づいていく流れ。予想に反して表向き完全無人、かつ“観客”は一人きり、正直神経すり減りましたわ。入口:防護服・目の撮影装置・条例のディスプレイが、スピーカーからの指示あり。第1室←以下勝手ナ命名デス:シャワーブースなどのある洗浄系の、健康?についてのラジオ音声が聞える。第2室:治療台とまわりに医療測定機器、レントゲン画像や電子解析ディスプレイ、心電測定器とか、金属の盆に血痕とか、コンピュータ音声。第3室:診察室、生生しく乱雑に書類などが広げられた医師か研究者のデスク、留守番電話からフラウNらしきの声、自分も映ってる監視カメラ映像も室内に。第4室:いきなり音声が聞えて、その奥に壁の割れ目があり、小部屋があることに気づく、より時代が遡った実験施設ぽい、乱雑な机・壁に貼られた諸々書類、テレビに映るモノクロ映像、たぶんフラウNの、だけど首から下のみ、腕をどうにか云々など語るモノローグ、後半「そこで何をしてる!」的発見されてがあり、途絶える。第5室:狭めの病室、ここでも女声のモノローグが流れる、実はこうでした的な結末っぽい内容だった気がするけど、うう。出口:外光らしきが漏れる暗め空間。自動ドアに挟まれた紙が、ふと落ちる。まさかと手に取ってみると宛名は「Masuda」と書かれている。出口付近の飲み屋だか屋台だかの店名はパラダイス。
レオポルドプラッツ界隈のトルコ語飛び交う散髪屋に再び、また同じおじさんだった。より短めにバリカン駆使で先月より削いでもらう。頭頂部のデザインがもう一声なのだけどスッキリできたのでよしとする。部屋に戻り『インゴルシュタットの煉獄』、辞書もひいて独語ウィキ原作あらすじに当たってから、舞台中継映像を見始めるも、20分ほど先からが再生できず断念。地元局RBBニュースやバラエティ番組などしばし観て、ウダリング。